アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

日本に帰って思うこと ボルドーからパリ・最終回

2013年03月11日 | フランス Bordeaux~Paris
12月4日

シャルル・ド・ゴール空港現地12月3日の19:30発のANAに乗り成田へ。
ジャックさんの手前JALに乗りたかったけど、ANAの方がいい時間があり
ちょっとだけ安かったのでジャックさん、ごめんなさい。
到着は12月4日の15:25。所要時間は12時間弱。長い長い時間だけど、
私には楽しみにしていることがあった

早く機内で映画を見まくりたかったのだ日本語の字幕を読みたかった!
もともと映画は好きなので、この帰りの飛行機では寝ないで映画を見て
うちに帰ってから死ぬほど寝ようって決めていた。時差ボケ対策にもいい。

帰路は行きと違って、飛行機の真ん中あたりの通路側の席を指定したので
食事はチョイスできたし、ほぼ満席にも関わらず、私の隣だけ空いていたので
ゆったり座ることもでき、比較的快適な空の旅だった。

成田から16:55発でセントレアへ。セントレアへは18:05着。
荷物もちゃんと届き、疲労感も予測の範囲内。本当にホッとした時だった。
うちに帰ると玄関を開けただけで、ことりたちが鳴きだした。ただいま

本当に無事に帰って来られたことに感謝します!

そして・・・

確か6、7年くらい前、加納先生の工房で
「2年後にフランスで展覧会とワークショップをしようね、ただ展示するだけ
 じゃなくてそれぞれが現地の人とコミュニケーションを取りながら何か
 ワークショップをしようね!」と言っていた。

時期はいろいろ事情があってずれたが、その約束はまず、3年前にパリでの
ギャラリーでの展覧会が実現し、その時私は展示だけでワークショップは
しなかったけど、先生方は紙漉きのワークショップをおこなった。
そして今回は私も和とじ本のワークショップを行うことができた。

前回のパリでも思ったけど、こんな叶わなさそうな夢も、ちゃんと一歩一歩
一生懸命積み重ねて続けていけば叶うんだなって思った。もちろん、自分だけの
力ではできないことばかり。周りに感謝してもしたりないくらいだ。

昨年は仕事のしかたを変えてみたり、ことりの家族が増えたり新しく知り合った
人が増えたり、簡単に言えばいろんなことがあった。とは言え、何も変わって
ないような、昔からこんな生活だったような不思議な1年の流れの中で、
今回のボルドーの展覧会があった。

これからどうなっていくのかな?
自分が強く望んで、やれるだけのことをやった!と言いきれるようなことを
していたら、少しずつでも望む方向に進んでいけるのかな。


今日はあの東北の震災から2年目になる日。

私は父が福島県出身なので親戚もたくさんいるし、身近に感じている。
ボルドーの展示では、昔、幼いころ父が福島県内で私と姉を撮影した写真を
自分の紙に印刷して仕上げ、フランス語の説明書きをつけて観ていただいた。

自分にできることは何か、和紙のことでも、震災のことでも、ずーっとそのことを
考えてきた気がする。そして、残念ながらこれができたという手応えは、なかなか
得られていないままだ。

でも、ここ何年も思うのは「自分にしかできないことのある幸せ」。
そして、それを一生懸命することが自分の仕事。そう思う。


写真はクレマンソーホテルから見たボルドーの街の朝焼け。



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フランスから日本へ帰る日

2013年03月10日 | フランス Bordeaux~Paris
12月3日

朝、ゆっくりしなさいねと言われたので、8時頃に起き9時くらいに着替えて
朝ご飯をいただいた。たくさんのジャムやジュースを用意していただき、
パンも美味しくて、朝からたっぷり食べてしまった

ジャックさんはすでにJALを定年退職していたが、奥さんのファビエンヌさんは
学校で生徒の親と電話で話す仕事があって、その日は2時に出勤とのこと。
特にパリで観光する予定もなかった私は、お昼までのんびり荷物をまとめたり
猫のミッちゃんと遊びながらジャックさんやファビエンヌさんと話をしていた。

