コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

クリスが見る夢

2012年02月21日 | 短編
前回までポケットの中の戦争を題材にしたゲームブックを見てきましたが、
今回は同じ題材を扱った『クリスが見る夢』を見てみます。

この小説自体はアニメージュ89年4月号の付録で、
著:山賀博之、画:美樹本晴彦、窪岡俊之になります。
山賀さんはポケットの中の戦争の脚本も書かれています。
普通に売っていないので、知らない人もいるかと思います。
似たような小説で『フォウ・ストーリー』がありますが、
こちらは再構成されて、角川から発刊されています。
どう違いがあるのか判らないのですが、『クリス~』の方も
再構成して出したらいいのになぁと思います。
ちゅーこって、小説を追っていきます。

この小説では、クリスはコロニーで生まれたことになっています。
まず、教育型コンピューターの説明があり、一種の擬似人格とも
言える程にデリケートなものとされています。
機械を訓練する専門家は、技術者と言うより、教職に近く、
その仕事の性質から「心理学的トレーナー」「ティーチャー」と
呼ばれ、最終的に「シューフィッター」という名が定着します。
連邦軍には、現在、公認のシューフィッターは12人(女性8人)。
その中でクリスは、「アレックス」という新型を育てています。
クリスはガンダムの教育にも関わっていたそうです。

クリスが今いるコロニーはリボーではないようです。
アパートの一室にひとりで暮らしています。
正確には、人工知能との二人?暮らしでございます。
仕組みはよく判りませんが、担当者以外は情報が引き出せず、
情報漏洩の心配はないようです。
さらに担当者の精神的不安が人工知能の自我形成に強く影響し、
時に精神病に似た症状に陥ることもあるそうです。
相互依存の絆を強く結べるシューフィッター程優秀とされます。

現在、クリスはその愛情の危機にありました。
アレックスのモニターにシミが表れます。典型的な鬱症状です。
幼年期のアレックスは可愛いかったが、反抗期、思春期と進み、
クリスに悪態や嘘をつくようにさえなります。
この辺り、比喩かと思うのですが、どうも違うようです…。
そんな中でも、クリスはアレックスを失いたくないと思います。

アレックスのモニターは沈黙したまま。
クリスは仕事を始めた19歳の頃を思い起こし、感傷に浸ります。
そのまま、キーボードに顔を伏せ、泣いてしまいます。
クリスは誰のものとも思えない優しい感覚を感じます。
少年がモビルスーツに乗ってる情景が浮かびます。
アムロ…。それは15歳くらいの少年だった。
クリスはアムロとララァの闘いを垣間見ます。
シャアがゲルググでアムロのガンダムに迫る場面も。
そして、クリスはララァと重なり、ビームサーベルに貫かれます。

瞬間、クリスは涙が止めどなく流れているのを感じます。
アレックスがわたしを救うために見せた幻だと理解します。
その夜、クリスはその出来事を日記に書きます。
時刻は、宇宙世紀0079、標準時間で10月2日になろうとしていた。

てな感じなのですが、まったくよく判りませんでした。
件の幻がどうしてクリスを救うためだと理解したのか、
アレックスは未来の予知も可能なんだろうかとか、ん~。
みなさまはどう思われたでしょうか??

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2 コメント

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Unknown (funu)
2012-02-22 21:16:08
カセクシスさん、この本お持ちなんですね。
羨ましい…
探してみるといい値段するんですよね。
でも、ストーリー紹介で大分内容分かりました。助かります(^^)
返信する
Unknown (カセクシス)
2012-02-22 22:04:09
ずいぶん昔にヤフオクでガンダムの付録をまとめて落札したときに入ってました。
当時は一応読んでみたのですが、まったく意味が判らずに放置してました。
フォウの話は外伝ぽくて良いなと思ったのですが…。

>内容
正直、あるといっていいのかどうか…。
返信する

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