~塾長の茶の湯講座から~「茶の点前について」
「点前は、侘び茶の精神を得る一つの手段ではありますが、それが茶の全てではありません。茶の湯に於いて点前を間違えずに行うことだけが主眼ではなく、点前所作の一挙手一投足の意味を知っていき、身に付ける事が必要で、その努力の向うに侘び茶の精神があります。しかし一般には、手前を覚えることだけに、意義を見出しそれだけで満足してしまうことがあります。自分をなくすという一歩も踏み出さず、目先の方法論だけに終始してしまうのです。茶道は、点前所作を学び、それを実践し精進努力することが侘び茶であります。所作は心が在ってこそ、その働きを生き生きと現すもので、心のこもらない所作は、全く意味のないものです。茶の湯者は、侘び茶の目指すものをよくよく心に刻み、茶をたて更に人にもその素晴らしさを伝えていかなければなりません。」
本日、稽古にて、皆様とご一緒した講座のテキストから抜粋。(c)日本茶道塾
「点前は、侘び茶の精神を得る一つの手段ではありますが、それが茶の全てではありません。茶の湯に於いて点前を間違えずに行うことだけが主眼ではなく、点前所作の一挙手一投足の意味を知っていき、身に付ける事が必要で、その努力の向うに侘び茶の精神があります。しかし一般には、手前を覚えることだけに、意義を見出しそれだけで満足してしまうことがあります。自分をなくすという一歩も踏み出さず、目先の方法論だけに終始してしまうのです。茶道は、点前所作を学び、それを実践し精進努力することが侘び茶であります。所作は心が在ってこそ、その働きを生き生きと現すもので、心のこもらない所作は、全く意味のないものです。茶の湯者は、侘び茶の目指すものをよくよく心に刻み、茶をたて更に人にもその素晴らしさを伝えていかなければなりません。」
本日、稽古にて、皆様とご一緒した講座のテキストから抜粋。(c)日本茶道塾