「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

ハチドリのクリキンディ

2007-04-22 07:42:12 | 感動した話
先日、「いま、私にできること」と題して、環境運動家の辻信一氏の記事が熊日新聞に掲載されていました。
先月、ブータンを訪れたそうですが、それが「GNHツアー」と銘打ったものだったそうです。
GNHとは何か。それはブータンの国王がつくった言葉で、GNP(国民総生産)をもじってGNH(国民総幸福)ということです。
「GNHの方が、GNPより大事だ」という国王。経済成長より国民のH(ハピネス)幸福を重んじるものです。
実際にブータンの村々を訪ねると、豊かな生態系、自給型農業、コミュニティの助け合い、伝統文化、スローライフが健在で、人々の幸福度、満足度はかなり高そうということで、何より子どもたちの輝く瞳が印象的だったそうです。

それに引き換え、物質的には高水準を保っている日本ですが、食糧自給率はわずが1%。エネルギーや水、ゴミ問題など、満足な生活には程遠いものです。子どもたちを取り巻く環境も、子どもたちが安心して暮らせる環境とはいいがたいですしね。
そして、地球温暖化による環境破壊。経済発展を目指し続け、自分たちの生きる基盤そのものを壊してしまっては何にもなりません。
美しい山河や農業、伝統的な技術や歴史的な町並みが押し流され、幸せを構成するはずの楽しさや美しさ、安らぎやおいしさが犠牲になっていると書かれています。
豊かな生活を追及していった結果が、地球や人の心が貧しくなってはなんにもなりません。
次回は「私に出来ることをしている」人々を紹介されるそうなので、楽しみです。
自分自身が出来ることは何か、そのヒントとして、南アメリカの先住民に伝わるハチドリの話を紹介してありました。
このお話は以前に、国際交流会館で学生さんが開いているフェアトレードのお店「ハチドリ」の由来として、聞いたことがあります。

 森が燃えていました
 森の生きものたちは
 われ先にと逃げていきました
 でもクリキンディという名のハチドリだけは
 いったりきたり
 くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
 火の上に落としていきます
 動物たちはそれを見て
 「そんなことをしていったい何になるんだ」といって笑います
 クリキンディはこう答えました
 「私は、私にできることをしているだけ」

「小さな一歩の会」活動もまさにこの精神です。
いろんなことに、みんながこんな気持ちで取り組んだら、世界は平和で住みよいところになるでしょうね。
コメント
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