日々雑感

読んだ本やネット記事の感想、頭に浮かんでは消える物事をつらつら綴りました(本棚7)。

佐野プレミアムアウトレット散歩(2016年9月)

2016-09-30 08:25:07 | 趣味
 気が向いて、久しぶりにアウトレットへ行ってみました。
 私の立ち寄る店はいつも決まっています。
 その中でも、今回は「自分の靴のサイズを確認」することが小さな目的。

 最初に「REGAL」。
 このブランドは、他と比べて大きめの造りで有名です。
 私は一般メーカーの靴は26.5cmを履いていますが、REGALでは26.0cmを選択してきました。
 しかし近年、体重が落ちたせいか、26.0cmでもゆるく感じることが増えてきました。

 「私のREGALサイズは26.0cmなのか25.5cmなのか?」

 お店に入って、まず目に付いたのが「REGALの靴は他のメーカーより大きめなので0.5cm〜1.5cmサイズダウンしてご検討ください」という張り紙(初めて見ました)。
 そして探したのがゴアテックス仕様の革靴。
 私は汗っかきなので、ゴアテックスの機能(防水&透湿)の「透湿」がとても気に入っており、ムレが軽減するのです。
 一度経験すると、他の靴には満足できなくなります。
 しかし今回は、気に入ったデザインとサイズがなく、お店を後にしました。

足に合った靴を見つけるには?(リーガルコーポレーション)

 次は「SCOTCH GRAIN」。
 ここの靴も、大きめの造りです。
 以前、このお店で足の大きさを測定してもらったら「左右で足の大きさと形が違いますね」と指摘されて驚かされました。
 真面目でオーソドックスなデザインがラインナップされ、魅力的なのですが、このブランドはゴアテックスがありません。
 後ろ髪を引かれつつ、次のお店へ。

初めての靴選び(スコッチグレイン)

 3つめは「ECCO」。
 ここは前2店と比較してカジュアルダウンしている印象のブランドです。
 実はこのブランドのゴアテックス使用のチロリアンシューズを私は10ほど履き続けています。
 店員さんもそれを見つけて、「そのモデルは長く履く人が多く、10年はざらで15年というお客さんもいらっしゃいます」とのコメント。
 似たようなモデルがあると、つい買ってしまう私ですが、この日はサイズがありませんでした。

 4店目は「Timberland」。
 これは靴が得意なアウトドア系ファッションブランドという所でしょうか。
 このブランドのゴアテックス仕様革靴も好きです。丈夫なんですよね。
 いつも「8.5M」というサイズを購入してきましたが、再確認目的で試着(?)してみると、「8W」がジャストサイズでした。
 数字の後のMとかWはウィズ(広さ)を表しており、Mはふつう、Wは広いという意味だそうです。
 「一般のワイズ表示(DとかEとか)に照らし合わせると、どのくらいに相当するんですか?」
 と店員さんに尋ねると
 「モデルによっても異なるので一概には言えません、試着がベストです」
 とのコメント(※)。
 残念ながら、デザインとサイズに気に入ったモデルを見つけることができませんでしたが。

※ ネット販売で同じ質問をしたことがあるのですが、その時の答えは「Mが2E、Wが3E程度と考えてください」でした。
ティンバーランドのブーツのサイズで、~Wや~Mといったアルファベットはどのような意味があるのですか?(Yahoo!知恵袋)

 一つ発見。
 Timberlandは服のサイズがやたら大きいことでも有名です。
 私は身長176cmですが、「M」でも大きくて「S」を購入したことがあります。
 しかし、店内の衣類をつらつら眺めていると、昔ほどの巨大感がありません。
 店員さんに確認してみました。すると、
 「2年くらい前にサイズの見直しが図られて、日本人体形に合うようになりました」とのこと。
 私の体格では「M」がよいでしょう、と言われました。
 ただ、「腕が細いことがあるので、購入の際は実際に着用してのご検討をお願いします」だそうです。

