☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

小倉大賞典の法則

2013-02-15 00:00:00 | 小倉の法則
■血統傾向■*10年は中京開催

リピーターは、メイショウカイドウ(05年1着、06年3着)、エイシンドーバー(06年2着、07年2着)、アサカディフィート(07年1着、08年1着)、マヤノライジン(07年3着、10年3着(中京開催))の4頭。
この距離は得なはずの父SS系だが、中京開催を除く過去8年で、父SS系は【2-3-1】と大不振。
だったら他に目立つ傾向はあるのかというと、これがなかなか掴めない。
リピーター込みで言うならば、【3-1-1】のネヴァーベンド。
全体的に見ると、ミスプロ系【1-5-3】、ロベルト系【0-2-3】といったダートを得意とする血統ということになるのだが、どうも狙いが絞り切れない。

■コース傾向~1回小倉芝1800m■

ここまで3鞍のみ。
父SS系は【0-1-1】と、コース傾向でも不振。ここは父SS系軽視の方向でいいかもしれない。
一応、マークしておきたいのは1勝2着1回のタイキシャトル、父、母父で各2着1回ずつのサクラバクシンオー。
本番前に2鞍組まれているので、それを踏まえて傾向の判断を。

■斤量■*04年以降(10年中京開催含む)

51.0kg:1-0-0
54.0kg:2-2-1
55.0kg:1-2-2
56.0kg:1-2-3
57.0kg:1-3-1
57.5kg:3-0-1
59.0kg:0-0-1

53kg以下で馬券になったのは、04年1着のメイショウバトラー1頭のみ。
比較的、重めのハンデ(56kg~57.5kg)を課せられた馬が活躍している傾向にある。

どうも狙いが絞り切れない小倉大賞典。
まあ、無理して買うこともないんだけどね。

タイヤモンドSの法則2

2013-02-14 00:00:00 | 長距離血統の法則
■人気■*04年以降

<人気別成績>*過去14年(03年中山開催含む)
1番人気:3-1-2-8
2番人気:3-1-2-8
3番人気:3-1-1-9
4番人気:0-3-2-9
5番人気:0-0-0-14
6-9番:3-4-4-45
10以下:2-4-3-60

1番~3番人気は互角で、4番人気は馬券率なら3番人気と同じで、上位人気は比較的安定しているが、なぜだか5番人気は一度も馬券になったことがない。
また、毎年のように6番人気以下の馬が馬券になっていて波乱を演出している。

<6番人気以下の激走>*04年以降
04年3着タニノエタニティ…6番人気
05年1着ウイングランツ…10番人気
05年2着ハイフレンドトライ…8番人気
06年2着メジロトンキニー…7番人気
06年3着トウカイトリック…9番人気
07年2着エリモエクスパイア…6番人気
07年3着アドバンテージ…10番人気
08年3着レーザーズエッジ…12番人気
09年2着ブレーヴハート…12番人気
09年3着スノークラッシャー…7番人気
10年2着ベルベットローツェ…6番人気
10年3着ドリームフライト…10番人気
11年3着キタサンアミーゴ…6番人気
12年1着ケイアイドウソジン…15番人気

こうやって見てみると、上位人気を軸にして、相手には6番人気、そして大穴狙いの10番人気以下を紛れ込ませるような馬券の組み立てが有効のようだ。

■斤量■*04年以降

<斤量別成績>*過去14年(03年中山開催含む)
50kg未満:0-0-0-11
51-53kg:5-8-5-63
53.5-56:6-5-6-58
56.5kg以上:3-1-3-21
50kg未満のハンデは、一度も馬券になっていない(今年は該当馬なし)。
着度数ならば51kg~56kgがほぼ互角で甲乙つけ難いが、各率で見ると56.5kg以上が若干優勢も、それほど気にする必要はない。
なお、トップハンデは【2-1-2-13】で、馬券率27.8%となる。

