私が好きなアニメ作品の一つに『銀河英雄伝説』があります。 この作品は元々は大河長編SF小説として世に出たのですが、それが後にアニメ化され、ゲーム版が作られて最近はパチンコにも... とにかく様々なメディアで根強い人気のある物語です。 当然フィクションなのですが、作者の田中芳樹さん御自身が相当な歴史好きなのか、その知識がふんだんに盛り込まれた歴史や政治、戦争などの本質を突く様な物語で、大学生とかでもとりあえずアニメから入って小説版も読むなどして歴史や政治を本質的に理解して欲しいなと思っています。 受験システムの弊害で”本当の知識”を持たずに来た学生さんも大学から勉強したって遅くは無いのですから。 もっとも、今は就職の事で頭が一杯でまともに勉強出来るのは2年ほどしかないかも知れませんが...
この物語は登場するキャラクターも魅力的で主人公の”常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、そして”不敗の魔術師”ことヤン・ウェンリーに加えて銀河帝国側にも自由惑星同盟側にも個性的で魅力のある多数のキャラクターが登場して物語を彩っています。 ちなみに私がこの物語で一番好きなキャラクターは帝国側のオスカー・フォン・ロイエンタール元帥ですね。 最後は自らの主君と戦う羽目に陥って戦死すると言う悲劇のキャラクターですが、その言動や行き方に憧れますね... 他にも何人も好きなキャラクターは居ますけど、誰か一人を挙げろと言われれば迷わず彼の名前を挙げると思います。 もっとも、私を含めて誰も彼の生き方を真似出来るとは思えませんが...
この物語のメイン・テーマの一つが”最良の専制政治(独裁)と最悪の民主政治のどちらを選ぶかと言う究極の選択”です。 ラインハルトは後に皇帝になるのですが、皇帝になっても特に偉ぶる事は無く、徹底的に自らを律して一切の贅沢をせず、これまであった貴族の特権も否定して人材は徹底して能力主義を貫き、皇帝としての絶対的権力を既得権益の打破など民衆の為に行使した。 ただ、ヤンとの決着を付ける事に必要以上にこだわって無益な流血をしてしまったところはありましたけど...
一方の自由惑星同盟は(ラインハルト以前の)銀河帝国の圧制を否定し、民主主義の実現を求めた人達が銀河の辺境で立ち上げた独立政権だったが、この物語の時代にはその”民主主義”も腐り切って政治家達は選挙の為の人気取りばかりに励み、政治家としては無能だが”政治屋”としては狡猾な男が政権を握って滅びへの道を突き進んでいた。 そしてヤン達の奮戦も虚しく自由惑星同盟はラインハルト率いる帝国軍の軍門に降る事になりました...
自軍が降伏したので仕方なく帝国軍に投降したヤンは人生で最初で最後のラインハルトとの会談を行う。 徹底した実力主義のラインハルトは敵将ながらヤンの能力を高く評価し、自分の陣営に加われば能力に見合った高い処遇で迎えると誘ったのだが、ヤンは「自分は民主主義の世界で生まれ、民主主義世界の水を飲んで育った人間です。 貴方が君主として素晴らしい能力と人間性を持っている事は認めています。 でも自分は今更他の世界の水を飲んで生きる事は出来ません。」と言う風な事を言ってラインハルトの誘いをやんわりと断り、後に幽閉先を密かに抜け出して同志達と共に辺境の要害・イゼルローン要塞を奪ってそこに(とりあえず)自らを首班とする共和政権を作って小さくても民主主義の灯を守ろうとし、ラインハルトと最後まで戦って...と、ここから先はアニメなり小説なりで知って頂きたいです。
ヤンは「特定の人の能力に依存する政治は危険だ。」みたいな事も劇中で語っています。 今の日本では強力なリーダーが必要だと言う風な論調もありますが、国民は無意識の内に「私の言う通りにすれば日本も国民の生活も良くなる。 私に付いて来い!」と言う様なリーダーを求めているのでしょうか? でもそれは”独裁”なのでは? もちろん本当の改革に独裁的な手法は必要です。 みんなの為に良かれと思ってした改革で、それまで得ていた既得権を失って泣く人は必ず出て来ます。 誰も泣かさないで済む改革なんて無いでしょう。 その”独裁権力”は少なくとも民衆の支持で成り立っているものにしないといけませんが...
