2022年高知県で開催されたインターハイで、5年連続12回目となる男子総合優勝を果たすことができました。
これもひとえに日大豊山水泳部を応援して下さった多くの皆様方のおかげであり、心より感謝申し上げます。
今年の1年間は、安村・野本・森重が中心となって選手を育成し、私は全体の相談役を務めてまいりました。
今回の総合優勝は、レギュラー選考から試合運びまですべて若手コーチの力によって成し遂げたことに大きな価値があります。
私の今後の役割は、井上敦雄先生や上野広治先生の教えを後進に伝えていくことにあります。
コロナ禍をはさんで5回連続の総合優勝は、いずれの年も戦力的にゆとりをもって達成したわけではなく、様々な困難に直面しながらようやく成し遂げられたものです。
今年も3日目まではかなり苦戦し、最終日にようやく逆転することができたという優勝であり、全体的に順調とはいえないものでした。
今後の活動を考えても、働き方改革やクラブ活動の地域移行、全国大会への民間クラブからの参加など時代の流れとは完全に逆行している日大豊山水泳部は、今後ますます厳しくなっていくことが予想されます。
そのような中であくまでも日大豊山水泳部の伝統である「学校水泳」にこだわり続けるというのは至難のわざです。
しかし私たちは学校教育の一環としてのクラブ活動にこそ価値があると考えており、勝敗はどうであれ、可能な限り「学校水泳」を継続していく所存です。
最初に総合優勝した1963年の井上隆監督時代から井上敦雄先生、上野広治先生、竹村知洋、そして2022年の安村亜洲、野本泰揮まで合計12回にわたって続けてきた伝統にこそ日大豊山水泳部の価値があります。
時代は違えど、80歳代から19歳にわたる約1000名の水泳部OBが同じ価値を共有しているというのは驚くべきことであり、何事にも代え難い人生の財産です。
現在の部員は中学・高校合わせて200名以上が在籍しており、この生徒達も今後水泳部の伝統を継続していくことでしょう。
日大豊山水泳部の活動は、現場のスタッフだけの力で成り立っているのではなく、応援してくださる多くの方々の支えによるものであり、改めて心より感謝申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
竹村知洋
どうも、ありがとうございました。