メキシコ富士 爆発の瞬間とらえた!火柱上昇 飛び散る溶岩
メキシコの首都郊外にそびえるポポカテペトル山が、22日夜、相次いで爆発した。標高5426メートルの山頂火口から溶岩が飛び散るようすが火山監視カメラでとらえられた!
首都メキシコシティの南東50キロ付近にそびえるポポカテペトルは、現地の日系人からは「メキシコ富士」の名前で親しまれている活火山だ。
同国の防災機関(CENAPRED)によると、現地時間22日午後9時6分ごろに発生した噴火では、激しい火柱が上昇し、上空3000メートルに到達。火口から噴き出した溶岩が、斜面を2000メートルほど下り落ちていくようすがはっきりとらえられている。
この日は、午後3時53分にも1回、午後8時16分にも噴火が観測されており、それぞれマグニチュード(M)2前後の火山性地震が発生。マグマの上昇を示す低周波地震は1時間以上にわたって続いた。
CENAPREDは、噴火警戒レベルを危険度が2番目に高い「黄色」を維持し、火山から半径12キロ以内では火山弾や火山灰の飛散、火砕流の危険性があるとして立ち入りを禁止している。