ジャックさんが、ランチは近所にお勧めのチャイニーズレストランがあるから
そこに行こうと誘ってくれた。3人で雨の中、歩いて行くと、なぜかお休み。
そこで近くのクレープリーでガレットを食べることにした。

私としては中華料理よりもパリでガレットを食べる方が魅力的だったので
ラッキーと思った



マンションに戻る途中の駅で、仕事に向かうファビエンヌさんとはお別れとなり、
ハグして感謝を告げ手を振って別れた。ガレットを食べながら、「私にとって
フランスの家族のように思う」と言ったら、嬉しそうに微笑んでくれたのが
印象的な、優しいお母さんである。本当にありがとうございました。

部屋に戻ってから、ジャックさんとNHKの海外放送をみながら出発の時まで、
二人でいろいろな話をした。その時、映像で流れた日本での高速道路のトンネルの
屋根が落ちた事故のことから東北の震災の話になり、それから通貨がフランから
ユーロになった時のことや「人生で一番大事なものは何だと思う?」との話まで、
本当にいろんな話。

3時半頃、ムリエルさんのボーイフレンドがバイクで来て、ジャックさんの車を
運転してジャックさんと一緒にシャルル・ド・ゴール空港まで送ってくれた。
水泳のコーチの仕事をしていて、今日はお休みだとのこと。昨夜、きっとその話を
していたと思うけど、私が分かっていなかったので、そこで初めてお礼を言った。

ムリエルさんと彼は今年結婚されるとのこと。
物静かでとてもやさしい感じのする人だ。きっと幸せな結婚になると思う。
 昨夜の二人とミッちゃん

ジャックさんをはじめ、ご家族のみなさん、本当にありがとうございました。
フランス人の性格についていろいろ言われていたりするけど、私が知り合った
フランスの方々は、みんな親切で気持ちが通じ合える人ばかりだったと思う。
今回のボルドーやパリだけでなく、前回のパリや、日本でフランス語をきっかけに
知り合ったフランスの方々も気持ちのいい人ばかりだった。
これが偶然だと言われるのなら、その偶然に感謝したい。

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2度目のパリとホームステイ その3

2013年03月08日 | フランス Bordeaux~Paris
ジャックさんのお宅はパリ郊外のマンションだった。
部屋に入ると白黒の猫「ミツコ」が出迎えてくれた。みんな「ミツ」って
呼んでいたので、「ミッちゃん」と呼ぶんだよって教えてあげたら、ご夫妻も
そう呼ぶようになった。Koko-chanの「ちゃん」だよってね
 気が付くと近くにいるミッちゃん

おうちの中には招き猫などの日本のグッズがたくさん置いてあり、
パソコンの壁紙はよく見ると上野動物園のパンダだった!


夕方、ジャックさんの元同僚で友人のパリ在住の女性と電話で話をした。
あの時、ジャックさんをエスパス・ジャポンに連れてきてくれた人だ。
「ジャックさんがあなたに伝えてって。ぜひごゆっくり、自分の家のように
くつろいでねって。そのことを心配していますよ」と言われた。

ジャックさんは滞在中に何度も何度も「フェ・コム・シェ・トア」と言っていた。
合言葉のように。緊張しないでくつろいでねって。
 ノートにも書いてくれた

別に暮らしているチボーと言う息子さんと、ムリエルという娘さんがいて、
夕飯にはそれぞれ一緒に暮らしているガールフレンドとボーイフレンドと一緒に
来てくれた。ムリエルさんは以前、自分のココちゃんの本を買いたいから送って
欲しいとメールをいただいたことがある。送るのも心配なので、いつかパリに
行くことがあったら持っていくと約束していた。それで、今回ムリエルさんの
ために新しく作り、会った時にプレゼントとして渡すことができた。
とても喜んでくれた。よかった!チボーとさんとは宮崎アニメの話をした。
やっぱり日本のアニメが大好きなんだね。築地にも行ったことがあるという。
きっと私より東京のこと、詳しいと思う。

