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新茶

2010年04月11日 | 茶の話
庭の茶の花を観賞したりと楽しませていただいている小さな茶の木も季節になり、新芽が吹き出してきました。

今年初めて、少しですが摘み取りました。

半分は、そのままレンジにて数十秒蒸し、弱火にかけたフライパンの上に和紙を敷いて少し揉みながら乾燥させていただきました。



優しい緑香と緑茶のさわやかな旨みがあり、新茶の楽しみを満喫できました。

その間に、半分の葉は、時々振りながら、30分くらい置いておきました。
萎凋(いちょう)と言って、「東方美人」茶などのように花や果実の香りをつける作業をしてみようという試みです。
虫も食っている葉がありますが、それも香り出しの一役と聞いてますので、そのままに。
確かに、数度、葉を振り、しばらく置いておくと、茶の葉から、ふわっと花香がしてきます。

不思議なものです。

その香りが消えないうちに、今度は、蒸さずにフライパンのみでの釜炒りにしてみました。

揉まずフライパンの上に敷いた紙を振りながら、茶の葉が乾燥するのを待ちました。

湯を注ぎ、口に含むと、舌にも香りを感知する機能があるのか、ほのかな花香が口に広がりました。鼻をつけて香りを確かめるというより、口に淡い香りが広がるのです。

たった一本の小さな茶の木ですので、これで茶道塾一得庵の今年の一番茶は味わい尽くされてしまいました(茶がらも葉がきれいなのでお夕食のサラダに入り)が、二番茶も収穫予定ですので、次回の常釜でいらしてくださった方に振る舞えるかもしれません。


二煎目は「かなざわゆう」様のブログで紹介されていた桜と茶葉を共に入れた御茶をいただいてみました。目にも薫り豊かで・・・