ガンダムサンダーボルト 第97話

□機動戦士ガンダム サンダーボルト
　第97話 邂逅⑨

ダリルとカーラは、コテージで時を過ごします。
ふたりは、卓（しょく）の前で祈りを捧げます。
カーラは、何のために祈るのとダリルに訊ね、
ダリルは、戦死した仲間と殺した敵と答えます。

また、彼女は、父の消息を知りたかったそうで、
そちらは、クローディアの調べによりますと、
一年戦争後に公開された政治犯収容所の記録に、
投獄された３日後に処刑されていたようです。
カーラの父は、最期まで戦争に反対でしたが、
協力すれば、父が助けられるという嘘に騙され、
サイコザクを生み出してしまったと語ります。
そして、ダリルと同じく、自分の作った兵器で
犠牲になった人々のために祈りたいと話します。

翌朝、ふたりは、南洋宗の寺院を訪れます。
既に僧正以下多くの僧が祈りを捧げていました。
その中にクローディアの姿もありました。
僧正とダリルは、交感して会話を交わします。
僧正を信じるという言葉をキッカケにして、
ダリルの頭に多数のサイコザクの画が流れます。

僧正は、この「刻」は直ぐに訪れる。
建造中の３２機のサイコザクには、
リグ脱出組などの志願兵が搭乗しています。
で、宇宙に上げられたサイコザクは、
アナハイム社へのテロに用いられるそうです。
僧正曰く、次の戦争を画策しているとのこと。
勿論、３２機程度では無理なので、
サイド３のコロニーが３２基ということで、
コロニーを制圧し、共和国にあるとされる
ソーラレイシステムを狙っているようです。

邪悪を祓い、世界に秩序と均衡を取り戻すため、
わたしに力を貸してくれとの僧正の言葉に対し、
ダリルは、僧正の気高い魂に感涙いたします。
傍らにいるカーラの表情は、思い詰めた感じ…。

ややあって。
カーラは、サイコザクの現場に向かいます。
責任者のセクストンを差し置き、指示します。
サイコザクとパイロットの脳神経シンクロを
投薬で高め、四肢神経にも増幅器を使うなど。
ザクと対面するカーラの表情には、狂気が…。