□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
淵源の章〈後の巻〉【飛龍覇皇剣】
淵源の章〈後の巻〉【飛龍覇皇剣】
トビは、忍とは言え、人を殺めてゆくことが厭になったと語ります。
武蔵は、トビとの闘いを避けるため、逃げてくれと言いますが、
トビは、そんなことが龍鬼に通用すると思っているのかと指摘されます。
そう言うと、トビは、武蔵に木刀で挑み掛かりますが、武蔵は、防戦一方。
追い詰められた武蔵は、不思議な能力を発揮し、トビを金縛りにし、
その隙を衝き、トビの右胸を木刀で、斬り付け、致命傷を負わせます。
トビは、逃げなければ、龍鬼に一生飼い殺しにされるぞと、遺します。
武蔵は、妹の命を守るために厭でも忍狩りにならなければ……と答えます。
その後、武蔵は、無数に吊された五円玉の孔を統べて突き、覇皇剣を修得。
龍鬼は、一人前の忍狩りと認め、武蔵に初仕事を任せます。戸隠のジゲン。
また、現代の忍は、一般人に溶け込んでいるとし、年相応の学ランを支給。
武蔵は、任務が終わったら直ぐに戻って来いと命じる龍鬼に対し、
ここには、戻らんと言い放ちます。龍鬼は、妹の件を持ち出します。
武蔵は、トビを仕留め、戸隠も必ず片付けるとし、考えを改める気はなく。
龍鬼は、飛龍岳の候補生たちを差し向けますが、武蔵の一喝で怯みます。
龍鬼は、武蔵の喉元に木刀を突き付け、前言の撤回を求めますが、
武蔵は、首肯することなく、不思議な能力を発揮し、龍鬼の動きを制止。
その隙を衝き、武蔵は、龍鬼に対し、体得した飛龍覇皇剣を放ちます。
龍鬼は、武蔵のその能力と剣と合わせ、最強の戦士だと改めて認めた上で、
技を仕込むべきではなかったと己の行動を後悔し、息を引き取ります。
武蔵は、龍鬼に礼を言い、一匹狼の忍狩りとして生きていくと決意します。
半年後──
武蔵は、入院中の絵里奈を見舞い、元気な様子に安堵します。
その帰路、武蔵は、夜叉一族の壬生攻介と名乗る人物に依頼を受けます。
北条家の武道指南役である柳生が最強の忍を担ぎ出そうとしているため、
夜叉八将軍だけでは、戦士が足りなくなりそうだと、壬生は、話します。
武蔵は、最強とされる一族を相手にするのも悪くないと快諾します。
次章「聖剣の章」に続くそうです。
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