ここで、狙い目となるのは50kg~53kgの軽量ハンデの馬。

<50kg~53kgの馬>*04年以降
04年2着ミッキーベル(53.0kg)…2番人気
05年1着ウイングランツ(51.0kg)…10番人気
05年2着ハイフレンドトライ(52.0kg)…8番人気
06年2着メジロトンキニー(50.0kg)…7番人気
07年2着エリモエクスパイア(53.0kg)…6番人気
07年3着アドバンテージ(52.0kg)…10番人気
08年3着レーザーズエッジ(50.0kg)…12番人気
09年1着モンテクリスエス(53.0kg)…2番人気
09年2着ブレーヴハート(53.0kg)…12番人気
09年3着スノークラッシャー(52.0kg)…7番人気
10年2着ベルヴェットローツェ(52.0kg)…6番人気
10年3着ドリームフライト(50.0kg)…10番人気
11年1着コスモメドウ(53.0kg)…2番人気

50kg~53kgの馬は、昨年こそ馬券にならなかったが、それ以外は毎年馬券になっている。しかも人気薄で飛び込んでいるケースが多い。
つまり、「6番人気以下の50kg~53kgの馬」。これが、ダイヤモンドSの馬券のキモの一つである。

■前走■*04年以降

<前走着順別>
前走4着以内:8-7-5
前走の格は不問で4着以内が足切りライン。

<前走レース条件別>*過去14年(03年中山開催含む。以下同。)
重賞:4-2-5-68
OP:7-2-4-33
1600:2-9-2-32
1000:1-1-3-20

<前走重賞別内訳>
日経新春:3-1-5-12
有馬記念:1-0-0-5
AJCC:0-1-0-30
ステイヤ:0-0-0-8
その他 :0-0-0-13

前走重賞組で買っていいのは、日経新春杯組だけということ。ただし、着順は1着~12着までと幅広く、着順は不問ということで。

<前走OP特別内訳>
万葉S:6-2-4-29
その他:1-0-0-4

前走OP特別組で買っていいのは、万葉S組だけ。着順は4着以内。その他で馬券になったのは、昨年1着のケイアイドウソジンで、同馬の前走はダート1800mのOPの師走Sだった。

<前走1600万組>
前走準OP組では、有馬記念と同じコースの中山芝2500mで行なわれる迎春S組の4着以内の馬が【1-2-1】。その他では、東京、京都、阪神の芝2400m組。

<前走1000万組>
距離は2200m以上であることが条件。

■性齢■*04年以降

<年齢別成績>*過去14年(03年中山開催含む)
4歳:4-6-4-28
5歳:4-3-6-35
6歳:4-2-4-35
7歳:2-2-0-36
8上:0-1-0-19

着度数では4歳~6歳まで、似たようなものだが、各率で見ると4歳馬が優勢。
なお、04年以降、牝馬が馬券になったことは一度もない。

ダイヤモンドSの法則

2013-02-13 00:00:00 | 長距離血統の法則
■血統傾向■*04年以降の過去9年

冬の府中の風物詩、ダイヤモンドS。
距離は暮れの中山のステイヤーズSより200m短いが、求められるスタミナはステイヤーズSの比ではない。
都合8回コーナーを周るため息が入り易い中山のステイヤーズSに対し、ダラダラと続く長い上り坂を2回越えなければならない大箱の東京のダイヤモンドSでは、同じ超長距離戦でも求められる長距離適性は大きく異なる。それは、ただひたすらにスタミナを追求したような血統構成の馬が好走する傾向にあることからも明らかで、ダンスインザダーク、キングマンボ系、トニービン系、ロベルト系が、ステイヤーズSにおける「四天王血統」といっても過言ではない。

過去9年で父SS系は【3-5-2】であるが、大半はダンスインザダークによるものである。
<ダンスインザダーク:3-2-0>
05年1着ウイングランツ
06年1着マッキーマックス
06年2着メジロトンキニー
08年2着コンラッド
10年1着フォゲッタブル

ちなみに、父SS系の中で長距離戦のイメージが湧いてこないフジキセキであるが、11年3着キタサンアミーゴが3着に入り、フジキセキ直仔のダイタクリーヴァ産駒のべるヴェットローツェが10年に2着に入っている。

