この先1カ月「かなり暖かい」エルニーニョ効果か?
11月に入ったばかりだが、気象庁はこの先1カ月間は、全国的に暖かい空気に覆われやすく、気温がかなり高くなる見通しだと発表した。
気象庁によると、北日本に近いオホーツク海からカムチャツカ半島付近では平年に比べて気圧が高く、上空の気温も平年より高い予想になっている。
このため、あす3日からの1周間は、北〜東日本の日本海側は、気圧の谷や寒気の影響を受けにくいため、降水量は平年並みか平年より少なく、晴れる日が多くなる見通し。一方、西日本の日本海側は平年と同様に曇りや雨の日が多くなる見込み。
また、北〜東日本の太平洋側は晴れの日が多くなるが、西日本太平洋側と沖縄・奄美地方では前線や湿った気流の影響を受けやすく、晴れの日が少なくなる。平均気温は1カ月を通じて列島全体の広い範囲で高くなることが見込まれるので、本格的なコートの出番はまだ先のようだ。
気象庁は先月、この秋の間にエルニーニョ現象が発生する可能性を70%と高く予測している。太平洋の赤道付近から南米ペルー沖の海面水温が高くなるエルニーニョ現象が起こると、日本では暖冬傾向になり、世界的に異常気象が起こるおそれがある。