アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

久々に小原で紙漉きを習う

2011年09月23日 | 作る
私の漉く紙は、なんかイメージと違う仕上がりになる。。。

という悩みをずっと抱えて紙を漉いていたのですが、師である加納ご夫妻に
アドバイスをいただける機会ができたので、うちで漉いた紙と煮た楮を持って
和紙仲間でヨガインストラクターのつるたあきこさんと小原に行ってきました

やさぐれていたと告白するあきこさん。私も昨夜からバタバタして寝不足だったし
正直今日は昨日からの疲れが残り声も出にくいし、夕方からめんどうな用事が
残っていたしで、ちょっとパワー不足だったんだけど、小原の澄んだ空気と空に
癒されましたご一緒できてうれしかったです。ありがとう

ともみ先生のおじさんである加納清司先生の工房でお会いしたのですが、
私の作ったアミと煮た楮を使って漉いていただいたり、原料や道具のこと
いろいろ教えていただいて、やる気もいっぱい出てきました

ともみ先生が私の作ったアミで


あきこさんも久々の紙漉き


ちょうど紙を漉きにきていた方が、長崎から持参された土を漉きこんでいたので
私もその土をちょっといただいて1枚漉いてみました。仕上がりが楽しみ

ともみ先生、恒先生、清司先生にも具体的にアドバイスをいただきました。
本当にありがとうございました

清司先生のお宅のわんちゃんへ
とってもおりこうそうで、かわいかったのでただ触りたかったんだけど、
痛いところ触っちゃって、怖がらせてしまったみたいで、ごめんね
早くよくなるといいね。


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あれから半年、あれから10年、あれから100年以上経って

2011年09月11日 | 作る
本当は昨日から仙台に行くはずで、飛行機も予約をしていたんだけど
やむを得ない事情でキャンセルし、今週も名古屋にいます。

半年前は日本中・世界中の人と同じように自分も大きな揺れを感じつつ
テレビの映像に衝撃をうけ、常に体が揺れてめまいがしているような、
そして気持ちがざわざわして落ち着かない日々を過ごしていました。

その時の気持ちは「被災地に行きたい!」だったけど、なかなか行けず、
今回仙台空港に降り立つのを期待していたけど、また次の機会にという
ことになりました。みんなが思っていたと思う。自分に何ができるのか?

10年前のこの日は、やはりテレビで繰り返される映像に衝撃を受けていたけれど、
その時は私自身にも「ありえないこと」が起こって、気持ちの中で消化できずにいた
時期だったので(今も消化できてるとは言えないかしれないけど)、
「人生何がおこるかわからないけど、こんなことも起こってしまうのか」と
映画を観てるような気持ちでニュース映像を見ていました。


そして昨日、豊田市小原地区で農村舞台アートプロジェクト・リレー個展として、
私の師である加納恒・登茂美ご夫妻の展示が熊野神社の境内に現存している
農村舞台で開催され、わずかな時間でしたがおじゃましてきました。



じっくり撮影する時間がなかったので、あまりいい写真ではないですが、
舞台を観て観客が投げるおひねりをイメージした紙が、上から糸で吊るされて
風に揺れる様子がとても涼しげで、素敵でした。

昔、ここに村の人が集って演じられる舞台を楽しみにしていたんだろうなって感じて、
演じているの人の熱い気持ちや観ている人の高揚した気持ちなどが、まだこの空気の
中に漂っているような気がしました。

今回の震災のことへの想いもあって展示されたとのお話をうかがいましたが、
私はこの場所が大好きだった昔の人に対する鎮魂や敬意なども感じられ、
赤しそで染めたおひねりをひとついただき投げてきました。



舞台の梁に彫られた模様がかわいかったので1枚。

地元の方にぜんざいもいただきました、ありがとうございました

三河地区の里山の風景が大好きですが、いつまでも残ってほしいと
しみじみ感じながら小原をあとにしました



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台風の週末

2011年09月09日 | 作る
大きな台風が来たために週末の遠出の予定はキャンセル
ずっとうちで紙を漉いていました。

紙を漉き始めたころから、ずっと空のグラデーションを漉きたくて
今回はそのテーマに専念して何枚か漉いてみました。

漉いているときと、乾いたときとは色が変わってくるので、
イメージしていたものと違ったり、思いがけずきれいな雲が
浮かんできたりして、単純におもしろいなあって

それから、ふと、ある姉妹の会話からなる小さな物語が浮かんできて、
それを書きとめ絵本を作ろうと思いました。イラストにも挑戦しないと。
うまくできるかな~

うまくできたら、またフランス語に訳してもらおっと
それは、とても自然にイメージできた。きっとうまくいくね。

外はすごい風で荒れていたけど、私の周りでは少しずつ
また何かが生まれているような、おだやかな週末でした


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