☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

今日のアルフレード

2011-06-30 19:38:20 | ダービー馬を探せ!2012
◎アルフレード…シンボリクリスエス×プリンセスカメリア(父SS)

現在は週3日900m屋内坂路コースをハロン16秒で2本元気に駆け上がっており、残りの3日は角馬場でのフラットワークをこなしています。しっかりと体全体を使えており、坂路コースでの調教も力強い脚取りで駆けています。無事に産地馬体検査も受検できましたので、今後は入厩に備えて状態アップを図っていきます。

ラジオNIKKEI賞の法則

2011-06-30 06:00:00 | 福島の法則
夏競馬の到来を告げるラジオNIKKEI賞だが、今年は中山開催。福島開催の血統傾向は役に立たないと思うが、一応。

■血統傾向■*ハンデ戦となった06年以降

父SS系が3年連続ワン・ツーフィニッシュ。そのうちSS系×ミスプロ系が1勝2着2回で、逆パターンも2着1回があり、2着の馬は全て父か母父にSS系を持っている。また、ミスプロ系を含むネイティヴダンサー系が、毎年必ず1頭は3着以内に入っている。
ナスルーラ系からは、グレイソブリン系とボールドルーラー系の2ラインのみがエントリー。
以上は、あくまでも福島開催での傾向。今年は中山開催なので、コース傾向の方が頼りになると思う。
■コース傾向■

キングカメハメハが2勝3着1回。他ではグレイソブリン系、ゼンノロブロイ、ノーザンテースト系、ダンチヒ系。

■人気■
1番人気:0-0-1-4
2番人気:1-2-1-1
3番人気:1-0-0-4
4番人気:0-0-1-4
5番人気:2-0-0-3
6番人気:0-1-1-3
7番人気:0-0-0-5
8番人気:1-0-0-4
9番人気:0-0-0-5
10以下:0-2-1-2
過去5年で、1番人気で馬券対象になったのは08年3着のダイバーシティのみ。

■斤量■
56kg以上で3着以内に入ったのは07年3着イクスキューズ(56kg)と08年2着ノットアローン(57kg)の2頭のみで、他は全て55kg以下。とはいっても、圧倒的に55kg以下での出走頭数が多いので、これは気にしなくて良い。ただし、トップハンデ馬は過去5年で6頭いたが、馬券対象になったのは前でのノットアローンのみである。

今年のトップハンデは57kgのショウナンパルフェだが、同馬は1番人気になりそうな気配。
が、ラジオNIKKEI賞は「残念ダービー」と言われるように、あくまでもダービーに出走叶わなかった馬たちのためのレース。決してダービー馬になれなかった馬たちのためではない。努々勘違いするなかれ。現に過去5年でダービー出走馬は、一度も3着以内に入ったことがないのだから。

函館SSの法則

2011-06-29 00:00:00 | 函館の法則
宝塚記念も終り、いよいよ夏競馬も本格化。夏競馬ならではのキモは三つある。降級馬、野芝(新潟・小倉)・洋芝(函館・札幌)適性、そしてなんと言っても牝馬。
夏は牝馬の季節―
今週行なわれる函館SSをはじめ、アイビスサマーダッシュ、函館2歳S、北九州記念、札幌記念、キーンランドカップ、そして小倉2歳Sと、多くの夏の重賞において牝馬が活躍している。牝馬を無視しては、夏は乗り切れないということ。

■性別成績~過去10年■*( )内、勝率/連対率/複勝率の順
牡馬:2-9-10-99/120( 1.7%/ 9.2%/17.5%)
牝馬:8-1- 0-15/ 24(33.3%/37.5%/37.5%)
ご覧のとおり、出走頭数は牡馬の6分の1にもかかわらず、勝利数は4倍と圧倒的に牝馬が優勢。過去10年で牡馬が勝ったのは02年サニングデールと08年キンシャサノキセキの2頭しかいない。ただし、牝馬は頭あってヒモなしタイプということは忘れずに。牝馬が強いからといって、牝馬同士で馬券を組んではいけない。過去10年で牝馬が3着以内に複数頭入ったのは06年の1回しかないのだ。

