☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

秋天の法則2~因縁の数字

2010-10-28 00:00:00 | 府中の法則
 府中の杜には魔物が棲んでいる―

 88年以降99年まで1番人気馬が負け続けていた秋天だが、00年を境に過去10年で【5-2-0-3】と連対率7割の鉄板級の強さである。
 おそらく今年の1番人気はブエナビスタ。このブエナの取捨こそが今年の秋天の最大のキモなのはみなさん百も承知のこと。

 最近でこそ信頼がおける1番人気馬ではあるが、実は武豊の1番人気は消しという都市伝説があったことを覚えているだろうか?
■秋天1番人気の成績と馬番■

 まさかの18着降着となったマックの91年、大欅の向こう側で起きたサイレンススズカの悲劇の98年。いずれも当代きっての最強馬であり、圧倒的1番人気に支持されていたのだが、府中の魔物によって……。
 以来、武豊が1番人気になったことはないが、三度目の正直の07年にメイショウサムソンで1着になり、その時の馬番は、奇しくもサイレンススズカと同じ1枠1番だった。これで完全に府中の魔物の呪縛から解き放れたのか、続く08年はウオッカでV2を達成し、1番人気で勝てないというジンクスを打ち破った武豊。しかし、実は武豊にはそれ以外にも因縁めいた物語が存在することは余り知られていない。

 重複になるが、天に召されたサイレンスズカの当時の馬番は1枠1番で、07年のメイショウサムソンの時も1枠1番である。
 時は過ぎ、長期休養を余儀なくされた今年の毎日王冠での落馬。その時の騎乗馬は1枠1番のザタイキ。
 話はこれだけでは終らない。そのザタイキの管理厩舎は栗東の藤原英昭厩舎。そして、その藤原英厩舎の管理馬のエイシンフラッシュがダービーを制した。その時の馬番は1枠1番である。
 武豊にまつわる1枠1番の因縁の物語。これで全てが終りとは思えないのは、気のし過ぎか。

=つづく=



秋天の法則1~ネタバレ

2010-10-27 00:14:19 | 府中の法則
 水上学氏によれば、秋天のキモは3代以内にノーザンテースト(以下NT)の血を内包している馬ということらしい。該当馬については、週末の競馬ラボで明らかにするようだが、自前のネタもそれほど持ち合わせていないので、ここは申し訳ないがパクらせてもらって、競馬ラボより一足お先にネタバラシをやってしまおう。

■秋天血統傾向過去22年(02年中山開催含む)■

 まずは、字面に出ているのも含めて、88年以降の3着以内馬の中から『3代以内にNT系を内包する馬』をピックアップしていく。(赤字は内包馬)

88年3着:レジェンドテイオー(9人気)…父NT
89年3着:メジロアルダン(3人気)…父アスワン
90年2着:メジロアルダン(5人気)…父アスワン
91年3着:カミノクレッセ(5人気)…父アンバーシャダイ
92年1着:レッツゴーターキン(11人気)…母父NT
92年2着:ムービースター(5人気)…母父NT
95年1着:サクラチトセオー(2人気)…母父NT
97年1着:エアグルーヴ(2人気)…母父NT
98年2着:ステイゴールド(4人気)…母母父NT
99年2着:ステイゴールド(12人気)…母母父NT
99年3着:エアジハード(5人気)…母母父NT
00年3着:トゥナンテ(5人気)…母父NT
02年2着:ナリタトップロード(2人気)…父母父NT
03年2着:ツルマルボーイ(5人気)…母父母ダイナサッシュ(NT直仔)
04年3着:アドマイヤグルーヴ(9人気)…母母父NT
06年1着:アドマイヤメジャー(4人気)…母父NT
07年3着:カンパニー(6人気)…母父NT
08年2着:ダイワスカーレット(2人気)…母父NT
09年1着:カンパニー(5人気)…母父NT
09年2着:スクリーンヒーロー(7人気)…母母父NT

 さすがに毎年とはいかないが、なるほど、中山開催を含めてNT内包馬は人気にかかわらず好走している。最近ではカンパニーやメジャー&スカーレット兄妹は記憶に新しいところ。果たして、今年の該当馬は一体何なのか?字面にNT系を持つ馬は見当たらなかったが、内包馬3頭を発見。

