第53期(10/9/25~12/4)文演完全版アンケート第1号が届きました。
完全版とは、最終第8回目のA.3「授業後」に回答したものです。
Iさんのお仕事は……という部分は、Iさん自身A.1で答えています。
Iさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 ・現在の仕事は、保険会社のシステム・エンジニアです。今まではプログラム開発の一担当者として、バグがないロジックをより早く構築できれば高い評価を得ることができました。・3年ほど前からプログラム開発者を束ねる立場になり、上司へプロジェクトの開発趣旨、問題点および改善策の報告書作成が主な仕事になりました。そこでの評価は、いかに文書で分かりやすく報告書を作成できるかです。プログラムの中身をどれだけ知っていても評価にはつながりません。頭では理解できていても、上司に意図が伝わる文章が書けず日々悩む毎日を過ごしていました。ここまでは順調にキャリアを積んできましたが、このままではいずれ頭打ちになってしまうと思い、一から文章の書き方を習いたいと思い受講しました。・また、ハウツー本も購入し改善を試みましたが、理解はできても文章力向上へは結びつきませんでした。文演アンケートを読むとハウツー本のような表面的なものではないように感じ、もしかしたら克服のきっかけになるのではと思い申し込みました。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 ・一番は文章の怖さを知りました。たった一語でも使い方を誤ると、それまでの文章の意味がなくなってしまう。そういう意識で今まで文章を書いてきたことはありませんでした。読み手のことは全く無視していたということです。今までの文章では、相手に自分の意思とは真逆に捉えられても仕方がないと思いました。・新聞や小説などのプロの文章をじっくりと読むようになりました。平易な言葉、分かりやすい表現で、核心を突いた表現をする。今まで以上にプロの凄さが実感できるようになりました。逆に会社の報告書などは、今まで上手に書けていると思っていた人もまだまだだなと気づく点も多いです。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 ・原文を生かして要約をするよう心がけました。前半はあまり苦労することなく要約ができましたが、後半は重要と思われる箇所が多く、文字数内に収めるのに苦労しました。読み返すたびに、重要だと思われる箇所が変わり、提出した現在も本当にこの内容で良かったのかなという思いがあります。自分の中では何度も読み返して収まりが良かったので納得はしています。最終回にどのような指摘を受けるのか、今から緊張しています。
A.3-2 「授業後」 ・提出の早さがビジネスマンとして良いと言われ、完全に自分の仕事ぶりが見透かされているなと思いました。良いように言われていましたが、早い分、仕事が雑なんです。スピードで誤魔化しています。案の定イージーミスを何か所もしていました。また、講義前に自分の文章を他の方と見比べてみて、自分が書きもらしている部分にあまり気づけませんでした。講義を受け、読み込みがあまいなとショックを受けました。・最終回の講義はマジックの種明かしを見ているような気分になりました。今までの講義の内容、配布された資料の最終形がこの要約に集約されていました。要約の文章そのものが文演を表しているなと思いました。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 ・もともとは自分が書けないのは理解は出来ているが、表現する能力がないからだと思っていました。この考えが全く間違っていたことを思い知らされました。理解できていないから、文章に表現できていなかったのです。文章が書けない理由は、書き方以前の問題だったのです。強い衝撃を受けましたが、解決策は見えてきました。まずは、何を相手に伝えたいのか整理をし、そのうえで、文章ルールに則った書き方をする。そうすれば今までより少しはまともな文章が書けるような気がします。・後半の講義での指摘事項は理解できても、それを修正し文章で表現をするとなると難しいなと感じました。そういった意味ではようやく入口に到達した感があります。より相手に伝わる言葉、文章構成はどのようにすればよいか、日々の文書作成の中で向上させていくのが今後の課題です。・欲を言えば、要約のような添削指導を何回か受けたかったです。文演Bの開催日程決まれば一番に声をかけてください。必ず参加します。
Iさんは、30代半ばです。
Iさんのような手堅いひとをたくさん抱えているのが大組織というもの。そんなことを思わせる風格が、Iさんにはあります。
『メールで送ってください』というものは、いつもIさんはトップでした。
大事なことです。
Iさんのような、シビアな世界で仕事をしているひとたちの役に立てるようになっています。これが何よりうれしいです。 真