教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
高校生でよかった
第53期文演(10/9/25~12/4)アンケートです。
Aさんは、このブログではすでに何回も登場している高校1年生です。
Aさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 一番のきっかけは、先生からの紹介です。私は昨年SEGの夏期講習で「速読」を受講し先生っ子となり、受講中すでにクリエイトの生徒になることを決めていました。講習後、文演も紹介してくださいました。
初めて、ここまで私を見込んでくださる人に出会え、本当に嬉しかったです。 実際は、文演自体に興味があったというよりも、もっと先生の授業を受けたい、先生から教われるもの、吸収できるものは全て自分のものにしたい、自分が変わりたい、と速読に巡り会えた興奮状態のままの私の気持ちでした。またやり終えたときには、自分は絶対変われるんだという勝手な思い込みがあったからだと思います。
でも、それだけではありません。本が好きとか読みたいと思ったことがなかったこの15年間。実際、速読を受講する前は、本を速く読めて本が大好きな人にでもなっちゃおうかなどと思っていました。すみません。まだまだですが、でも今こうやって前の自分を何言ってるんだと笑えるようになってきました。好きな本や作家を見つけられたり、本屋にある小説とりあえず全部読みたいと思ってしまったり。変わりました。
そして小学生から書いていた作文。書くことに抵抗はなかったのですが、いつからか苦手意識を持つようになりました。速読もですが、書けるようになりたい、読めるようになりたいとは密かにずっと思っていた私はその機会を自分のためにも、ものにしようと思い受講を決心しました。
ここまで言っていますが、実は講習を終えた翌日、すぐに速読そして文演に入会しませんでした。毎日の部活やらで時間が限られているなか、今まで行ったこともない池袋に時間を見つけて続けていけるのか。今までの私だったら、とりあえず続きません。父はどんなときも止めません。講習のときから勧めてくれて、今でもクリエイトに行くたびに喜んでくれます。母はずっと私を見てきました。もしかしたら途中で止めちゃうかもしれないと思ったかもしれませんが、私の強い希望を聞いてくれました。文演は受講を決め受講料を支払えたときは、今からでも授業受けられますというくらい待ち遠しかったです。ずっと通っていた塾も、文演の時間と被っていたため辞め、両親の思いも感じながら文演にのぞみました。
また今までも、どうせ出来ないだろうと最初から諦めるのではなく、いつも出来るようになりたいと何事にも取り組んできました。今まで何事にもそんな気持ちで取り組んできた分、自分なら出来ると自分自身を信じられたことも、受講を決めた理由の一つだと思います。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 さんざん活字が嫌いだったとは書いてきましたが、好きな本はいくつかあり、作文の書き方も小学生のときに教わり、基礎くらいなら知ってるから大丈夫だろうと思っていたのですが、1回目の授業。何が始まるのかなと思うとまず文章の元となる基礎から始まり正直驚きました。
いざやってみると自分が思っていた答えと違う。他人の文章に対してでも、先生からの指摘すべてが今まで書いてきた自分の作文への指摘のようで、自分が恥ずかしくなりました。その思いは逆に心に残り、今は本や人からのメールでも、自分が評論家になった気持ちで読み、一人でだめ出しをしています。
また、文章は書き出しが大事だというお話はとても印象に残っていて、本屋でもいつでも文章を目にするときは書き出しをチェックしています。また、いろんな文章を読んでいくうちに、自分の書きたい文章の型や構成が分かってきました。長期休暇の宿題で一番嫌いな作文。今は、早く書きたくてなりません。半年前までは本を読む気がしないと言っていた女子高生が、今では自分が評論家にでもなったかのように文章を読むようになりました。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 早く自分の要約の感想を知りたい。最初で最後の先生から自分の文章への添削。やりきりました。初めはおおまかに取って、どんどん重要な部分を抜き出していく。文をつなげるまでは出来ても、その後の構成や文演で習ったことを取り入れようとすると完成できませんでした。