ダンスインザダークと同じく最多の3勝をあげているのが、キングマンボ系。
<キングマンボ系:3-0-1>
06年3着、07年2着トウカイトリック…父エルコンドルパサー
11年1着コスモメドウ…父キングスベスト
12年1着ケイアイドウソジン…父キングカメハメハ

<トニービン系:3-0-1>
04年1着ナムラサンクス…父サクラチトセオー
08年1着アドマイヤモナーク…母父トニービン
10年1着フォゲッタブル…母父トニービン
11年3着キタサンアミーゴ…母父トニービン

<ロベルト系:2-2-3>
05年2着ハイフレンドトライ…父リアルシャダイ
05年3着チャクラ…父マヤノトップガン
06年3着、07年1着トウカイトリック…母父シルバーホーク
08年3着レーザーズエッジ…父グラスワンダー
09年1着モンテクリスエス…父シンボリクリスエス
10年3着フサイチソニック…母父リアルシャダイ
11年2着コスモヘレノス…父グラスワンダー

「四天王血統」以外にも、気になる血統がチラホラとあるので、一応書いておく。
<ニジンスキー系:0-1-2>
04年3着タニノエタニティ…父ラムタラ
05年2着ハイフレンドトライ…母父シアトルダンサー
05年3着チャクラ…母父カーリアン

<リファール系:0-2-1>
06年2着メジロトンキニー…母父モガミ
07年2着エリモエクスパイア…母父コマンダーインチーフ
12年3着スマートロビン…母父リファール

<サドラーズウェルズ系:2-0-0>
08年1着アドマイヤモナーク…父ドリームウェル
11年1着コスモメドウ…母父サドラーズウェルズ

<フェアリーキング系:0-1-1>
07年3着アドバンテージ…父エリシオ
11年2着コスモヘレノス…母父エリシオ

<レッドゴッド系:0-1-1>
04年2着ミッキーベル…父サクラローレル
07年3着アドバンテージ…母父ブラッシンググルーム

<ネヴァーベンド系:0-1-1>
09年2着ブレーヴハート…母父ガルドロワイヤル
09年3着スノークラッシャー…母父リヴリア

■リボー系内包馬■

04年以降、リボー系を5代以内に内包している馬が、09年を除くすべての年で毎年馬券になっている。それも1頭が馬券になったのは04年の1回のみで、2頭が馬券になったのが3回、1着~3着まで独占したのが4回ある。
それもそのはず、上にあげた「四天王血統」のうちダンスインザダーク、キングマンボ、ロベルト系ならばBT、グラスワンダー自身がリボーの血を内包しているからに他ならないからだ。
<リボー系内包馬種牡馬>
ダンスインザダーク…母母父キートゥザミント
キングマンボ…母母父プルーヴアウト
ブライアンズタイム…母父グロースターク
グラスワンダー…母母父ヒズマイェスティ

上記以外にもリボー系を内包する種牡馬はいるので、出走馬が決まったら、インターネットで5代血統表を検索することをお勧めする。

フェブラリーSの法則2

2013-02-12 00:00:00 | 砂王の法則
■出目■*97年~12年。但し03年中山開催は除く。


<枠番別成績>

1枠~4枠: 3-8-7-101/119 勝率 2.5% 連対率 9.2% 複勝率15.1%
5枠~8枠:12-7-8- 93/120 勝率10.0% 連対率15.8% 複勝率22.5%
出走頭数は1枠~4枠119頭に対し、5枠~8枠120頭と、ほぼ同じにもかかわらず、各率では5枠~8枠が圧倒的に優勢。
東京ダート1600mは、スタート地点が芝で、外枠に向かって芝を走る距離が長くなるので、外枠有利の定説通りの傾向となっている。

<馬番別成績>

馬番で見ても、9番より外の馬番が優勢だということが分かる。

■人気■

創設された97年から01年の5年間は、1番人気が馬券になったのは97年2着のストーンステッパー1頭のみという、全くアテにならない時代もあったのだが、02年から06年は1番人気が5連勝と、急速に盛り返し、過去10年でくくると【7-0-1-2】と抜群の安定感を誇るようになった。馬券圏外に消えたのは、昨年のトランセンド(7着)と07年のシーキングザダイヤ(9着)の2頭のみである。
ただし、頭あってもヒモなしタイプなので、買うなら1着固定、買わないのならバッサリと切ってしまう手もある。