<登録馬中の牝馬>
☆アンシェルブルー(4歳)…マンハッタンカフェ×ストームバード
☆カレンチャン(4歳)…クロフネ×トニービン
☆クリアンサス(3歳)…リダウツチョイス×ニオンンピロウイナー
☆ナイアード(5歳)…ワイルドラッシュ×デインヒル


■血統傾向~過去10年■

2勝2着1回のシーイズトウショウのおかげもあるが、サクラバクシンオーをはじめとするテスコボーイの流れを汲むプリンスリーギフト系が【3-3-1】
☆マヤノツルギ…ジョリーズヘイロー×サクラユタカオー

次いで、異系の快速血統のマンノウォー系が【1-1-3】
⇒該当馬なし

SS系では2勝をあげているフジキセキ
☆ケイアイアストン…フジキセキ×ウルフハウンド
☆ルールプロスパー…ダイタクリーヴァ×グロウ*父ダイタクリーヴァはフジキセキ産駒

他では【2-2-2】のダンチヒ系と【1-1-1】のヴァイスリージェント系
☆カレンチャン…クロフネ(ヴァイスリージェント系)×トニービン
☆クリアンサス…リダウツチョイス(ダンチヒ系)×ニホンピロウイナー
☆ナイアード…ワイルドラッシュ×デインヒル(ダンチヒ系)
☆マジカルポケット…ジャングルポケット×ダンチヒ


■コース傾向■

ともに4勝をあげているサクラバクシンオーとリファール系。先週の日曜日の8Rでは、1着の父バクシンオー、2着の母父がバクシンオーの父サクラユタカオー、そして3着には母父リファール系と、見事コース傾向通りに入り、三連単4万馬券。
☆マヤノツルギ…ジョリーズヘイロー×サクラユタカオー
☆テイエムオオタカ…ホワイトマズル×ネヴァーダンス

他で気になるところでは、2着4回のヌレイエフ系と【1-2-1】のグレイソブリン系
☆ケイアイアストン…フジキセキ×ウルフハウンド(ヌレイエフ系)
☆カレンチャン…クロフネ×トニービン
☆マジカルポケット…ジャングルポケット×ダンチヒ

あとは、血統傾向でも出てきたヴァイスリージェント系(1-1-1)、ダンチヒ系(3着2回)とSS系ではアドマイヤマックス(0-1-1)。

ダービー馬を探せ!2012

2011-06-28 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2012
来年のダービーに向かって既に新馬戦が始まっているが、未だダービー馬は出ていない。これは断言できる。
これまで「一生に一度」という言葉は、何度口にしたか分からないが、「5年に一度の大勝負」は2007年以来の2回目だ。そして、その2回目の大勝負に当たるのが来年のダービー。
というのも、来年のダービーはロベルト系が勝つことは、15年前から決まっているからだ。

☆元祖・史上最強の法則☆
ロベルト系が5年周期で皐月賞とダービーを制覇する!!

97年を起点にロベルト系が皐月賞とダービーを制している。1回目の「5年に一度の大勝負」は、ダービーでヴィクトリーから勝負したのだが、ロベルト系タニギム産駒のウオッカにブッコ抜かれて、仰け反ってしまった。依頼、屈折5年。この日が来るのを待っていた。しかも勝負を懸けたのは馬券だけではない。どうせなら、この法則を自ら実証しようと思い、今年デビューのロベルト系の2歳馬を一口購入した。但し、そこまで資金がないので最強師匠と相乗りの共同購入だけれど。

☆アルフレード…シンボリクリスエス×プリンセスカメリア(父SS)
2009年4月11日生まれ・牡/生産者ノーザンファーム/美浦・手塚貴久厩舎
馬名意味:Alfredo(イタリア語) オペラ「椿姫」の登場人物名。主人公の恋人の青年貴族の名。母名より連想。

