アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

ことり帰る春

2019年03月31日 | 作品について
横浜で展示されていた作品が帰ってきました

完成して30分以内に梱包して発送したので
自分でもじっくり見ていなかったのですが
無事に帰ってきて安心しました。

タイトルは「手のりブンショウ」



ヒノキの木を彫って、手の形にして
そこにすっぽりはまる感じ。

もちろん、自分で漉いた和紙を縫って。
翼の部分は蘇芳で薄く染めた淡い桃色。
糸も自分で染めました。

ことりだけど本にもしたかったので、
翼の羽の部分が小さな和綴じにして、
左側にフランス語、右側に日本語で
好きな言葉を書いてみました。





だから手のり文章。ブンチョウではないの。

てのひらのぬくもりが大好きだった
うちのことりたちがモデルです。

こんな立体の作品も、これからいっぱい
作っていきたいと思っています。

ことりが帰ってきた春。
もうすぐ、うちのそばに毎年巣を作る
ツバメも帰ってくるはずです
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製本針のこと

2019年03月25日 | 作る
毎年アトリエここるぴあのスケジュール帳を
販売させていただいている通販サイト
Creemaのブログのこだわりの道具特集で
製本針についてお話させていただきました。

作家さんが使う特別な道具たち。
 制作道具から紐解く、作り手のこだわり

スケジュール帳のノートを綴じるときや
和紙の表紙や中のポケットの麻糸を
ステッチするときに大活躍してくれます。

昨年、このブログでも記事にしました!
大事な道具 製本針編

私のお気に入りの針がこれです↓

左側の穴が小さくてまっすぐな方がお気に入り。





3年前、るーちゃんは私の左手の中が
大好きだったので、こんな強引なことも。
本人はここでくつろいでいます。


これらすべて、私の作品ができあがるための
大事な大事なものなのです



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朝の光のかけら

2019年03月17日 | 作品について
1月の終わりに、部屋の東側の壁に
ボルドーの風景の作品を展示しました。
その時の記事 ボルドーの風景

先日早朝、光が当たっているのに気づき、
あれ?と思って光源を追っていったら
小さな鏡に反射した朝日のかけらでした。


それは別の日にも。
時間によって、少しずつ位置が変化します。






なんか、素敵
朝の光のかけらとコラボレーション


周りの人たちに「忙しそうだね」と言われて
あっ、私忙しいのか!と気付く日々。
最近特にそう。

でも今は、いろいろなことに埋もれながら、
いるものかいらないものか、
やらなくてもいいものなのか
やるべきことなのかを考えながら、
身の回りをすっきりと片づけていきたい。

新しい春に向けて年度末の棚卸し。

すっきりとした空間に光のかけらを呼び込みたいな。
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小さなことだけど

2019年03月15日 | その他
母が入院している部屋に行くとき、
ふと思いついて、私の部屋にあった
小さな犬のぬいぐるみを持って行くことにした。

昔、ラグーナ蒲郡のお土産売り場で
意味もなくかわいくて買ったものだ。
たしか

病室は殺風景だし、握り心地もいいので
母が持っててくれたらいいなと思って
枕元に置いておいた。


次に病室に行った日、あれ?いないなと
思ったら、母のパジャマの胸元から
顔を出していた。看護師さんに聞いたら
いつもここに入れているという。

どうして?と母に聞いたけど、
なんて言ったか聞き取れなかった。
たぶん、落とすからとか言ったような。

気に入ってくれたみたいで
持って行って良かった


その日、きれいな石を拾った。
写真は上手くとれなかったけど、キラキラしていた


きれいな石を拾って帰るのって
何年ぶりだろ。
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第三回文学フリマ前橋でワークショップのお知らせ

2019年03月13日 | 本づくりのための横浜物語
第三回文学フリマ前橋で、本づくり協会の
ワークショップが開催されます。
講師は私が横浜まで製本の勉強に通っていた
本づくり学校の同期の石田さんです。


石田さんは同期の中でも、とっても頼りになる
人です。教え方も親切でわかりやすいから、
本を好きな方はぜひどうぞ!
難しそうに見えるハードカバーの製本も、
楽しくできると思いますよ

詳しくは、第三回文学フリマ前橋の
公式ホームページはをご覧ください。

石田さん、楽しいワークショップになりそうですね!

