中東で異常気象あいつぐ!砂漠が紫の花畑に変身 ラクダも驚愕
アラビア半島では今月9日(現地時間)、ヨルダンのペトラ遺跡周辺で大規模な土石流が発生し、観光客32人が巻き込まれる事故があったばかりだが(日本人は全員無事)、サウジアラビアの北部砂漠地帯では大雨の後に、一面が紫色の花畑に変わってしまった!ラクダも初めて見る草花に戸惑い気味だ。
地元メディアによると、サウジアラビアでは過去2周間にわたって、中央部に位置する首都リヤドをはじめ、北部から東部の広い範囲で集中豪雨や雹(ひょう)が降る被害が報告されており、気象警報が発令された。
イラクとの国境沿いに位置する北部ラフハー(Rafha)では、山岳部に雪が降るおそれもあり、深刻な電力不足をまねいた。しかし、集中豪雨が止んだ後、ラフハーの砂漠地帯では、一斉に草の芽が顔を出し始め、何百年ぶりかで緑の大地に変身。その後、紫色の花が咲き乱れ、一面の紫の絨毯に変わった。
しかし、近隣の12カ国では各地で大雨が今も降り続いており、ペルシャ湾に面したクウェートでは大規模な洪水が、ヨルダンでは竜巻の発生が相次いでいる。アラビア半島では先月にも熱帯サイクロン「ルバン」がもたらした大雨で、オマーンとイエメンでは洪水の中を泳ぐラクダのニュースが報告されている。ラクダは別名「砂漠の船」と呼ばれる動物だが、あいつぐ異常気象で、何百年来のお役目が変わるかもしれない