最近、店に来出して4回目の年配のお客さんが尋ねた。
客K「マスターはずっとこの店か?」
私 「この店は34年、その前は市場で喫茶食堂をしててん」
客K「へえ、市場の中やったら商売人のお客さんが多いのと違うのん?」
私 「そうや、半分ぐらいは商売人で毎日来てたわ。1日3回来る人もいてたで」
客K「商売人相手やったら、口が肥えてて味にうるさいやろ?」
私 「そう、体は痩せてても口は肥えてるわ。そやけど俺は胃が悪かったから、それまで喫茶店に行ってもコーヒーは飲めへんかったので味が分からんかってん」
客K「それやのに何で喫茶店をしたん?」
私 「前の店主が焼肉屋をして忙しなったので、俺に喫茶店してやと頼んできたんや」
客K「コーヒーの味を知らんのに、よう喫茶店を引き受けたなあ」
私 「俺は教えてもろた通りにコーヒーを淹(イ)れただけやけど、引き継ぎの時に前の店主が『この人はミナミで修行した』と客に宣伝してくれたのでやりやすかったで」
客K「ほう、それでお客さんの反応はどうやったん?」
私 「さすが、ミナミで修行してきただけあって兄ちゃんのコーヒーは上手いわ、やて」
客K「ホンマかいな」
私 「そうやで。♪コーヒというものは~不思~議なものなんだ~」
客K「それ、布施明の“恋”や、コーヒと違う」
私 「冗談はさておき、コーヒーの味を知らん俺のコーヒーが「上手い!」やて、笑ろたで」
客K「ミナミで修行、の言葉で「美味しい」と思い込んだんや。それで味が変わるんやなあ」
私 「同じ料理でも高級な器にキレイに盛ったら、美味しそうに思うやろ」
客K「そうやなあ、見た目だけでも美味しいと自己暗示がかかるなあ」
私 「そやから料理人は心理学も勉強して、先入観を植え付ける方法も学ばなアカンで」
客K「そこまで考える料理人はいてへんわ」
一句:食通も 思い込み次第で 味変わる
謎かけ:思い込みとかけて、パネルを木目調にすると解く。どちらも(決めつける・木目つける)でしょう
客K「マスターはずっとこの店か?」
私 「この店は34年、その前は市場で喫茶食堂をしててん」
客K「へえ、市場の中やったら商売人のお客さんが多いのと違うのん?」
私 「そうや、半分ぐらいは商売人で毎日来てたわ。1日3回来る人もいてたで」
客K「商売人相手やったら、口が肥えてて味にうるさいやろ?」
私 「そう、体は痩せてても口は肥えてるわ。そやけど俺は胃が悪かったから、それまで喫茶店に行ってもコーヒーは飲めへんかったので味が分からんかってん」
客K「それやのに何で喫茶店をしたん?」
私 「前の店主が焼肉屋をして忙しなったので、俺に喫茶店してやと頼んできたんや」
客K「コーヒーの味を知らんのに、よう喫茶店を引き受けたなあ」
私 「俺は教えてもろた通りにコーヒーを淹(イ)れただけやけど、引き継ぎの時に前の店主が『この人はミナミで修行した』と客に宣伝してくれたのでやりやすかったで」
客K「ほう、それでお客さんの反応はどうやったん?」
私 「さすが、ミナミで修行してきただけあって兄ちゃんのコーヒーは上手いわ、やて」
客K「ホンマかいな」
私 「そうやで。♪コーヒというものは~不思~議なものなんだ~」
客K「それ、布施明の“恋”や、コーヒと違う」
私 「冗談はさておき、コーヒーの味を知らん俺のコーヒーが「上手い!」やて、笑ろたで」
客K「ミナミで修行、の言葉で「美味しい」と思い込んだんや。それで味が変わるんやなあ」
私 「同じ料理でも高級な器にキレイに盛ったら、美味しそうに思うやろ」
客K「そうやなあ、見た目だけでも美味しいと自己暗示がかかるなあ」
私 「そやから料理人は心理学も勉強して、先入観を植え付ける方法も学ばなアカンで」
客K「そこまで考える料理人はいてへんわ」
一句:食通も 思い込み次第で 味変わる
謎かけ:思い込みとかけて、パネルを木目調にすると解く。どちらも(決めつける・木目つける)でしょう