いつも通る川沿いの遊歩道や旧堺港の散歩道にハトがたむろしている。羽休めに身体を丸くふくまらせて日向ぼっこしている者、何を食べているのか地面をついばむ者、キラキラした水面(ミナモ)を眺めているのか欄干に並んでとまってたたずむ者。周囲を観察するために愛らしく小首をかしげる者、ちょんちょんと階段を下りたり首を振って歩いたりと何をとってもユーモラスで可愛い。
時々ハトの群れの横でスズメの群れもコラボしている。お互いに干渉をせずにそれぞれ自由を満喫。なんともほのぼのとした光景である。
娘が幼いころ、近くの神社に行った際に沢山の鳩が飛んで来て娘の肩に乗る鳩までいたので、驚いて怖がって泣い事があった。
しかし時間たつと慣れてきて、「可愛い、可愛い」と背中を撫でたり社務所で買ったエサをやったりしてたわむれていた。
この辺のハトは人慣れしているのか近づいても飛び去らないどころか、歩いている私の前を堂々と横切る。ハトが平和の象徴と言われているが、つくづくそう感じさせてくれる一コマである。
旧約聖書の「ノアの方舟」で大洪水の後、オリーブの枝をくわえた鳩が平和の訪れを教えてくれた事から「平和の象徴」とされるようになったとか。
今、世界に衝撃を与えたロシアのウクライナ侵攻から2年が経過した現在も収まる気配がない。中東での紛争も終息は見えず、人々にいら立ちや不安、困惑を与えている。
この戦争の当事者たちの前にオリーブの枝をくわえた鳩が飛来して戦争の終結を告げ、彼らに平和を取り戻して欲しい。天国の娘もそう願っているに違いない。
※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
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