■血統傾向~過去23年■
88年~94年までは、日本競馬界で一時代を築いたノーザン系とナスルーラ系が活躍していたが、95年にSS産駒のジェニュインが初めて秋天に出走したのを契機に、ノーザン系とナスルーラ系は徐々に駆逐され始め、今では父SS系一色となっている。95年以降の父SS系は【6-11-4】で、3着以内の占有率は約47%である。馬場改修となった03年以降の過去8年では【4-7-3】と09年以外は毎年必ず1頭は3着以内に入っている。その09年にしても、母父SSが2着に入っており、今やSS系の血は秋天には不可欠な血統となっている。
そんなSS系だらけの中、昔ながらの血統もSS系を味方に付けることにより、活躍していることも見逃してはならない。それは、グレイソブリン系、ニジンスキー系、そしてノーザンテースト系である。
【グレイソブリン系】
「府中のトニービン」でお馴染みのトニービンをはじめとするグレイソブリン系全体は、直線が長い府中や直線が平坦なローカルで好走することはよく知られている。トニービン産駒は95年サクラチトセオー、97年エアグルーヴ、98年オフサイドトラップの3頭を輩出している。03年以降では父、母父方合わせて3着が3回あるだけだが、孫のカンパニーが08年3着、09年に1着になり、その格言の正しさを証明してみせた。
~登録馬中の該当馬~
アーネストリー…グラスワンダー×トニービン
オウケンブルースリ…ジャングルポケット×シルヴァーデピュティ
ジャガーメイル…ジャングルポケット×SS
トーセンジョーダン…ジャングルポケット×ノーザンテースト
ルーラーシップ…キングカメハメハ×トニービン
ミッキードリーム…キングカメハメハ×SS*母母父がトニービン
【ニジンスキー系】
こちらもトニービン同様に近年では母父方で【1-1-2】であるが、かつては89年スーパークリーク、90年ヤエノムテキ、94年ネーハイシーザーの3頭の父ニジンスキー系の秋天馬が出ている。また、昨年の覇者ブエナビスタの父スペシャルウィークの母父がマルゼンスキー、03年2着のツルマルボーイの父ダンスインザダークの母父がニジンスキーであることにも注目したい。
~登録馬中の該当馬~
ブエナビスタ…スペシャルウィーク×カーリアン
レッドディザイア…マンハッタンカフェ×カーリアン
ナリタクリスタル…スペシャルウィーク×ペンタイア
ダークシャドウ…ダンスインザダーク×プライヴェイトアカウント
ダノンヨーヨー…ダンスインザダーク×フォーティナイナー
カワキタコマンド…サクラプレジデント×ナリタブライアン*父サクラプレジデントの母父がニジンスキー系マルゼンスキー
【ノーザンテースト系】
過去23年で父で【0-1-3】、母父で【5-2-2】と前出の2系統よりも相性が好いのがノーザンテースト系。馬場改修後の03年以降の過去8年では、字面では06年1着ダイワメジャーの母父、07年3着、09年1着カンパニーの母父、08年2着ダイワスカーレットの母父だけであるが、3代あるいは4代と遡っていくとノーザンテーストの血を内包する馬が結構好走していることが分かる。
<ノーザンテースト系内包馬>*字面以外に内包している馬のみ
98年、99年2着ステイゴールド…母母父ノーザンテースト
99年3着エアジハード…母母父ノーザンテースト
02年2着ナリタトップロード…父母父ノーザンテースト
03年2着ツルマルボーイ…母父母父ノーザンテースト
04年3着アドマイヤグルーヴ…母母父ノーザンテースト
09年2着スクリーンヒーロー…母母父ノーザンテースト
10年3着アーネストリー…母母父ノーザンテースト
~登録馬中の該当馬~
アーネストリー…母母父ノーザンテースト
トーセンジョーダン…母父ノーザンテースト
ルーラーシップ…母母父ノーザンテースト
ジャガーメイル…母母父ノーザンテースト
カリバーン…父デュランダルの母父がノーザンテースト
■リピーター■
連覇の期待がかかる女帝ブエナビスタであるが、勝ち抜け制度が81年に廃止された以降ここまで、春秋連覇した馬は5頭いるが、秋天を連覇した馬は02年、03年のシンボリクリスエス1頭のみである。そのシンクリにしても02年は中山開催でのものであり、府中の秋天を連覇した馬は一頭もいない。テイエムオペラオーもウオッカも、この「府中の杜のジンクス」に敗れた。翳りが見え始めたという声も聞こえるブエナビスタではあるが、果たして…
また、前年2着、3着から巻き返しに成功した馬も一頭もいない。満を持して登場するペルーサと一叩きされたアーネストリーにとっては嫌なジンクスである。
