1995年、ロンドンでのイギリスの大学関連学会での話ですが「もしエリアーデの世界宗教辞典という本が出なかったら、この学問の世界で思索しようとする学徒は相当、混乱していったろうなあ」と学会後の親睦ワインパーティーでの話です。それほどエリアーデは世界の人々に愛され尊敬されています。例えば彼が書いた日本の「神道」の頁を見た読者は非常に驚きます。その造詣の深さ、説明の正確さ、整理された文章は驚きです。古事記、日本書紀の説明はとても簡潔で美しいのです。私の心と人生を豊かにして下さったエリアーデを想いつつ、今から日本文化に潜在する世界共通の魂論からの話を京都の旅や奈良の旅を念頭にしつつ気楽に書いていきたいと思います。
追記:比較宗教学がイギリスで発達した理由の一つは大英帝国イギリスの政治性とキリスト教を視点の中心に置いて、世界各地の宗教を冷静に学問的に把握しようとした努力が背景にあります。つまり三位一体の愛そのものである全知全能の神の概念を比較の正中線においてありますので、その視点を忘れないようにして下さい。どれが正しい、という批判はありません。しかし、その正中線はあります。
追記:比較宗教学がイギリスで発達した理由の一つは大英帝国イギリスの政治性とキリスト教を視点の中心に置いて、世界各地の宗教を冷静に学問的に把握しようとした努力が背景にあります。つまり三位一体の愛そのものである全知全能の神の概念を比較の正中線においてありますので、その視点を忘れないようにして下さい。どれが正しい、という批判はありません。しかし、その正中線はあります。