■4代血統表■

母プリンセスカメリアは、現役時代は【1-1-0-6】と1勝しか上げていないが、その母ラトラヴィアータは、あのサクラバクシンオーの全妹で、【5-1-2-4】と12戦5勝でオープンまで出世した。曾祖母サクラハゴロモからは、サクラバクシンオーを筆頭に、スプリングコート(父トニービン・4勝・95年中山牝馬S3着)やクリアカット(父リアルシャダイ・4勝)などが出ている。
シンクリ産駒から出たG1馬は、今のところサクセスブロッケンのみで、芝のG1馬は出ていない。が、G1ではないが、アリゼオ(10年スプリングS、毎日王冠)と、先の安田記念で2着に突っ込んだストロングリターン(11年京王杯SC)の2頭が芝の重賞を制している。
最近では専らダート専用と思われがちなシンクリ産駒ではあるが、アルフレードの場合は、パワー型の父シンクリに、ボトムに快速血統の源であるテスコボーイの血を注入。しかも母父は、相手方の長所を引き出すことで有名なSSとなれば、芝をこなせないはずはない。
POGの赤本や青本では取り上げられていないようだが、馬産地検査ではその馬っぷりが評判を呼んでいるとのこと。今からデビューが楽しみだ。

ところで、皐月賞とダービーを勝っているのは、いずれもBT系。シンクリ産駒というのが、我ながらマヌケだと思うのだが、実は当初はBT系を狙っていた。残念ながら段取りが悪くて購入することは出来なかった。
☆ロードバッカス…タニノギムレット×SS
2009年4月20日生まれ・牡/生産者 ケイアイファーム/栗東・笹田和秀厩舎

一度は気を遣った馬なので、こっちも応援。

宝塚記念の法則5

2011-06-27 22:00:00 | 阪神の法則
■血統傾向更新■

「トニービンの血を持つ馬は勝てない」というジンクスを破り、アーネストリーが悲願のG1初制覇。一方、もう一つの「鬼門血統」であるニジンスキー系の血を持つブエナビスタは、昨年に引き続き2着。阪神で行なわれた過去19年で、一度も勝馬が出ていない4枠だったことも災いしたか。と、オカルトめいたことばかり書いてるが、実はこれはブエナのキャラに拠る所が大きい。というのも、ブエナのこれまでの国内の全成績【8-7-3-0/18】のうち、宝塚記念が行なわれた阪神芝2200mのような内回りコースでの成績は【1-5-1-0/7】と1勝しかしておらず、7勝は全て外回りコースでのもの。ここまで国内全18戦のうち、上がり3F順位は【12-4-2-0】と、全て3位以内の極上の切れ脚を持っていながらも、内回りではその切れ味が相殺されてしまい、確実に差してはくるのだが、差して届かずのパターンが多くなるのだ。

終って気付いたが、アーネストリーは1枠2番、ブエナは4枠番と、昨年と枠番も馬番も全く同じ。これがサインだったのか?

99年優勝馬のグラスワンダー産駒のアーネストリーが勝ったことで、エイトクラウン(66年)⇒ナオキ(75年)以来の親子制覇を達成。父子制覇なら史上初。

99年といえば、1着グラスワンダー、2着スペシャルウィークで、今年はその産駒がワン・ツー。スペシャルウィークにとってグラスワンダーは天敵で、同年の有馬記念でスペシャルウィークに乗っていた武は勝ちを確信しウイニングランを行ない、また場内TVさえも、ゴール後はスペシャルウィークを大きく映し出していたが、写真判定の結果、ハナ差でグラスワンダーに軍配が上った。
99年に関しては、もう一つ不思議な現象がある。99年の1着グラスワンダー、2着スペシャルウィーク、3着ステイゴールドだが、昨年は、1着ナカヤマフェスタ(ステイ産駒)、2着ブエナビスタ(スペ産駒)、3着アーネストリー(グラスワンダー産駒)となった。