■前走■

創設された97年から昨年までの03年中山開催を含む過去16年で、前走のレースの格は不問で、前走3着以内だった馬が【15-12-13】と、3着以内に入った馬の殆どを占める。これを前走5着以内までに広げると【16-15-14】となり、前走掲示板を外しているような馬では足りないことがよく分かる。

フェブラリーSの前哨戦として位置づけられている根岸Sだが、その位置づけとは裏腹に、なかなか本番には直結しないレースだったのだが、昨年は、根岸S組がワン・ツーを決めて、馬場改修後の04年以降の過去9年では【2-1-3】となっている。
一方、西の前哨戦である平安Sは、97年~03年までで【2-4-0】と、本番に直結するレースとして注目されていたのだが、04年以降で馬券になったのは05年3着のヒシアトラスと07年1着のサンライズバッカスの2頭のみと、馬場改修の影響があったのかどうかは分からないが、まったく本番に直結しなくなっている。
が、その平安Sは今年からは東海Sと施行時期が入れ替わった。平安Sは右回りだったのに対し、東海Sは本番と同じ左回りの中京で行なわれるので、平安Sよりは本番との関連性は強くなるかもしれない。
そういえば、有馬記念の前哨戦の一つだった鳴尾記念が金鯱賞と入れ替わったが、早速、本番の有馬記念では金鯱賞勝ちのブルーオーシャンが穴を開けた。まさか、JRAの番組編成班の顔を立てているわけではあるまいが、そういったことがよくあるのも競馬なので、東海S組には注意を払っておきたいところ。

馬場改修後の04年以降で、前走が条件戦だった馬で馬券になったのは09年2着のカシノドライブ1頭のみで、他はすべて前走は重賞に出走していた。
<前走重賞組内訳>
JCD:4-0-0
東京大賞典:1-3-4
根岸S:2-1-3
川崎記念:1-4-1
平安S:1-0-1

前走重賞で3着以内。これがフェブラリーSの鉄則だ。

■馬体重■

これは何もフェブラリーSに限らず、ダート戦、特に冬場のダート戦では定説になっているのだが、当日の馬体重が500kg以上ある馬が好走する傾向にある。

<馬体重別成績>*97年以降
500kg以上:7-6-8
490kg台:4-3-0
480kg台:1-2-5
470kg台:0-3-1
460kg台:0-1-1
450kg台:3-0-1
440kg台:1-1-0

440kg台と450kg台も好走しているが、圧倒的に馬体重がある馬の方が活躍している。

■性齢■

<年齢別>
4歳:5-8-2
5歳:8-2-4
6歳:3-2-7
7歳:0-3-3

4歳と5歳が優勢。
なお、牝馬で馬券になったのは、00年2着ゴールドティアラ、同3着ファストフレンド、01年3着トゥザヴィクトリーの3頭のみ。

フェブラリーSの法則

2013-02-11 00:00:00 | 砂王の法則
■血統傾向■

創設された97年以降の血統傾向を掲載するが、傾向把握の対象とするのは馬場改修となった04年以降の過去9年。
以前は父か母父にミスプロ系を持つ馬が【2-3-5】と活躍していたが、近年ではロベルト系の活躍に押され気味。ロベルト系を持つ馬は、昨年は馬券対象にならなかったが、07年~11年まで5年連続で【3-3-3】で、毎年必ず1頭は馬券になっている。
<ロベルト系保有馬>
07年1着サンライズバッカス…母父リアルシャダイ
07年2着、08年2着ブルーコンコルド…母父BT
08年3着ワイルドワンダー…父BT
09年1着、10年3着サクセスブロッケン…父シンボリクリスエス
10年1着エスポワールシチー…母父BT
11年2着フリオーソ…父BT
11年3着バーディバーディ…父BT

全体的には、目につくのがノーザンダンサー系。
特にアメリカンダート血統のストームバード系とヴァイスリージェント系の2系統。
<ストームバード系:2-2-1>
05年1着メイショウボーラー…母父ストームキャット
05年2着、06年2着シーキングザダイヤ…父ストームキャット
07年1着サンライズバッカス…父ヘネシー
12年3着ワンダーアキュート…父カリズマティック