■2010年秋天登録馬~NT内包馬■
アーネストリー…母母父NT 
ジャガーメイル…母母父NT
ショウワモダン…父母母シャダイアイバー(NT直仔)


そして、これは水上氏は指摘していないが、実はこの3頭にはある共通点があることも発見した。実はこの3頭はNT系以外にも秋天とは縁のある血統を持っているのだ。

アーネストリー…グラスワンダー×トニービン
ジャガーメイル…ジャングルポケット×SS
ショウワモダン…エアジハード×トニービン

 秋天と相性の好いもう一つの血統、それはトニービンの血である。
トニービン産駒では94年3着ロイスアンドロイス、95年1着サクラチトセオー、97年1着エアグルーヴ、98年1着オフサイドトラップ、03年3着テンザンセイザ。母父トニービンでは、エアグルーヴの仔・アドマイヤグルーヴが04年の3着。そして、07年3着、昨年1着のカンパニーの父ミラクルアドマイヤはトニービンの直仔である。また、トニービン以外のグレイソブリン系では、88年1着タマモクロス(父シービークロス)、91年1着プレクラスニー(父クリスタルパレス)がいる。
 秋天と相性の好いNT系とトニービンを持つこの3頭のうち、ジャガーメイルは宝塚記念以来のぶっつけ本番、もしショウワモダンが出てくれば連闘での出走となり、不安要素があるが、それを理由に人気を下げているようなら絶好の狙い目となるはずだ。

=つづく=

【訂正】
NT系を3代以内に持つ馬は、上記3頭以外にもアリゼオ(母母母がシャダイチャッター)がいます。


菊の法則4~【結果】

2010-10-27 00:00:00 | 長距離血統の法則
■菊花賞血統傾向更新■

動くに動けなかった武豊。一人金縛り状態に陥っては勝ちはない。
勝ったのはレッドゴッド系バゴを父に持つビッグウィーク。菊花賞と非常に相性の好い神戸新聞杯3着馬。レッドゴッド系は久々のG1制覇となったわけだが、菊花賞では97年マチカネキンノホシ(父クリスタルパレス)、そして95年春天馬のサクラローレル以来のものである。
ちなみに3着のビートブラックの父ミスキャストは、現役時代にはたいした戦績を残していないが、ミスキャストの母父トニービン。また、母父BTは昨年1着のスリーロールスの母父と同じ。終ってから気付くようでは遅いのだが、振り返ってみれば、3着以内に入った馬はどれもこれも淀の長丁場をこなせる血統的背景があったというわけだ。

=おしまい=



富士の法則2~【結果】

2010-10-27 00:00:00 | 府中の法則
■富士S血統傾向更新■

ダンス産駒のダノンヨーヨーが1着。これで父か母父にSS系を持つ馬が過去8年で7勝目となった。また、2着にはコース傾向で活躍が目立っていたキングマンボ系を母父に持つ14番人気のライブコンサートが入り波乱の結末。

■4回東京芝1600m血統傾向更新■

SS系が中心でよさそう。特に3着はSS系×ノーザン系だらけだ。

=おしまい=


かえでの法則【結果】

2010-10-27 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
番長厩舎の総大将発進!!

★京都8R~かえで賞★
◎ ⑥スカラプレイ…ロブロイ×ワイルドアゲイン
相手探しの一戦。

■5回京都芝1400m(内回り)血統傾向■

ダート血統の好走が目立つ。

○ ⑤マーベラスビジン…クロフネ×SS

=つづく=

【結果】
リアルインパクトの勢いのまま、と期待されたが残念ながら◎スカレブレイは5着。


ここは、焦らずに相手を選んで2勝目を狙いましょう。クラシックにはまだまだ十分間に合いますからね。

=おしまい=

リアルインパクト【結果】

2010-10-27 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
最強厩舎の遅れてきた大物?がようやく発進!!