■コース傾向■

説明不要。コース傾向を信じきるならば簡単に獲れた今年の宝塚であった。最強世代の4歳馬はいずこへ―

西の確変【結果】

2011-06-27 20:39:19 | 阪神の法則
確変祭は函館だけではない。
阪神でも確変祭開催中♪

■阪神芝1200mコース傾向■

函館同様、ここ阪神でもサクラバクシンオーが確変中。

☆阪神12R~被災地支援競争・ゆうき賞(3歳上1000万下)☆
◎6ショウナンカッサイ…サクラバクシンオー×サンダーガルチ⇒13着(5番人気)

北の確変【結果】

2011-06-27 20:38:21 | 函館の法則
北の大地で確変祭が開催中♪
■函館芝1200mコース傾向■

バクシンオーが3勝、リファール系が4勝。

☆函館8R~3歳上500万下☆
◎12メイショウナナボシ…サクラバクシンオー×SS⇒4着(1番人気)嫌ったインテグラルヘッドが1着。トホホ…
バクシンオー産駒は、9スワット、10インテグラルヘッドの2頭もいるが、本馬のみが降級馬。出遅れだけが心配。


☆函館11R~函館日刊スポーツ杯(3歳上1000万下)☆
◎2リキサンシンオー…サクラバクシンオー×サドラーズウェルズ⇒5着(1番人気)
全芝【3-3-3-9】のうち、【2-0-2-3】が洋芝開催の函館と札幌での成績。

宝塚記念の法則4

2011-06-26 00:00:00 | 阪神の法則
ファン投票1位のブエナビスタだが、前日最終オッズでは単勝2.9倍でルーラーシップと1番人気を分け合っている。このあとオッズがどう動くのか?仮にブエナが2番人気になったとすると、勝ち目はない。フ前にも書いたが、ファン投票1位の馬が、本番で1番人気以外になったことは、過去21年で5頭いるがいずれも勝っていないのだ。

<本番で2番人気以下になったファン投票1位の馬>
95年ライスシャワー(3番人気)…競争中止
98年エアグルーヴ(3番人気)…3着
04年リンカーン(3番人気)…3着
05年ゼンノロブロイ(2番人気)…3着
07年メイショウサムソン(2番人気)…2着

馬券とファン投票は別物ということ。そんな現金なファンが、ファン投票1位の馬に見切りをつけ、買いに走った1番人気に推した馬の成績はどうだったのだろうか?

<ファン投票1位以外で1番人気になった馬>
95年サクラチトセオー…7着
98年サイレンススズカ…1着
04年タップダンスシチー…1着
05年タップダンスシチー…7着
07年ウオッカ…8着

2勝3敗で、頭あったヒモなしとなっている。
もし、ルーラーシップが1番人気になるようならば、頭勝負か、来たらごめんなさいで一切買わないかのどちらか。

ブエナとルーラーに次ぐ人気を集めているのが最強世代のダービー馬エイシンフラッシュだが、この3頭にとって嫌なデータがある。

■宝塚記念枠番出目~95年・06年京都開催は除く■

ルーラーとエイシンが入った2枠、ブエナが入った5枠からは、過去19年で一度も優勝馬が出ていない。

■宝塚記念馬番出目■

ルーラーの3番は2勝を上げているのに対して、エイシンの4番は2着は5回あるものの1勝もしていない。また、ブエナの8番も1勝しているが2着3回と勝ち切れない。どうも波乱の臭いがプンプンしてきた。

馬番で最も勝率が良いのは13番だが、今年は2枠、5枠と同じく過去19年で一度も優勝馬が出ていない7枠になった。となると、勝率2位の9番か。枠番でも3勝を上げている5枠と申し分ない。