 というわけで、靴屋さんをメインに散歩し、一応の目的は果たしました。
 各店とも、以前購入してきたサイズより一つ下げた方が良さそうです。
 自分の足が小さくなったのか、メーカーの考えが少し変わったのか・・・は不明です。

 では何も買わずに帰ったかというと、そういうわけでもありません。
 CRIKETのサスペンダーを2本、購入しました(^^)。

根深い三菱自動車の隠蔽体質

2016-09-04 13:08:01 | 趣味
 三菱自動車、腐ってる・・・やはり消えゆく会社なのか?
 私の愛車、パジェロも泣いている(T_T)。

■ 三菱自動車 8車種で販売を一時停止へ
(2016年8月30日:NHK)
 三菱自動車工業の燃費の不正問題で、国土交通省が現在販売されている車の燃費を改めて測定した結果、8車種で会社が公表していた値を下回ったことが分かり、会社側は対象となる車種の新車の販売を一時的に停止すると発表しました。原因について、三菱自動車の益子会長は、不正発覚後の再試験でもよいデータだけを基に燃費を算出する不正があったことを明らかにしました。
 三菱自動車は、主力の軽自動車で燃費を実際よりよく見せるため燃費データを改ざんするなど、過去10年間に販売した合わせて29車種で不正を行っていたことが明らかになっています。
 このうち現在も販売されている9車種について、国土交通省が改めて燃費を測定した結果、8車種で会社が公表している燃費の値を下回ったことから、会社側は新車の販売を一時停止すると発表しました。
 販売を停止するのは、「RVR」「デリカD:5」「ミラージュ」「パジェロ」「アウトランダーPHEV」「i-MiEV」「ミニキャブ・ミーブバン」「ミニキャブ・ミーブトラック」の8車種です。
 また会社側は、販売を停止する車種を持つ顧客に対して、「ミニキャブ・ミーブバン」を除いて1台あたり10万円から3万円の賠償金を支払うということです。「ミニキャブ・ミーブバン」は会社が公表していた値とほぼ同じデータが確認されたため、賠償金の対象から除くとしています。
 会見で三菱自動車の益子修会長は、国土交通省が不正発覚後の再試験でも不正な測定を行っていたと指摘したことについて、再試験でもよいデータだけを基に燃費を算出していたことを認めたうえで、「法令違反ではないと認識しているが、測定はいいとこ取りにならないよう即刻改めたい」と述べました。

◇ 燃費値 最大で8.8%下回る
 三菱自動車の燃費をめぐる一連の不正の問題を受け、国土交通省は正しい燃費を調べるため、現在販売されている9車種について独自に試験を行い、結果を公表しました。
 それによりますと、このうちの「RVR」「デリカD:5」など8車種で、公表している値に比べて最大で8.8%、平均で4.2%下回っていたことがわかりました。
 さらに、不正の発覚後、会社側が行った再試験でも、燃費がよいデータを抽出する不正な方法で測定が行われていたことも新たにわかりました。
三菱自動車は、これまで正しい方法で試験を行った結果、燃費の差は3%程度にとどまるとしていました。これについて、三菱自動車は「現場が不正な測定が正しいものだと思い込んでいた」と説明しているということです。
 国土交通省は、対象の8車種の販売を停止するとともに、これらの燃費値を正しく改めるよう指示しました。

 一方、国土交通省は、同じように燃費の不正な測定を行っていたスズキの26車種について、独自に検査した結果、いずれも公表値を上回っていて問題はなかったと発表しました。

100分de名著:カント『永遠平和のために』(by NHK)

2016-09-04 12:42:31 | 趣味
 NHKのEテレのシリーズ『100分de名著』は興味のある人物を取り上げたときは録画しておき、4回放送が終了したら一気に視聴する習慣が付いています。

