ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

ロータスロード 2014 喜光寺編

2014-07-23 12:33:22 | 奈良
えー?この暑い中、歩くん?と、辻師のエールを受け(エールか?)、薬師寺から喜光寺さんまで歩く。
ひと駅電車に乗ってもいいんだけど、好きなんです。西の京⇔尼ケ辻の道のりが(笑)

唐招提寺さんまではカンカンに照っていた太陽ですが、垂仁天皇陵あたりでは雲がかかりええ感じに曇り空に。
歩いているので熱いのは熱いんですが、ジリジリと焦がされる熱さはありません。



こんなおニューな看板を見ながら、サクサクと喜光寺さんへ向かいます。


早苗越しの喜光寺さん。綺麗ですね。

サクッと本堂にお参りして、お写経道場を目指・・・す・・・途中でこちらを発見!

花はすっかり終わっちゃってましたが、新聞に載っていた「双頭の蓮」でございます。
なんか、有難いっすね♪

本堂の後ろにある弁天堂で、宇賀神様にもご挨拶。もちろん弁天様にもしたよ~。

で、一年越しのお写経へ。
ようやくたどり着きました。

喜光寺さんのお写経は、行基菩薩様が訳された「いろは」のお写経です。
小さい頃から五十音の歌と認識してましたが、こんな意味があるんですね!!って目からウロコなお写経です。
意味が知りたい方は、是非、喜光寺さんへお写経にいらしてください。
めっちゃええ声の副住職様から、丁寧な説明を受けることができますヨ♪

お写経をしている途中で、めっちゃ雨が降りだして・・・バケツをひっくり返したような夕立です。

一年前のロータスロードで来た時も、喜光寺さんから西大寺の駅に行く途中で、雷付きの豪雨とあったんです。
なに?
喜光寺さんって、オイラとの相性が大雨っすか???(笑)

なんて事を思いつつ筆を進めてました。
いろは写経は短いので、すぐに書き終わります。

お写経には拝観料とお茶が付いております。
お写経を終えたら、しばし一服。

ムハァ~(*´д`*)
美味しいですぅ~。
お茶碗が蓮柄でした。

こちらでも「ロータスロード!」の合言葉を言って御朱印を頂きました。

お茶を頂いている間に、雨も止んで。
ゆっくり蓮を堪能です。

水滴がキラキラ光る蓮を見ることができました。
綺麗ですねぇ~


繊細な花脈に散りばめられた宝石のように水滴が光ってるんです。
写メでは綺麗に写りませんでしたが^^;


つぼみ、咲きかけ。
競うように首をもたげる蓮の花です。


蓮と本堂。
ええですなぁ~♪


こんな姿も好きですねん。


もう少し正面より本堂と白い蓮。


散りゆく蓮も大好き。


葉の上の水たまりも、風にゆらゆら揺れてました。


ウニョリンな蜂巣ももう驚いきません!(去年はびっくりした^^;)


そして平城宮蹟の方角に、うっすらと虹が出てました。
写真では見えないかなぁ^^;
同じ頃、平城宮蹟にいらっしゃった人がツイッターで虹をupされてて( ■こちら■ 見られるかな?)、同じ虹を見てる人がいる~って、なんだか不思議な気持ちになりました^^


ホクホク気分で・・・しかし、この日、お昼を食べ損ねてたオイラ。
お腹がグーグーなっております。

ツイッターを覗いてみると、気になるお店に「岩牡蠣入荷」の文字が・・・
これは行くしかあるまいて!ってことで、近鉄奈良を目指すことに。


さて、どんなお店に行ったのか、それは次回のお楽しみ!


つづく。










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ロータスロード 2014 薬師寺編

2014-07-22 16:51:59 | 奈良
今年も蓮の季節がやってきました。
昨年から始まったロータスロード。今年も開催しております。(8月25日まで)

薬師寺さんでは今年初公開となる、地蔵院の蓮も見ることができるというので、10:30の集合目指して家を出たオイラなのであります。

気合入りすぎたのか、早く目醒めて・・・しかし三度寝しちゃったら、10:30ギリギリに着く感じになっちゃったのですが、思ったより早く10時すぎには薬師寺に無事つくことができました。

集合時間になるにつれ、三々五々人が集まってきます。

地蔵院を案内してくださるのは高次師。
集まった人を見て、「入れるかなぁ。いっぱいやなぁ。入れるかなぁ。。」と何度もつぶやいておられました(笑)

カクシテ・・・無事全員入ることができましたよ^^

地蔵院は再三焼け落ちた伽藍を、秀吉公が仮金堂を復興するときに奉行所として建てられた、約400年前の建物なんだそうです。
賤ヶ岳七本槍の一人、片桐且元が統括していたそうです。(石州流の片桐石州は名を貞昌といい、且元の甥なんだって。)

現在は、法要の際に僧侶が衣を着替える場所となっているそうです。

そんなに広い間ではありませんが、お庭の見える奥に一段高い座をしつらえた淀殿の間がありました。淀殿がこられて座られてたかも!って思うとワクワクしますよね~^^♪
お床に阿弥陀三尊の掛け軸が掛かってましたが、禅が流行っていたころの南画だそうで仏像のような仏様ではなく、なんか生々しくってオイラ的には苦手でした。(だからきっと南画は苦手なんだと思う^^;)
初公開ですので、部屋の中のものは全て実際どんなものであるかは調査されていないそうです。

で、お庭。

奈良のお寺のお庭は、京都のお寺のように広いお庭って少ないと思うんです。
こちらのお庭もこぢんまりとしておりますが、なんて言うんでしょう。生き生きとした広がりがあると思いません?
本当は蓮の池の真ん中に島があるんですが、蓮の生命力に押されて水面が見えないから地続きに見えちゃうとことがオイラは好きだ。きっと蓮が枯れたら水面がみえて、もっと違う表情になるんでしょうね。
蓮の清浄感と真夏のハツラツさが混在している気がします(笑)


