日々雑感

読んだ本やネット記事の感想、頭に浮かんでは消える物事をつらつら綴りました(本棚7)。

影山飛雄の悩み

2020-02-09 08:43:14 | 趣味
アラ還の私ですが、バレーボールアニメ「ハイキュー!!」にはまっています。
2020年1月から新シリーズのTV放映が始まりました。



影山が高校日本選抜合宿に招集され、その才能を認められると共に、先輩セッターの宮侑から「飛雄君は一見、とがっているように見えるけど、プレイはお利口さんやねえ」とつぶやかれ、ドキッとします。

中学時代の影山は理想が高く、アタッカーに多くを求めすぎて孤立していました。
高校に入って最強の相棒となる日向に出会い、自分の理想をぶつけることができるようになり、才能が開花。
しかし他のプレーヤーには荷が重く、ここでも先輩セッターの及川から「各アタッカーに最適のトスが上げられている?」と指摘され、その方向に軌道修正した経験もあります。

自分の理想と、アタッカーの実力との間のギャップを如何に埋めるか?

これが今の彼の悩みです。
高校日本選抜合宿でトップレベルのプレーヤーをみた影山は、自校に帰り日向に「おまえ、もっと高く飛べるぞ!」と言葉をかけました。

彼の中で答えは既に出ていたのです。それは、
プレーヤーの潜在能力を引き出すトスを上げる
という解決法ですね。

春高県予選で影山がベンチに引っ込んでいてチームのプレーを見ているときのつぶやきが忘れられません。
オレにあの緊張感を、息苦しさをくれ!
彼はプレッシャーを自分の成長の糧にできるのですね。

NHK-Eテレに「ウワサの保護者会」という番組があります。
しばらく前に、「運動会の是非」が取りあげられました。
ある保護者は「共同作業で絆の大切さを養うことがメリット」に反論して、「うちの子は運動が苦手です。絆の大切さに気づかせるのに、なぜ運動が必要なのか意味がわかりません。」

私は耳を疑いました。
おそらく、この保護者も運動が苦手なのでしょう。

私は中学時代から大学生までずっとテニスをしてきました。
毎日クタクタになるまで走り回り、食べて寝る生活。
勝ったときの喜びも、負けたときの悔しさも存分に味わいました。
スランプに陥り、抜け出すまで苦しみにもがいたこともありました。

でも、何よりも「身体を動かして汗をかく爽快感」は何事にも代えがたい。
これを経験させずに封印してしまうのは、その子の人生にとって大きな損失だと思います。