<ヴァイスリージェント系:1-1-1>
06年1着、09年3着カネヒキリ…母父デピュティミニスター
09年2着カシノドライブ…母父デピュティミニスター

他では2着2回のヌレイエフ系。
04年2着サイレントディール…母父ヌレイエフ
12年2着シルクフォーチュン…母父アルワウーシュ

アメリカンダート血統といえば、ボールドルーラー系も忘れてはいけない。
<ボールドルーラー系:1-2-0>
09年2着カシノドライブ…父マインシャフト
10年2着、12年1着テスタマッタ…父タピット

なお、父SS系は【2-2-1】で、04年2着サイレントディール(父SS)、06年1着・09年3着カネヒキリ(父フジキセキ)、10年1着エスポワールシチー、12年2着シルクフォーチュン(いずれも父ゴールドアリュール)の実質4頭しか馬券になっていない。

■コース傾向~1回東京ダート1600m■

先週までで合計15レースが行なわれた。
レースの血統傾向とは異なり、父SS系が【5-6-4】と活躍している。
父SS系の次に活躍を見せているのが、父、母父合計で【4-2-3】のロベルト系。ただし、先週の土日では、母父グラスワンダーの2着1回があるのみで、ロベルト系が活躍できる馬場ではなくなってきてるのかもしれない。
ミスプロ系は、父、母父合計で【5-6-5】のミスプロ系だが、活躍しているのはフォーティーナイナー系【2-2-2】とキングマンボ系【0-1-2】の2系統。

ノーザンダンサー系では、上述のアメリカンダート血統の2系統とダンチヒ系の活躍が目につく。
ストームバード系:0-2-2
ヴァイスリージェント系:2-2-1
ダンチヒ系:1-0-3

意外なのは、ダートのイメージが湧いてこないグレイソブリン系が【3-1-1】と、父で3勝をあげている点。このグレイソブリン系を持つ馬では、04年1着アドマイヤドン、11年1着トランセンド(いずれも母父トニービン)の2頭の勝ち馬が出ているので、これがお宝血統かもしれない。
なお、グレイソブリン系と同じナスルーラ系のアメリカンダート血統のボールドルーラー系は【2-1-1】である。

■カレンブラックヒルの取捨■
今年のフェブラリーSの馬券の焦点は、なんといってもカレンブラックヒルの取り扱いに尽きる。
初ダートがダートG1にもかかわらず、上位人気に支持されるのは間違いなく、ひょっとしたら1番人気まであるかもしれない。
初ダートでダートG1といえば、昨年のJCDのトゥザグローリーが思い出される。同馬は母トゥザヴィクトリーが01年フェブラリーS3着の後、ドバイWCで2着に入ったことで、ダート適性の可能性を評価されて、7番人気の穴人気に推されたが、結果は12着大敗。
ダート適性を示す血統的背景ならば、トゥザグローリーよりもカレンブラックの方が圧倒的に上。

まず、ダイワメジャー産駒の芝・ダート別の成績を把握しておく。
(13年2月3日現在。%は左から勝率、連対率、複勝率の順。以下同じ。)
【ダイワメジャー産駒】
芝:111-114-91-629/945 11.8% 23.8% 33.4%
ダ: 47- 43-32-366/488  9.6% 18.4% 25・0%
ダートの出走回数は芝の約半分の488回であるが、各率でダートの成績がヤヤ落ちている。
しかし、比較対象がないと何とも言えないので、芝・ダート兼用の産駒を出すことで知られているキングカメハメハとクロフネの成績と比べてみる。

【キングカメハメハ産駒】
芝:401-338-346-2698/3783 10.6% 19.5% 28.7%
ダ:311-270-272-1942/2795 11.1% 20.8% 30.5%

【クロフネ産駒】
芝:225-271-199-2097/2792  8.1% 17.8% 24.9%
ダ:534-456-451-3934/5375  9.9% 18.4% 26.8%

