天皇誕生日の12月23日(月・祝)が、SEG「速読による能力訓練」D3ターム最終日でした。
レッスン終了後、全24名+1名の生徒たちは、恒例のアンケートを記入。
書き終えた生徒たちが、ひとりふたりと教室から全員出ていくのを待って、若者が教室に入ってきました。
「松田先生、3年前の春に受けた者です。数字が大したことがなかったので覚えていないかもしれませんが、受けてすぐに国語の成績がものすごく上がりました。全体の成績も上がりました。中3になる春期講習でした。一度お礼にと思っていました。理系ではないのですが、SEGに通っています。イメージ記憶がすごく役立っています。終わってからもずっと本で練習しています。いま高3でこれから受験を控えています。いつかは池袋の教室に通いたいです」
こんな内容でした。
学芸大附属の時代がきているとよく書いていた頃の、学芸附の男子でした。
「覚えていない」のは「数字」ではなく、体型の記憶からです。まだ中2といっていい新中3生と、あと数か月で卒業式を迎える高3生ではまったく違っています。とくに男子の場合は、身長や体重などに大きな変化があります。
名前を聞くと、かすかな記憶がありました。
家に帰りブログとHPで確認すると、2010-04-11「読書に費やす時間は無駄ではないと確信できた」にある最上段の新中3生ではないかと推測しました。
翌日、SEGに氏名と学年を伝えて調べてもらうと、スキャナーで取り込んでいたZ君の受講アンケートをすぐに持ってきてくれました。
そのときのZ君のコメントです
■全く予想のできなかった切り口からスタートし、初めは戸惑った。目さえ動けば速読は出来るのでは、と甘く考えていたため、論理性をも問われることに驚いた。だがその大切さが分かり、やがて隣の人のスコアに悔しさを覚えた。その時出したエネルギーが、今の自分の力になっている。瞬きを忘れるほど集中し、自分の体に不甲斐無さを覚えるほどの力を出した結果が、この5日間のスコアだ。先生が仰っていた通り、「無理をする」ことなしに、古い自分から脱皮することはできないと思った。これからも、限界突破を繰り返して、成長してゆきたいと思う。―学芸大附属 新中3男子―
「最終5回目の主なスコア」数字ランダム45・45・41 漢数字一行三→320、一→190、九→85 たて一行ユニット59・49 ロジカルテストCタイプ21/22・19/22スピードボード5×513/16・20/21 イメージ記憶14/40(30秒)、27/40(30秒)倍速読書7,000字/分・理解度B(初速1,200字/分A-)
・数字ランダムシート「日を重ねるごとに頁全体が見えるようになり、頭の中に思い描いた数字(のかたち)が、ぱっと目に飛び込んでくるようになったから。速読の基礎でないかと思う」
2010-04-11で間違いありませんでした。
バランスよくできています。
アンケートでは、そのほかの質問にも答えてくれています。
受講前の速読への印象は、「目の動き方だけモデルの模倣をすれば、簡単に出来るようになると思っていた」。←こういうひとは、大人でもまだまだいるはずです。
受講目的は、「とにかく学べることを全部やって、より速く読む技術を身につけること」。
好きな作家は、「志賀直哉、芥川龍之介、梶井基次郎、浅田次郎、サン=テグジュペリなど」。好きな作品は、「『蒼穹の昴』『檸檬』『夜間飛行』『方丈記』『深夜特急』『最長片道切符の旅』」。好きな分野は、「紀行文学、歴史小説、古典ほかあまり問わない」とありました。
3年前のZ君は老成した14歳でした。
当時の記録カードを探すと、初日のスピードチェックはいきなり58秒・58秒・56秒・50秒
イメージボード16連勝!
スピードチェック4日目48秒・47秒、イメージ読み85個(2分)。
4日目記録カードコメントには、「いつのまにかまばたきをするのを忘れていたほど、集中して取り組んだ。数字の伸びが少なかったりすると、悔しかった」とありました。 真
※クリエイト速読スクールHP
・上記、学芸大附属生Z君は、2014年大学入試で東京大文科Ⅰ類に合格しました。合格発表の5日後、3月15日(土)、クリエイトに入会しています。
・2014-03-17「4月から大学生になるので、」