早いもので、今年も2回目の年末がやって来た。
競馬をやってると年末は一年に2回あるようんい感じられる。最初の年末はダービー、そして、もう一つが有馬記念である。
昨年の馬券成績は、回収率113%と辛うじてプラスだった。とは言っても、これはPATでの成績。実際には現場にも数回通っているので、その時の負け分、行き帰りの交通費、指定席代、飲食代を含めると、完全なマイナス。
で、今年はどうかというと、先週までの回収率は、なんともトホホな40%…。これに現場での負けなどを加えると、いったい幾ら負けているのやら、考えるだけでも恐ろしい。一発逆転でプラスに転じさせることができない額ではないが、よほどの大穴を獲らない限りは無理。
毎年のように思うのだが、年末の大一番で馬券を獲ると、なんとなくその年の負け分を一気に取り戻した気分になる。実際には勝ちにはなっていないのだが、そんな気分にさせてくれるのもまた有馬記念である。
■血統傾向■*88年~11年の過去24年
昔ロベルト、今SS系。
これが、ここ20年間の有馬記念を表すキーワード。
今は昔。かつてロベルト系が一世を風靡していた時代があった。
94年、史上5頭目の三冠馬ナリタブライアン(父BT)が、同年の有馬記念を制し四冠を達成。翌95年もBT産駒のマヤノトップガンが1着になり、BT時代の到来を告げた。一年おいて97年にはクラシックの栄冠には一歩届かなかったシルクジャスティスが勝ち、悲願のG1初制覇を達成。そして、98年、99年はBTとは枝が異なるが同じロベルト系のシルバーホーク産駒のグラスワンダーがV2を果たし、02年、03年は、これまた枝が異なるクリスエス産駒のシンボリクリスエスが連覇を達成し、94年~03年の10年間で8勝をあげる黄金時代であった。
しかし、今ではその産駒を有馬記念で見かけることが少なくなったロベルト系だが、今年は、BT産駒のスカイディグニティとグラスワンダー産駒のアーネストリーの2頭が出走する。また、母父も含めれば、母父にBTを持つビートブラックも該当する。
その間、もう一方の雄であるSSは、96年にマーベラスサンデーが2着になり、SS産駒として初めて馬券になった。そのマーベラスサンデーは、翌97年も惜しい2着に敗れた。以降、98年3着ステイゴールド、99年2着スペシャルウィークと、馬券にはなるものの勝てずじまいで、00年は一頭も馬券に絡むことができなかった。
SS産駒として初勝利をあげたのは01年のマンハッタンカフェまで、待たなければならない。これを機にSS産駒の逆襲が始まるかに思われたのだが、シンボリクリスエスに阻まれ2連敗を喫した。
が、04年にゼンノロブロイがSS産駒として2勝目をあげたのを皮切りに、目下、怒涛の8連勝中を継続中で、01年から10年で9年連続3着を記録した。
過去10年での父SS系の成績は【8-5-8】と、もはや他の系統が付け入る隙などない。過去10年で父にも母父にもSS系の血を持たないのは、前出のシンボリクリスエス、タプダンスシチー(02年、04年各2着)、08年2着アドマイヤモナーク、11年2着エイシンフラッシュの4頭しかいない。近年の有馬記念は、まさにSS系の天井天下唯我独占状態である。
二代目SS系種牡馬で複数回馬券になっているのは、ダイワスカーレット(07年2着、08年1着)の父アグネスタキオン、09年、10年連続2着のブエナビスタの父スペシャルウィーク、そして09年1着ドリームジャーニー、11年1着オルフェーヴルの父ステイゴールドの3頭のみ。
この3頭のうち、タキオンを除く2頭はステイゴールドが98年3着、スペシャルウィークは99年2着と、かつて有馬記念で3着以内の実績がある。親子で馬券になったとことがあるのは、この2頭の他には、マーベラアスサンデー(96年、97年各2着)とシルクフェイマス(04年3着)親子がいる。
今年のSS系産駒は、ステイゴールド産駒3頭、ゼンノロブロイ産駒2頭、ダンスインザダーク、マーベラスサンデー、ミスキャストが各1頭の合計8頭出走するが、このうち父が有馬記念で馬券になったことがあるのは、前出のステイゴールド、マーベラスサンデー、そしてゼンノロブロイの3頭。
SS系の配合相手では、母父ノーザンテースト(以下NT)が目につくが、これはエアシェイディ(06年、07年各3着)、ダイワメジャー(08年、09年各3着)とダイワスカーレット(07年2着、08年1着)の兄妹の3頭によるもの。
