ようやく落ち着いて考える時間ができてきたため、4月のオリンピック選考会について振り返ってみます。
選考会には、日大豊山高校から日本大学へ進学した2名(瀬良・伊藤)と高校3年生(北川・柳本)の4名が参加しました。
3月までは通常通りの学校生活を送りながら練習を行っていました。
合宿は年末年始に長野県東御市で行った東京都合宿のみです。
オリンピック選考会だからと特別なことをしたわけではなく、いつも通りの強化練習と調整を行いました。
今回、オリンピック選考会を経験して改めて感じたことは、8日間にわたる大会に取り組む難しさです。
参加した4名がベストタイムを更新したのですが、1種目だけであり2種目は出すことができませんでした。
やはり最初の種目にあわせて調整して気持ちを高めていたため、もう1種目までそれを維持することができていませんでした。
8日間にわたる試合というのはオリンピック選考会だけです。
大会会場は常に緊張感に満ちており、レースごとに喜び、悲しみ、興奮、落胆などの感情が渦巻いています。
その場にいるだけで疲労する場所です。
前日の公式練習日を入れると9日間にわたってその状態が続くわけですから、最終日までベストな状態を保つというのは大変困難でした。
特に準決勝から決勝までは約24時間あり、その間に選手やコーチの緊張は最大限に高まります。
今回私が感じたことは、そのような中でいかに平常心を保つか、ということです。
時間があるとどうしても色々なことを考えてしまい、何かしたくなってしまうものです。
私には日頃から学んできた哲学があったため、それがこのような現場では最大限に役立ちました。
オリンピック本番ではさらに緊張が高まることでしょう。
「練習は試合のように、試合は練習のように」ということの大切さを改めて感じた次第です。
こういう経験をインターハイや全国中学で生かしていきたいと考えています。
メインプールです。
サブプールです。
9日間過ごした控え場所です。
大会が終わったあとの夕焼けです。
竹村知洋