廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

日常が非日常

2019-07-15 22:22:22 | Weblog
 広島から原付バイク(高速道路や自動車専用道路を通れないから全て一般道)に乗って鳥栖でサンフレッチェのアウェー応援から佐賀県の各地を回る旅行の3日目は佐賀市内中心部の外れに在るネットカフェ『快活CLUB佐賀本庄店』で4時過ぎの目覚めから始まった。 会員登録・チェックインの後、とりあえず旅の疲れが取れるかなとマッサージ席を使ってると寝てしまい、ナイトパックの残り時間も少ないのでフラット席への変更は止めて席のパソコンを使いブログやSNSの更新、そして旅の最終日の日程を決める重要な調べものを済ませた。 そしてネット上で話題になっていた無料のモーニングも良かった。 シャワー室が無い事を除けば非常に快適な店だった。 会員カードが全国の支店で使えるのも各地を旅するJリーグクラブのサポーターには便利かも知れない。 そう言えば昨日、訪れた鳥栖の駅前には複数のホテルが在ったがネットカフェは無かった様な。 スタジアムの近くで低予算で試合後に宿泊したいサポーターの需要があるのではないかと思いますが、どこか進出してみては...
 
 実を言うと初日、山口県内を抜けるのに余りにも時間が掛かったし大型トラック等と一緒にバイパス道路を走るのも怖さがあるので小倉港から松山観光港へのフェリーにバイクを載せ、松山で今度は宇品港行きのフェリーに乗り換えて広島に帰るプランを初日の夜から考えていて、ネットカフェのパソコンで船会社の公式サイト(スマートフォンだと表示させるのに重たいので)をチェックすると1日に1便しか無く、それも夜行のみで7時間も掛かり利用は難しかった。 基本的に長距離トラックの運転手さん達が仮眠も兼ねて利用するのだろう。 船が無理だと分かった以上、腹を据えて原付バイクで広島までの道程を走り抜けるしかない。 ただバイクを船に乗せての旅は別の機会に挑戦したいですね。 候補としては山口県の柳井港から国東半島へのフェリーを使ったJ1大分とのアウェーゲーム応援の旅とか、人気のしまなみ海道を通って四国に渡り、今治から松山まで移動して松山観光港からフェリーで広島へ帰るとか、それよりも近場で宇品港から江田島など県内の島嶼部へバイクで行くとか...
 
 ネットカフェで朝食を食べ、トイレに在る洗面所で洗顔して身支度を整えてからチェックアウト(入会金を含めて2000円ほど)して私はバイクに乗り佐賀市内を発ちました。 やはり道が分からないのでスマホナビが頼りです。 北西方面に向かう途中、吉野ヶ里公園の横を通りました。 朝の6時過ぎだからまだ開いてない、距離感を考えると昨日でも来れば良かったのだろうか。 しかし唐津へ行くのが遅くなっていたら花火大会による渋滞や混雑で唐津城に入るどころか近付く事も出来なかったかも知れないから優先順位を考えると見送りで良かったのだと思う。 10分ちょっと走ると道は平野から山道へと入って来た。 佐賀市は広島県内ではまず見られない様な広大な平野が在るのに驚いたが、一方で唐津に行く時も唐津から伊万里への移動も、そして伊万里から佐賀へ行く時も峠越えの山道で鳥栖と佐賀の間だけはずっと平野だった。 九州は平野が広い一方で山地も多い地形なのだとバイクで来て街道を走って見て実感。 せっかく”米どころ”に来たのに麺類ばかり食べてた事は悔いが残る...
 
 佐賀市内から北西へ走ると山道に入り更に奥へ、ここは坂本峠と言うらしい。 峠道なら昨日も街と街の間で散々、通って来てるしと思った私が甘かった。 車同士が離合も出来ない程に狭い上にバイクが上がれない急な坂道に驚き。 スマホナビを見ると”国道”になってるのだが... 原付バイクでは2速でも上がり切れず1速で足での蹴りも入れて無理やりにでも坂を登る。 峠道の上まで登り切り、目の前に下り坂が見えた時はちょっと感動してしまった。 スピードの出し過ぎが怖いのでエンジンを切って走ったがメーターを見ると30キロも出てしまう凄い急坂に改めて驚く。 峠を超えると次はダム湖に出た。 これは博多の街を流れる那珂川だろうか。 ダムの上の道を走ったりと雄大な景色に感動したりしながら山道を降りると福岡市内へ入った。 時計はもう8時を過ぎ、まだ先は長い...
 
