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茶花の稽古 

2012年04月14日 | 道場稽古
春、茶花の稽古をいたしました。

「花所望」
亭主ではなく、お客様に花を生けていただくのをお願いする茶事の一コマ。

客が生けてくださった花で茶を頂きます。
客は自分が生けた花を、退出の時に、扇子や懐紙に乗せて外してから帰ることもあります。

「昔は、扇子を茶室に置いて帰ると、新たなものが亭主から客に後日届くこともあり、そのような交流もありました」と塾長からのお話。

「廻り花」

一つの花入れに、亭主と客が順に全員生ける茶花の修練法。

(静岡道場では、三重切の竹花入に全員で順に生けていきました)

何順も廻り、一人が何度も生けていきます。

これは江戸時代にできた式法で、無学和尚(1721~1791)が「色即是空凝思量即背 (しきそくぜくうしりょうこらせばすなわちそむく)」=考えたらあかん、と言われています。

「花そのものになりきる」その自身が花を生ける、と塾長の指導の下、

「これで終わることはできない!」と、自身で納得がいくまで何回か生け(直すことも)、最後の花は写真右のようになりました。(写真左は最初の形)

「花寄せ」
複数の花入を茶室全体に置き付け、参加者各々がそれぞれ生けていきます。
他の方の花に足したり、引いたりなどすることもあります。

「茶寄せ屏風」という、専用の屏風を用いることもあります。

廻り花と違う修練法です。