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懐石の順

2018年02月21日 | 茶事
一汁一菜
一汁一菜の懐石は、侘茶を実践した形です。亭主の生き方が実際に侘びている時にこそ似合います。味噌汁の一汁と、一菜の向う付けには、常より実を多く入れた煮物などに替えます。強い肴などを出すにしても、普通のものを一、二種出すほどにします。
一汁一菜の順序
膳-香の物-酒-飯・汁替-(飯器汁替)-(銚子-強肴-)亭主相伴-吸物、八寸-湯。(懐石の順は、一様の目安です。)
初めに出す膳のご飯は、まだ蒸れていない状態であれば一口二口の量にします。そして飯器には多く入れます。また、ご飯が蒸れあがっていれば、一度目の飯器に多く入れ、二度目の飯器は略します。
しかし炊き上がっている状態であれば、初めの膳の時、椀に合わせた普通の量を入れます。初めの膳の時に普通に入れた時は、一度目の飯器には多く入れて出し、二度目の飯器は略します。

一汁二菜
祝辞の尤簡素な形は一汁一菜ですが、亭主心入れの料理を一つ加えて「一汁二菜」という形があります。二菜目に馳走の柱となる煮物を出すことで、客は亭主相伴の間に頂戴する事になります。
一汁二菜の順序
膳-酒-飯・汁替-煮物-香の物-(飯器汁替)-銚子-強肴-亭主相伴-吸物、八寸-湯。(懐石の順は、一様の目安です。)
初めに出す膳のご飯は、まだ蒸れていない状態であれば一口二口の量にします。そして一度目の飯器には人数分の量を入れ、二度目の飯器には多く入れます。しかし炊き上がっている状態であれば、初めの膳の時、椀に合わせた普通の量を入れます。初めの膳の時に普通に入れた時は、一度目の飯器には多く入れて出し、二度目の飯器は略します。

一汁三菜
一汁三菜形式の場合、焼き物も出ますので、煮物は少し軽くします。焼物はお重などの上に焼き物を盛り、下に香の物を盛る事もあります。小間の一汁三菜の時には、場所もとらず、一度に出せるので合理的です。
一汁三菜の順序
膳-銚子-煮物-飯器汁替-焼物-香の物-(飯器汁替)-銚子-強肴-亭主相伴-吸物-八寸-湯。(懐石の順は、一様の目安です。)
香の物は食事が一区切りした形として、菜を出し終えた後に出すことで、食事の終わりを知らせる事が出来ます。一汁一菜では、向う付けを乗せた四つ椀の後に、一汁二菜では煮物の後に、一汁三菜では焼き物の後か、焼き物と一緒に香の物を出します。

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