ところで、何かと話題のJRAのCM。宝塚記念は、武豊によってその才能を開花させ、「逃げて差す馬」と言わしめたサイレンススズカ。だが、武豊は本番の宝塚記念では、もう一頭のお手馬であるエアグルーヴに騎乗し、結果3着。
そして今年は、お手馬ロズキンを降ろされ、テン乗りのビートブラックに。
スズカのような確たる逃げ馬が見当たらない今年の宝塚。サインは武豊の乗り替り。

◎9ローズキングダム…キングカメハメハ×SS
前日最終オッズで単勝17.2倍と、マンボカルテットの他の3頭に大きく水をあけられた。繰り上がりとはいえ昨年のJC馬。ずいぶんと舐められたものである。

宝塚記念の法則3

2011-06-25 20:43:58 | 阪神の法則
■阪神芝コース傾向■

宝塚記念が行なわれる芝2200mでは、シンクリ×カーリアンとグランデラ×SSが、2着、3着が各1回だが、これは同じ馬によるもの。母父カーリアンといえば、ブエナビスタと同じで、その父スペシャルウィークは1着が1回がある。
また、本日の1着の父はグラスワンダーとなれば、アーネストリー。ブエナもアーネストリーも宝塚記念では勝てない「鬼門血統」を持っているが、コース傾向からは押さえておくべき。特に芝コース全般で活躍しているグレイソブリン系を持つアーネストリーをはじめ、トニービンの血を持つ馬は連下でもいいから押さえておいた方がよさそうだ。

宝塚記念の法則2

2011-06-22 00:00:00 | 阪神の法則
誰もが認める最強世代の現4歳牡馬。その中でもトップクラスに位置するのが「神7」ならぬ「最強7」。
図式は、ヴィクトワールピサ、ヒルノダムール、ペルーサのSS系3頭に、エイシンフラッシュ、ローズキングダム、トゥザヴィクトリー、ルーラーシップのキングマンボ系の4頭。秋にはSS系のダークシャドウが加わりSS系4頭VSキングマンボ系4頭の「最強8」になるであろう。
春のグランプリに「最強7」が揃い踏みとなれば、さぞかし盛り上がるだろうと思いきや、蓋を開けてみればSS系3頭は出てこない。Vピサは、ドバイWCを制したとなれば、宝塚記念には目もくれずに次は凱旋門賞を目指すのは当然で、ヒルノも春天を制した直後に、宝塚を回避し、秋のG1シリーズか凱旋門を目指すと、昆調教師が早々と明言。残るペルーサを管理する藤沢調教師は、最後の最後まで迷ったようだが、結局「とてもじゃないが、使える状態ではない」と判断し、秋に備えることとなった。
ここに今年の宝塚記念を紐解く重要な鍵が隠されている気がしてならない。

SS系トリオの3頭のうちVピサ以外の2頭はともに春天に出走した。ヒルノは大阪杯がメイチの仕上げで、悲願の重賞制覇を果たしたが、そこから更に「ここで壊れても構わない」かのような仕上げで春天に臨み、栄冠をもぎ取った。また、ペルーサは、距離適性に疑問を感じたのか、ダービー後は菊花賞をパスして秋天、JCと駒を進めたにもかかわらず、菊花賞よりタフな春天へ出走した。府中が大好きな藤沢調教師ならば、安田記念という選択肢もあったはず。が、現実には春天出走へ踏み切り、宝塚も回避。ただでさえ、疲労が残りやすい長丁場。ましてや、今年は渋った馬場で、しかも、あの乱ペース。与えたダメージは想像以上に大きいのではないだろうか?

