徒労に終わる

　私は1月下旬から風邪と花粉症で病院(耳鼻科→内科)に通っているが一向に良くならない。去年までは耳鼻科に2回行けば治っていたが、今年は未だに目がかゆくクシャミも止まない。
　常に痰が絡み息をすると80%ぐらいしか空気が喉に通らずゼェ～ゼェ～と音がする。以前に患った気管支喘息と同じ症状で睡眠もままならない。アレルギーが原因らしい。
　どうにかしたいと思っている時、若杉友子著書『長生きしたけりゃ肉は食べるな』の新聞広告を目にした。広告文の中にアレルギーに関することも書いていたので飛びついた。
　本を読み進むうちに常識を覆すような内容にぶつかった。例えば牛乳やパン、トマト、ジャガイモ、ピーマン、ほうれん草、きのこ類、有機野菜はダメで塩分の摂取を推奨している。
　健康志向の妻には受け入れ難い内容が多く、本を読み終えたら私が食べる分は自分で作って食事療法をしようと思った。
　本を読み終え彼女の提唱するメニューをネットで調べようと「若杉友子」を検索したら「若杉友子　批判」の見出しを見つけた。そのHPには「長生きしたい人はこの本の通りにしてはいけません」と書いていた。
　そこで101歳ながら現役で医師を続ける日野原重明先生に関するHPを読むと1日に牛乳500cc、130gのステーキを週に3回食べている。やはり若杉友子氏とは違う。
　私は迷った末に料理は今まで通り妻に任せることにした。結果的には食事療法を学ぶための読書が徒労に終わった。

　一句：関心事　徒労に終わり　元通り
　謎かけ：徒労に終わるとかけて、魚屋と解く。どちらも(成果・青果)が無い