話すときはわずかなフランス語を交えた英語。食事中は時々みんながフランス語
だけで話していて、ついていけないこともあったけど、楽しそうに話している
様子を見て内容を想像しているだけで楽しく過ごすことができた。ムリエルさんや
チボーさんのガールフレンドが「今はね、こういう話をしていたの」って英語で
私に説明してくれ、気遣いに感謝した。ムリエルさんとは昔からの友人のような
気がしたくらい親しく感じられた。夕飯は家庭料理と言え、フランス料理のコース
メニュー。デザートもファビエンヌさんの手作りでとても美味しくいただきました。
 食後にみんなでパチリ

遅い時間になり、みなさんが帰っっていった。私は以前チボーさんが使っていた
お部屋を提供してもらい、楽しい余韻を引きずったままゆっくり眠ることができた。

初めてのフランスでのホームステイは心温まるステキな時間だったなあ

明日はいよいよ帰国の日だ。
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2度目のパリとホームステイ その2

2013年03月06日 | フランス Bordeaux~Paris
ジャックさんとの出会いは2009年9月17日。
場所はパリ10区のエスパス・ジャポン。初めての海外での展覧会に
ココちゃんの本の日本語版とフランス語版を出品した時のこと。

エスパス・ジャポンの開館時間は午後1時からだったので、午前中はいつも
パリの街を歩き回っていた。都会は苦手だし、観光地を巡りたいというわけでは
なかったが、次の作品のために写真をたくさん撮りたかったからだ

毎朝出勤する会社員のように9時前にはメトロに乗って出かけるパリでの日々。
その日はルーブルの2階(ルーブルも4日続けてまわった)、オランジュリー
美術館のあと凱旋門を登り、エスパス・ジャポンは夜7時に閉まるので、夜には
オルセー美術館にも行った日だった。

午後、エスパス・ジャポンにいると、日本人女性がフランス人ご夫婦と一緒に
入ってきた。名古屋の知り合いの紹介で興味があっていらしたとのこと。
フランス人のご主人の方は元JALのセールスの仕事をしていた方で、日本が
好きで何度も行ったことがあるという。

その方が私のことりのココちゃんのフランス語版『A bientot,Koko-chan』
手にとって気に入ってくださり、すぐにギャラリーの方にカードで支払いが
できないかと尋ね、できないと言われると、ちょっと待って!と言って
キャッシュコーナーまで行ってお金を準備し買ってくださった人なのである。

ジャックさんは私が日本に帰ってからも、次にいつパリに来るんだ?来る時は
必ず連絡を、Naoko-sanのために部屋は用意してあるからと何度もメールを
くださった。なので、今回のボルドー行きのことを伝えると、ぜひ行きか帰りに
パリに寄ってうちに泊まって行って!と言われたので、予定よりも1日早く
ボルドーを切り上げ、パリに寄ることにしたのた。

2009年に、ほんの30分くらいしか会ったことのない私のことを信用して、自宅に
招いていただいたこと、驚いたし、本当に感謝の気持ちでいっぱいになった。
私が行きにボルドーの空港からガンベッタまでの行き方が分からないと言うと
ちゃんと事前に調べてメールで送ってくれたりもした。(なのに間違えた私!

そのジャックさんとはモンパルナスの駅で待ち合わせしていた。

私はけっこう緊張していた。今まではほぼひとり旅とはいえ、会場に行けば
メンバーの誰かがいて日本語で普通に話すことができる。しかし、この1泊の
パリでは家族全員親日家だと聞いてはいるが、日本語はまず通じない。メールの
やりとりは英語だが、私が特に英語が得意というわけでもないし、普段日本で
ほとんど英語を使うことがないので、考えると不安が募る。