今回の地蔵院公開は、山田菅主がお着替え中に「今年は蓮の花がイマイチだから、薬師寺で一番の蓮を見ていただこう!」と思い立たれたそうです。
お陰様で、ワタクシたち、素敵な蓮を愛でさせていただけました~♪
菅主~、思い立ってくださって有難う~~~~ございま~~~~す(((o(*゜▽゜*)o)))

あ、蓮ばっか撮って、秀吉お手植えの松(何代目かは不明)を写すの忘れてた~(笑)


蓮池越しには、歴代の菅主様のご位牌を祀ったお堂(名前を聞いたのに忘れちゃった^^;)があり、毎朝金堂から始まる勤行の最後にお参りされるんだそうです。


帰り際に振り向いて建物をパシャリ。


瓦好きなので瓦もパシャリ。
ぬぬぬ!ここの丸瓦は菊の御紋です。(他は蓮なんだけど)
16枚の花びらの十六片菊は、やはり皇室ゆかりなんでしょうかね?(といっても、天武帝の頃には菊の花びらの数は定まってなかったかもしれませんが。)

ゆっくり地蔵院を堪能させていただき、今日こそは!のお写経へ。

お会いしたかった小角師は居られず、残念。

この日は時間に余裕もあったし、家に書いてない般若心経が一巻あるので(ヽ(`Д´)ノコラ!ちゃんと書きなさいっての!)唯識三十頌を写すことに。

2時間半くらいで書けたのかなぁ?


ようやくゆっくり聖観世音菩薩様、お薬師様、弥勒如来様にご挨拶へ。(いや、来てすぐにお薬師様には手を合わせには行ったんだよ)


午前中ならいいんだけど、写真撮るのってたいてい午後だから、いつ来ても西塔は逆光・・・


食堂跡に置かれた蓮たち。
花がイマイチとのことですが、やっぱり綺麗です♪


ここに食堂が復興されます。
出来上がるのが楽しみですね。


さて、去年の体験は鬼瓦作成でした。
オイラ作りたかったのに、ウダウダしている間に終わってしまって涙を飲んだので、今回は早めに体験することに!
今年は飾り金具の栞です。

せっかくなので、超難易度の高い笛吹童子に。
加藤大覚師に「これは難しいですよ~」とプレッシャーを掛けられつつ、作成いたしました。
これ、確かに難しいんですが、線が細くてペンの先が通らないのが問題だと思う^^;
・・・・と言い訳しつつ。。

完成品がこれ。
どうどう?まぁまぁの出来?って辻師に見せても、体験係の方に見せても「むーーーーん」って煮え切らない感じでした^^;
でもね、試してる童子の中では一番のできやったと思うで!!!(自画自賛で溜飲を下げる)


「ロータスロード!」の合言葉を言って、御朱印を頂いて次のお寺へと向かったのでした。

つづく。








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薬師縁日と二上山

2014-06-09 14:12:17 | 奈良
8日のお薬師さんの縁日に薬師寺へ行ってまいりました。

梅雨の晴れ間で、お天気も良く。。。蒸し暑いでしたが、お堂の中は爽やかな風が時折通り過ぎ、心地よい法要だったともいます♪

法要の間に桂宮様の訃報が飛び込んできました。
山田菅主が御悔みの言葉を法要に添えられました。


法要の後、食堂跡に置かれた蓮を見に行くと、チラホラ咲いております。

もちろん見頃にはもう一息なんですけれど、清浄な佇まいにうっとりします。


この割合は生花の景色生けに似てますよね。
自然を模した景色生けだけど、その景色生けの決まりごとに近い形に自然となるってなんだか不思議(笑)


今年も、喜光寺さん・唐招提寺さん・薬師寺さんを繋ぐ「ロータスロード」があるそうです。
6/20~8/25までですって!
「僧侶と巡るロータスロード」なんてイベントも7/27にあるそうです。
お坊様の説明つきとはなんて贅沢!
定員は50名なので、気になる方はお早めに申し込んでくださいね。
あ、お坊様の指名はできないみたいなのでご注意を!(笑)


お写経道場で山田菅主のご法話を聴いて出てくると、お薬師さんの梅とお抹茶の接待がありました。
お抹茶はご遠慮して、梅だけ頂いて帰りました。

甘い優しい、良い香りの梅です。
境内で採れた梅なんですよ~♪
梅シロップを作る予定です^^

いつもなら5時の鐘までウダウダ~っと薬師寺にへばりついているオイラですが、この日は遅昼を食べるために橿原神宮前まで移動。

駅ナカの「きはる」さんにて、伊勢うどんセットとチューハイを頂きました。
合わせて¥1290-とゆー安さ!
うどん屋さんというより、居酒屋さんって感じでゆったりできました。
次はどて煮にビールっちゅー感じで呑みたいです(笑)


さて、夕日には少し早かったんですが・・・當麻まで出て、二上山と夕日が拝めるポイントを探すことに。

まだ少し早いのかなぁ。。。当麻の駅と磐城の駅の間をウロウロしてみましたが、なかなかベストポジションを見つけられず。

雲もあるのでこの日の夕日は無理かなぁと断念。

でも、日頃歩かない道をウロウロしたので楽しかった~♪

当麻の駅に行く途中でこんな素敵なロゴ(マーク?)を発見。

大仏様がええ感じですよね。
調べてみたらば、大仏納豆なるものがあるらしい。こんどGETしよ~っと♪


家を出るまではお尻に根が生えたように腰が重いオイラですが、やっぱ散策は楽しいですね。



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護念院 練供養

2014-05-15 17:38:46 | 奈良
5月14日は中将姫様のご命日です。
中将姫様は天平時代にいらっしゃった藤原南家の姫君で、一夜にして當麻曼陀羅を織り上げたと言われています。
29歳という若さでこの世を去りますが、その中将姫様が極楽に往かれる姿を再現したのが練供養なのです。

