港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『4月2日』

2019-04-01 18:53:48 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆アレック・ギネス Alec Guinness (1914.4.02~2000.8.05)



ロンドン生まれの舞台俳優を経て、デヴィッド・リーン監督作品などで活躍した映画俳優です。
ハイスクール卒業後はコピーライターなどの仕事をしていましたが、フェイ・コンプトンの演劇学校に入って舞台俳優を
目指しました。1934年に初舞台を踏み、オールド・ヴィク座でローレンス・オリヴィエ主演の『リヤ王』などに出演し、
1946年にデヴィッド・リーン監督の『大いなる遺産』で映画に進出しました。次いで1948年の『オリヴァ・ツイスト』で
スリの親玉フェイギンを演じ、"Kind Hearts and Coronet" では一人九役の離れ技を演じたことにより「百の顔を持つ男」
という異名をもらいメークアップの名人と称賛されました。
その後、ハリウッドに渡ってグレース・ケリーとの共演による1955年『白鳥』に出演した後、デヴィッド・リーン監督の
超大作三部作に出演するなど大役をこなしました。
1970年以降も多くの作品に出ていますが、本人の言葉として『スター・ウォーズ』シリーズに出たことを後悔している
というコメントを聞いたことがあります。何が不満だったのでしょうね。

【主要出演作品】
1946年『大いなる遺産』Great Expectations
1948年『オリヴァ・ツイスト』Oliver Twist

1955年『マダムと泥棒』The Ladykillers
1955年『白鳥』The Swan

1957年『戦場にかける橋』The Bridge on the River Kwai

1960年『ハバナの男』Our Man in Havana
1962年『アラビアのロレンス』Lawrence of Arabia

1964年『ローマ帝国の滅亡』The Fall of the Roman Empire
1965年『ドクトル・ジバゴ』Doctor Zhivago
1966年『さらばベルリンの灯』The Quiller Memorandum


☆セルジュ・ゲンスブール Serge Gainsbourg (1928.4.02~1991.3.02)



ダブル・ミーニングの作詞で物議を醸したフランスの歌手、作詞家・作曲家です。
パリ生まれのロシア系ユダヤ人で、1954年にパリのキャバレー「ミロール・ラルスイユ」でピアニストとして働きはじめ、
1958年に地下鉄の駅で切符を切り続ける改札係を歌った自作の『リラの門の切符切り』で歌手としてメジャー・デビューを
果たしました。この曲は反体制的な作風という評価の一方でかなり意味深長なダブル・ミーニングだともいわれています。
1965年に『夢みるシャンソン人形』を作詞・作曲してフランス・ギャルに提供、これによってフランス・ギャルはその年の
ユーロビジョン・ソング・コンテストのグランプリを獲得し一気にブレイク、フレンチ・ポップス界に新風を起こしました。
ゲンスブールは引き続いてフランス・ギャルに『涙のシャンソン日記』『天使のためいき』『アニーとボンボン』などの
ヒット曲を提供しましたが、フランス・ギャルは『アニーとボンボン』の歌詞に秘められていた別の意味に気付いて
恥ずかしさと怒りから数か月間部屋に閉じこもる異常事態になりました。本当に罪深い奴ですね。
当のゲンスブールは1968年にフランソワーズ・アルディに『さよならを教えて』を提供する一方、映画『スローガン』で
ジェーン・バーキンと共演して同棲するようになりました。そのジェーンとのデュエット『ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ』
は英語圏でも大ヒットしたようです。

↓はセルジュ・ゲンスブールの『リラの門の切符切り』【YOUTUBEより】


↓はフランス・ギャルとセルジュ・ゲンスブールの『アニーとボンボン』【YOUTUBEより】

(ゲンスブールはどんな思いで見つめていたのでしょう。フランス・ギャルが可哀想に思えてなりません)