府中の杜には魔物が棲んでいる―
88年以降99年まで1番人気馬が負け続けていた秋天だが、00年を境に過去10年で【5-2-0-3】と連対率7割の鉄板級の強さである。
おそらく今年の1番人気はブエナビスタ。このブエナの取捨こそが今年の秋天の最大のキモなのはみなさん百も承知のこと。
最近でこそ信頼がおける1番人気馬ではあるが、実は武豊の1番人気は消しという都市伝説があったことを覚えているだろうか?
■秋天1番人気の成績と馬番■

まさかの18着降着となったマックの91年、大欅の向こう側で起きたサイレンススズカの悲劇の98年。いずれも当代きっての最強馬であり、圧倒的1番人気に支持されていたのだが、府中の魔物によって……。
以来、武豊が1番人気になったことはないが、三度目の正直の07年にメイショウサムソンで1着になり、その時の馬番は、奇しくもサイレンススズカと同じ1枠1番だった。これで完全に府中の魔物の呪縛から解き放れたのか、続く08年はウオッカでV2を達成し、1番人気で勝てないというジンクスを打ち破った武豊。しかし、実は武豊にはそれ以外にも因縁めいた物語が存在することは余り知られていない。
重複になるが、天に召されたサイレンスズカの当時の馬番は1枠1番で、07年のメイショウサムソンの時も1枠1番である。
時は過ぎ、長期休養を余儀なくされた今年の毎日王冠での落馬。その時の騎乗馬は1枠1番のザタイキ。
話はこれだけでは終らない。そのザタイキの管理厩舎は栗東の藤原英昭厩舎。そして、その藤原英厩舎の管理馬のエイシンフラッシュがダービーを制した。その時の馬番は1枠1番である。
武豊にまつわる1枠1番の因縁の物語。これで全てが終りとは思えないのは、気のし過ぎか。
=つづく=
88年以降99年まで1番人気馬が負け続けていた秋天だが、00年を境に過去10年で【5-2-0-3】と連対率7割の鉄板級の強さである。
おそらく今年の1番人気はブエナビスタ。このブエナの取捨こそが今年の秋天の最大のキモなのはみなさん百も承知のこと。
最近でこそ信頼がおける1番人気馬ではあるが、実は武豊の1番人気は消しという都市伝説があったことを覚えているだろうか?
■秋天1番人気の成績と馬番■

まさかの18着降着となったマックの91年、大欅の向こう側で起きたサイレンススズカの悲劇の98年。いずれも当代きっての最強馬であり、圧倒的1番人気に支持されていたのだが、府中の魔物によって……。
以来、武豊が1番人気になったことはないが、三度目の正直の07年にメイショウサムソンで1着になり、その時の馬番は、奇しくもサイレンススズカと同じ1枠1番だった。これで完全に府中の魔物の呪縛から解き放れたのか、続く08年はウオッカでV2を達成し、1番人気で勝てないというジンクスを打ち破った武豊。しかし、実は武豊にはそれ以外にも因縁めいた物語が存在することは余り知られていない。
重複になるが、天に召されたサイレンスズカの当時の馬番は1枠1番で、07年のメイショウサムソンの時も1枠1番である。
時は過ぎ、長期休養を余儀なくされた今年の毎日王冠での落馬。その時の騎乗馬は1枠1番のザタイキ。
話はこれだけでは終らない。そのザタイキの管理厩舎は栗東の藤原英昭厩舎。そして、その藤原英厩舎の管理馬のエイシンフラッシュがダービーを制した。その時の馬番は1枠1番である。
武豊にまつわる1枠1番の因縁の物語。これで全てが終りとは思えないのは、気のし過ぎか。
=つづく=