ずっとずっと行きたかったんですが、なかなか都合が合わず。。。
合わない都合に合わせるより、行くと決めたほうが早い!ってんで、今年は早々に有給を取り、當麻の練供養へと赴いたのでありました。


さて境内に着くと日頃は締め切られヒッソリとその存在を隠しているかのような娑婆堂ですが、この日はすべての扉が開けられ、阿弥陀様がお祀りされているのが見えます。

お写真OKとのことだったので、手を合わせた後にパシャリ。


ずずずぃっと近寄って、もう一枚。
ちょっと後ろにもたれ気味に安置されていますが(倒れそうでドキドキ^^;)とってもお優しいお顔です。

練供養会式を執り行うのは、中将姫様のお住まいであったとされる護念院さんです。
日頃は閉ざされた(いや、法要の時には開いているらしい)本堂で、練供養で使われる二十五菩薩様の面と中将姫様、それに中将姫様のご胎内仏である化身仏が公開されております。


こちらが化身仏。お写真OK。なんて大らかなのでしょう。
めちゃめちゃお綺麗なお顔でうっとりします。
向かって左斜め45度、少し見下げる位置からのお顔が一番美しいとオイラは思います。(その写メはない)
赤ちゃんのような幼い表情(おもにほっぺ)と伏せられた視線の一途な力強さがとっても美しいのです。神々しさの中に、まだ人としての生々しさも少し感じる気がします。(あ、思い込みっすか?そんなことあるまい)


化身仏の後ろにズラッと菩薩様たちが並んでおります。
ピッカピカのご尊顔からの力強さったら、圧巻ですよ~
こちらは10年ほど前に新調した二代目の面です。

御法話のあと、せっかくこの日にお参り頂いているからと、菩薩様・・・ひいては阿弥陀様とのご結縁を結べるようにと、面の一つをひとりひとりに被せてくださいます。

オイラが被せて頂いたのは、6番目の菩薩様の面。
お坊様の「南無阿弥陀仏」の後にオイラも手を合わせて「南無阿弥陀仏」と唱えます。

5月14日の一日だけですが、朝の9時から2時頃まで護念院さんの本堂でお参りできますので、是非早めに行ってご縁を結んでおきたいものです。(来年も行く気満々♪)


堂内中央のご本尊様を挟んで右側には中将姫様の御輿が祀られております。


白い帳の中に佇む中将姫様。
こちらもお写真OK。しかも近寄てもいいって!ほんと大らかですぅ~


ご胎内仏の化身仏に負けないくらい、こちらのお顔も美しいです。
あ、この中将姫様の中に化身仏が納められていたのだそうです。

オイラは一日當麻寺にいると決め込んでいたので、護念院さんの本堂の主か!っちゅーくらいダラダラと居らせていただいてました。
そこで見つけたのがこちら。


無造作に置かれた、この日使う錫杖。
でへへ。こっそり環の部分を触っちゃったよ。


更にその横に置いてある、普賢菩薩様の持ち物。
名前がわかりません^^;
龍頭がこの覆いを咥えた感じなります。覆いの内側に散華が描かれているのも素敵ですよね。


10時から護念院さんに居たので、一旦外に行き裏曼陀羅にお参りした後にお昼へ。
参道の喫茶で1杯500円のにゅうめんを食べ、境内でお団子を1串。


よもぎのみたらし団子どすぇ。珍しいよね。
香ばしくって美味しいでした♪

昼食後、2時過ぎまでまたもや護念院さんで過ごす。
2時半からは講の方が菩薩様に変身するので護念院さんはclauseします。
それに伴い、オイラは場所取りへ。お練開始まで2時間ありますが、すでに橋掛かりの近くは場所取りの人がいっぱい。
そして境内の露店に子供がいっぱい。。。當麻の街の保育園や小学校は、お練の日は半ドンなんだって。


まず初めにオイラが陣取ったのは・・・護念院さんから極楽浄土と化した曼陀羅堂への橋掛かり。
イワユルちょっと裏方的な位置。


待っている間に仲良くなった幼稚園のののかちゃんとそのおばあちゃんと一緒に、護念院さんからお浄土へと降り立つ菩薩様達をお迎えする。
こちらは・・・お地蔵様?龍樹菩薩様~?わからぬ。。


次々に手に楽器を携えた菩薩様が渡ってきます。


こちらは笙


ここが一番近くでお参りできる場所なんですが、けっこう煽りの菩薩様になっちゃいますねぇ。


ののかちゃんとおばあちゃんと途中で別れ、オイラは次のポイントへ移動。



お浄土から娑婆堂にいらっしゃる中将姫様の元へ来迎する菩薩様。

ここで着付けが崩れるアクシデント発生!それを見て笑う人たち。。。でもその笑う人を見て「こんな時に笑うなんて」と苦言を漏らすおばさまもいました。(写真を撮りまくる人もいました)
ちょっとは笑っても、やはり厳かな会場なんだから押さえないとね。
一番気になったのは介添えの方。横でニヤニヤしながら棒立ちしてんと、こんな時こそ、着付けまではできなくっても菩薩様をお守りしたまえ!って激を飛ばしたくなっちゃいました。
でもね、なんとか来迎が再開した時には拍手が自然と発生して、なんだかちょっといい感じだなとも思いました。

生だなぁ。ナマの空気だなぁって思った出来事。


最後の菩薩様が娑婆堂に着くといよいよお練一番の見せ場、観世音菩薩・大勢至菩薩・普賢菩薩のお出ましです。


トップは蓮座を手にされた観世音菩薩様。


このお練の動きができる方は数人(4人ほどらしい)しかおられないそうです。


続いて手を合わせて練り練りする大勢至菩薩様。
最初の二菩薩様は介添えなしです。
すっごい運動量だし、視界の悪さはお能並だし!橋掛かりの幅は120cmほどしかないし!!
いろんな意味で凄い菩薩様です。


最後に普賢菩薩様がお出ましになり、練り練りの後に続きます。

ここでまたもやポイント移動。
娑婆堂近くのポイントに滑り込み、練り練りをお迎えする。


三菩薩様が並んで見える感じがええざんしょ?


