筆の足跡

日々の出来事と趣味のお絵描きの記録です。

改造版 少年アリス

2008年12月14日 | 本・漫画・音楽


約20年前に発表された「少年アリス」の、
小難しい言葉使いを噛み砕いてひらがなになおして、わかりやすくしたって感じです。
(ああ、もう20年も経つんですね、しみじみ)
お話自体も、すこしづついろいろと変えられてますね。
(一応改造前アリスも借りてきました)

で、どうなのかと聞かれると、う~ん、え~と、その~。
……まあ、言いたいことは察してください。
長野さんなりの考えとか、コンセプトがあっての改造版なのだと思うのですが、
それがわたしには伝わらなかったというだけのことなのです。

今さらながらわかったことは、
どうやらわたしは長野まゆみの小説を目で楽しんでいたらしい、ということです。
長野さんの文章に散らばるルビだらけの漢字とか繰り返しの記号とか。
たとえば「蛍星」「玻璃」「彼処」などなど……。
そういうものがすべてひらがなに変換された途端に、ときめかなくなってしまう。
彼女の文章の難解さを楽しんでいたのですねぇ。
だから「わかりやすい長野まゆみ」に同調できない。
それが最近の長野さんを楽しめない理由なのだと思います。

そういう意味でわたしは「凛一シリーズ」より「新世界」が好きなんです。
何回も書きますが、あの難解さが魅力です。
凛一も好きですよ。長野さんにはめずらしく普通の高校生が主人公で、
普通の恋愛ものでしたもんね。(相手は男だけど)
残念ながらわたしが面白いと思って読めたのは、「サマーキャンプ」まででした。

まあ、作家さんだって歳をとるってことです。
いつまでも二十歳の頃の感性でいられるわけじゃない。
なのに読者はその頃の煌めきを求め続ける。
辛いなあ。


妄想BUMPの世界 5

2008年12月12日 | BUMP


たまにはちょっとシリアスに「お仕事ふじくん」です。
ふじくんは、ヒロくんといちゃいちゃするだけじゃなくて、お仕事もしています。

使ったものは、コピー用紙(いいかげん)コピック、色鉛筆、パステル、フォトショップ。
ようするにそこらへんにあったものです。

リアル藤くん、創作活動していらっしゃるんでしょうか?
隠っちゃってますね。
まさか冬眠?
なんかありえそうでコワい。
体温低そうだし、血圧低そうだし、体力なさそうだし……、よく富士山登れたなあ。
一緒に登った升くんの感想笑えますよね。
「富士山に藤くんは……似合わない」

ちなみに妄想ふじくんは、霞みといちごサンドを食べて生きています。

朝顔

2008年12月11日 | 日本画・絵


12月、一回目の日本画教室。
前回に引き続き、花の色に挑戦。

この前塗った絵の具は気に入らないので落としました。
(こういう作業を”洗う”と言います)
岩絵の具は、ぬるま湯をつけると膠が溶けるので、それをタオルでふくとか、筆で取るとかして
意外と簡単に落とせます。
絵そのものが気に入らないときは、全面水浸しにして洗います。
骨書きの状態に戻ります。(ある程度ですけど)
たわしでゴシゴシやっても大丈夫だそうです。
わたしはそこまでやったことはありませんが(笑い)
日本画って意外と大胆……。

で、今度はちゃんと写真を参考にしながら塗りました。
わざとらしさはなくなったけど、色が単調。

先生、またまた目ざとく気付いて
「色見を増やさないと~」
わかってます、わかってますけどね。
「いい色の絵の具がないんですよね~」と抵抗してみる。
「紫とか水色にこだわるからですよ。それらしく見える色使えばいいんですよ。
今さら、何いってるんですか~」と笑われた。

ああ、そうでしたね~、その通りっす。
花だから、ちょっと大胆なことできなかったんですよ。
わたしって小心者だから。

次回はちょっと大胆な色使いをしてみよう。(ちょっとですよ、ちょっと)
失敗したら、洗えばいいしね~。

年末のせいか、車が増えている気がします。
停車中の車も多かったし……。
川口まで一時間以上かかってしまいました。


柘榴酒のその後

2008年12月08日 | 日常


柘榴酒作ってもうどのくらい経つのでしょうか。
最近はすっかり脳内が腐っていましたので、お酒作ったことも忘れて放置してました。
ああ、そういえば、中に浮き沈みしているレモンとか実とか取り出さなければいけないんだったっけ……。

ということで、せっかく思い出したので、重い腰をあげて中身を取り出しました。
大した作業でもないのに、決心しないとできない(汗)



ビンのそこに溜まっていた柘榴の実です。
すっかり色がアルコールに溶け出してしまって、白くなっています。



こちらが取り出した後の残骸。
色の抜けた柘榴の実が乳歯に見える……。
っていうか、乳歯にしか見えない。
キモッ~!

