ボエームの稽古が始まりました!
先ずはマエストロによる音楽稽古。
楽譜を見ながら、テンポ・アーティキュレーション・・・
リダルダンド(テンポをだんだん遅くすること)や
アッチェレランド(テンポをだんだん早くすること)の
呼吸を合わせたり、
強弱をどれくらいつけるのか・・・などを
お互いに感じていきます。
マエストロが求める音楽と、
私達が歌いたい音楽や、歌える音楽のバランスをもとめ、
共演者とのバランスや、会場での聞こえ方を
マエストロが調整してくださいます。
そういう“マエストロ音楽稽古”を経て、
いよいよ荒立ち稽古です。
演出家のコンセプトのもと、
芝居の大まかな骨組みを作っていきます。
彫刻で例えたら、
粘土をこねて、丸めて、
頭や胴体、手や足などの形を作り出していく作業です。
この後、指を作ったり、
目や髪を作ったり、
艶を出したり・・・と作業が続きます。
今日の荒立ち稽古には、
(やっぱり、プログラムには名前が載らないのですが)
稽古ピアニストが参加してくれました。
本番を担当するピアニストではなく、
サポート的に、練習につきあってくださるピアニストのことです。
大事な音楽スタッフの一人なのですが、
カノジョが、今日の荒立ち稽古を見て、
感動してくれました。
すごい!!!・・・と。
もしかしたら、日本一忙しいかもしれない超有名な演出家と、
その演出家と日本全国でオペラを振っている超有名マエストロのコンビなので、
すごいのは当たり前なのですが、
日本のオペラ界の第一線で活躍している旬なお二人が、
トナカイにいらっしゃることが、
カノジョにとってみたら、感動だったようです。
お二人とも、仁義に厚い方なので、
私の想いを受け取ってくださっただけなんですけどね。
人と人との係わり合いの中でしか、
良い芸術は生まれませんし、
お客様を感動させることも出来ないと思っています。
年を取っていても、まだ10代の若者でも、
男性でも女性でも、
お金持ちでも学生でも、
人は誰でも、感動することを欲していると思うんです。
感動をする場所は、
映画館でもいいし、コンサート会場でもいいし、
サッカー場でいいし、プロレス会場でもいいし、
オペラサロン・トナカイでもいいし、
どこだっていいと思うんです。
これは、私の挑戦。
来てくださるお客様も含め、
賛同してくださる皆さんに感謝しています。