廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

カープBOM2003年7月(下)

2020-11-26 22:22:22 | Weblog
真夏の夜の夢
at 2003 07/16 00:39 編集


 今日、いや昨日はプロ野球のオールスター戦だった。 新聞などで騒がれている”タイガース球宴ジャック”に関してはこのサイトでも何度も書いているので今回は棚に上げます。 私は今日の試合はテレビでちょっと見ただけ(フジの『大奥』見てました...)ですが、やっぱり”真夏の夜の夢”にドーム球場は雰囲気的に似合わないのでは...と、テレビの画面を見ていて思いました。


 試合の方は終盤にセ・リーグが追い付いて引き分けになり、次回千葉マリンスタジアムでの第二戦で決着となる。 ここ数年セ・リーグばかり勝っているのでパ・リーグに頑張って欲しいものだが、それだけでなく千葉の地元ファンの応援スタイルも全国放送に映る事で現在の鳴り物応援全盛の現状に一石を投じて欲しいものだが。 明日はメジャーリーグのオールスター戦もあるが、テレビを見た人が球場の雰囲気に何かを感じてくれれば...


 それにしても、日本のオールスター戦も年一試合に出来ないものだろうか? 今日は引き分けだったが本当、1勝1敗で引き分けなんて気分的にも不完全燃焼でつまらないと思うのですが。 最近はメジャーのオールスター戦も権威が落ちたと言われていますが、それでも、あの雰囲気と言うかイベントとしての盛り上げ方は流石だと思います。 やはり出場する選手にとっても、球場に来たファンにとっても素晴らしい思い出になるオールスター戦であって欲しいものです...


 ここで試しに私流・一試合制オールスター戦のやり方を考えてみました。 オールスター戦の期間は5日間としましょう。 開催地は仮に広島とします。(単に私の地元なんで...他意はありません)


日曜日・シーズン前半最終戦
月曜日・ファームのオールスター戦(広島)
火曜日・プロ野球OB戦(広島)
水曜日・オールスター戦前夜祭(広島)
木曜日・オールスター戦本番(広島)
金曜日・移動日
土曜日・シーズン後半戦開始


 ...こんな感じです。 オールスター戦は一試合になりますが、前座(?)の二試合も同じ球場で行って気分的に盛り上げる趣向です。 ”OB戦”とは先日行われた『モルツ球団』対『ワールドスターズ』(元外国人助っ人選手達のチーム)との試合みたいな物です。 そして”前夜祭”とはメジャーリーグのオールスター戦前夜祭を参考にした選手(オールスター戦出場選手とOB戦出場の元選手)と地元ファンとの交流イベントです。 ホームラン競争やベースランニングコンテスト、共同記者会見にサイン会や野球教室などです。 とにかく、まずは一試合制だけでも何とかしてもらいたいと思っています。






ピンチヒッター
at 2003 07/17 16:51 編集


 昨日は変な夢を見た。 気が付くと、そこは野球のグラウンドでファーム(二軍)の試合中をしており、私はファームの選手という設定らしい。 9回・2アウトの場面で私は”最後の打者”として代打に起用される。 私は元々右利きなのだが、野球に興味を持つようになってから左打ちに変え、いつもバッティングセンターで左打ちをしているのだが、この夢の中では何故か右バッターボックスに立った。 相手がプロでは中途半端な左打ちは通用しないという事だろうか...


 1球目は手が出ずに見送ったがボール。 2球目、いい球が来てスイングしたがファール。 3球目以降はストライクゾーンの隅をかすめる様な微妙なコースにばかり投げて来て、私はそれを器用にカットしてファールで逃げ、粘っている。 私はベンチにいるチームの首脳陣を見た。 自分の喰らい付く様な粘っこいバッティングをアピールしているとでも思っているのだろうか? そして次のボールは、ど真ん中の剛速球だった。 私は付いて行けず振り遅れて三振した。 次の瞬間、ベンチの首脳陣の厳しい評価が目の前に(何故か)文字で表示された。 そんなところで夢から覚めた。


 ところで話は変わりますが、今回の日本のオールスターも、メジャーリーグのオールスターも内容的にいい試合になったみたいだ。 もっとも、日本のオールスターも一試合にしてもらいたいのは事実だが。 アメリカではその年のワールドシリーズホーム開幕権をオールスター戦の勝利リーグが取るシステムになっているらしい。 3試合か4試合かでは営業面でも差は大きいから必死になるだろう。 日本でもそれをやったらどうかと思ったのですが、そうなるとオールスターならではの(目先の勝ちにこだわらない)力と力の勝負が失われるのかも知れないので微妙なところだが...