 大都市・福岡へと入ったが博多の街中へ立ち寄る時間は無く、初日に通った国道3号線をスマホナビを使って探して乗り入れた。 既にこちらでは原付バイクで都市間バイパス道路を通って良い事は理解出来たので。 福岡市内の区間ではバイクに加えて自転車や歩行者も通れる区間が在った。 福岡県内のバイパス道でよく見掛けるのはバイパスの沿道に多数の店が在る事で、九州が広島以上の車社会だと実感。 逆に博多など一部の例外を除いてJR駅の周辺とか中心街はシャッター通り状態となり寂れ、JR九州も乗客の伸び悩みで運賃を高く設定しなくてはならなくなり、何が本当に正しいのかは。
 
 博多から国道3号線に入り小倉へ向けてバイパス道を北上してると色々な店が見え、多彩な飲食店も見えます。 そう言えば九州に入って受けた印象として、うどん屋が多いですね。 余所者の私が来る前に持っていた印象としては豚骨ラーメンの店ばかり多いのではと思ってましたが。 広島も”うどん文化圏”ですが、うどん屋は意外と少なくチェーン店くらいで。 私も九州では何杯もラーメンを食べるのかなと思ってましたが昨日の唐津駅『きあげ』だけだったので、九州でもう一杯と思っていたところに信号待ちの時、替え玉が10円だと掲げてる店『ラーメン がんこもん』に入りました。 味はまあまあでしょうか、24時間営業の店内で長時間煮込んだ豚骨スープ、好みは分かれるかも...
 
 博多を9時過ぎに到着し、小倉に着いたのは正午過ぎでした。 私は家族へのお土産をまだ買っていなかったので小倉駅前の歩道橋の下にこっそりバイクを停め、大急ぎで駅ビル内の土産物売り場を物色して離脱、考えて見れば昨日行った唐津駅前のアルピノホールに土産物売り場が在ったので、そこで買えば良かったのだが。 小倉から門司へ向かう途中にJ3北九州の本拠地・ミクニワールドスタジアムが川越しに見えました。 北九州は現在、J3の優勝争いをしていてJ2昇格のチャンス、近い将来にJ1リーグ戦でサンフレッチェのアウェー遠征で、このスタジアムを訪れる事が出来れば...
 

 門司へ到着、そして関門海峡に到達して対岸の山口県が見えて来ました。 初日にここに来た時は大雨だったのですが今日は晴れ渡って全く印象が違う。 観光客が多い事だけは変わらないが。 初日と違って時間的には余裕があるのでちょっとだけ観光しました。 早い海流と渦潮、そして心地良い海風だけど夏だから暑い... そして九州ともこれでお別れだと思うと一抹の寂しさも感じますね。

 原付バイクでは高速道路である関門大橋や関門トンネルは通れないので来た時と同じ関門トンネル人道を通りました。 来た時は大雨で冷えた身体にトンネルの蒸し暑さが心地良かったけど快晴の帰り道は暑くて汗だくになり、随分と長く感じて”トンネル内の県境”などを観光する気分にもなれず。 トンネルの出口で休憩中に気付いたのですが、スマートフォンの電源が残り少なく。 モバイルバッテリーの電源が尽きた様で。 佐賀市内を出てから門司港までスマホナビに頼りっ放しだったから...
 
 
 もうスマホナビは使えず、下関からは道路の案内標識のみを頼って道なりに広島に戻るしか無くなった。 私はまず国道2号線を探し、何とか辿り着いて来た時と同じく広島県内では自動車専用道になってる筈のバイパス道を突き進む。 案内標識を見ると広島まで180キロとなっている。 これは広島市内中心部までの距離の筈なので市域の西の端に在る我が家までだと170キロか、それでも相当に遠いが。 下関市内を14時過ぎに通過したので我が家に帰り着くのは21時頃になるだろう...
 