もし私がヤンの立場に立ったらどうするのか...? やっぱり私も「どんなに腐っていても民主主義の方が好きだし、民主主義を選ぶ。」と答えるのかも知れませんね。 日本の民主主義はアメリカに与えられたもので、自分で勝ち取ったものでは無いのかも知れませんが、もっとその大事さを認識して守って育てて行くべきではないかと思います。 先程、私は国民が「私の言う通りにすれば間違い無い。 日本も国民の生活も良くなる。 私に付いて来い!」と言う様なリーダーを求めているのではと書きましたが、本当の民主主義とは「いーや! 私はこう思う。」と言う多くの意見をぶつけ合ってどれが支持されるかを競うものだと思っています。 突出したリーダーの台頭を待つより、みんなが政治に関心を持って参加するべきでは? ”他人事”では無いはずです。 少なくとも選挙に行かないのは論外だと私は思っています...
節約帰省大作戦 ママ新幹線 パパ鈍行 お土産 去年より安く 駅、空港ピーク(西日本新聞) - goo ニュース
やれやれ...また”パパ受難”ですか。 私はまだ未婚ですが、こんな話を聞いていると結婚しようと言う気が無くなるのでは? 今は給料が増えないどころかクビにならない様に小さくなっている状況ですし、少ない金が子供、次に妻に回って夫は最後... 私も貧乏ですし、仮に結婚して子供でも生まれたら自分まで金が回って来ずに毎日腹を空かせる生活になるのではと怖くなりますよね。
「ポニョ」独走で152億円 邦画好調も映画館離れ(産経新聞) - goo ニュース
私もテレビドラマの映画版や、テレビ局とのタイアップ作品だけが儲かっている感じの今の邦画には安心できませんけどね。 映画全体では振るわないのは料金面など含めて映画館に行く事への魅力が感じられない事かも知れませんね。 私が映画館によく行く様になったのは男だけ1000円のメンズデーが導入されたからです。 個人的には映画は1000円くらいが”適正価格”だと思いますし、場内の自動販売機や売店も定価販売が原則だと思います。 仕入れ価格は定価より安いはずなのに何であんなに高いのか疑問です。 それと劇場公開作品のDVD化はもうちょっと遅めでもいいかなと個人的には思っています。 やっぱり私は来年も映画館に行きます。 あの映画が始まる前の15分間が最高なんですよね、あの時間だけは名作も駄作もありませんから...
最後に、私の最も好きな銀英伝キャラ・ロイエンタールの名台詞の一つは「有能な者がその能力に見合った地位を得られる、それは今が乱世である事の証明かも知れんな。」です。 私のお気に入りの台詞なんですけど、来年の日本は、世界はそして野球やサッカーなどスポーツ界はそんな時代になるのだろうか? そして私にとってはどんな一年になるのか、それはまた来年書く事になりますね。 皆様、今年もこのブログに来て頂いてありがとうございました。 良かったら来年もよろしくお願いします...
...以上です。
この物語は登場するキャラクターも魅力的で主人公の”常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、そして”不敗の魔術師”ことヤン・ウェンリーに加えて銀河帝国側にも自由惑星同盟側にも個性的で魅力のある多数のキャラクターが登場して物語を彩っています。 ちなみに私がこの物語で一番好きなキャラクターは帝国側のオスカー・フォン・ロイエンタール元帥ですね。 最後は自らの主君と戦う羽目に陥って戦死すると言う悲劇のキャラクターですが、その言動や行き方に憧れますね... 他にも何人も好きなキャラクターは居ますけど、誰か一人を挙げろと言われれば迷わず彼の名前を挙げると思います。 もっとも、私を含めて誰も彼の生き方を真似出来るとは思えませんが...
この物語のメイン・テーマの一つが”最良の専制政治(独裁)と最悪の民主政治のどちらを選ぶかと言う究極の選択”です。 ラインハルトは後に皇帝になるのですが、皇帝になっても特に偉ぶる事は無く、徹底的に自らを律して一切の贅沢をせず、これまであった貴族の特権も否定して人材は徹底して能力主義を貫き、皇帝としての絶対的権力を既得権益の打破など民衆の為に行使した。 ただ、ヤンとの決着を付ける事に必要以上にこだわって無益な流血をしてしまったところはありましたけど...