その時(野球の)歴史が動いた
at 2003 07/19 23:43 編集


 木曜の深夜、テレビを見ると私の好きなNHK『その時 歴史が動いた』の再放送をやっていた。 この回は『高杉晋作、50倍の敵を制す必勝戦略』と言う話だった。 ...幕末、日本を改革しようとする長州藩(現在の山口県)を潰そうと、江戸幕府は西日本中の大名に命じて長州藩に攻めて来た。 長州藩の若きリーダー・高杉晋作は九州から上陸して来る幕府軍を関門海峡で迎え撃った。 しかし、幕府軍は50000人もいるのに対し、高杉晋作率いる長州軍はわずか1000人...


 相手との戦力差は50倍。 しかし、高杉晋作は敵の内情を調べ上げ、幕府の命令で無理やり掻き集められた諸大名の兵士たちにヤル気が無いのを知り、その弱点を突いて巧妙に敵を打ち破る戦略を練る。 高杉晋作は緒戦で敵の船を奇襲で焼き払い、とりあえず敵が海を渡れない様にしたが、勝って調子に乗らず、戦力差ゆえの不利を頭に入れて味方の疲れに気を使いながら敵の大群と我慢比べに持ち込み、我慢できなくなった幕府軍は仲間割れを起こしてバラバラになり自滅した。 地方の一藩に負けた江戸幕府は崩壊へと向かって行く。


 数が少ない長州軍だが、リーダーの高杉晋作から下っぱの一兵士までが「日本を変えよう、国を守ろう!」の強い意志と志でまとまっていたげ、圧倒的多数の幕府軍は無理やり戦わされて不満だらけで、みんながバラバラになっていた。 全員が同じ目標を共有してないと勝てるものも勝てなくなるのか... 色々と感じるところもあったので、今回はこの番組のパロディー形式で行きたいと思います。


 まず、番組と同じく今回の”その時”を決めないといけないですね。 今回の”その時”は... 西暦2004年8月某日・プロの主力選手を中核とする野球日本代表チームが、マイナーリーグの選手を中核とする同アメリカ代表チームに10-0の大差を付けて”爆勝”したその瞬間とします...


 今回、アテネオリンピックアジア地区予選に出場する日本代表候補選手が発表された。 今日の新聞に選ばれた選手のコメントが寄せられていたが、本当の意味で意欲的なものを感じられるのは前回シドニーオリンピックの雪辱に燃える中村(紀)選手らほんの一部で、あとはほとんど口を揃えて「光栄です。」だったのが気になる。 正直、今までアマチュア主体だったオリンピック出場に意義を見出せない選手も多いのではないだろうか? 選手だけでなく、選手を送り出す球団だって本音では...


 私は単純に「オリンピックをアマチュアの手に戻すべき!」なんて考え方には賛成できないが、だからと言ってトッププロによる”ドリームチーム”の集まる大会になるのも違和感がある。 でも今、日本だけがアマチュア主体にしたところで、他の国がプロ主体で来るのでは不利になるだけ。 多分、今回のオリンピックでは選手も、球団も、野球ファンもみんなが複雑な心境で戦う事になるのではないだろうか、何か良い方法はないだろうか...


 私は思うのですが、今回のアテネオリンピックではアメリカを大差で打ち破る事を目標としてみてはどうだろうか? 10点差を付けて勝ち、「マイナーの選手など相手にならん!」というところを見せ付けるのだ。 それならアメリカもメジャーリーグの選手による”ドリームチーム”を結成して雪辱しようとするが、”プロ中のプロ”であるメジャーリーガーがオリンピックに出るのも違和感がある... どうすれば良いのか? そう、ワールドカップを開催すれば良いのだ...


 聞いた話ではメジャーリーグのコミッショナーは野球ワールドカップの開催に熱意を持っているらしい。 問題は選手を派遣するメジャー各球団や選手会だが、オリンピックでの日本の圧勝はアメリカ人の間に野球ワールドカップ創設の世論を形成する事が出来るのではないだろうか? そして野球ワールドカップが実現すれば、オリンピックはサッカー同様に若い選手を鍛える大会へと戻る事になるのでは? このオリンピックでの日本の勝利は歴史の流れを大きく動かせるのではないかと私は思います。


 日本代表、アメリカ代表撃破まであと一年と●●日...