間違い探し的なショット。おんなじタイミングでシャッターを切ってるんだな、オイラってば。


ゆるゆると・・でも力強くお渡りになる菩薩様


蓮座はまだ空です。

菩薩様が娑婆堂につくと、中将姫様が化身仏となり蓮座に乗られます。
ここはね、全く見えません^^;

蓮座に乗られた中将姫様は菩薩様に囲まれてお浄土へと旅立たれるのです。


行きは空だった蓮座に姫様の化身仏がおられます。


練りっとする度に掲げられる姫様は、ひと練り(っちゅーの?)ごとに俗世を離れてゆきます。


それはなんだか、人から仏様へと転身していくようでもあり、何とも言えない美しい光景でした。


以前、護念院のお姉さんに説明いただいた「文字の読めない人たちにも、阿弥陀様のご加護をわかりやすく説いているのがお練なんですよ」と言われたのが、頭で理解しているのではなく、すっと心に入ってきました。腑に落ちるってこのことですね。


娑婆堂から曼陀羅堂まで、二十五菩薩様の光背が居並ぶ橋掛かりの壮観なこと。
これで夕日が見えればめっちゃ神々しさが増すんでしょうね。この日は薄曇りでした。



こちらは護念院さんのご住職様。
袈裟に注目!


ののかちゃんのおばあちゃんに教えていただいたお袈裟の柄は、正面に當麻寺の代表的な花、牡丹をあしらっております。(写メなしでごめん!)
そして肩から背面にかけて、中将姫様・蓮の花が描かれているんです。
ものっそ美しい。
で、頭に乗ってる船みたいなのはなんていう名前なんでしょう?浄土宗で、偉いお坊様だけが被れるモノなんだって。(My母談)


最後に中将姫様が乗っていらした御輿が橋掛かりを渡り護念院さんへ戻ります。
行きは帳が上げられその姿を拝することができたそうですが(オイラは見てない^^;)帰りは姫様は佛の世界へ往かれたので、御輿には乗っていないという意味で、帳が下りているんだそうです。


いやはや、ドラマチックかつ神々しいお練ですね。
めっちゃ興奮しました。
今年は写真撮りながらのお参りでしたので、来年はのんびり目でしっかりと見ながらのお参りをしたいなぁと思うのであります。



帰り道、すでに解体され始めている橋掛かり。
全部撤収するんですか?と尋ねると、半分位解体収納しちゃうとのこと。
ざぁっと潮が引いた境内で黙々と撤収作業をしてくださている方を眺めつつ、オイラも帰路に着いたのでした。




そーして帰りの電車から、大阪側から見た二上山をGET。
















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2014年 花会式

2014-04-01 16:22:43 | 奈良
3月31日に無事結願を迎えた花会式。
今年もガッツリお参りさせて頂きました。
結願の日に境内でお会いした辻師に、「日参か?」と笑われたくらい(笑)
いやいや、流石に日参はしておりません。なんつっても性根が面倒くさがりですから^^;

で、どれだけ行ったかと言いますと。。。

第一日目 初夜半夜
第二日目 日中日没 初夜半夜 後夜晨朝
第三日目 初夜半夜
第五日目 初夜半夜
結願   鬼追い

こんな具合ッス。
二日目に会社を休んで参籠したんですが、よくよく考えると、日中は会社に行って初夜半夜に参加→参籠→翌日の初夜半夜までいて帰る。。。っちゅーのんがお参りたくさん出来たかも。。とか思っております。来年試してみようと思う。


まず第一日目。
23日のお身拭いに行った時、某お坊様に「会社帰り、猛ダッシュすれば7時頃に西の京に着くんです」と言うと「そんな急がんでも7:40~50くらいに初夜が終わって半夜に移る時に少し出入りがあるから、その時に入ったらいいねん」と言われました。
それもそうかな、と思いつつ。猛ダッシュせずとも7時チョイ過ぎに金堂に着く。
するとすぐに堂内へ入れてくださいました。
で、奥の席空いてるから・・・と、西側に移動し、ゆっくりお参りできたのでありました。
っつか、初夜半夜の間でほとんど人出て行かなかったんですけど~(笑)
しかも、初夜に来なければ咒師走が見られん。やっぱ、早く来よと決意。
門外不出のお経本を貸していただき、一緒に唱和する。
10年近く来させていただいてるのに、1年経つとすっかりお経さんの節回しを忘れている、鳥頭なオイラ。
でも、南無薬~!だけは、年々大きな声で言えるようになっております♪
途中、お香水をいただきます。。。皆様、舐めたり頭に塗ったり顔に塗ったりしてましたが、オイラはお数珠に含ませて残りを左側のお顔にグリグリ塗っておきました。(母が現在、左側を患っておりますので、代理です^^)


