まずは前回の更新で詳細も書かずにりゅう(黒いの)の他界の報告だけしてご心配をおかけした皆様にお詫びいたします。
と、ともにりゅう(黒いの)を可愛がっていただいた皆様には心より感謝いたします。
本日の更新ではりゅうが急逝した10月30日〜11月1日のことを書きますが、グロテスクな表現があったりリンク写真はりゅうの死んだ後の姿だったりしますので、そういうのが苦手なお方は以下の内容は読まれない方がよいかと思います。
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10月30日
●仕事が暇・・・っていうか、仕事が入ってないので午前中は妻と一緒に公園へ。
風はやや冷たいものの快晴のいい天気なので公園の猫たちもリラックス。
しまよさんは出てこなかったけど、ぷーちゃん、めろ、だいちゃん、ひげっち、まいちゃん、ぼっちゃんと遊ぶ。
平和だねぇ・・・
●帰宅後昼食。
仕事がないからと軽く焼酎を飲みながらのお昼。
いつも通りりゅうがやってきて拙者の前に伏せて「さぁ、撫でなさい!!」
りゅうを撫でながらの昼酒で寛ぐ。
●午後、妻は整形外科へ腰通のリハビリと買い物に。
拙者はネットしたりちょっとだけ仕事のデータ整理したり
●夕食は鍋。
妻が胡麻豆乳だしってのを買ってきて鮭メインの鍋を作ってくれた。
その鮭はちょっとだけりゅうのおやつに。
りゅう、夕食時はしばらく拙者の前でなでなでされてたけどその後は妻の膝に移動。
そうなると妻が動けなくなるので食後の洗い物は拙者の仕事(笑)
●夜9時にうちのおふたりさんの2度目のご飯を用意するんだけど、こよりはいつも通り用意したご飯に駆け寄ってきてポリポリ食べてるのに、りゅうは自分のご飯が入ってるのはわかってるのにクッションの上で丸くなって寝たままごはんを食べに行かないの。
妻が「食欲ないの?」といいながら食事用じゃないおやつ用の小さなカリカリを手であげるとそれはポリポリと食べました。
●晩酌の焼酎で酔っぱらった拙者は10時過ぎに布団に入ってぐーぐー
妻はパソコンでネット。
りゅうは妻がパソコンしてるすぐ横で丸まってます。
10月31日
●日付のかわった0時過ぎ
妻の「りゅうちゃん大丈夫?」という声で目が覚める。
妻の布団の上にいるりゅうの呼吸が荒い。
妻は「りゅうちゃん、朝まで辛抱できる?朝になったらN先生のとこで診てもらおうね」と声をかけつつ
「夜間診療に連れて行った方がええやろか?」と以前調べて動物の夜間の救急診療をしてくれる場所のカードを財布から出して確認。
●1時
変わらず呼吸の荒いりゅうは楽になる場所を探すのか部屋の中をあちこち移動しながら横になる。
そんなりゅうの様子を見てたらがりゅうが口から泡を吐く、その泡の中に血が混じってる。
それを確認した拙者は「あかん、これヤバい!救急行こう!」
妻はすぐに夜間救急診療に電話。
妻と拙者は大急ぎで着替えてキャリーバッグを用意。
その短時間の間にさっきまでとは違ってりゅうは口を開けて荒い呼吸(通常は猫は犬のように口を開けて呼吸することはないの)。
体にも力が入らないみたいでぐったりしてる。
そんなりゅうをキャリーバッグに入れて出かける。
大通りまで出てタクシーを捕まえて夜間救急診療の病院に向かう。
拙者の膝の上のキャリーバッグの中のりゅうは楽な体勢になりたいのか時々ごそごそ動くのが伝わってくる。
妻は半泣きで「りゅうちゃん、しっかり!りゅうちゃん、がんばれ!!」と声をかける。
●1時半
動物夜間救急診療所に到着。
中に入ると深夜にも関わらず待合室には5、6組の犬や猫を連れた人たちが待ってます。
え、もしかして順番待ちになるのか・・・・
受付にいくと「まず、猫ちゃんの状態をみせてください」と言われたのでその場でキャリーバッグの蓋を開けてりゅうを見せる。
口から泡を吐いてぐったりしてるりゅうを見た受付の女性は「救急です!すぐにお願いします!」と奥に向かって声をかける。
診療室から若い獣医らしき人が出てきて「こちらへ!」と診察室に拙者たちを招き入れる。
りゅうの様子を見て「原因が分からないと対処できないのでまずレントゲンと血液検査しますので待合室で待ってて下さい」
しばらくして呼ばれた妻と拙者はレントゲンを見せられて説明を受けます。
「肺が白くなってます。肺炎なのかもしれませんが、これでははっきりした原因は特定できません。
あと、食道や胃、腸の一部がすごく膨らんでるのがわかりますか?
