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"忠太"奮闘記

未熟な安全テクノロジー?

2011-07-24 13:40:55 | 雑談
 中国の高速鉄道で追突脱線事故で死傷者230人を超える大惨事。
 つい先だって(7月8日)中国メディアが、自国の高速鉄道を日本のメディアが「海賊版新幹線」と揶揄したことについて、鉄道関係者が中国の技術指標のほとんどが日本の新幹線を大きく超えており、海賊版報道に何の根拠もないと一蹴したと報じていた。
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 ちょっと前には、上海~北京を結ぶ高速鉄道線で最高速度380Km/時(営業速度は当初350Kmとしていたが、不具合続きで300Km/時にしたとか)を達成した時、自力開発と胸を張っていた矢先のこのたびの大惨事。
 もともと、日本・欧州・カナダから「車両や地上設備、運行管理システムの技術をバラバラに導入」の”寄せ集めのモザイク珍幹線”のため、総合的な安全システム構築が難しいと危惧されていた。
 冷戦下に米ロ両国が競って衛星ロケットを打ち上げていた頃の話、宇宙で出会った両国の衛星同士の挨拶が「グーテン・モルゲン」(ドイツ語で「お早う」)。
要するに、両国のロケット技術は第2次大戦の戦利品としてドイツから『持って帰ったロケット、もしくは、連れてきた技術者』が作ったものだとの笑い話。
そのご、両国は自力開発に力を入れることになる。
 暴走させるだけが技術じゃない、フェイル・セイフが基本の安全運行と性能のバランスが取れ、初めて「最高」と胸を張って欲しいものだ。
 急速に発展する中国は、軍事優先・国威発揚に力を注ぐあまり、肝心のところが欠落しているのではないか。
 記録は一朝一夕で成し遂げられるものじゃない。
原発事故で、何かと委縮しがちなこの頃、1964年東海道新幹線開業以来、45年以上も死亡事故ゼロの記録を更新中の、われらが新幹線技術にカンパ~ィ!!