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 『道具置き合わせ 天然宗左口授』を読む(1)

2013年01月29日 | 茶書を読む
 『道具置き合わせ 天然宗左口授』を今年は、みなさんとブログにてご一緒に読み進めていきたいと思います。


書名の「天然宗左」とは、表千家不審菴七代如心斎天然宗左、六代覚々斎の長男で、法名は天然宗左居士、別号は了々軒、椿斎、松風楼といいます。

禅は玉林院の大龍和尚に学び、如心斎の弟一灯宗室(裏千家八代叉玄斎一燈宗室となる)、川上不白(江戸千家初祖)、中村宗哲(千家十職 塗師),堀内宗心(堀之内家)、無学和尚(大徳寺代三七八世住持、玉林院十代、号把不住、師は大龍和尚)らと「七事式」(「花月」「且座」「茶カブキ」「廻り炭」「廻り花」「一二三」「数茶」)、を制定しました。寛延四年八月十三日没(四十七歳)。



【解説】表千家の茶室、不審庵(平三畳台目)は、四代江岑(こうしん)宗左により作られた茶室と言わていれます。点前座は台目畳で、茶道口が開き戸で、出入りは道具畳の方からになります。

初座に炭と懐石があり、客は一度席を立って(中立)、後座の濃茶の準備を待ちます。

この不審庵という座敷に限り、茶入は図の位置に置きます。一般的には、茶入は畳中央に置くのですが、不審庵の茶道口が特殊なため、出入りに支障がないように、客付に寄せられています。