一方の自由惑星同盟は(ラインハルト以前の)銀河帝国の圧制を否定し、民主主義の実現を求めた人達が銀河の辺境で立ち上げた独立政権だったが、この物語の時代にはその”民主主義”も腐り切って政治家達は選挙の為の人気取りばかりに励み、政治家としては無能だが”政治屋”としては狡猾な男が政権を握って滅びへの道を突き進んでいた。 そしてヤン達の奮戦も虚しく自由惑星同盟はラインハルト率いる帝国軍の軍門に降る事になりました...
自軍が降伏したので仕方なく帝国軍に投降したヤンは人生で最初で最後のラインハルトとの会談を行う。 徹底した実力主義のラインハルトは敵将ながらヤンの能力を高く評価し、自分の陣営に加われば能力に見合った高い処遇で迎えると誘ったのだが、ヤンは「自分は民主主義の世界で生まれ、民主主義世界の水を飲んで育った人間です。 貴方が君主として素晴らしい能力と人間性を持っている事は認めています。 でも自分は今更他の世界の水を飲んで生きる事は出来ません。」と言う風な事を言ってラインハルトの誘いをやんわりと断り、後に幽閉先を密かに抜け出して同志達と共に辺境の要害・イゼルローン要塞を奪ってそこに(とりあえず)自らを首班とする共和政権を作って小さくても民主主義の灯を守ろうとし、ラインハルトと最後まで戦って...と、ここから先はアニメなり小説なりで知って頂きたいです。
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ヤンは「特定の人の能力に依存する政治は危険だ。」みたいな事も劇中で語っています。 今の日本では強力なリーダーが必要だと言う風な論調もありますが、国民は無意識の内に「私の言う通りにすれば日本も国民の生活も良くなる。 私に付いて来い!」と言う様なリーダーを求めているのでしょうか? でもそれは”独裁”なのでは? もちろん本当の改革に独裁的な手法は必要です。 みんなの為に良かれと思ってした改革で、それまで得ていた既得権を失って泣く人は必ず出て来ます。 誰も泣かさないで済む改革なんて無いでしょう。 その”独裁権力”は少なくとも民衆の支持で成り立っているものにしないといけませんが...
もし私がヤンの立場に立ったらどうするのか...? やっぱり私も「どんなに腐っていても民主主義の方が好きだし、民主主義を選ぶ。」と答えるのかも知れませんね。 日本の民主主義はアメリカに与えられたもので、自分で勝ち取ったものでは無いのかも知れませんが、もっとその大事さを認識して守って育てて行くべきではないかと思います。 先程、私は国民が「私の言う通りにすれば間違い無い。 日本も国民の生活も良くなる。 私に付いて来い!」と言う様なリーダーを求めているのではと書きましたが、本当の民主主義とは「いーや! 私はこう思う。」と言う多くの意見をぶつけ合ってどれが支持されるかを競うものだと思っています。 突出したリーダーの台頭を待つより、みんなが政治に関心を持って参加するべきでは? ”他人事”では無いはずです。 少なくとも選挙に行かないのは論外だと私は思っています...
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私もテレビドラマの映画版や、テレビ局とのタイアップ作品だけが儲かっている感じの今の邦画には安心できませんけどね。 映画全体では振るわないのは料金面など含めて映画館に行く事への魅力が感じられない事かも知れませんね。 私が映画館によく行く様になったのは男だけ1000円のメンズデーが導入されたからです。 個人的には映画は1000円くらいが”適正価格”だと思いますし、場内の自動販売機や売店も定価販売が原則だと思います。 仕入れ価格は定価より安いはずなのに何であんなに高いのか疑問です。 それと劇場公開作品のDVD化はもうちょっと遅めでもいいかなと個人的には思っています。 やっぱり私は来年も映画館に行きます。 あの映画が始まる前の15分間が最高なんですよね、あの時間だけは名作も駄作もありませんから...
最後に、私の最も好きな銀英伝キャラ・ロイエンタールの名台詞の一つは「有能な者がその能力に見合った地位を得られる、それは今が乱世である事の証明かも知れんな。」です。 私のお気に入りの台詞なんですけど、来年の日本は、世界はそして野球やサッカーなどスポーツ界はそんな時代になるのだろうか? そして私にとってはどんな一年になるのか、それはまた来年書く事になりますね。 皆様、今年もこのブログに来て頂いてありがとうございました。 良かったら来年もよろしくお願いします...
...以上です。