 下関市内から国道2号線バイパス道に入り、小野田市、宇部市を経て山口市内へと。 原付バイクで陸橋ならともかく高架道から下を見下ろしながら走る体験は広島では出来ないな。 生まれ育った広島に住んでいて、あれが普通だと思っていたが今回の旅で広島の方が”非常識”だと知りました。 国道2号線バイパス道は更に県都の山口市から防府市、そして周南市へと。 下道に降りずに走る中、所々に在るセブンイレブンが休憩したり買い物したりするのに凄く便利で助かる。 こんな場所に出店出来るのはセブンイレブンと山口県側とで何らかの提携や契約とかがあるから? 非常に有難いですが。
 
 
 
 国道2号線バイパス道は岩国市へと近付いて来ました。 岩国市内の山の中で突然、道が分からなくなり「広島まで60キロ」の案内標識の通りに走ると国道2号線から外れて違う道に入ってる。 見ると『錦明道路』とある、確か来る前に妹から昔は有料だったけど今は一般道になってるから原付バイクで通れる筈と聞いてた道か。 途中の分岐に有名な『いろり山賊』の看板が見えた。 広島では車の免許を取得したら練習も兼ねてここに来るなど伝説的に有名な店だが、こんな場所に在ったのか。 そこから山越えの道を通り遂に岩国市内中心部へ。 スマホナビが使えないので広島市内へ向かう元の国道2号線が見付からず焦った。 何とか見付かって我が家まで残り30キロ強、既に夜が近付いてる。
 
 県境の小瀬川を渡ってからは広島まで一本道、もう迷う事は無い。 初日の時は九州へと向かう高揚感であっと言う間に山口県に到達した気がしたが、帰り道は大竹市内は結構広くて宮島口までなかなか辿り着かない。 そして宮島口を過ぎると原付バイクが通れない西広島バイパス(国道2号線)との分岐に入る。 初日の時はバイパスの終点から降りて来た車を合流の為に入れるのに長々と信号待ちをさせられた。 海沿いの狭い地形で車線が少なく、道理で渋滞が酷い訳だ。 今回は連休最終日の夜なので道が空いてるが。 先程、岩国の旧市街入り口で国道2号線バイパス道が途切れたと書いたが、岩国からそのまま大竹市内を通り宮島口から山一つ越えた北側を通ってそのまま今の西広島バイパスに繋がり、そのまま海田町の呉(国道31号線)と東広島(国道2号線)の分岐点へ伸びる道路だったら便利で渋滞の緩和にもなったと思うし広島の旧市街を北に迂回するルートにし、そこから北に延びる祇園新道と分岐する様にしていれば...と夢想しながらバイクは見慣れた廿日市を通り抜けて遂に広島市内に入り。 3日間、余りに凄い体験をして来たからか我が家の方に”違和感”を覚えてしまった...
 
 
カープもサンフレも”後半戦”へ

 今日は日曜日ですがオールスター戦の翌日で”移動日”らしく試合が無い。 そして明日からはセ・パ両リーグ共にリーグ戦が再開して後半戦に入る。 毎年思うのだが交流戦の後の方がオールスタ......
 

 家に帰って見ると私に小包が届いていた。 それは春に注文していたアニメグッズのバイク用サイドバッグで今回の鳥栖遠征に間に合ってくれたらと思っていたが皮肉にも私が九州へ向かった直後に届いたらしい。 今回の旅は初日の大雨が大誤算で、旅先で靴が濡れると困るので長靴を履き、更に雨が上がったら長靴では恥ずかしいので普通の靴を入れたから荷物が膨れ上がって入り切れなくなった長袖の服は諦めた。 これにより今日は強烈な日差しの中、まさかレインポンチョは着られず半袖で長時間バイクに乗り腕は猛烈な日差しで焼けてヒリヒリするし本当に今回はツイて無かった。 試合が一週間先だったら青春18切符も使えたのだが。 でもバイクでの非日常感溢れる、凄く楽しい旅だった。

 
 ...異常です。
 
 
 
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