ガンダーラ井上著、2003年、岩波書店発行(岩波アクティブ新書).
時計は当然、時間を知るための道具です.
でも近年その本来の目的を失い、自分をアピールする一つのアイテムとしての役割を担うようになりました.
そんな視点から書かれた本です.
TPOにより、「こんな時はこんな時計はいかがですか?」という提案が30項.
時計の本というと、概してヴィンテージ・ウォッチの蘊蓄が語られることが多いのですが、100万円以上もする時計が一般人にそうそう買えるわけではなく、現実とのギャップを感じがちでした.
この本に取り上げられている時計達は高価ではありません.せいぜいロレックスくらいで、ヴァシュロンやパテックは本論には出て来ず、高級時計の象徴として触れられている程度.
そして、いろんな時計が紹介されています.
特に、機械式時計からクォーツに発展する1960~1980年代の過渡期には様々な駆動形式の時計が百花繚乱状態でしたが、他ではあまり紹介されない歴史の襞に埋もれてしまった時計達にもスポットライトを当てたことが斬新です.
エレクトロニック時計、音叉時計、LED時計、などなど.
読み終えると、近年の時計小史が自然に頭に入っている二度おいしい本だと思います.
私が「これ、欲しい!」と思った時計は・・・「Think the earth wn-1」
地球の北半球そのものがドーム状の針になっており(地球針?)、この全体が1日で1回転するというもの.
北極を中心に回るその方向は反時計回りで、地球の自転に合わせています.
この時計を装着していると、落ち込んだ時に「小さなことにくよくよするなよ」と地球が語りかけてくれるような気がします.
時計は当然、時間を知るための道具です.
でも近年その本来の目的を失い、自分をアピールする一つのアイテムとしての役割を担うようになりました.
そんな視点から書かれた本です.
TPOにより、「こんな時はこんな時計はいかがですか?」という提案が30項.
時計の本というと、概してヴィンテージ・ウォッチの蘊蓄が語られることが多いのですが、100万円以上もする時計が一般人にそうそう買えるわけではなく、現実とのギャップを感じがちでした.
この本に取り上げられている時計達は高価ではありません.せいぜいロレックスくらいで、ヴァシュロンやパテックは本論には出て来ず、高級時計の象徴として触れられている程度.
そして、いろんな時計が紹介されています.
特に、機械式時計からクォーツに発展する1960~1980年代の過渡期には様々な駆動形式の時計が百花繚乱状態でしたが、他ではあまり紹介されない歴史の襞に埋もれてしまった時計達にもスポットライトを当てたことが斬新です.
エレクトロニック時計、音叉時計、LED時計、などなど.
読み終えると、近年の時計小史が自然に頭に入っている二度おいしい本だと思います.
私が「これ、欲しい!」と思った時計は・・・「Think the earth wn-1」
地球の北半球そのものがドーム状の針になっており(地球針?)、この全体が1日で1回転するというもの.
北極を中心に回るその方向は反時計回りで、地球の自転に合わせています.
この時計を装着していると、落ち込んだ時に「小さなことにくよくよするなよ」と地球が語りかけてくれるような気がします.