柘榴酒のお味はですね~、レモン酒柘榴風味って感じでしょうか。
まだちょっとなじんでない感じですね。
もう少し置いたほうがいいかも。
色はもっと変色するかと思ったけど、やはりレモンを入れてせいでしょうか、
まだ綺麗な柘榴色してます。

「マークスの山」単行本編

2008年12月06日 | 本・漫画・音楽


高村薫の「マークスの山」、文庫本と単行本は違うよ~と言われ、単行本を読んでみました。
これは!面白い!
文庫本のときは、読むのにあんなに苦労したのに、
こっちはすんなりと読めるし、無理なく話しが頭に入っていく。
なぜ???
わたしの中で「合田雄一郎」という人物がしっかりイメージできていることが原因か(腐った方向に)、
個性的すぎる七係の面々に愛着がわいているせいか、
「マークス」=美少年という置き換えが成功したせいか……。

原因を探るべく、文庫本のほうも借りてみました。
違う!こ、これは、ぜんぜん違うと言っていいんじゃないか?
ストーリーの構成とか、展開の仕方とか。
「マークス」なんかももっとまともに狂っているし。
文庫本では、わたしにとって彼は、頭と精神を病んでいる気の毒な青年でしかなく、
そういう人間が起こした犯罪でした的な話しが、好きではなかったんだけど、
単行本の「マークス」は狂っているなりに、彼の行動が理解でき、悲哀さえ感じます。
ラスト、北岳のシーンはちょっとカンドーものです。
同じように山に登って同じように死ぬんですけどね、なぜかジーンときます。

物語の終わりが義兄への電話で終わるのもいいですね~。
電話に出た加納に「雄一郎」と一言名乗るシーン。
君たちは恋人同士ですか!?うふふふふふ~。

ああ、そうだ森くん、よかったね、「俺のお蘭」に昇格して。(p298下段)
(たしか文庫本にはなかったよね?)

それにしても、最初に出した単行本のほうが面白かったというのは、ちょっと複雑な気分ですね~。
文庫本までの10年の間にいろいろ思うところがあったということなのでしょうけど。
(阪神大震災の影響が大きいと聞いてますが……)
これから「マークスの山」を読む方、文庫しか読んでない方には、
ぜひ単行本編をお勧めします。





妄想BUMPの世界 4

2008年12月04日 | BUMP


「プレゼント」はアルバム「present from you」のラストの曲。
「ラフ・メーカー」で始まり「プレゼント」で終わるこのアルバムは、
今までアルバムに収録されていなかったカップリング曲集。
もちろん「笑顔」をプレゼントしにきたのは「ラフ・メーカー」なのです。

あの~、
妄想BUMPワールド始めてもよろしいでしょうか(おずおず)
では、失礼して……。



しつれ~しました(汗)

三月のライオン

2008年12月01日 | 本・漫画・音楽


「三月のライオン」 羽海野チカ

幼いころ両親を亡くし、引き取られた家では、その才能ゆえに義姉弟に疎まれ育った桐山零。
自分が存在する価値を見いだせず、ただ生きるためだけに将棋の道を選んだ。
心を閉じ込め、それでいながら、自分の居場所を探し求め葛藤する零は……。
あああっ!!
そんなまじめなレビューを読みたい人は、アマゾンかなんかに行ってください!
心にぐさっとくるレビューが読めること間違いなし!

でも、でもわたしは……!!

「宗谷冬司」名人ってなんですか!!!
12話の冒頭で突然現れたあの綺麗な人です!
すっごく好みなんですけど!線の細さとか雰囲気とか、もろタイプです!
「受け」だわ、この人!しかもわたしの大好きな「強気受け」さまの予感が~!
(優しげな瞳の奥に頑な強さがチラリ)
今後の展開が楽しみです~!零くんにどう絡んでくるのか、わっくわく。

そしてもう一人楽しみなのが、二階堂晴信!
自称零くんの親友で、ついでにライバル。
重い病気を煩っている二階堂くんは、生きることの意味を零くんに示唆する存在なんだけどね(たぶん)
わたしの脳内では、とうぜんアレです。

以下妄想。(一応断りを)

生死を彷徨いどうにか生還した二階堂くん、すっかり病気も治って、
病いのために太っていた体もすっきりスリムに。
そうなると、もう美少年そのものでしょ!
おまたせしました。「攻め」さまの登場です。
(零くんはどうみても受け)
がんばれ二階堂、おねえさん(いや、おばさんか)は応援しているぞ!
押し倒せ~!

ああ、なんか、最後はいつもそれだな(笑)