拉致監禁

　アメリカで当時14歳、16歳、21歳だった女性3人を拉致して10年監禁していた50代の3兄弟を逮捕されたニュースが話題になった。
　同じような事件が日本でもあった。1990年11月、小学校4年生の女の子を新潟県三条市で下校途中に拉致監禁して2000年1月に発見された事件である。
　このニュースで思い出したのが9年ほど前、自宅の近所で若い女の子を拉致しようとした若造を見つけて助けた事がある。
　あれは人通りのない真夜中だった。夜道を歩いていたら女性の悲鳴が聞こえたのでその場所に行くと、若い男が倒れている女の子の腕を摑まえて四輪駆動の車に無理やりに乗せようとしていた。
　私は「オイ！コラッ、何してんねん！」と若い男に怒鳴った。男がひるんだ隙に女の子は倒れていた自転車を起こして乗り脱兎のごとく逃げ去った事があった。
　男は訳の分からない言い訳じみた事を言って車に乗り、その場を立ち去った。
　このことを妻に話すと、「たまたま相手が一人やったから無事やったけど、もし数人いたら返り討ちにあってたかもしれへんで。そういう時は、まず警察に電話しーや」とたしなめられた。
　後で考えると妻の言う通りかもしれないが、あの時は咄嗟の出来事だったので深く考える余裕などは全くなかった。
　とりあえず、若い女の子も私も無事でよかったわ。

　一句：拉致監禁　若い乙女の　夢奪う
　謎かけ：拉致監禁とかけて、オシッコに関連する器官と解く。どちらも(暴行・膀胱)がある。