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日本の食文化

2019-12-16 08:49:11 | 日記

日本の食文化を支える大事な食材が、消滅の危機に瀕している

中国メディアは、世界的な気候変動により、日本料理に欠かせない食材であるコンブが将来消失する可能性があると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアは、世界的な気候変動により、日本料理に欠かせない食材であるコンブが将来消失する可能性があると報じた。
 中国メディア・東方網は14日、世界的な気候変動により、日本料理に欠かせない食材であるコンブが将来消失する可能性があると報じた。

 記事はコンブについて「日本料理に不可欠な食材であり、味噌汁、おでんをはじめとするさまざまな料理に用いられる」と紹介したうえで、近年日本でコンブの収穫量が大きく減少していると伝えた。

 そして、研究者の見解として、世界的な気候変動が北海道南部と東部海域の温度上昇を招き、コンブの生長に適していた環境が変化してしまったと説明。今世紀中ごろに日本の海域からコンブが完全に消失してしまう可能性があるとの予測まで出ているとした。

 さらに、コンブ消失の危機は日本だけでなく世界規模で進んでいるとの研究結果もあると紹介。特に北米や地中海、オーストラリアなどの海域でコンブの減少が加速中だと伝えている。

 記事は、コンブが日本料理に欠かせない食材であると同時に、世界各地の魚類や海洋生物にとっての栄養供給源、あるいは隠れ場所といった役割も持っており、オーストラリアや地中海、日本の海域では一部の魚がコンブを食べていると紹介した。

 気候変動や地球温暖化は、人間やその他の動物の生活に関係するあらゆる要素に影響を及ぼしている。世界から注目されてきた日本の食文化も、未曽有の危機にさらされていると言えそうだ。

悪魔の耐性菌

2019-12-16 08:28:49 | 日記

薬が効かない「悪魔の耐性菌」で年間8000人以上が死んでいる!

薬剤耐性菌
院内感染の原因になることが多いメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の顕微鏡写真(米国立アレルギー・感染症研究所NIAID)

 抗生物質が効かない「薬剤耐性菌」によって、日本では年間に8000人以上が死亡しているという推計結果を、国立国際医療研究センター病院(東京・新宿区)が発表した。世界的に耐性菌による死亡者が増えるなか、これまで国内での死亡実態は明らかになっておらず、死者の数を全国規模で調べたのは今回が初めて。

 

 食中毒を引き起こすサルモネラ菌や、汚染された食品が原因になる腸管出血性大腸菌などのように細菌による感染症の治療は、抗生物質(抗菌剤)が基本となる。

 

 しかし、単なる風邪など、本来は抗菌剤が効かないウイルスに対しても安易に服用を繰り返すうちに、細菌も抗菌剤が入ってこないよう遺伝子を変えたり、ブロック機能を強化させることで、薬が効かない耐性菌が出現し始める。

 

 薬の開発と薬剤耐性菌の出現はいたちごっこで、世界の医療・保健分野では現在、喫緊の重要課題だ。耐性菌は、免疫が落ちている病人や高齢者が感染すると重症化しやすく、入院患者など院内感染を通じて市中にも広がるなど深刻な影響が出てきている。

なぜ薬剤耐性を持つのか?

MRSAおよびFQRECによる菌血症死亡数(推定)の推移
MRSAおよびFQRECによる菌血症死亡数(推定)の推移(国立国際医療研究センター病院)

 

 そこで、国立国際医療研究センター病院AMR(薬剤耐性)臨床リファレンスセンターの研究チームは、耐性菌のなかでも代表的な「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)」と「フルオロキノロン耐性大腸菌(FQREC)」の2種に絞って調査を実施。

 

 全国の協力先医療機関から情報が集まる厚生労働省のデータをもとに、耐性菌で死亡した可能性が高い菌血症の症例数を割り出して、死者数を推計した。

 

 その結果、MRSAが原因だとみられる2017年の死亡者数は4224人と推定され、2011年(5924人)に比べると減少傾向にあるが、一方でFQRECの推定死亡者数は、2000人近く多い3915人と右肩上がりに増えていることがわかった。2種の合計は8139人になることがわかった。この2種以外の耐性菌による死亡も含めると、死亡者数はかなりの数にのぼる可能性が高い。

 

 研究グループによると、米国ではすでに年間3万5000人以上、欧州では3万3000人以上が死亡していると推計されており、30年後には世界で年間1000万人が耐性菌で死亡すると予測されているものの、日本ではこれまで実態が明らかになっていなかった。