翌二日目
朝、会社を出るより大分遅く家を出て。。。ギリギリ日中日没の法要に滑り込む(苦笑)
平日雨がそぼ降る中でも昼間の法要は人がいっぱい。花会式も有名になってきてる証拠ですね。
っつか、この日の奉納がすでに引退を表明されている住太夫さんだったから余計かも。
法要が終わって堂内の人が減ってくると、見覚えのあるお方が。。。
ブログ仲間のmasaさんです!(masaさんのブログはこちら → 
テンションアップして声をかけたオイラ。そこからはご一緒に花柄式を巡ってくださいました。
masaさんは第一日目に参籠されたそうで、初夜半夜の時は西側でお参りされていたとの事。オイラけっこう近くでお参りしてたらしい。後夜晨朝、朝食を終え一旦家に戻って仮眠してから日中日没の法要に足を運ばれたんだそうだ。マメなお方。で、オイラに捕まるとゆー大惨事(笑)
練行衆と住太夫さんの写真撮影を見たり、東院堂に奉納された長渕悦子さんのお花を見たり。最後は太胤師のご法話を一緒に聴聞。
オイラは参籠の説明があるのでそのまま残り、masaさんはご家族へのお土産の薬師煎餅をGETして帰ってゆかれました。
ちなみに、長渕悦子さんは志穂美の悦っちゃんです。某お坊様はビジンダーって言ってましたが、オイラ的には紅バラだな♪相変わらずお美しいでした。
さて、参籠するオイラは。。お世話をして下さるJ師(定運師)の説明のあと、夕食をいただき慈恩殿で初夜半夜まで休息。

夕食券の番号がお薬師様の縁日の8日と同じ8でちょっと嬉しいオイラ。
そしてお弁当はこんな感じ。

入れ物は去年と同じですね。さて、中身は。。。

とっても美しい~(*´д`*)
オイラは桜の葉っぱまで美味しく頂きました。

さて、慈恩殿では昨年お世話をしてくれたOTKちゃんにお会い出来ました♪OTKちゃんも覚えててくれて、嬉しいですね。次々来る参籠者の対応に追われるOTKちゃん達青年衆。いつもご苦労様です。
2回目の初夜半夜。この日は団体さんがいたらしく、参籠とその他の人は西側には入れず東でのお参りでした。
長渕悦子さんも法要に参加されてましたね。お身拭いの時にもいらっしゃってました。背筋がピンと伸びてて、佇まいがとても美しい。さすが女優さんです。

初夜半夜が21:30頃終わり、宿所の慈恩殿にサクサクと戻り仮眠を取る。
皆様手馴れたもので、次々に仮眠をとってるんですよね。さすが^^

夜中の2:30起床で3:00からの法要のため金堂へ向かう。
気持ちがね、高ぶってるせいか、すっと起きられる。毎日の朝がこうだといいのに。

後夜晨朝の法要。
この法要が一番好き。
後夜の法要の時には錫杖が鳴らされるのも好きなんよね。
ただ今回一つ気になったのが、散華の度に立ってGETしようと頑張る男性。。。^^;いや、いいんですよ。いいんしょうけれど。横で散華の度にザクっと立ったり座ったりされると、オイラ集中力が乏しい人なので気になって仕方ないッス。
初夜半夜は全然見られなかったと慈恩殿で言ってた隣のお布団のおばあちゃんに、オイラがいた最前列を譲ったんだけど、法要後に「拾った?どうぞ」と大きい散華を譲ってくださった。ありがたや。帰ってママンにあげました。

晨朝の法要が済むと5時頃でしょうか。
鐘の音を聞きながら宿所に戻る。
三々五々、仮眠に戻ったり翌日の用意をしたり。
オイラはちょっぴり明るくなってきた境内で桜を多能しておりました。

明け方でも逢魔が時でいいのかな~?
青い空気の中ポッと咲く桜に、小鳥が朝食に来てました。見てて飽きませんね。


さてさて。
長くなってきたので、朝食での惨事は次回に回します。












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寧楽の都に春を告げる行事

2014-03-11 15:56:35 | 奈良
今年の土日はブッチして、家でグダグダしてたんですが・・・こんなことではイカン!と、10日の月曜日、会社帰りに東大寺さんの修二会・お水取りへ行ってまいりました。

ピンポンダッシュよろしく、キンコンダッシュで会社を退社し奈良へ向かう。
頑張れば、お松明の最後の方からの参加が可能なハズ!ってね。

3月に入りようやく三寒四温になったといえども、お水取りの頃には寒さがぶり返していることが多いのです。
10日はぐっと冷え込んでました。
んが、なんとかお松明を見ようと奈良の街を急ぐオイラは、お松明以上にメラメラ燃えてます。
早足にガスガス歩いていると(←坂道上りなので走る気は無い)、暑いくらいでございました。(季節感ゼロなヤツ)
10本上がるお松明の、残り3本を無事見ることができました。


ブレブレですが^^;
火の粉を散らしながら、お堂をめぐるお松明。


角でグンっとお松明を掲げて、最後にぐるんと動かすと一斉に粉が散って火が下火になります。(で、ここの見せ場おわり)
お松明の真下には入ることが出来ませんでしたが(早く来て場所取りをすれば入れます。場合に寄っては整理券が出ているそうです)、遠くからでも炎の勢いや粉の散り様がよく見えました。

さて、修二会の本番はお松明ではございません。
お松明は悔過法要を行う練行衆の足元照らす明かりです。
お松明を見てハイサイナラって帰っちゃうのは、映画を見に行って予告だけ見て帰るようなもの。(あってる?この表現^^;)
オイラの一番のメインは悔過法要を聴聞することです。
この穢れ切った心の塵を、履き清めていただかなければ!