プロ野球再開
at 2003 07/20 23:57 編集


 週末からプロ野球も再開したな。 カープは甲子園球場でタイガースと3連戦して1勝2敗か。 今の勢いから考えるとまずまずの結果かな。 正直、今年の甲子園では勝てる気がしないからな。 ともかく、既にセ・リーグでは優勝争いの決着は付いている様なものだ。 マスコミでは色々と言われているが、さすがにもうタイガースの優位は揺るがないし、カープも含めて既に優勝には絶望しているだろうから。


 一方でパ・リーグの方は首位争いの熱戦が続いている。 ちょっとライオンズの調子が悪いのが気になるが。 それにしても気に入らないのはパ・リーグの扱いが小さ過ぎる事だ。 スポンサーの関係があるし、放送予定も決まっているからテレビで全国中継しろとまでは言えないが、スポーツニュースの扱い位は何とかできるはずだと思うが... タイガースの試合はともかく、ジャイアンツの”消化試合”まで解説者付きで紹介してパ・リーグの”熾烈な首位争い”をサラッと流されたのではたまらない。 こんな事言うのも何ですが、早い事タイガースの優勝が決まってパ・リーグの試合をまともに扱える様にしてもらいたいものだ。






広島も梅雨明け
at 2003 07/26 23:51 編集


 今日は地元商店街の土曜夜市に行って来た。 焼き鳥、焼きソバ、ソーセージなど色々と買い食いし、久しぶりにビールを飲んだ。 私はあまりビールは飲まなくて、こんなお祭りの時とか、野球を見に行った時くらいしか飲む事は少ない。 メイン会場のステージでは山陽女子高校バトン部による演技が行われた。 真面目に見ていると、30人を越える大人数だが統制が取れていて見事なものだ。 何でも全国大会に出場したり、ディズニーランドのパレードで演技を披露したりした事もあるらしい。 道理で上手い訳だ...


 話は変わりますが、前回書きましたプロ野球球団の身売り問題についてちょっと補足を。 新聞や週刊誌などではプロ野球のチームを持てば毎日テレビ等で毎日の様にその企業の名前が連呼されて絶好の宣伝になり、テレビCMを打つ事を考えれば効果的な宣伝手段であり、球団買収に興味を持っている企業は多いという事だが、本当にそうだろうか? だってソニーやトヨタと言った日本を代表する国際的企業がプロ野球に参入すると言った話は聞かないし...


 テレビ等で名前を連呼してもらい、名前を覚えさせたいと思うのは”時代の寵児”というべき新興の企業、悪く言えば成り上がりの企業で、既にブランドを確立した有名企業にとってプロ野球球団を買うメリットは無いのでは? それにいざ球団を手放す事にでもなればイメージダウンは必至なのだから。 ジャイアンツの渡辺オーナーらはプロ野球参入企業の”えり好み”が過ぎる様だが、プロ野球が彼らの求める”財界名門企業クラブ”にしたいと思うのなら、チーム名には企業名より地域名を前面に出した方が名門企業の参入を見込めると私は思いますけど...







高校野球サンデー
at 2003 07/27 23:58 編集


 今日は朝から地元のNHKテレビで全国高校野球広島県予選の準々決勝をやっていた。 よく準々決勝が一番面白いと言われているが、今日は広陵や広商、崇徳、県工(県立工業)に瀬戸内などの強豪が登場している。 そう言えば私は高校受験の時に”すべり止め”として広陵を受け、合格したけど結局授業料の安い公立の湯来南高校に行ったのだった。 今なら”広陵高OB”と言えば聞こえが良いかも知れない。 まあ自分の判断に悔いはありませんが。


 そして高校野球シーズンに合わせたのかどうか知らないが、NHK衛星放送では高校野球&青春アニメの名作『タッチ』特集で映画版アニメ3本一挙放送をしていた。 懐かしい... そう言えばこれも私が高校生頃の作品だな。 でも長編の大河ドラマである原作やTVアニメ版を知っている為か、ちょっと”深み”が無いと言うか物足りない気もするが。 設定もあちこち変えられていたし。 ちなみに私個人的には『タッチ』より『みゆき』の方が好きだ。 関係無いけど...