そして、このNT系を持つ馬は、昔から有馬記念とは相性がいいのだが、88年3着サッカーボーイ(母父NT)、90年2着メジロライアン(父アンバーシャダイ)、95年3着サクラチトセオー(母父NT)、97年3着エアグルーヴ(母父NT)、98年2着メジロブライト(母父メジロライアン)と、なかなか勝ち切れない傾向にある。(とはいっても、勝ち切るのはSS系とロベルト系の2系統しかないのだが。)
今年の該当馬は母父にNTを持つスカイディグニティ一頭のみ。
SS系以外ではマークしておきたいのは、過去10年で【1-2-1】の母父トニービンと、ここ2年で馬券になっているキングマンボ系の二つ。但し、この2系統もNTと同様に、有馬記念とは決して相性が悪いわけではないのだが、勝ち切れないケースが昔から多い。
まず、トニービンをはじめとするグレイソブリン(以下GS)系は、過去24年で【1-4-4】と、勝ったのは05年のハーツクライ1頭のみ。
今年は、アーネストリー(母父トニービン)、ジャングルポケット産駒のダイワファルコンとオウケンブルースリ、そして母父ハイエストオナーのルルーシュの合計4頭が該当する。
キングマンボ系は【0-2-2】と、昨年、一昨年と2年連続で3着のトゥザグローリー(父キングカメハメハ)、昨年2着のエイシンフラッシュ(キングズベスト)、そして、91年のテロ馬券の片棒を担いだアメリカンボス(父キングマンボ)の4頭いるが、一頭も勝ったことがない。
今年は、ヴィンテージ世代を形成していた「マンボカルテット」の4頭(ローズキングダム、エイシンフラッシュ、ルーラーシップ、トゥザグローリー)が揃い踏み。
というわけで、血統傾向からは出走馬16頭全てが該当する今年の有馬記念だ。
ただし、決して手を出してはならない馬がいる。
それは、目下4番人気と穴人気に推されているダークシャドウだが、はっきり言ってこれは養分、というかカモ。
なんせダークシャドウの父ダンスインザダークは、中山は走らない。唯一、買っていいのは野芝開催の秋の中山、しかもマイル戦のみである。有馬記念に限定すれば【0-0-0-13】と、これまで一度も馬券になったことがない。
いくらマスコミが渾身の仕上げなどと煽ろうとも、努々踊らされるなかれ。
競馬をやってると年末は一年に2回あるようんい感じられる。最初の年末はダービー、そして、もう一つが有馬記念である。
昨年の馬券成績は、回収率113%と辛うじてプラスだった。とは言っても、これはPATでの成績。実際には現場にも数回通っているので、その時の負け分、行き帰りの交通費、指定席代、飲食代を含めると、完全なマイナス。
で、今年はどうかというと、先週までの回収率は、なんともトホホな40%…。これに現場での負けなどを加えると、いったい幾ら負けているのやら、考えるだけでも恐ろしい。一発逆転でプラスに転じさせることができない額ではないが、よほどの大穴を獲らない限りは無理。
毎年のように思うのだが、年末の大一番で馬券を獲ると、なんとなくその年の負け分を一気に取り戻した気分になる。実際には勝ちにはなっていないのだが、そんな気分にさせてくれるのもまた有馬記念である。
■血統傾向■*88年~11年の過去24年
昔ロベルト、今SS系。
これが、ここ20年間の有馬記念を表すキーワード。
今は昔。かつてロベルト系が一世を風靡していた時代があった。
94年、史上5頭目の三冠馬ナリタブライアン(父BT)が、同年の有馬記念を制し四冠を達成。翌95年もBT産駒のマヤノトップガンが1着になり、BT時代の到来を告げた。一年おいて97年にはクラシックの栄冠には一歩届かなかったシルクジャスティスが勝ち、悲願のG1初制覇を達成。そして、98年、99年はBTとは枝が異なるが同じロベルト系のシルバーホーク産駒のグラスワンダーがV2を果たし、02年、03年は、これまた枝が異なるクリスエス産駒のシンボリクリスエスが連覇を達成し、94年~03年の10年間で8勝をあげる黄金時代であった。
しかし、今ではその産駒を有馬記念で見かけることが少なくなったロベルト系だが、今年は、BT産駒のスカイディグニティとグラスワンダー産駒のアーネストリーの2頭が出走する。また、母父も含めれば、母父にBTを持つビートブラックも該当する。
その間、もう一方の雄であるSSは、96年にマーベラスサンデーが2着になり、SS産駒として初めて馬券になった。そのマーベラスサンデーは、翌97年も惜しい2着に敗れた。以降、98年3着ステイゴールド、99年2着スペシャルウィークと、馬券にはなるものの勝てずじまいで、00年は一頭も馬券に絡むことができなかった。