 今回は哲学者のカント。
 カントと言えば『純粋理性批判』という書物が頭に浮かびます。
 確か庄司薫氏が『赤ずきんちゃん気をつけて』シリーズの中で、主人公が夜寝る前に読書していた本と記憶しています。
 庄司薫に心酔していた当時高校生の私は、それを真似て古本屋で入手し挑戦しましたが・・・ちんぷんかんぷん。
 ただ、ほどよい睡眠薬にはなりました(^^;)。



 取り上げられた『永遠平和のために』は晩年の作品とのこと。
 究極の堅物教授がお説教的に諭す内容、と思いきや、内容は私の思い込みとはかなり異なることが発覚し、“食わず嫌い”だったことに気づかされました。

 彼の思索のテーマは、
「戦争しない世界はどうしたら実現できるか?」
 という素朴な疑問。
 いろいろ考えているうちに、人間の根源まで深く推論することになり、哲学書になってしまったという経緯。

 その“人間の根源”とは、「人間は戦争するもの」という大前提です。

 考えてみれば、動物は遺伝子を残すために、同じ種の仲間を蹴散らしてでも生き抜くことを選択するよう設定されています。
 そして人間も、その動物の一つの種であり、この原則を免れません。

 誰もが衣食住が満ち足りて幸せ一杯なら争いごとは起きないかもしれません。
 しかし、生死を分けるような危機的状況に陥り、全員が生き残れないような状況では争いが発生します。
 その一番規模が大きいものが、国と国との争い、つまり戦争です。

 それを避けるためには、一定のルールが必要。
 カントの思索は、国際連盟や国際連合の思想に結実していることを知りました。
 まあ、現在もあちこちで紛争やテロが発生し、完璧に平和がもたらされているわけではないけど、そこへ向かって努力し続けることは必要ですね。
 うん、哲学って現実に役に立ってるんだ(^^)。

<解説> プロデューサーAの思惑
「純粋理性批判」「実践理性批判」「判断力批判」という哲学史に残る名著を著し、近代哲学の骨格を築いた18世紀の哲学者イマヌエル・カント(1724 - 1804)。彼が確立した哲学は「ドイツ観念論」と呼ばれ、今も多くの人々に影響を与え続けています。そんなカントが最晩年、戦争が絶えないヨーロッパ情勢を憂い、「世界の恒久平和はいかにしてもたらされるべきか」を世に問うたのが「永遠平和のために」です。終戦記念日を迎える8月、この本をあらためて読み解きたいと思います。

「永遠平和のために」が書かれた18世紀のヨーロッパでは、国家間の紛争が頻発。民衆たちが戦争を忌避し平和を希求する一方で、国家間のエゴが対立しあい、一部権力者たちによる軍備拡張や戦費の増大がとめどなく進んでいました。巨大な歴史の流れの中では、戦争を回避し、恒久平和を実現することは不可能なのかという絶望感も漂っていました。そんな中、「国家」の在り方や「政治と道徳」の在り方に新たな光をあて、人々がさらされている戦争の脅威に立ち向かったのがカントの「永遠平和のために」です。そこには、「常備軍の廃止」「諸国家の民主化」「平和のための連合創設」など、恒久平和を実現するためのシステム構築やアイデアが数多く盛り込まれており、単なる理想論を超えたカントの深い洞察がうかがわれます。それは、時代を超えた卓見であり、後に「国際連盟」や「国際連合」の理念を策定する際にも、大いに参考にされたといわれています。

哲学研究者、萱野稔人さんは、民族間、宗教観の対立が激化し、テロや紛争が絶えない現代にこそ「永遠平和のために」を読み直す価値があるといいます。カントの平和論には、「戦争と経済の関係」「難民問題との向き合い方」「人間の本性に根ざした法や制度のあり方」等、現代人が直面せざるを得ない問題を考える上で、重要なヒントが数多くちりばめられているというのです。

番組では、政治哲学や社会理論を研究する萱野稔人さんを指南役として招き、哲学史上屈指の平和論といわれる「永遠平和のために」を分り易く解説。カントの平和論を現代社会につなげて解釈するとともに、そこにこめられた【人間論】や【国家論】、【政治論】などを学んでいきます。