キンカメもクロフネも、僅かながらもダートでの成績の方が良い。そして、ダメジャのダートでの成績は、クロフネの成績に似ているので、芝・ダート兼用種牡馬の素質はあると言っても良いかもしれない。

次に、カレンブラックヒルの血統的バックグラウンドについて。
ご存じのようにダイワメジャーは、名牝系のスカーレット一族のプリンス。その祖であるスカーレットインクから連なる名牝は、どちらかといえば芝のイメージが強いが、実はダート重賞を制した数々の馬を輩出しているのだ。
スカーレットインク~スカーレットブルー~アナスミラビリスからは、牝馬ながら地方重賞を6勝2着2回のトーセンジョウオーが誕生している。

●トーセンジョウオー…ティンバーカントリー×リアルシャダイ
04年関東オークス(川崎・G3)1着
05年マリーンC(船橋・G3)1着
05年スパーキングレディー(川崎・G3)1着
06年クイーン賞(船橋・G3)2着
07年TCK女王盃(大井・G3)2着
07年エンプレス杯(川崎・G2)1着
07年マリーンC(船橋・G3)1着
08年スパーキングレディー(川崎・G3)1着

また、ダイワメジャーの母スカーレットブーケの姉であるスカーレットローズの仔、つまりメジャーと従姉弟の関係になるスカーレットレディは4頭のダート重賞勝ち馬を輩出している。
●サカラート…アフリート×SS
05年東海S(中京・G2)
05年ブリーダーズゴールド(旭川・G2)
05年日本テレビ盃(船橋・G2)
08年マーキュリーC(盛岡・G3)

●ヴァーミリアン…エルコンドルパサー
05年彩の国浦和記念(浦和・G2)
06年ダイオライト記念(船橋・G2)
06年名古屋グランプリ指定(名古屋・G2)
07年川崎記念(川崎・G1)
07年JBCクラシック(大井・G1)
07年JCD(東京・G1)
07年東京大賞典(大井・G1)
08年フェブラリーS(東京・G1)
08年JBCクラシック(園田・G1)
09年帝王賞(大井・G1)
09年JBCクラシック(名古屋・G1)
10年川崎記念(川崎・G1)

●キングスエンブレム…ウォーエンブレム×SS
10年シリウスS(阪神・G3)

●ソリタリーキング…キングカメハメハ×SS
12年東海S(京都・G2)
12年日本テレビ盃(船橋・G2)

面白いのが、この4頭の父はすべてミスプロ系ということ。となると、4頭の母スカーレットレディと同じ血統構成のダイワメジャーにミスプロ系グラインドストーン(ファピアノのライン)を配したカレンブラックヒルにも、大いに魅力を感じることは確かである。
だが、世の中そんなに甘くはない。
芝・ダートのG1を制した馬といえば、アグネスデジタル(00年、01年マイルCS連覇、01年秋天、02年香港C、02年フェブラリーS、03年安田記念)とクロフネ(01年NHK、01年JCD)を思い浮かべる方も多いことだと思う。
しかし、前者はもともとダートで実績を積み芝に転戦してきた馬であり、後者はNHKを制したあと、ダービー5着、神戸新聞杯3着を経て、芝の路線には見切りをつけ、初ダートの武蔵野S(G3)で2着に9馬身という圧倒的パフォーマンスを見せつけ、JCDを制したように、本番前にはダート適性があることは明らかだったのである。

一方、カレンブラックヒルは全くもっての初めてのダート。それも砂の王者を決めるG1に出走してくるのだ。
血統的背景からはダート適性はありそうに見えても、実際に走ってみないと分からない。東京ダート1600mは、スタート時点が芝なので、そこでスピードの違いを発揮し、なんなくハナを奪いそのまま逃げ切る、というのが陣営の作戦らしいのだが。
JRA初のダートのG1・フェブラリーSが創設された97年以降、初ダートがJRAのダートG1に出走した馬は合計21頭いるのだが、その成績は【0-0-1-20】と、惨憺たる結果に終わっており、その平均人気は7.7番人気、平均着順は12.1着と、とてもじゃないが手は出せない。唯一、馬券対象になったのは、01年フェブラリーS3着のトゥザヴィクトリーのみで、馬券圏外に散った20頭のなかには、カレンブラックヒルと同じく、99年のNHKの覇者シンボリインディをはじめ、5頭のG1馬が含まれている。