私がTGVを降り、ホームを歩いているとたくさんの人の中にジャックさんと奥様の
ファビエンヌさんを見つけることができた。向こうもすぐに気づいたようだ。

その瞬間、さっきまでの不安がさーっと引いて行った気がした。再会した時も
その後、車でジャックさんのおうちに向かう間も、なんと話がはずんだことか
変な間があくこともなく、相手のいうことが分からないとか、言いたいことを
どう言っていいのか分からなくてもどかしいということがほとんどなく、
久しぶりに会った親戚のように話がはずんだ。

ホッとした。明日までの帰国の時間が急に短くなった気がした。

その3へつづく
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2度目のパリとホームステイ その1

2013年03月05日 | フランス Bordeaux~Paris
12月2日

朝6時に起きて、レンジでチンするご飯でおにぎりをつくり、ホテルをチェック
アウトして出発。支度中はけっこう雨が降っていてわ~どうしうよう~って
いう感じだったけど、出発直前に小雨になり、トラムの駅までは傘なしで行けた。
(私はけっこう晴れ女なのです
サン・ニコラ駅からのトラム(車体が色ではなく路線図の色が)で北上し、
カンコンスの駅ピンクの路線のトラムに乗り換えボルドーのサン・ジャン駅へ。
※上の二つのリンクはリンク先に写真があります

TGVは日本で予約していたもの。悩んだ結果たいして値段が変わらなかったので
1等席を予約していた。乗ってみて、スーツケースをどこに置こうか迷っていたら
親切な男性が上の荷台に載せてくれた。すごく重いのに!席ははじめ女性が座って
いたが私が座席のところに行くとニコッと微笑んでから別の席に移った。

私の座席は一人掛けでテーブルをはさんで知らない人と向かい合わせの席だった。
残念ながら進行方向に向かって後ろ向き。そして向かいの年配の男性は、これから
学会の発表があるようで、パリに着くまでの間ずっと資料に目を通し、メモを
書きこんでいた。おにぎりに興味を持つような人だったら一つあげようと思って
いたのに、全く興味なさそうだ。脚を伸ばせば相手の脚に当たってしまうし、
次に乗ることがあったら2等で十分だと思った

しばらくすると、風力発電のプロペラがいきなりたくさん現れて、私の気分は
一気に上昇

慌ててカメラを出して、写真を撮りまくった。向かいに座った男性は書類から
目を離し私の様子を見ていた。「日本人は風力発電が珍しいのか」と思ったに
違いない決して珍しいわけではないけど、私はあの風車を見るのが大好きで、
北海道や沖縄まで写真を撮りに行ったことがある
たぶん、最初に見たときにかなりのインパクトだったからで、そのことについては
また機会があったら語ります。

パリに着いた。降りるときに、先ほどの親切な男性が自然に私のスーツケースを
下ろしてくれた。腰が痛かったので、大変助かった。

さあ、ジャックさんはいるかな?上手く話ができるかな?私のこと、見てわかるかな?


その2へつづく
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ボルドー展覧会撤収の日

2013年02月24日 | フランス Bordeaux~Paris
12月1日

今日は朝、先日会場でお知り合いなった日本通のフランス人男性と日本人の奥さんと
ホテルの前で出会い、街の中心部まで車で送ってもらった。フランスで
個人の車に乗るのは初めて

展覧会場の開館まで時間があったので、クリスマス市や、カンコンス広場で
開催している骨董市を覗いてみることにした。昼間のクリスマス市は夜と同じく
ツリーの市場や食べ物屋さんや雑貨屋さんなどの屋台が並んでいて朝から
賑やかだった






私は骨董品やアンティークにはあまり詳しくないけど、
いろんな形の鳥カゴが見たくて、骨董市もくまなく回った。



トラムのカンコンスの駅。乗り換えに便利

展覧会会場では最終日のせいか、けっこうたくさんの人がいらして賑やかだった。

作品を手にとって見てくださる方々

なるべく会場にいたかったけど、私にとってボルドー最終日となる今日は
行きたいところが2か所あった。

1か所目はランチ。会場からすぐ近くにガレットのお店があって、とても
美味しいという評判だったので、ぜひ行っておきたかったのだ。今回の渡仏
直前にも名古屋のセントラルタワーズに入っているガレットのお店に行った。
美味しかったので本場で食べるのが楽しみだった


