『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』(文藝春秋、1994年5月)を著わした若泉 敬(ワカイズミ・ケイ(タカシ))氏が15年前の今日、自ら命を絶った。
※外国人に馴染みやすくするため「ケイ」と呼ばれていたが、「タカシ」が正式な読み。
米国での公文書公開や、故佐藤首相宅から見つかった佐藤・ニクソンの覚書、密約暴露の西山事件などから、
「核抜き本土並み」の裏に「有事の際の再核持ち込み密約」の存在が事実となった。
時の政府や外務省が否定し続けてきた、「密約の存在」を「本土復帰のために、(密約は)仕方なかったのだ」と、その存在を著書で公にした。
しかし、原潜に核ミサイルの搭載で沖縄への配備・持込みが、さほど意味をなさなくなったことを隠し、
「核なし本土並み」の陰で、密かに「極東の拠点として沖縄の永久使用」を固めた米国の権謀術数に乗せられ、
関係者からも過去の話と突っぱねられ、沖縄県民に申し訳ないと自ら「結果責任」を取った、とされている。
氏の働きと著作には色々な評価があるが、軽々と論ずるには凡夫の身には荷がかち過ぎるけれど・・・。
昨年、NHKがTV番組「密使 若泉 敬 沖縄返還交渉の代償」を放映した際DVDに収めておいたのを
改めて再生し複雑な気持ちになった。
また、この人のブログにはこの様な記述もある。
国家間の交渉ごとは一筋縄では理解できない裏表があると思うが「裏」のまた「裏」まであろうとは。
片やノーベル平和賞受賞、片や自決(ご本人が当時の太田沖縄県知事にあてた手紙の中では「自裁」となっている)。
「騙すほうより、騙されたほうが悪い」といわれる政治の世界に、純粋一途の若泉氏は馴染めなかったのだろうか。さぞかし無念であったろうと思う。
※外国人に馴染みやすくするため「ケイ」と呼ばれていたが、「タカシ」が正式な読み。
米国での公文書公開や、故佐藤首相宅から見つかった佐藤・ニクソンの覚書、密約暴露の西山事件などから、
「核抜き本土並み」の裏に「有事の際の再核持ち込み密約」の存在が事実となった。
時の政府や外務省が否定し続けてきた、「密約の存在」を「本土復帰のために、(密約は)仕方なかったのだ」と、その存在を著書で公にした。
しかし、原潜に核ミサイルの搭載で沖縄への配備・持込みが、さほど意味をなさなくなったことを隠し、
「核なし本土並み」の陰で、密かに「極東の拠点として沖縄の永久使用」を固めた米国の権謀術数に乗せられ、
関係者からも過去の話と突っぱねられ、沖縄県民に申し訳ないと自ら「結果責任」を取った、とされている。
氏の働きと著作には色々な評価があるが、軽々と論ずるには凡夫の身には荷がかち過ぎるけれど・・・。
昨年、NHKがTV番組「密使 若泉 敬 沖縄返還交渉の代償」を放映した際DVDに収めておいたのを
改めて再生し複雑な気持ちになった。
また、この人のブログにはこの様な記述もある。
国家間の交渉ごとは一筋縄では理解できない裏表があると思うが「裏」のまた「裏」まであろうとは。
片やノーベル平和賞受賞、片や自決(ご本人が当時の太田沖縄県知事にあてた手紙の中では「自裁」となっている)。
「騙すほうより、騙されたほうが悪い」といわれる政治の世界に、純粋一途の若泉氏は馴染めなかったのだろうか。さぞかし無念であったろうと思う。