昨年は北の局で聴聞いたしました。
今年は反対側の南の局で聴聞です。
いやー。お松明が終わって30分くらいは・・・観光の方のおしゃべりがアレですね。
30分を過ぎたあたりから聴聞の方だけになっていくので、比較的堂内のお声が聴きやすくなります。(←悔過しに行ってるくせに文句言うアタリ、ドップリ凡人です。)

南無観コーラス。。。去年こんなだったかなぁ。。。記憶してたのとイメージが違った(笑)
でもこの南無観部分は個人的に最もグイグイ気持ちが引っ張られます。
あとね、神明帳。これ、チョー好き。聴いてると楽しくなってきます。
今回は前回みたく最前列に行かず戸口付近にいたから、ちょっと神明帳も聞き取りにくかったな。
座り位置、大切だねぇ。。。


今回は神明帳を聞いてから局を出る。


冴々とした空気の中、お堂の中の声が漏れ聞こえます。
灯籠を観ながらぼんやり聴く。そんな人がチラホラいました。


しばらくして初夜半夜の法要が終わり、練行衆の方々が退堂されました。

7時15分くらいに到着して、9時半くらいかな。
オイラはこれにて帰路につく。

帰りの心配がなければ、10時以降の法要もしっかり聴聞したいんだけど。
下堂が4時前後の日だったら、そこから始発までなら時間も潰しやすいんだけどなぁ(←宿を取る気がないヤツ)。
さっくり調べたら、やはり12日が4時頃下堂の日らしい。。。あと、最終日も遅いとか。
来年は12日に行こうかな。西の局にも入りたいし。


そんなこんな、まだまだ悔過足りないオイラです。

お水取りで寧楽に春が来る。
花会式で寧楽に春が来た。
そう言われる脈々と続く修二会。

残りの穢は花会式で落としてきます。(落としきれるか?)












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奈良瑠璃会

2014-02-18 12:02:19 | 奈良
2月14日の奈良公園の誕生日に、盛大な花火を打ち上げてフィナーレ!・・・の予定だった奈良瑠璃会。
予定は未定で終わってしまいましたね。
自然の力に対し、人力のなんと小さく脆いことでしょう。
来年を楽しみにするしかありませんね。

さて天邪鬼なワタクシ、神社仏閣にキラキラな電飾要らないっす派でございます。
そんな訳で昨年も、奈良瑠璃会の一貫である西山先生の講演会に行きながらも瑠璃会そのものは全くスルーした次第。
今年もね、「電飾、けーーーーッヽ(`Д´)ノ」って感じで奈良に行ったわけです。

事前にFBで「あわこくっきー」というものを知り、これはGETしたいと思っておりました。
なので、「電飾、けーーーーッヽ(`Д´)ノ」だったのだけれども、メイン会場まで足を運んだのであります。

あわこくっきーの場所はすぐに解ったので、即GET。
日が落ちて寒くなっていたので、屋台でこんなものもGET

根菜とカモミールのスープ。
写真的に色が悪いけれど、お味はふんわりカモミールが香る美味しい優しいスープでした。

スープでホッコリ温まり、ふとメイン会場の建物のお庭を見ると・・・
LEDの光の洪水がこんなふうにお出迎え。

ひゃぁ・・・・きれーい(*´д`*)

メイン会場は新公会堂のお庭なんです。

スモークは個人的には微妙でしたが、それでも綺麗。


もちろん鹿さんもおりました。
イルカもいたんだけど、それはないな・・と写メ撮らず(←天邪鬼ッス・笑)


瑠璃の光が一面にチラチラと輝くのは圧巻でした。


奈良瑠璃会、舐めてたっす。
見ず嫌いはするべきではありませんね。

まぁ、個人的に気に入ったのはこのメイン会場だけで、他のイルミはワタクシの琴線に触れなかったんですが。


東大寺のライトアップ。
噴水にプロジェクトマッピングをしていたようですが、いらねぇ。。。
この池に映り込む大仏殿の姿が見たかった。。。(水のおかげで綺麗に写りこまないんだもん)


南大門に月は風流でしたね。
夢枕獏さんの陰陽師の世界であれば、博雅が葉二を吹くところです。
オイラはそんな雅ではないので、綺麗!うむ!って感じでしたが^^


西山先生の目論見は、バレンタイン=瑠璃会=奈良公園の誕生日を祝うという奈良への集客です。
沢山の人に、奈良公園を、奈良を愛して欲しいってことなんですよね~。


結局今年は自然の猛威に勝てませんでしたが、白銀の奈良公園もとっても綺麗だっただろうなって思います。
花火で盛大に・・・は来年に持ち越しですね。

来年は西山先生の講演会だけでなく、奈良瑠璃会も楽しみにしております♪



ちなみにこれがあわこくっきー(´∀`*)












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古都奈良の演劇的空間 その4

2014-02-17 13:25:41 | 奈良
二つの修二会とおん祭の説明のあと、最後に東大寺さんで平成22年10月15日に行われた音声会についてのお話がありました。西山先生が司会進行役だったそうです。
音声とかいて「おんじょう」と読みます。

平成22年は光明皇后の1250年御遠忌だったそうです。
しかも10月15日は聖武天皇が大仏を作ろうと言った日。
ちょうどお江戸で東大寺展が開かれており、八角灯篭は出張中だったそうです。

大仏殿前にある八角灯篭は、国宝で有名な灯篭ですね。
音声菩薩様が4人いらして、私たちには聞こえない天の音色で大仏様に音楽を奉納しているのです。
灯篭がある限り24時間休むことなく、私たちには聞こえない天の音色が流れているのですが、その灯篭はお江戸に出張中。
そこへ奇しくも人間による音楽の奉納をする、音声会が開かれたのであります。


西山先生は、仏教のあまたある教えの中で一番大切なものは「縁起」であるとおっしゃいます。

縁があるから起きる。
何事にも訳があるから起こるのだと。
・AがあるからBがある
・AがなければBはない
これが縁起。
そして縁起は単独で起こりはせず、常に何かと繋がっているのである。
ひとつだけ、一人だけ・・・では起こらない。
これこそが仏教の教えの真理だと言っても過言でないと先生はおっしゃいました。