<芝G1馬の初ダートがダートG1の成績>
シンボリインディ(99年NHK)…00年フェブラリーS(5番人気/9着)
オレハマッテルゼ(06年高松宮記念)…07年フェブラリーS(10番人気/16着)
ヴィクトリー(07年皐月賞)…08年フェブラリーS(8番人気/15着)
ローレルゲレイロ(09年高松宮記念・スプリンターズS)…10年フェブラリーS(8番人気/7着)
グランプリボス(10年朝日杯FS、11年NHK)…12年フェブラリーS(6番人気/12着)

血統的背景に加えて、今年の登録メンバーを見渡すと、絶対的存在といえる馬が見当たらないので、「ひょっとしたら…」と思ってしまうのは確か。しかし、それが罠であることをデータが教えてくれている。
血統的背景を信じるか、それともデータを信じるか。そこが当り馬券とハズレ馬券の別れ道となりそうな、今年のフェブラリーSだ。
血統傾向でも不振な父SS系であること、コース傾向では父SS系は活躍しているがダイワメジャーは2着が1回しかないこと、そしてどうせ人気になるのは必至なので旨味はないので、個人的にはデータを信頼し、バッサリと切る予定。

京都記念の法則【結果】

2013-02-10 23:01:00 | 京都の法則
■血統傾向更新■

2年連続で父SS系が1着~3着を独占。
父SS系×ミスプロ系が2連勝。
ディープインパクト産駒がワンン・ツーを決めた。
マンハッタンカフェ産駒が3年連続3着と勝ち切れない。

■コース傾向更新~1回・2回京都芝2200m■

【3-0-1】のトニービン・ジャングルポケットの活躍が目立っていたが、残念ながら今開催の当該コースでのレースは、行なわれない。

=おしまい=

共同通信杯の法則【結果】

2013-02-10 23:01:00 | ダービー馬を探せ!2013
■血統傾向更新■

父SS系が4連勝を決めた。
勝ったのはフジキセキ産駒のメイケイベガスター。同産駒が馬券になったのは、10年2着のダノンシャンティ以来の2頭目で、母父フジキセキからは10年3着のアリゼオが馬券になっている。
ディープインパクト産駒は3年連続3着となり、通算で【0-1-3】と勝ち切れない。

■コース傾向更新~東京芝1800m■

6レース中、父SS系が【4-4-4】と大活躍。なかでも注目はディープインパクト【2-2-2】。
また、本番で1着、3着になった父SS系×BT系だが、土曜日に同じ血統構成の馬が3着になっていた。

=おしまい=

クイーンCの法則【結果】

2013-02-10 23:00:00 | 牝馬の法則
■血統傾向更新■

勝ったのは、昨年の1着馬ヴィルシーナの父ディープインパクトの全弟オンファイア産駒のウキヨノカゼで、兄弟の産駒が連覇。
2着はアフリートと戦績がソックリなゴットフリート。これで賞金加算に成功。
3着は、母父トニービンのイリュミナンスと母父リファール系アルザオのジーニマジックと、血統傾向で活躍している系統を持つ馬が3着同着になり、グレイソブリン系を持つ馬は、4年連続で馬券になった。
ちなみに、ジーニマジックの母父アルザオはディープインパクトとオンファイアの母父でもある。
父SS系、グレイソブリン系、リファール系の3系統は、共同通信杯のお宝血統に認定してもいいかもしれない。
実は、ジーニマジック本命の三連複の馬券を持っていたのだが、写真判定が出るまでの間はヒヤヒヤものの3着同着だった。

■コース傾向更新~1回東京芝1600m■

7レースで、父SS系が【7-3-6】と、父SS系を無視した馬券は無謀というもの。
内訳は、ダイワメジャー【1-1-1】、ディープインパクト【1-0-2】、ダンスインザダーク【1-1-0】。血統構成でいうならば、【3-2-4】の父SS系×ノーザンダンサー系。

=おしまい=