コイが生まれる日
at 2003 07/29 00:21 編集


 今日は広島市内へ行き、久しぶりにお城(広島城)へ寄ってみた。 300円払って天守閣(歴史資料館)に入り、最上階の展望台から広島市内を眺めてみようかと思っていたのだが、今日はやたらに人が多い。 そう言えば夏休みだったのだな... いつも平日には閑散としているのだが、こう人が多いと調子が狂ってしまう。 うっかりしていたな、今度は夏休み明けに弁当でも持って来るか... ちょっとした”殿様気分”になれるかも知れない。


 下を見ると、城のお堀に丸々と肥えた大きな鯉(コイ)が泳いでいる。 そう言えばカープと言うニックネームの語源はこの広島城のお堀にいるコイだったな。 もしもカープが優勝したら、このお堀にダイブしてみるか。 そして私もコイになる...? 少なくとも今シーズンはその心配(?)は無さそうだ。 何かあまりキレイそうでは無さそうだからな、このお堀は。 来シーズンはそんな馬鹿な事を考えさせて欲しいものだ...


 ところで話は変わりますが、プロ野球の試合が無かった先週木曜日に『すぽると』がやっていた『飛ぶボール特集』は良かった。 こんな硬派路線(?)もやれば出来たのだな。 私はいつもこの番組を批判しているが、評価すべき所には正当な評価をしないといけないし。 上原投手(ジャイアンツ)が言われていた様に、世界中で使用球を統一出来るのが理想だと思います。






ダブルヘッダー
at 2003 07/30 23:47 編集


 広島では先週末で梅雨明けしたのだが、昨日は大雨でカープの試合はお休み。 そして広島市民球場での高校野球も中止になり、決勝戦がカープの試合と重なってしまった。 決勝戦開場を広島県営球場にする事も検討されたが、カープ球団の好意で市民球場での開催になった。 昼間に高校野球広島大会決勝。 夕方からはカープの試合が行われる。 勝ち残って来た選手にとってはプロが使う市民球場での試合は楽しみだろうし、柔軟な決定が出来て良かった。


 話は変わりますが、昨日の甲子園球場で外野フライを捕球しようとしたベイスターズの選手に向けて一部の心無い観客が応援バットを投げ付けるという行為があったのは残念な事だ。 既に多くの人が言われている通り、プレイを妨害する行為に対しては即退場を宣告するべきでしょう... もっとも、それなら7回の攻撃前に打ち上げる(?)ジェット風船は”プレイを妨害する行為”ではないだろうか? 実際、7回表のプレイ中に誤って飛ばしてしまったり、破裂して「パン!」と音が出たりしてプレイの邪魔をしているが、ジェット風船は”球団公式グッズ”として売られている。 どうしたものか...






足元
at 2003 07/31 00:55 編集


 私はいつも地元の図書館でスポーツ紙をチェックしているが、29日の新聞にちょっと気になる記事があったので申し訳無いですけどお借りしてここで紹介します。


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 「阪神さん来て~」新潟県知事が新球場アピール


 これも快進撃効果?新潟県の平山征夫知事(五八)が28日、西宮市内の阪神球団事務所を訪れ、野崎球団社長ら球団幹部に阪神主催試合の誘致をした。
 新潟県は、2009年国体開催を視野に2008年に収容人員3万人、屋根なしの天然芝球場(両翼100メートル、中堅120メートル)を完成させる。新球場で試合開催を新潟県とは縁もゆかりもない阪神に要請した。平山知事は「阪神さん最優先できました。巨人ファンも多いが、その次に阪神ファンも多い」と説明。本来なら巨人に真っ先に陳情に行くところだが、阪神の快進撃が平山知事を動かした。
 新潟県では、1996年までは近鉄が上山善紀オーナーの生まれ故郷ということで主催試合を開催していた。しかし、大阪ドームが完成した97年からプロ野球公式戦の開催はない。平山知事は「セ・リーグとパ・リーグに来てもらいたい。(阪神には)夏のロードの1つでも来ていただけないかな」と新球場建設を契機に人気球団の来県を願っていた。


 (デイリースポーツ7月29日付けから)
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 ...まあ相変わらず「阪神タイガースの人気はすごいでしょう!」と言わんばかりの文章ですが、カープファンの私は違う感覚を覚えました。 それは「平山知事は地元のJリーグ・『アルビレックス新潟』を知らないのですか?」と言う感想です。 以前、広島ローカルの番組でアルビレックス新潟の徹底した地域密着の活動ぶりが紹介され、「サンフィレッチェも見習うべきでは?」と結んでいたが、私も正直感心したもの。 あれだけ地元のJリーグクラブを熱狂的に受け入れている新潟の人達が縁もゆかりも無いプロ野球の試合を(いくら人気球団でも)喜んで見るだろうか...?


