日々雑感

読んだ本やネット記事の感想、頭に浮かんでは消える物事をつらつら綴りました(本棚7)。

好きだモノ。。。「 腕時計」(by NHK)

2014-06-05 07:13:16 | 時計・鞄・靴
 最近、腕時計をカルチャーとして紹介してくれる番組が増えました(喜)。
 これもその一つ(好きだモノ。。。「腕時計」)。



 ブレゲの名作「マリー・アントワネット」やフランク・ミューラーの3億円もする超複雑時計に始まり、日本人初のアカデミー会員を紹介し、大ヒット作 CASIO G-shock 発案者を取材し、果ては街の時計修理師まで広く扱う盛りだくさんの内容でした。
 満腹です。
 ふむふむと興味深く視聴したポイントを挙げておきます;

並木浩一氏
 著作「腕時計一生もの」は読んでいましたが、本人の映像を初めて見ました。
 ウ~ン、怪しいおじさんですね。
 所有する腕時計は300本!
 番組の要所で蘊蓄を傾けてるご意見番の役割。
 「時計のチッチッチッという音はルビーが金属にあたる音」と説明し、なるほどそうだったのか、と気づいた次第です。

独立時計師集団「アカデミー」初の日本人メンバー「菊野昌宏」(30歳)
 アカデミーの重鎮、フィリップ・デュフォー氏の推薦で会員になった若き時計師。
 機械式時計に日本の味を加味した作風で、世界で高い評価を受けているそうです。
 2012年に作成したトゥールビヨンは「枯山水」と名付けられ、日本庭園の枯山水をイメージした文字盤です。



 2013年に作成したミニッツリピーターは「折鶴」と名付けられ、折鶴の羽を広げる動作が音を出す仕組み。文字盤は刀の鍔に使う木目金。



江戸の「万年時計」
 “からくり儀右衛門”こと田中久重(東芝の創業者)が作成した複雑時計。
 前項の菊野氏はこの万年時計に出会い、触発されて現在の仕事を始めたそうです。彼が特に注目したのは和時計の盤面で、夏と冬では時間感覚が異なる日本の事情に合わせて文字盤の数字の位置が動くようになっています。これを腕時計で再現したいと考えたそうです。

「G-shock」の生みの親、伊部菊雄氏
 「壊れない時計」という漠然とした企画書を提出した彼は、それから苦難の道を歩むことになりました。
 諦めかけたとき、公園で女の子が毬をついている姿を眺めていてふと頭に浮かんだ「点接触での保護」。
 それを実用化し、1986年の米国の検証番組NBC「TODAY」で有名となり世界的にブレイク、現在までに1億個を販売するに至りました。

GPSソーラー時計「ASTRON」by SEIKO
 GPP機能を搭載し、世界のどの国にいてもボタン一つ押せばその国の標準時に切り替わる優れもの。
 グローバル化した現代が生んだ発想です。価格は15万円越え。

新光時計店の松浦敬一氏(69歳)
 広島県にある1858年創業の老舗時計店4代目。先々代が大正時代に仕入れた部品ストックが充実しており、日本全国から修理を希望する時計が集まります。