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新種の木を発見

2019-12-09 07:30:36 | 日記

布団並み!大の男を包み込む巨大葉 アマゾンで新種の木を発見

でかい
巨大な葉がつく新種の木。ブラジルのアマゾンの熱帯雨林で見つかった(©Rogério Gribel)

 大規模な森林火災があいつぐブラジルのアマゾンで、成人男性を包み込んでしまうくらい巨大な葉が生える新種の木が見つかった!標本を作る機械に入らないくらい大きい葉だが、絶滅が危惧されているという。

 

 ブラジル国立アマゾン研究所(INPA)の研究グループによると、巨大な葉っぱを持つ木が最初に見つかったのは1982年までさかのぼる。当時、同国北西部のアマゾナス州とロンドニア州を流れるマデイラ川流域を調査中に偶然発見。

生殖器官が見つからない

アマゾン
ブラジル北西部のアマゾナス州とロンドニア州のマデイラ川流域で見つかっている(Acta Amazonica)

 

 その後も遠征に訪れるたびに同じような樹木を何本も発見したが、どの木にも、花も果実もなっていないため、学術的な種類を特定できなかった。

 

 何度か葉っぱごと研究室に持ち帰ろうとも試みたが、帰る途中で乾燥してボロボロになる始末。そこで研究者は長年、写真と観察メモを残すしかなかったという。

 

発見から新種登録まで36年

研究所
研究所の庭に栽培した木には、小さな花が咲いた(Acta Amazonica)

 

 1993年になってようやくロンドニア州の二本の木から葉を持ち帰るのに成功し、INPAでの展示にこぎつけた。

 

 その甲斐あって地元の住民の間では有名な存在になったが、生殖器官のおしべとめしべが見つからないため、新種として申請することができなかったという。

 

 12年後の2005年、INPAの研究者ロドリゴ・グリベルさんと同僚のカルロス・アルベルト・フェレイラさんの二人が、国有林の森を駆けずり回って、枯れた花とわずかな種を集め、研究所の庭に植えて栽培に挑戦。

 

森林伐採で絶滅が危惧される

葉っぱ
当初、葉が持ち帰れないので、こうして写真を撮るだけしかなかったという(Acta Amazonica)

 

 さらに13年後の2018年、ようやく努力が実って、1本の木に花が咲き、果実がなったことで、新種の発見を正式に発表する準備が整ったというから涙モノだ。

 

 研究成果を発表した『Acta Amazonica』によると、この木はタデ科で、学術名は「Coccoloba gigantifolia(コッコロバ・ギガントフォリア)」と名付けられた。成長すると最大で15メートルの高さに達し、葉の長さは2.5メートルに達するという。

 

 タデ科は双子葉植物で、北半球の温帯を中心に世界各地に分布する草や低木だ。巨大な葉を持つ植物というと、子供が乗ることができるオオオニバスや、フキに似ていることからオニブキの異名を持つグンネラなどが知られるが、いずれも樹木ではないため、もしかするとギガントフォリアが世界最大の葉を持つ木になるかもしれない。

 

 ところが、みごとに新種登録がなされたのもつかの間、ギガントフォリアは、急速に広がる森林破壊の影響で絶滅が危惧されているという。研究グループは新種として学術的に認められたいま、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種として登録してもらいたいと話している。