春の古馬頂上決戦の春天に出走する以上、全馬メイチの仕上げのはず。現に、ロズキンの橋口調教師は、JCの繰り上がり優勝ではなく「ここでロズキンの本当の強さをお見せするためにスッキリと勝ちたい」と言っていた。八分の仕上げで勝てるほど、春天は甘くはないのだ。ヒルノと鎬を削ったエイシンフラッシュはいうまでもなく、ダービー以降、押せ押せのローテで使い込まれたトゥザグローリーなら尚更だ。

となると、春天を見送り、ここを目標に定めたルーラーシップがフレッシュさで言えば一番。トゥザグローリーとは異なり、ダービー後は、一息入れながらの使われ方で、狙い済ましたレースをことごとく奪取している。前哨戦の金鯱賞で出遅れながらの快勝激を見せつけられれば、イメージ的にもOK。その金鯱賞も春天と同様に道悪で行なわれたが、先のマーメイドSを楽勝したフミノイマージンを見れば、その疲労度ウンヌンを延べるのは穿ちすぎ。また、宝塚記念のレースキャラの一つである「ここが悲願のG1初制覇」にも重なり、その人気に拍車をかける。だが、死角はある。

■血統傾向~過去21年■

ルーラーシップの死角、それは母父にトニービンの血を持っていることに他ならない。
過去21年、トニービンの血を父か母父に持つ馬は【0-2-4】と、好走はするものの一度も勝っていないのだ。トニービンと同じグレイソブリン系のカロ・ラインのシャルードからは、94年1着のビワハヤヒデが出ているのだが。

<父か母父がトニービンの馬の成績>
95年3着エアダブリン(6番人気)
98年3着エアグルーヴ(3番人気)
04年3着リンカーン(3番人気)
05年2着ハーツクライ3番人気)
06年2着ナリタセンチュリー(10番人気)
10年3着アーネストリー(3番人気)

オークス、秋天の覇者である当代きっての女傑であったルーラーの母エアグルーヴですら3着に甘んじた。となれば、ルーラーの半兄フォゲッタブルも、また然り。そして、金鯱賞(3着)を叩いて、ここ狙いの昨年3着のアーネストリーも、残念ながら昨年の雪辱を果たすことはできないだろう。

決して、相性が悪いとは言わないが、いや、これだけ3着以内(しかも人気薄でも)に入っているのだから、むしろ宝塚記念とは相性が好い方である。しかし、一度も勝っていないことは事実。トニービンの血にとって、宝塚記念は鬼門なのである。

<該当馬>
△アーネストリー…グラスワンダー×トニービン
△キャプテントゥーレ…アグネスタキオン×トニービン(回避予定)
△トーセンジョーダン…ジャングルポケット×ノーザンテースト
△ハートビートソング…アグネスタキオン×トニービン
△フォゲッタブル…ダンスインザダーク×トニービン
△ルーラーシップ…キングカメハメハ×トニービン

ところで、昨年も書いたが、トニービン同様に3着以内には入っているものの一度も勝っていない血統が、もう一つある。
それはニジンスキー系だ。
ニジンスキー系を父か母父に持つ馬は【0-3-6】と、トニービン以上に勝ち切れない。

<父か母父がニジンスキー系の馬の成績>
90年3着ヤエノムテキ(4番人気)
91年3着タイイーグル(8番人気)
95年3着エアダブリン(6番人気)
96年・97年ともに3着ダンスパートナー(3番人気・4番人気)
99年2着スペシャルウィーク(1番人気)
04年2着シルクフェイマス(6番人気)
06年3着バランスオブゲーム(9番人気)
10年2着ブエナビスタ(1番人気)

ブエナの父スペシャルウィークも2着。つまり、ブエナは父方と母方に「鬼門血統」であるニジンスキー系を二本持っていることになり、エアダブリンもトニービンとニジンスキー系を二本持っていた。

<該当馬>
△ブエナビスタ…スペシャルウィーク×カーリアン

ちなみに宝塚記念を制した牝馬は、66年エイトクラウンと05年スイープトウショウの2頭のみで、75年以降の過去36年で【1-2-5-37/45】である。とはいえ、これだけ牝馬にとっては荷が重いという傾向が出ている宝塚記念で、2着に来るのだから、ブエナは間違いなく強いの確か。だが、昨年ブエナが負けたのは事実(しかも父と同じ1番人気で)。それが、決してニジンスキー系のせいとは言わないが。