【誕生日】
☆アンソニー・パーキンス Anthony Perkins (1932.4.04~1992.9.12)
感受性の強そうな独特の雰囲気を持ち、1960年代を代表する青春スターとして人気を博したアメリカの俳優です。
俳優の両親の影響で学生時代は夏芝居の舞台に参加して俳優を目指しました。その夏芝居の題目であった『女優』が
映画化されるのを知ると自ら監督のジョージ・キューカーに直接売り込んでヒロインの恋人役を得て映画デビュー
しましたがあまり受けはよくなかったようです。しかし『お茶と同情』にジョン・カーの代役で出ていたのを
ウィリアム・ワイラー監督に認められて1956年に『友情ある説得』で再デビューを果たして注目を集め、主演作が
続くようになり1960年のヒッチコック監督の『サイコ』では異常犯罪者を演じて強烈な印象を残しました。
また、1961年の『さよならをもう一度』をきっかけに活動拠点をヨーロッパに移して『死んでもいい』『審判』
などに出演して母性本能をくすぐる国際俳優として成功をおさめました。
その後アメリカに戻りましたが『サイコ』の印象が強く、1968年の『かわいい毒草』など異常性格者の役柄での
出演が多くなりました。1970~80年代には脚本や監督などにも携わりましたが、薬物事件などによって映画界から
身を引き1990年代はTVでの出演にとどまっています。
【主要出演作品】
1953年『女優』The Actress
1956年『友情ある説得』Friendly Persuasion
1958年『楡の木蔭の欲望』Desire Under the Elms
1959年『緑の館』Green Mansions
1959年『渚にて』On the Beach
1960年『サイコ』Psycho
1961年『のっぽ物語』Tall Story
1961年『さよならをもう一度』Goodbye Again
1962年『死んでもいい』Phaedra
1962年『真夜中へ5哩』Five Miles to Midnight
1963年『審判』Le Procès
1963年『俺は知らない』Le glaive et la balance
1966年『パリは燃えているか』Paris brûle-t-il?
1968年『かわいい毒草』Pretty Poison
アンソニー・パーキンスは俳優として成功を収めていますが、歌手としても1957年に録音した『月影のなぎさ』を
レコーディングし、アメリカのチャートでは43位にとどまったものの、日本ではS盤アワーで火がついて、各種の
洋楽番組で1位を独走する大ヒットになりました。
↓はアンソニー・パーキンスの『月影のなぎさ』【YOUTUBEより】
☆エルマー・バーンステイン Elmer Bernstein (1922.4.04~2004.8.18)
クラシック、ジャズなどの手法を取り入れ、あらゆるレパートリーの作品をこなすアメリカの映画音楽家です。
ニューヨーク生まれで、大学卒業後にジュリアード音楽院で作曲を学びました。第二次大戦中は空軍に所属して
軍放送番組の音楽を担当し、戦後に短編映画を経て1951年から劇映画のスコアを手がけるようになりました。
1955年の『黄金の腕』では当時の映画では珍しくモダンジャズを取り入れ新鮮な感覚のタイトルバックと相まって
大きな反響を引き起こしました。また、『荒野の七人』や『大脱走』の主題歌は大ヒットになり、1966年『ハワイ』に
次いで翌年の『モダン・ミリー』 ではミュージカルに挑戦しています。
【主要映画音楽作品】
1955年『黄金の腕』 The Man with the Golden Arm
1956年『十戒』 The Ten Commandments
1960年『荒野の七人』 The Magnificent Seven
1961年『コマンチェロ』 The Comancheros
1961年『肉体のすきま風』 Summer and Smoke
1962年『アラバマ物語』 To Kill a Mockingbird
1963年『ハッド』 Hud
1963年『大脱走』 The Great Escape
1966年『ハワイ』 Hawaii
1967年『モダン・ミリー』 Thoroughly Modern Millie
1969年『勇気ある追跡』 True Grit
【ご命日】
★グロリア・スワンスン Gloria Swanson (1899.3.27~1983.4.04)
サイレント時代に豪華絢爛な風俗メロドラマのヒロインとして活躍したアメリカの女優。
主な出演作品に『男性と女性』『舞姫ザザ』『港の女』『サンセット大通り』などがある。
詳細は当ブログの『3月27日』をご参照ください。