SS産駒として初勝利をあげたのは01年のマンハッタンカフェまで、待たなければならない。これを機にSS産駒の逆襲が始まるかに思われたのだが、シンボリクリスエスに阻まれ2連敗を喫した。
が、04年にゼンノロブロイがSS産駒として2勝目をあげたのを皮切りに、目下、怒涛の8連勝中を継続中で、01年から10年で9年連続3着を記録した。
過去10年での父SS系の成績は【8-5-8】と、もはや他の系統が付け入る隙などない。過去10年で父にも母父にもSS系の血を持たないのは、前出のシンボリクリスエス、タプダンスシチー(02年、04年各2着)、08年2着アドマイヤモナーク、11年2着エイシンフラッシュの4頭しかいない。近年の有馬記念は、まさにSS系の天井天下唯我独占状態である。
二代目SS系種牡馬で複数回馬券になっているのは、ダイワスカーレット(07年2着、08年1着)の父アグネスタキオン、09年、10年連続2着のブエナビスタの父スペシャルウィーク、そして09年1着ドリームジャーニー、11年1着オルフェーヴルの父ステイゴールドの3頭のみ。
この3頭のうち、タキオンを除く2頭はステイゴールドが98年3着、スペシャルウィークは99年2着と、かつて有馬記念で3着以内の実績がある。親子で馬券になったとことがあるのは、この2頭の他には、マーベラアスサンデー(96年、97年各2着)とシルクフェイマス(04年3着)親子がいる。
今年のSS系産駒は、ステイゴールド産駒3頭、ゼンノロブロイ産駒2頭、ダンスインザダーク、マーベラスサンデー、ミスキャストが各1頭の合計8頭出走するが、このうち父が有馬記念で馬券になったことがあるのは、前出のステイゴールド、マーベラスサンデー、そしてゼンノロブロイの3頭。
SS系の配合相手では、母父ノーザンテースト(以下NT)が目につくが、これはエアシェイディ(06年、07年各3着)、ダイワメジャー(08年、09年各3着)とダイワスカーレット(07年2着、08年1着)の兄妹の3頭によるもの。
そして、このNT系を持つ馬は、昔から有馬記念とは相性がいいのだが、88年3着サッカーボーイ(母父NT)、90年2着メジロライアン(父アンバーシャダイ)、95年3着サクラチトセオー(母父NT)、97年3着エアグルーヴ(母父NT)、98年2着メジロブライト(母父メジロライアン)と、なかなか勝ち切れない傾向にある。(とはいっても、勝ち切るのはSS系とロベルト系の2系統しかないのだが。)
今年の該当馬は母父にNTを持つスカイディグニティ一頭のみ。
SS系以外ではマークしておきたいのは、過去10年で【1-2-1】の母父トニービンと、ここ2年で馬券になっているキングマンボ系の二つ。但し、この2系統もNTと同様に、有馬記念とは決して相性が悪いわけではないのだが、勝ち切れないケースが昔から多い。
まず、トニービンをはじめとするグレイソブリン(以下GS)系は、過去24年で【1-4-4】と、勝ったのは05年のハーツクライ1頭のみ。
今年は、アーネストリー(母父トニービン)、ジャングルポケット産駒のダイワファルコンとオウケンブルースリ、そして母父ハイエストオナーのルルーシュの合計4頭が該当する。
キングマンボ系は【0-2-2】と、昨年、一昨年と2年連続で3着のトゥザグローリー(父キングカメハメハ)、昨年2着のエイシンフラッシュ(キングズベスト)、そして、91年のテロ馬券の片棒を担いだアメリカンボス(父キングマンボ)の4頭いるが、一頭も勝ったことがない。
今年は、ヴィンテージ世代を形成していた「マンボカルテット」の4頭(ローズキングダム、エイシンフラッシュ、ルーラーシップ、トゥザグローリー)が揃い踏み。
というわけで、血統傾向からは出走馬16頭全てが該当する今年の有馬記念だ。
ただし、決して手を出してはならない馬がいる。
それは、目下4番人気と穴人気に推されているダークシャドウだが、はっきり言ってこれは養分、というかカモ。
なんせダークシャドウの父ダンスインザダークは、中山は走らない。唯一、買っていいのは野芝開催の秋の中山、しかもマイル戦のみである。有馬記念に限定すれば【0-0-0-13】と、これまで一度も馬券になったことがない。
いくらマスコミが渾身の仕上げなどと煽ろうとも、努々踊らされるなかれ。
お久しぶりです。
調教良さそうですねえ~。
血統を根拠にしているなら買いたくないですよね。
>偶然番長
◎ですか!
先週の27万馬券の勢いがあるから、無視できないなあ。
迷うところです…