いくら練り直しても納得できない中、出来たと思えたものを元の文章を知らない親に読んでもらいました。感想は、「書きたいことは何となく分かるけどはっきりしない」でした。ごもっともだなと思いました。それからパソコンとにらめっこの毎日。がらっと構成を変え何度も読み返し、もう今の自分のもってる力を出しきれた自信作とよべる要約ができました。同時に前の週に配られた皆さんの要約を読んで、自信作だと思っていた自分の要約に不安を抱いたり、自分が自信をもって提出したからと自分に言い聞かせたり。とにかく要約のことで頭がいっぱいでした。
A.3-2 「授業後」 皆さんの要約にどんどん指摘が入っていく中、自分が書きたかった表現が上手く書かれていて、なんで自分は思い浮かばなかったんだろうと自身に怒ったり、すごい人たちの良い文章が同じように自分にもあって安心したり。一つ一つの指摘が自分に当てはまるのかと照らし合わせていました。力を出しきるまで要約に取り組むことができ、自分の文の書き方の未熟さを知り、すごい体験だったなと思います。そして自分だけでなく、受講者全員が同じ気持ちで要約に取り組んでいらしたことに、文演のすごさを感じました。全員分の要約一つ一つに文演で学んだすべてが凝縮されているなと、いま読み返しても思います。今までで一番の「宿題」でした。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 まず初めに、高校生でよかった。一番伸びて、寝るたびに変わるといわれるこの時期に文演を受けられたことだけでも、生まれ変われた気がしています。また周りの環境。皆さんがすごそうなのは見るからに伝わってきましたが、速読のスコアは今まで聞いたことのない数字ばかりが並ぶ未知の世界にいる人々でした。今まで経験したことのない環境にいるだけで、自然と自分を変えてしまうほどの刺激を受けました。
自分の無知さに気づかされ身が狭くなっていくのがわかりました。それに対して、冨田さんをはじめとしてどんどん大人な指摘をされて、自分がこんなところにいて良いのかと思うほどでした。会社の重大会議にいるような気持ち、もちろん体験したこともありませんが。私らしくないですが、発言すればバカがばれると思うと発言する手をなかなか挙げられないまま、終わってしまいました。いま思うと、その恥ずかしさで学んだものは大きく、恥を捨てて発言し高校生の勢いを活かせてたらなと思いました。
回を重ねるごとに、年齢がまるきり違う私に大人の方たちは良くしてくださいました。人生の先輩から勉強方法や大学や就職、夢についてなどたくさんのものをいただきました。文演の内容に直接かかわることではないかもしれませんが、皆さんと知り合えたのも文演・クリエイトを通してです。貴重なこと、身にしみて感じます。皆さんに少しでもこれから何か恩返しできればと思います。
どんなことがあっても、どんなに具合が悪くても文演に行きたい、休みたくないと思いました。学校行事や引退試合と一年で一番いそがしく充実している時期に、文演がありました。それでもそう思えるだけの授業。行っていながらも自分ですごいなと思いました。まだ文演を受講していない人は、そのチャンスがあるだけでも羨ましい。できるなら、もっと自分の文章を指摘していただきたかった。あの「宿題」だけでは物足りない気持ちでいっぱいです。最終回、もう文演を受講できないんだと思うと終わりたくない気持ち、早く文演を受けたい、皆さんに会いたい気持ちでいつもより早く、両親を連れて教室に行きました。
本当に第53期文演を受講できて良かったです。
ありがとうございました。
Aさんの「要約」は、高校生のものではありませんでした。
こちらから、特にこの点が……というものはありませんでした(多少は……)。
これからは、SEGで例の講座を受けて、新しい衝撃を受けてほしいものです 真
※Aさんは、慶應総合政策学部に入学しました。
※クリエイト速読スクールHP
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さて、A.1の32行目の《文演は受講を決め受講料を支払えときは、今からでも授業受けられますというくらい待ち遠しかったです。》ですが、これは《文演の受講を決め受講料を支払えたときは、今からでも授業受けられますというくらい待ち遠しかったです。》ではないでしょうか。
ではまた。