★東京5R~新馬戦★
◎ ⑬リアルインパクト…ディープインパクト×メドウレイク
半兄は、07年オーシャンS、スプリンターズS3着など短距離で活躍中のアイルラヴァゲイン。

■4回東京芝1400m血統傾向■

スカラプレイが出走する京都の芝1400mもそうであったが、この芝1400mというのは場所を問わずにダート血統の活躍が目立つ。

○ ⑨コスタバルメーラ…キンカメ×SS
▲ ⑪コスモソルフェリノ…アグデジ×スペシャルウィーク

=つづく=

【結果】
リアルインパクトが期待通りの3馬身の大楽勝!おめ♪


◎▲で馬連910円、馬単1040円。ごっつあんです♪

=おしまい=
 

菊の法則3~頭鉄板♪

2010-10-23 19:00:00 | 長距離血統の法則
 『堅菊』から一転、エイシンフラッシュの回避によりなんやら風雲急を告げてきた今年の菊花賞。全てを一旦白紙に戻す。

 95年にクラシック戦線に参戦以来、総なめにしてきたSS産駒。その勢いは孫の代になっても衰えない。これまで皐月賞10勝、ダービー8勝、そして菊花賞7勝と過去16年の三冠の大半をSS系がかっさらっている。そのうち、三冠制覇は05年のディープをはじめ、00年エアシャカール⇒アグネスフライト⇒エアシャカール、03年ネオユニ⇒ネオユニ⇒ザッツザプレンティ、そして一昨年のアンライバルド⇒ロジユニ⇒スリーロールスの計4回あるのは、みなさんご存知のとおり。
 しかし、そこに菊花賞に直結するある法則が隠されていることは、あまり知られていない。
■牡馬三冠勝馬一覧■

菊花賞に直結する法則、それは―
SS系が皐月賞を勝ち、ダービーで非SS系が勝った時の菊花賞では父SS系が勝利するというものだ。
これに該当するのは、96年、01年、04年の3回ある。今年はというと皐月賞はネオユニ産駒のヴィクトワールピサが1着となり、ダービーでは非SS系のキングズベスト産駒のエイシンフラッシュが1着。この法則に従うならば、菊では父SS系を狙うのが必然というもの。しかし、出走馬18頭中、10頭も父SS系がいたのでは絞るのに一苦労しそうだ。
菊との相性が好いダンスを狙いたいところだが、残念ながら該当馬はいない。

◎ ②レーヴドリアン…スペシャルウィーク×ハイエストオナー
父は、ダンスと同じ自身の母父がニジンスキー系のスペシャルウィーク。その産駒の脚質もダンスに似ていることからも、ダンスが走る舞台ではスペが走ってもおかしくはない。また、母父のハイエストオナーは昨年2着のフォゲッタブル、06年2着のドリパスの母父、03年2着のリンカーンの母父トニービン、そして08年1着オウケンブルースリの父ジャンポケと同じグレイソブリン系である。血統構成的には昨年のフォゲッタブルと同じということになる。

○ ⑩ローズキングダム…キンカメ×SS
SS系に対抗できる唯一の種牡馬。現に目下リーディングサイアーのトップである。ポストSS系の座に収まるには、距離の限界などと言っている場合ではない。武の腕に託す。

=つづく=

富士の法則1~血統傾向

2010-10-23 13:56:49 | 府中の法則
■富士S血統傾向過去7年■

 馬場改修後の03年から父SS系が3連勝し、06年で一呼吸置き、07年以降は母父SS系が3連勝中。

■4回東京芝1600m血統傾向(10月17日現在)■

父SS系が4-2-5。他ではグレイソブリン系とキングマンボ系。

絞り切れないのでパス1。

=つづく=



菊の法則2~淀の長丁場

2010-10-22 00:00:00 | 京都の法則
 現在、芝の3000m超戦は全部で6レースある。そのうち菊花賞、春天、万葉Sの3レースが京都で行なわれる。果たして、そこには血統傾向的な共通点があるのだろうか?

■菊花賞血統傾向過去5年■

 父SS系が2-5-3。なかでも昨年ワン・ツーを決めたダンスインザダーク。表には出ていないが、02年2着のファストタテヤマ、03年1着のザッツザプレンティ、そして04年1着のデルタブルースの3頭がいる。
 しかし、このダンスは春天ではサッパリ。昨年も1番人気のフォゲッタブルが飛んだのは記憶に新しいところ。

■春天血統傾向過去6年■

父SS系が2-2-3と、菊に比べて不振傾向。

■万葉S血統傾向過去6年■

父SS系は2-2-2。ダンス産駒が3頭、マンカフェ産駒が2頭エントリー。

春天は他の2レースよりも200m長いので、そこに血統傾向の違いの理由を求めることができるが、菊と万葉の違いは果たして何なのだろうか?
おそらく、父SS系の出走頭数の差という、単純な理由だと思う。調べてないけどね。
というわけで、同じ京都の芝3000m超戦だからといって、そこには確たる共通点を見出すことはできない。つまり、各レース固有の活躍血統が偏在するということだ。もちろん、スタミナは必須条件であることは間違いないけれど。