余談ですが・・・
この名古屋のタワーズのお店は今年のお正月に行った時に、がっかりした
ことがあった。黒いスーツを着た店員さんがとっても嫌な接客態度だったから
せっかくお料理はおいしいのに、とても残念だと思った。


戻って。美味しいフランスのガレットでランチを済ませてまた会場へ。
そして、どうしても行きたかった2か所目。先日知り合ったマルゴさん
アトリエに行きマルゴさんに会うことだった。

しかし残念!マルゴさんはいたのだけど、お客さんが来て打ち合わせ中だったため
話すことができなかった。またあとで来てと言われて夕方にも行ってみたが
その時も接客中でゆっくりお話しすることができず、アトリエの前で二人で写真を
撮った。先日メールで送ったらとても喜んでくれた良かった!
またいつか会えますように。

夜7時に会場をクローズして、いよいよ撤収作業。ここでもミセスNさんの
ご主人に手伝ってもらい、なんとか綺麗に片付けることができた。
 
ミセスNさんの作品。和紙の絞りがおもしろいでしょ

出発直前にりかさんに手伝ってもらって作ったパネルは寂しいけど
むこうで処分してきた。作品を支えてくれてありがとう。

 さよなら、サン・レミ教会

 床に見つけた鳥の足跡


撤収の合間に写真を撮る作家さん

 祭りのあと

会場を出るとき、私は多くのメンバーより一足早くボルドーを発つので
そこで補助金の申請書類の確認と、お世話になったご挨拶をさせていただいた。
加納ともみ先生が両手でぎゅっとハグしてくれて、涙が出そうになった
お世話になりっぱなしなのに、いつも「よくがんばったね」と褒めてくださる。
本当にありがたい存在です。

その後、みんなでホテルに帰り、同じホテルのお仲間が夕飯のお惣菜をおすそわけ
してくださった私はアルコール飲めないし、基本的に一人でマイペース
なので、なかなかみなさんと夕食を共にすることができなかったけど、気にかけて
いただいて嬉しかった。ありがとうございました

明日の朝はパッキングして、パリまでのTGVで食べるおにぎり作ろう
モンパルナスの駅でジャックさんが待ているはず。ちゃんと上手く話ができるかな。

ボルドーも長いようで、後半はあっという間に過ぎた気がする。
でも、もうボルドーはお腹いっぱい!次に来る機会があるかどうかわからないけど
いい街だったと思う。

ボルドーの街、お世話になったみなさん、どうもありがとうございました!

明日はいよいよパリだ。
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トラムの端っこへのショートトリップ

2013年02月20日 | フランス Bordeaux~Paris
11月30日

今日は朝からトラムの1日乗車券を買って、会場が開く前にお出かけをしてみた。
ボルドーの街をを南北に走るピンクのラインに乗って北の終点の近くに
湖があるのを地図で見ていたので、行ってみたいなと思っていたからだ。

まあまあの大きさの湖で学校からヨットの練習に来ている人達の帆が浮かんで
綺麗だった。やっと最近になって本来の冷え込みが始まったみたいで
水たまりには氷が張っているし、まっ白に霜が降りていて、それはそれで
かわいらしい光景だった。







川沿いに走る赤いラインのトラムの終点は、寂しい感じ。
赤いラインは途中の港町的な倉庫群を過ぎると、とたんに雰囲気が変わる。
途中下車しようと思ったけど、なんとなくやめてそのまま帰ってきた。
帰ってくる時には空に変な形の飛行機雲を見つけた。


ぐるぐるした飛行機雲。空軍の訓練の跡?