さて、私の方は、受注制作のためいつも
お待たせしてしまい、申し訳ないなあと
思いながら発送したスケジュール帳を
受け取った方から、とても嬉しい感想を
いただいて、ホッとしたところです。

お会いしたことのないお客様が、
私が作った作品を手に取って、
「わぁ!」って笑顔になっている様子が
目に浮かぶような感想を届けてくださること。
本当にありがたいことだなと思います。

みなさま、感謝いたします。

さあ、今は夜の9時過ぎ。
やっと確定申告の提出書類ができました
今からもう少し製本作業をしなくては。

私もがんばります!
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本づくり学校修了展2019

2019年03月07日 | 作品展のこと
あさってから、本づくり学校の修了展が
横浜で始まります。

基本的には応用科5期・基礎科6期の修了展
なのですが、私はそこの1期修了生で、
作品を1つ出展させていいただいてます。

その作品はさっき完成!
発送までギリギリの時間ですが、
どうしても作りたかったのがこれだったので。

それに今回は忙しい木の職人さんにも
手伝っていただいたりして時間がなくて。

送る前に写真は撮りましたが、まだ秘密
どんな作品かは行った方だけのお楽しみ
その一部だけ、こちらに。

なんだろね?でも和紙のあったかい感じが
伝わるのではないでしょうか。
糸は自分で蘇芳で染めました。

ひとつ宿題が終わって、ホッ。

今からはまたスケジュール帳と確定申告。
他にもいくつかあるんだけど・・・

ひとつひとつ、やるべきこと、
大事な仕事をこなしていこう。


本づくり学校修了展は、関係者以外の方も
ご覧いただけます。詳細はこちら

期間:3/9(土)~3/22(金)日曜休み
時間:13:00~17:00
場所:いのちの木
横浜市都筑区仲町台1-32-21
アルス仲町台せせらぎ公園壱番館102号室

期間中、本づくりカフェもオープンします。
美篶堂小泉工場長による出張販売などもあります。
3/16(土)13:30~17:30
ワークショップ:ブロックメモノート
※当日予約なしで一般の方にご参加いただけます。
仲町台にてイベントも開催されるそうですよ。


期間中、残念ながら私は会場に行くことはできません。
せせらぎ公園、横浜、久しぶりに行きたいな。

でも今回作った作品のシリーズを、
これからいっぱい作って、
個展でもできたらなって思って、
今からワクワクしています



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ぴあくん、今年こそ本当に7才!

2019年03月03日 | ことり
3月3日。

今日はぴあくんがうちに来てから何年目の記念日?

と、数えていって、

あっ!!!っと気付いてしまいました!

昨年、ぴあくん7歳に!って記事を書いたけど
まちがえてた!2012年3月3日に来たから、
今年で7年めですね

ただ、あくまでもうちに来てくれた日が
3月3日だけど、誕生日はわからないから
7歳以上は確実です。

最近では目を閉じてじっとしている
時間が長くなって、あまり見えていないのかな
と思うような動きで心配ではありますが、
たぶん年相応には元気なんだと思います。

今日のぴあくんとるぴ。



相変わらず仲良くくっついてたり、
るぴがいばってぴあくんに威嚇したり。

その横で今日は私は木を彫ってました。
木の職人さんに貸していただいた
電動彫刻刀というのを使って。

完成はまだまだ、もう少し。
がんばろっと
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木のかたまりから

2019年03月02日 | 作る
昨夜、毎日忙しく働く木の職人さんに
次の作品に使う木のカットをお願いしました。

お願いしたとおりざくざくカットし、
丁寧に削って、そのあと私が自分で
仕上げをする道具の使い方など、
親切に教えてくださいました。

(モノクロ風にしてみました)

これがあと5日ほどで作らなくてはいけない
製本の作品の一部になります。

なにになるのかな?

その後の仕上げ、うまくできるかな?

作品のメインになる和紙の方は大丈夫かな?

作品を作る過程はいつもドキドキ。

この木のかたまりから、
前からずっと作りたかった、
新しい作品が生まれる。

きっとこれからの私の作品のメインになる。

そんな予感がすでにしています
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