 地元に密着したアルビレックス新潟があれだけの大成功を収めているのだ。 それならプロ野球の地元チームも欲しいと言う発想になって欲しいものだ。 これは仙台でも松山でも言える事ですが、素晴らしい球場を造って「人気球団に試合しに来て欲しい。」では寂しいと思うのですが。 第一、タイガースは甲子園球場の前を通る阪神電車に客を乗せるのが目的で存在しているのだ。 ”ビジネスチャンス”を逃す遠隔地への主催試合持ち出しなんて期待出来ない。 また、ジャイアンツにしたって自社のテレビで放送する為に球団を運営しているのだから、持ち出し試合はもっぱら(試合中止でテレビ番組編成に支障が出ない)ドーム球場ばかりでやっている。 新潟や松山での開催の望みは無いと私は思いますが...


 でも平山新潟県知事ばかりを責めても仕方が無い。 プロ野球にエキスパンション(拡張)の意思が無ければ仮に新潟がプロチーム設置を考えたって”絵に描いた餅”だもの。 プロ野球も本気でメジャーリーグに対抗したいなら絶対に球団を増やすべきです。 広島だってプロ野球のエキスパンションが行われたからこそ、運営資金の当ても無いのにチームを設立したのだ。 今それをやればJリーグのクラブが成功している地域でプロ野球チーム設立の機運が高まって行く可能性があるのだ。 プロ野球だっていくつかの悪い部分を直せば十分にメジャーリーグに対抗できます。 それどころか世界を相手に商売する事だって...自信を持ちましょう。


FISE来年も広島開催

 今日、ネットのニュースサイトでアーバンスポーツ大会が来年も広島市で開催されると報道されていた。 記事によると主催者側が記者会見を開いて発表したのは昨日の事らしいのだが今朝の中国新......


本当の名前(前編)
at 2003 07/24 20:47 編集


 新聞などによると、先日からまたしてもホークスの身売り話が持ち上がっているようだ。 私も問題の毎日新聞の記事を読んだが、かなり具体的な方法まで書かれている。 この記事をホークスのオーナーは否定して(シーズン中でもあるし)一応は沈静化したが、またオフになると騒ぎ出しそうな感じだ。 親会社であるダイエー本社が経営再建中で、本業と直接関係無い部門を清算する事は避けられなくなっているから...


 ところで、このホークス買収の噂を聞いたジャイアンツの渡辺オーナーが「(外資の)ハゲタカファンドにプロ野球を荒らされる事は許せない。 日本企業が形式だけオーナーになっていてもダメ。」みたいな発言をしているそうだが、別に外資でも良いのではないでしょうか? 第一、外国人の方がスポーツに対する理解がある訳だし。 野球を”テレビ屋”の商売の為に食い物にしている連中よりはハゲタカファンドの方がいささかマシではないかと思うのですが...


 それにしても... プロ野球では何でこう球団の買収劇が悲壮感に満ち満ちているのだろうか? 今回もダイエー本社が球団を売れと言う銀行からの圧力に耐えているのは、球団を手放すと企業のイメージが悪くなって再建計画にも影響が出るからだと言われているが、でも球団を売ると何故企業のイメージが悪くなるのだろうか? 当たり前? いえいえ、私は常識を取っ払い、頭をクリアにして冷静に考えてみる...


 先日、スポーツ新聞にサッカー日本代表の中田選手(パルマ)の移籍の噂に関する記事が載っていた。 その中の一節「イングランドのプレミアリーグの名門クラブ・チェルシーがロシアの大富豪に買収され、その豊富な資金を使って中田選手ら世界中の有力選手獲得を狙っている。」と言うところが(私はサッカーのファンでは無いが)気になった。 ここでは買収に伴う”悲壮感”など感じられず、むしろ有力なスポンサーを得てチームが強くなるだろうとすら感じられる。 プロ野球とサッカーは別とは言え、どうしてここまで違うのだろうか...?


 思うに、日本のプロ野球では企業(親会社)の名前が前面に出過ぎているのではないだろうか? 広島や横浜など一部を除いて、ほとんどのチームは企業名で呼ばれている。 福岡ダイエーや千葉ロッテ、大阪近鉄など、地域名を名前の上に付けているが、ほとんどの場合は地域名は無視されて企業名だけで呼ばれている。 普段はそれほど不便な訳でも無いが、球団身売りの様な事態になると、様々な不幸を巻き起こす。 しかし、その中でも最大のものは”歴史がブツ切りにされる”事だ...