音声会の出演者の一人に、平原綾香さんがいらっしゃったそうです。
トリを飾ったのが彼女でした。
その楽曲の中に「Jupiter」が入っていたそうです。

先生は平原さんを紹介される時にこう紹介されたそうです。
「ジュピターの歌詞の中にこんな言葉があります。“意味のないことなど起こりはしない”“深い胸の奥で繋がっている”“ひとりじゃない”これらは仏教の教えです」と。

お話にはちゃんと、「平原さんです!どうぞ~」と言われて出てきた綾香さんが「一曲目はJupiterじゃないんですけど・・」って申し訳なさそうにおっしゃったとゆーオチもありましたが(笑)
歌い終わった綾香さんが、お客さんにお辞儀をした後、大仏様に向き直り深々と頭を下げられたのが印象的だったと先生はおっしゃり、ニッコニコのデッレデレで綾香さんとかたーく握手をされている写真を見せてくださいました(爆)


光明皇后様の御遠忌、聖武天皇様の大仏様を作ろうとされた意思、そして音声。
これらが起こり繋がってこの日の音声会が執り行われたのだと。

古都奈良の演劇的空間、それは神様や仏様と私たちを繋ぐ縁起であるのだと先生は教えてくださったのかなぁと思った講演会でした。










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古都奈良の演劇的空間 その3

2014-02-13 11:55:30 | 奈良
さて、トリを飾る演劇空間は・・・春日若宮おん祭でございます。

実はワタクシ、おん祭りはまだ未体験。(昨年行こうと思いつつ、行けませなんだ。)
なので、若宮さんを御旅所に連れてくる。。そして真っ暗ってこと意外、どういったお祭りかは全然知らないんですよね。



○おん祭○
おん祭は12月17日の0時きっかりから24時間かけて行われるお祭りなんだそうです。
若宮さんは、4つ連結した春日さんの社殿の内、3番目と4番目の神様のお子様なんだそうです。(第一殿 武甕槌命(たけみかづちのみこと)様、第二殿 経津主命(ふつぬしのみこと)様、第三殿 天児屋根命(あめのこやねのみこと)様、第四殿 比売神(ひめがみ)様 )
若宮様は実は新しい神様なんだそうで、1003年3月3日にお産まれになったそうです。
その説明がちょっと笑っちゃったんですが、「心太のようなものが落ちてきて、その中から蛇のような姿のものが出てきてそのまま社殿に入った」んだって。
トゥルン、ペタン、ニョロリのスイっと。って感じでしょうか。
その後、お母様たちの社殿にいらっしゃった若宮様ですが、1041年(長久2年)3月1日に託宣されます。
「もう、お供え食べない!」と。
イワユル、ストライキです。
なんでへそ曲げ状態になったかっつーと、ご自分の社殿がなかったからなんですね。
慌てて仮殿を造り、その後本殿(若宮)を作ったんだそうです。

なんだか、若宮様って可愛らしいですね。
まだ、たったの1000歳。若い若い神様です。

若宮様は芸能がお好きなようで、芸能が奉納されます。
能舞台の場所を聞き漏らしたんですが。。。^^;(御旅所の芝舞台だったかしらん?)本来、下手側(舞台に向かって左側)に橋掛かりがあり、そこから囃子方やシテやワキが登場して上演されるのがお能です。
しかし若宮さんの前の能舞台には橋掛かりがなく社殿からシテが登場するので、あたかも神が降り立ったような不思議な感じになるんだそうです。
これは一度見てみたいですね。

そもそも芸能を奉納するおん祭の起源は、1136年(保延2年)9月17日、大雨・洪水・飢饉・疫病に襲われたのを憂えた関白・藤原忠通が考え出したものなんだそうです。
神様に喜んでいただいて、ご加護を得る・・・まさしく(西山先生曰く)、「お・も・て・な・し。。。おん祭り」なんだそうだ。
こちらのおもてなしも昨年878回を数え、規模を変化させつつも、途切れることなく続けられている行事なのであります。

奈良ってスゴイよね。
多分、お寺や神社ももちろんすごいんだけど、なにより地域の人の「守っていく」力の結束がすごいんでしょうね。だって、こんな祭事、地域の人なくしてはできないもの。

では、おん祭はどういうお祭りか。

12月17日の0時キッカリに、遷幸の儀が始まります。
若宮様に御旅所と呼ばれる社へお遷し申しあげる行事。
この御旅所、常日頃にはただの敷地なのですが(奈良博の裏手にある)、この時にだけ社殿ができるそうです。(普段はどこにしまってあるのか気になるところですね)
榊を持った神主さん達に取り囲まれて移動される若宮様。
その時、「おぉぉぉぉぉ~~~~ぉ」と声を出して、若宮様のお渡りを知らせる(?)そうです。
ヒタヒタと静寂の中粛々と行われるのではなく、ある意味盛大にお渡りいただくわけですね。
これは、音の演出の一つでしょう。
そしてこのお遷しいただく間は、明かりを灯さず、暗闇の中行われます。
闇という、視覚の演出。
音は盛大なのに灯りがないという対比。でもその音の中心に若宮様がいらっしゃるという神秘なんでしょうね。オイラの妄想がかき立てられます。
正午のお渡り式は、芸能奉納をする人や祭礼に加わる人々が社参する、意匠を凝らした行列なんだって。
これも視覚に訴える華やかな演出ですよね。

松の下式の後、御旅所に居られる若宮様に様々な芸能(田楽、お能、舞楽などなど)の触り部分を奉納します。
これらは「影向の松(ようごうのまつ)」の下で行われます。
春日大明神が翁の姿で万歳楽を舞われたという由緒ある場所で、影向とは神様が来られることをさします。神様の居られる松の下ということですね。