=つづく=




菊の法則1~堅菊

2010-10-21 00:00:00 | 長距離血統の法則
 櫛の歯が零れ落ちていくかのように、春の有力所が次々と戦線離脱、あるいは路線変更。蓋を開けてみれば、主役クラスはダービーの上2頭のみ。どこまで行ってもこの2頭で何もない、近年稀に見る『堅菊』ではないのか?
 が、各メディアは『乱菊』、『上り馬による下克上』と煽り立てる。その根拠は何なのか?と尋ねてみれば、多くは神戸新聞杯1・2着馬の菊花賞での成績。同組1着馬は過去10年で【1-1-1-3】、同2着馬は【1-0-0-8】と全くの不振。また、ここ数年はひと夏を越して急成長した、所謂『上り馬』の活躍による穴狙い。JRAのHPによると、04年を除く過去10年で、『3走以内に重賞以外を勝利した馬が毎年連対している』そうだ。これに似たようなデータで『条件不問で3走以内に3着に入った馬』が大活躍というのもある。
 しかし、『乱菊』最大の根拠は、なんと言ってもエイシンフラッシュとローズキングダムの血統に対するイメージではないだろうか?両馬の父はいずれもミスプロ系で、祖父はキングマンボ。元来ダート血統のミスプロ系が3000mをこなせるのか?という一抹の不安。
一方、週中より穴馬候補として名前が挙がっているのは01年菊花賞、02年春天を制したマンハッタンカフェの産駒たち。セントライト記念3着のアロマカフェ、セントライト記念は14着と大敗したもののダービー4着が光るゲシュタルト。さらには、札幌2歳Sの覇者・サンディエゴシチーや皐月賞2着でダービーでは3番人気に推されたヒルノダムールの巻き返しと、なるほど穴の根拠としては十分であるし、親子で菊花賞制覇となればそれなりの物語も出来ようというもの。
また、09年春天馬、10年同2着のマイネルキッツの父と同じチーフベアハート産駒のトウカイメロディの目もあるらしい。同馬は目下、3連勝。そのうち直近の2戦は札幌の2600mを勝ちあがったもの。おそらく穴人気№1となるのは間違いないだろう。

【菊花賞血統傾向過去22年】

 確かに菊花賞の血統傾向を見てみると、父SS系の活躍が目立つ。一方、ミスプロ系の勝利は06年のソングオブウインドしかおらず、母父まで広げてみても【1-1-2】と不振傾向。だが、その1勝はエイシンフラッシュとローズキングダムの祖父キングマンボである。
 そして、忘れてはならない、京都の3000m超戦は菊花賞だけではないことを。
キングマンボ直仔のエルコン産駒トウカイトリックは万葉Sを2勝2着1回、07年春天で3着。また、母父キングマンボなら07年春天1着のスズカマンボがいる。キングマンボ系は芝・ダート兼用として知られているが、実は、スタミナ勝負もドンと来いのタイプということは、あまり知られていない。

 大逃げをかましそうな馬が見当たらない今年の菊花賞。ならば、超スローになるのは必至で、ダービー同様切れ味勝負になると読む。いくら最近の菊花賞ではスタミナ不要といわれようが、淀の2回の坂超えをこなすにはスタミナがマストなのは真理。スタミナの上に切れ味というトッピング。これが正解。

☆ エイシンフラッシュ…キングズベスト×プラティニ

■東京優駿…1着■


■神戸新聞杯…2着■


■菊花賞■


☆ローズキングダム…キングカメハメハ×SS
■東京優駿…2着■


■神戸新聞杯…1着■


■菊花賞■


 皆が、荒れる、荒れると思えば堅く収まるのが競馬。逆も真なり。終ってみれば、人気2頭で好配当というのはよくある話。どちらに◎を打とうか?オモテ勝負か?裏目千両狙いか?それとも馬連一本でいくのか? いずれにしろ、あとは配当が幾ら付くのかが楽しみなだけの今年の菊花賞である。

=つづく=