88年~94年までは、日本競馬界で一時代を築いたノーザン系とナスルーラ系が活躍していたが、95年にSS産駒のジェニュインが初めて秋天に出走したのを契機に、ノーザン系とナスルーラ系は徐々に駆逐され始め、今では父SS系一色となっている。95年以降の父SS系は【6-11-4】で、3着以内の占有率は約47%である。馬場改修となった03年以降の過去8年では【4-7-3】と09年以外は毎年必ず1頭は3着以内に入っている。その09年にしても、母父SSが2着に入っており、今やSS系の血は秋天には不可欠な血統となっている。
そんなSS系だらけの中、昔ながらの血統もSS系を味方に付けることにより、活躍していることも見逃してはならない。それは、グレイソブリン系、ニジンスキー系、そしてノーザンテースト系である。
【グレイソブリン系】
「府中のトニービン」でお馴染みのトニービンをはじめとするグレイソブリン系全体は、直線が長い府中や直線が平坦なローカルで好走することはよく知られている。トニービン産駒は95年サクラチトセオー、97年エアグルーヴ、98年オフサイドトラップの3頭を輩出している。03年以降では父、母父方合わせて3着が3回あるだけだが、孫のカンパニーが08年3着、09年に1着になり、その格言の正しさを証明してみせた。
~登録馬中の該当馬~
アーネストリー…グラスワンダー×トニービン
オウケンブルースリ…ジャングルポケット×シルヴァーデピュティ
ジャガーメイル…ジャングルポケット×SS
トーセンジョーダン…ジャングルポケット×ノーザンテースト
ルーラーシップ…キングカメハメハ×トニービン
ミッキードリーム…キングカメハメハ×SS*母母父がトニービン
【ニジンスキー系】
こちらもトニービン同様に近年では母父方で【1-1-2】であるが、かつては89年スーパークリーク、90年ヤエノムテキ、94年ネーハイシーザーの3頭の父ニジンスキー系の秋天馬が出ている。また、昨年の覇者ブエナビスタの父スペシャルウィークの母父がマルゼンスキー、03年2着のツルマルボーイの父ダンスインザダークの母父がニジンスキーであることにも注目したい。
~登録馬中の該当馬~
ブエナビスタ…スペシャルウィーク×カーリアン
レッドディザイア…マンハッタンカフェ×カーリアン
ナリタクリスタル…スペシャルウィーク×ペンタイア
ダークシャドウ…ダンスインザダーク×プライヴェイトアカウント
ダノンヨーヨー…ダンスインザダーク×フォーティナイナー
カワキタコマンド…サクラプレジデント×ナリタブライアン*父サクラプレジデントの母父がニジンスキー系マルゼンスキー
【ノーザンテースト系】
過去23年で父で【0-1-3】、母父で【5-2-2】と前出の2系統よりも相性が好いのがノーザンテースト系。馬場改修後の03年以降の過去8年では、字面では06年1着ダイワメジャーの母父、07年3着、09年1着カンパニーの母父、08年2着ダイワスカーレットの母父だけであるが、3代あるいは4代と遡っていくとノーザンテーストの血を内包する馬が結構好走していることが分かる。
<ノーザンテースト系内包馬>*字面以外に内包している馬のみ
98年、99年2着ステイゴールド…母母父ノーザンテースト
99年3着エアジハード…母母父ノーザンテースト
02年2着ナリタトップロード…父母父ノーザンテースト
03年2着ツルマルボーイ…母父母父ノーザンテースト
04年3着アドマイヤグルーヴ…母母父ノーザンテースト
09年2着スクリーンヒーロー…母母父ノーザンテースト
10年3着アーネストリー…母母父ノーザンテースト
~登録馬中の該当馬~
アーネストリー…母母父ノーザンテースト
トーセンジョーダン…母父ノーザンテースト
ルーラーシップ…母母父ノーザンテースト
ジャガーメイル…母母父ノーザンテースト
カリバーン…父デュランダルの母父がノーザンテースト
■リピーター■
連覇の期待がかかる女帝ブエナビスタであるが、勝ち抜け制度が81年に廃止された以降ここまで、春秋連覇した馬は5頭いるが、秋天を連覇した馬は02年、03年のシンボリクリスエス1頭のみである。そのシンクリにしても02年は中山開催でのものであり、府中の秋天を連覇した馬は一頭もいない。テイエムオペラオーもウオッカも、この「府中の杜のジンクス」に敗れた。翳りが見え始めたという声も聞こえるブエナビスタではあるが、果たして…
また、前年2着、3着から巻き返しに成功した馬も一頭もいない。満を持して登場するペルーサと一叩きされたアーネストリーにとっては嫌なジンクスである。
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