移動→観賞をなされた若宮様。
18日の夜。23時を回るころ、場がそわそわしだすんだそうです。

若宮様はシンデレラ。
12時の鐘がなる(って実際にはなりませんが)前にご自分の社殿へ戻らねばなりません。
24時間を一秒でも超えちゃダメなんです。
キッカリ24時間未満で神事を終えねばなりません。
還幸の儀を行い、早々に戻っていただくのでありました。

これがおん祭のザクっとした行程らしいのですが、視覚聴覚への演出はあるけれど、触覚は?と思いますよね。
西山先生はおっしゃいませんでしたが、オイラはこれは「冷気」だと思うんです。
12月17日の深夜奈良は、底冷えしていることでしょう。その冷気の中、若宮様をお迎えするってのは、肌を刺す冷気が若宮様の存在と相まってめっちゃ体感できる事なんだと想像します。
浄闇の中執り行われるのも、神秘的で気持ちが揺さぶられますよね。
闇って、心をゾワゾワさせますもの。



お水取り、花会式、おん祭。
これら3つの緻密な構成の上に行われる神事や法要はすべて、個人的な祈りではなく国家や豊穣、安寧といった万民の幸せを祈る儀式であるのが素晴らしいところ。
おらが村だけの儀式ではないんですね。
そしてそれを絶えることなく続けているという事実。
世界広しといえども、奈良だけであろうと西山先生はおっしゃいます。
それが、古都奈良の演劇空間なのであります。



次回はおまけの内容(いや、ある意味話の中核かもしれん)をまとめます。










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↑ 実は昨年9月に念願の三人翁を観に行きました。(「田楽と猿楽―中世芸能をひもとく」)
奈良豆彦神社で行われる三人翁は、天武忌と被っているため行けません。大阪の文楽劇上演前に、山路興造先生のご説明があり、芸能の始まりは神事・・・神様への奉納が起源であると教えて頂きました。
面(おもて)を着ける行為は、そこに人ではない神がかったものが現れたことを示しています。
面は神と人とを繋ぐもの、そして芸能の空間も人と神仏をつないでいるんですよねぇ。。そんな繋がりにポチっとな☆
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古都奈良の演劇的空間 その2

2014-02-12 11:37:54 | 奈良
さて、続く演劇空間は、同じく修二会。
このブログでもお馴染みの花会式です。
今年から日程が昔の日程に戻り、3月26日~31日です。


○花会式○
薬師寺は680年に天武天皇が皇后・鸕野讃良皇女の病気平癒のため発願されたお寺。
発願後、皇后の病気は無事平癒。しかし次に天武帝が病気になります。そして平癒することなく686年9月9日に崩御。
薬師寺建立という国家プロジェクトは、後に持統天皇として即位した皇后に引き継がれます。
持統天皇が即位する経緯は省きますね。
687年8月28日に、持統天皇は飛鳥寺に300人のお坊さんを集め、袈裟をプレゼントしたそうです。その袈裟は天武天皇の衣服をほどいて作ったもの。
その説明をする途中、持統天皇は声を詰まらせて続けられなかったとのこと。この説明の感じは、光明皇后の「聖武天皇の遺品を見ているだけで崩れ落ちるほど悲しい」と似てますね。
688年、薬師寺にて無遮大会を設けたと記紀にあることから、伽藍がある程度揃っていたと推測されます。
698年、伽藍造営がほぼ完成し、僧侶を住まわせている。

薬師寺はこういった経緯で、天武天皇の発願から18年の歳月を費やして作られたお寺なのですね。

さてこの薬師寺。
日本で唯一、裳階という飾りの屋根をつけた伽藍となっております。
このお寺の姿を、高田好胤和上はこう例えたそうです。
「大きな屋根は天武天皇。小さな裳階は持統天皇。この姿は、天武天皇が持統天皇を抱いているお姿です。」と。
素敵ね。素敵な例えですね。
他の寺院では見られない裳階をつけた建築。
和上の仰られた例えには根拠はなく、直感であったと西山先生はおっしゃいます。
でもだからといって、裳階をつけた理由の文献がない以上、そうでないという根拠もないのだと。

この裳階をつけた建築様式は竜宮造りと称されています。
平安時代に書かれたお寺の人気投票では、1位大安寺 2位薬師寺・・とあるそうで、当時の大安寺の伽藍は寛仁元年の火災で失われているため、ある意味当時の姿を再現している薬師寺は繰り上げ1位ってことでしょうか(笑)

嘉承2年(1107)、堀河天皇が皇后の病気平癒をお薬師様に祈願したところ、無事本復されます。皇后は感謝の心を10種の造花(つくりばな)に込め、修二会ごとにお供えされたことが花会式の起源です。
以来、約900年途絶えることなく営まれているのです。
今年で908回目なんだそうな。すんごいね。

薬師寺の修二会も東大寺さんの修二会同様、①視覚:造花で美しく飾られたお堂の中で練行衆が法要を営む ②聴覚:独特の声明で悔過を行う(因に薬師寺の場合のお名前を呼ぶのは、南無薬師瑠璃光如来→南無薬(なむや)と変化します) ③触覚:お香水をいただく といった緻密な演出がなされています。

参詣者を自然とその内に引き込むように、完璧な演出がされているのが修二会なんですね。


さて次回はお話のトリを飾った演劇空間をまとめます。(へい、まだ続くんです・笑)













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↑ 日本の長い歴史の中で、唯一皇后様と並んで陵があるのが聖武天皇と光明皇后。唯一合葬されているのは天武天皇と持統天皇。

今上両陛下は火葬したのち、陛下のご意向の天武・持統形式ではなく、ご遠慮なさった皇后様のご意向で陛下の陵の横に小さく並んで作られる聖武・光明子形式なんだそうですね。ポチよろしく☆
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