会場では加納先生の折り鶴を糸につなぐワークショップのお手伝いをした。


会期中はたくさんの人が日本の被災地へのメッセージを紙に書き鶴を折って
くださった。そしてお土産に日本の子供たちがメッセージを書いて折った鶴を
お渡しするワークショップを連日おこなっていた。

午後、休憩がてら大きな公園を散歩してみた。

夜、会場からの帰りにカルフールでお買いもの。これで食料品を買うのも
最後かもしれない。明日はいよいよ最終日、そして搬出。
ボルドーに忘れ物はないかな?

今日はホテルのお掃除は来なかった。疲れたので早目に寝ます。
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向こう岸からの朝の風景

2013年02月16日 | フランス Bordeaux~Paris
11月29日

朝、支度をしている時にお掃除の人が来た。
このチャンスを逃してはいけないと思い、入ってもらって掃除をしてもらった。
ついでに排水溝のつまりも直してくれた。今さらだけど

今朝はトラムに乗って街に出た。

先日会場に来ていた地元の方が「朝ガロンヌ川の向こうからボルドーの街を見た
景気がとても綺麗で、私は一番好き!」と地図を見ながら教えてくれたので、
ぜひ見てみたいと思ったからだ。これこそ、地元の人ならではの情報!

でも、実際いってみると「別に。。。」っていう感じだった。
 どうでしょう?

ジャルダン・ボタニックというころから見る景色と言ってたけど、
なにか違っていたのかしら。あるいはもっと早い時間だったのか?

この朝のお出かけで日本食のお店「Kyoto」と「Nagoya」を見つけた。
「Nagoya」気になる~!

その後、アキテーヌ美術館に寄って、出展された方々の作品を観てから
マルゴさんのアトリエを見に行った。

マルゴさんは会場に見に来てくれた方で、ルリユールのアトリエをもっている
女性の方。私の和綴じの作品を見ながら話をしたときに、私が、アトリエを
見せてほしい言ったら、来て来てって快く場所を教えてくれていたのだ。
でも、まだオープンの時間には早くて場所を確認しただけになった。

 マルゴさんのアトリエ



今日は会場では、和ノ紙ブログのころから時々コメントを書いてくださる
和紙造形作家のTOMOKOさんのワークショップがおこなわれるため、お手伝いを
する予定。私の時も本当によく手伝っていただいたからお返ししなくては
文香を作るワークショップは穏やかなマダム達が静かに盛り上がっていた。


終わりがけに日本語ペッラペラのウイリアム君と言う地元の学生さんがやってきた。
めちゃくちゃ自然で日本語がうまい!聞けば日本に長く行ったことはないが、
普段のひとりごとなどはすべて日本で話すようにしたとのこと。家族からは
フランス語を話さなくなったので大反対されたそうだ。すごいなあ~。
折り紙が大好きで、常にバッグにいろんな色の折り紙が入っていた。

それから、会場に犬がいる!と思ったら、秋田犬が入っていた。
血統のいい秋田犬はこっちのお金持ちの趣味で飼われていると、秋田出身の
日本館の進藤さんが教えてくれた。
 ロシア人が連れていた秋田犬

この日、ホテルに帰ると、テレビの画像と音声にノイズが入るようになり、非常に
見づらくなっていた。まったく、私はこのホテルと相性が良くないんだなあ
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コラム:腰痛と脚の痛みについて

2013年02月14日 | フランス Bordeaux~Paris
フランス行っている間中、ずっと腰と左足が痛かった

腰痛は何年も前から持病になっていたけれど、今回の発端は夏の紙の温度
での個展のころから。そのうち痛みが治まるだろうと思っても全然良くなら
ないから整形外科にも行ってリハビリもしたし、寒くなるころからは初めての
鍼治療にも通った。

渡仏直前には別の理由での腰痛が重なり、フランスに行くのをやめようかと
何度も思うほど辛かった。この腰痛は偶然ポリープが見つかり切除したら
痛みが治まったが、以前からの腰痛は治まらないままだった。