荒い呼吸のために空気が食道や胃に入ってたまってる状態です。
まずは少しでも楽にするために胃に針を入れて中の空気を抜く処置をします。
その後は呼吸を楽にできるよう高濃度の酸素室で様子を見ます」
酸素室の中のりゅうはぐったりと横たわったまま点滴されて口は半開きで血まじりのヨダレが出て目の焦点が合ってない感じ・・・
なんでこんなことに・・・・
そこはあくまで夜間の救急診療専門なので入院施設はありません。
担当してくれた若い獣医さんの説明では「原則は朝の5時までの診療なので、その後はかかりつけの病院で継続の治療をしてもらうことになります」とのこと。
しかしりゅうのかかりつけの病院は朝の9時からなのでそれまでは自宅に連れ帰ることになるの。
救急病院から自宅、さらにふたたびかかりつけの病院へと移動させるのは今の状態のりゅうでは、と悩んでたら
担当の獣医さんが「金額はかかりますが朝の8時までなら預かることはできますよ」とのこと。
かかりつけの病院までは夜間救急病院からタクシーで20〜30分くらいなのでぎりぎりまでここで預かってもらって直接かかりつけのN動物病院に行く方がいいと判断、朝まで酸素室で治療を続けてもらうことに。
妻と拙者は一旦家に帰ってもよかったんだけど、りゅうの状態が急変したときにすぐに対応できないので朝まで待合室で待機させてもらうことに。
ただ、妻がひとりで留守番してるこよりのことも気にしてるので拙者だけこよりの様子を見に一旦帰宅。
●5時
再び救急の病院へ。
担当の獣医さんから新しいレントゲンを見せてもらいながら説明を聞く。
「胃の空気を抜いたので太くなってた食道も細くなって前のレントゲンで食道に隠れてた肺の部分も見えるようになりました。
ここにかなり白い部分がありますね、肺気腫もしくは腫瘍ができてる可能性も。
もっと細かい検査をしないとはっきりとはわかりませんが、今のりゅうちゃんの状態ではエコーやCTは・・
りゅうちゃん、いまは胃の空気を抜いて楽になったのか、すこし落ち着いたように見えます」
たしかに酸素室のりゅうは少し落ち着いてるように見えます。
ただ、りゅうの下に敷いてあるペットシーツに口から出る血まじりのよだれであちこちに赤い染みがあるのが痛々しい。
担当の獣医さんはかかりつけの病院まで行くタクシーの中でも高濃度酸素状態を保てるようにダンボール箱を使って簡単な酸素室を作ります、って言ってくれた。
病状が急変しないこと、少しでも症状が良くなることを祈りつつ待合室で妻と待つ。
●8時半
妻はかかりつけのN動物病院の留守電に「夜間救急から朝一に直接行くのでよろしくお願いします」と録音。
かかりつけの獣医に渡して継続治療の参考にするためのレントゲンのデータの入ったCD、検査結果と今回どういった治療をしたのかをまとめたレポートを預かって精算を済ませる。
タクシーを呼んでもらって、獣医が作ってくれた酸素室かわりのダンボール箱にりゅうを移す。
りゅうは苦しそうな呼吸はしてるものの目の焦点ははっきりしてるように見えるし、ぐったり動かなかった体も寝返りをうったり首を動かしたりできるようになったよう。
このまま少しでも回復してくれれば・・・
タクシーでN動物病院へ向かう。
●9時過ぎ
N動物病院着。
待合室に2組のワンコと飼い主さんがいたけど、あらかじめ留守電を入れてたので看護士さんがその人たちに
「すいません、救急なのでこちらを先に診させてもらいますね」と断って拙者たちを診療室に招き入れる。
まず体重と体温を測る。
N先生はりゅうを一目見て、酸素室に入れるよう指示。
拙者たちも一緒に酸素室の設置してある部屋へ。
酸素室の中のりゅうは口を開けた状態で寝たままだけど目はしっかりしてるように見えた。
妻が「りゅうちゃん、がんばれ!!」って声をかけたときはちゃんと妻を見て認識したと思う。
N先生は看護士さんに点滴の準備をするよう指示しながら「体温が33度。普通はこの体温だと猫は生きてないよ」と
●10時前
りゅう、時々ビクっと痙攣するように
それを見たN先生は酸素室の中のりゅうに何度も聴診器を当てる。