だから今回のフランス行きは、とにかく「無事に行って帰って来れますように」
と祈りながらの旅となった。痛いのと、痛みで思うように動くことができず
予定していた作品が思うように作れなかったのがきつかった。ココちゃんの
フランス語版は5冊は作ってもっていこうと思っていたのに、結局2冊作るのが
やっとだった。飛行機の中でも、とにかく腰が固まるのか怖かったから、隙間を
見つけてはストレッチをしていた。スーツケースを持ち上げるときなどは、
かなりの覚悟がいった。

腰は朝が一番痛い。
そして、フランスに行く前から左のお尻からふくらはぎの方にも痛みが走るので
かがんだりする姿勢が簡単にできなくなってしまった。一番しんどかったのは
向こうで合わないベッドで起き、支度をしている時に靴下が履けないことだった。

一人でベッドの上に転がって悪戦苦闘してやっと靴下を履く。痛いし情けないし
本当にいやな時間だった。朝起きた時に「ああ、今日もまた痛みをこらえて過ごす
1日が始まるのか。。。」と思うと朝から気持ちがなえる日が続いた。

日中はとにかく街を歩き回る。ホテルと教会の往復や、ランチや買い出しのため
やたらと歩いた。石畳は負担がかかるような気がしたが、よく歩いたのは
いいことだったと思う。ただし靴の紐がほどけたときは絶望的な気持ちになった。
あの姿勢もそうとう辛いのだ

日本に帰ってからもしばらく週2回、鍼灸院に通った。
そのころは腰よりも左のお尻から脚にかけての痛みがひどかった。
腰は以前ヘルニアと診断されていたが、脚は坐骨神経痛ではないかと言われた。
クリスマスのころにやっと痛みが治まり、通院も終わり新年を迎えた。

無事に行って帰ってこれて本当に良かった

今でも同じ姿勢を続けていると腰が固まって痛くなるし、ずっとパソコンに
向かっていると、さっとまっすぐに立つことができない。気をつけなければ!
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バイヨンヌへ その2

2013年02月13日 | フランス Bordeaux~Paris
バイヨンヌの街の建物は、ボルドーの石造りとは見かけが違って
やはり山のふもとの街なんだなあというような作りの建物が並んでいた。
もちろん、山まではまだだいぶあると思うけど、パウロ・コエーリョの本
『星の巡礼』や映画『サン・ジャックへの道』などを観ていたから、巡礼の道に
関係していると知って、なんだか大事な旅の途中に寄る街という印象を持った。


山のふもとにありそうな壁面の建物が並ぶ街並み

そして、街を歩いていたら、レストランやお土産屋さんと並んで、いろいろな
職人さんのアトリエが点在していることに気付いた。靴、ルリユール、時計、
革製品など。生活の中に普通に溶け込んでいた。

 靴工房

 製本工房
ウインドウにいせひでこさんの『ルリユールおじさん』が置いてあった



真ん中の緑のところが時計工房


夕暮れ前に雨がやんで、よかったよかった


ボルドーに帰る前に有名(らしい)チョコレートのお店で泡あわショコラを
飲むことにした。混んでいたが待たずに入れて席に着く。
ショコラだけでよかったけれど、お店の人と隣に座っていたお客さんに勧められ、
ガトーバスクというケーキも注文した。


ケーキの先っちょを食べてから撮影

泡あわショコラはとっても美味しく、ケーキも美味しいけどボリューム満点で
お腹一杯になった。

そして、またTGVに乗ってボルドーへ帰る。
ホテルに帰ってからバイヨンヌ名物の生ハムを一切れ食べた

でも、部屋のタオル交換やクリーニングがされてなくて、がっかり。
他の人たちはちゃんとされているみたいなのに


考えたらボルドーもあと3日。
やり残したことがないか考えて、あっという間に時間が過ぎることに驚くが。
早くうちに帰りたい気持ちはあまり変わらない。腰や左足が痛いし、ベッドが
あまり合わない感じ。そして、ことりたちのことも心配だから。
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