「ほんとはもっと酸素を吸わせてあげたいんだけどね・・・」と言いながら酸素室の扉を開けて
「撫でてあげてください」
どういう状況か察した妻と拙者は静かにりゅうを撫でる。
N先生、りゅうを酸素室から診察台に移して胸を何度も押さえて蘇生処置を繰り返しながら聴診器をあてる。
でも・・・だめだった・・・
先生の見解ではレントゲンで心臓の肥大もみられたので、おそらく心臓疾患からくる肺気腫だろうとのこと。
猫の肺気腫はいきなり症状が出るのでほとんどの飼い主さんは症状が出るまでは分からないらしい・・・
●10時過ぎ
タクシーでりゅうを連れて帰宅。
お帰り・・・りゅうくん
どうしても外せない用事があるので拙者は実家へ
実家への行き帰り、電車の中や歩いてる時に油断してるといろんなことを思い出して涙が出そうになる・・・
●15時
実家での用事を済ませて帰宅途中で花を買う。
通りがかったコンビニでりゅうの大好物だったカニカマも買う。
帰宅したら妻がりゅうを動物霊園に連れて行くためにダンボール箱の外側にかわいい猫のイラストの紙を貼って蓋の部分を結んで閉じれるようにリボンを付けた棺(ひつぎ)を作ってた。
棺に入れる前にりゅうを綺麗にしてあげようと、妻がりゅうの体を拭いてたらそこにこよりがやってきて兄ちゃんの体に鼻をすりつける。
おふたりさんの最後のツーショット写真です(閲覧注意)
●16時
りゅうを棺に安置し花を飾り付ける。
大好きだったカニカマも入れる。
カニカマ、天国に行くまでのおべんとに食べな。
いつも小指の先くらいしか食べさせてもらえなかったけど一本全部でも一パック全部でも食べていいからね。
妻から話を聞いた近所のおばちゃん(おかーさん(猫)の本家)も「御供えにしてあげて」と猫おやつをいくつか持ってきてくれた。
棺の中のりゅう(閲覧注意)
●17時
焼酎を飲みながら棺の中のりゅうを見て「あんなことあったねぇ、こんなこともあったねぇ」と妻とりゅうの思い出を話す。
ときおりりゅうの頭をなでたりも。
棺の中のりゅうは眠ってるとしか思えないような安らかな顔。
昨晩まではここでりゅうの背中を撫でながら同じ焼酎を飲んでたのに、と思うと急に涙がブワっと出る。
妻が「いつも膝に座ってたりゅうちゃんの重さがないのが寂しい・・、もう一度最後にりゅうちゃんを抱きたい」というのでりゅうを棺から出して妻の膝の上に。
膝の上のりゅうを撫でながら話しかける妻。(閲覧注意)
拙者は妻が座ってる椅子の横の床に座って手を伸ばしてりゅうを撫でる。
体は固くなってるけど撫でてる毛並みはいつも通りしなやかで柔らかい。
耳も生前と一緒の柔らかさ。
肉球だってぷにぷにのまま。
拙者のすぐ横ではこよりさんが丸くなって寝てる。
妻は膝の上のりゅう、床に座ってる拙者とこよりを見て一言
「家族4人で楽しかったね・・・」
そうやな、うん、ほんと楽しかった。
●19時過ぎ
昨夜2時間弱の睡眠の拙者と完徹の妻なので早々に布団を敷いて寝る。
とはいえ、妻も拙者も熟睡できずに何度も目を覚ましてたんだけどね。
11月1日
●朝
熟睡できなかったとはいえさすがに夜7時就寝では目覚めは早くなるわな。
棺の中のりゅうにおはようの挨拶。
今日は午後からお葬式だからね。
拙者は実家での用事があるので朝食後実家へ
●11時半
実家の用事を済ませて帰宅。
簡単に昼食を済ませて、りゅうの入った棺を風呂敷で包んで動物霊園に向かう。
●13時
動物霊園着。
動物霊園からの景色です。
りゅうは幼いときにいた公園の風景以外はうちの狭い部屋と窓とベランダから見える景色しか知らんもんね。
もしかしたらびっくりしてるかもなぁ。
この動物霊園にはおかーさん(猫)、公園のみーちゃん、ちび君も眠ってます。
先輩たちりゅうのことよろしくお願いします!
受付すませて、お葬式、そのご荼毘に付します。
●15時
妻と一緒にお骨拾い。
お骨はおかーさんたちも眠ってる共同墓地に埋葬しました。
ただ牙一本だけは妻が専用のペンダントのケースに入れて持ち帰ることに。
りゅうくん、さよなら、そしてありがと