 プロ野球が現在の12球団になってもう50年以上経っていると思うが、球団の数はずっと12のままなのに消えて行ったチームはいくつもある。 その中には『阪急ブレーブス』や『南海ホークス』、『西鉄ライオンズ』など、強豪や名門として一世を風靡したチームもあった。 これらのチームは親会社を変えて今でも存在しているが、同じチームでありながら”別の企業の持ち物”であった時代は無視され、歴史が通して語られる事は無い...


 企業には栄枯盛衰が付き物だ。 かつては東映や大映、松竹など映画会社の球団が多かった時代があった。 でもテレビが一般の家にも普及すると映画会社は衰退して球界から去った。 また、鉄道会社が多く(沿線開発の一環として)球団を持っていた時代もあった。 今回のダイエーもホークス球団を買収した当時は”我が世の春を謳歌”していたのだ。 今の日本経済はもう右肩上がりの時代には戻れない。 未来永劫球団を維持できる企業なんて存在しないのだ...


 日本のプロ野球は戦前から続き、もう60年以上経っている。 いつかは100年以上にもなるだろう。 こればかりは韓国にも台湾にも中国にも追い付き様が無い日本の強みなのだが、それを考えるとプロ各球団の”歴史の断絶”は大きな損失だと思っています。 プロ野球は規定を変え、球団名には地域名だけ付ける様に変えるべきだと思います。 現に『横浜ベイスターズ』がそれをやっており、親会社が変わっても何も変わらずに球団創設以来の歴史を刻み続けている。 これから国際的に変わって行くだろう野球界は、この”世界の常識”に合わせて行っても良いのではないでしょうか...?





本当の名前(後編)
at 2003 07/28 23:58 編集


 数年前... 私が大阪で学生をしていた頃だったか、JR天王寺駅から降りた所にある阿倍野地下街(略称:あべちか)に新しい噴水が造られ、その名前が公募された。 私もそれに応募し、場所柄、待ち合わせにちょうど良いこの噴水に『出会いと別れの泉』とつけた。 結果は不採用だ。 私のネーミングセンスの無さは大いに認めるところだが、採用になった横文字の名前は... ちょっと味気無い様な。 不採用になったから言うのでは無いが。


 広島に『月間アスリートマガジン』と言う広島ローカルのスポーツ情報誌がありまして、私も愛読しているのですが、その中に面白いコラムがありましたので今回はそれをお借りしまして(無断ですけど...)私の意見も書かせていただきます。出来れば雑誌の方を読んで頂くのが一番なのですが、広島ローカルなので... 良かったらという事で。


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 『河野高嶺のスポーツハイアングル』(月間アスリートマガジンより)


《サンフィレッチェは『広島FC』》
私達は広島にあるプロサッカーチームのことを『サンフィレッチェ』と呼んでいる。広島FCなのだが、ダイレクトに地域名を使って「広島」と呼ぶと、ややこしいからだ。「今日、広島に行こう」といったら、広島カープを見に行くのか、サンフィレッチェ広島を見に行くのか、広島駅に行くのか、広島ホームテレビ(そんな人はいないと思うけど)に行くのか区別がつかない。しかし、話題がサッカーに限られた場合、特に対戦相手のことをニックネームで呼ぶ必要はない。例えば「新潟戦を見に行こう」で十分だろう。それは各地方で頑張っているJクラブに対する敬意でもある。


《Jリーグはニックネームのオンパレード》
Jリーグ発足を2年後に控えた91年、各クラブはリーグ参加に向けて多忙を極めていた。チームの理念、マスコットキャラクター、クラブフラッグ、ユニフォームのデザインなどなど、決めなければいけないことは山積していた。その中で一番重要だったのが、いうまでもなく都市名に付随するチームのニックネームだった。その結果、殆どのクラブであらゆる造語が考えられた。サンフィレチェは3本の矢を意味する「サン(日本語)」と「フレッチェ(イタリア語)」が語源であることは、ご存知の通り。当時最も違和感を放つ造語は、フリューゲルスだった。フリューゲルとはドイツ語で翼を意味する(親会社が全日空だからそうなったのだろう)。しかしドイツ語でフリューゲルの複数形は『フリューゲルン』であって、フリューゲルスとはまるで英語風である。ポルトガル語で『緑』を表すヴェルデをもじってヴェルディ、イタリア語で『足』を意味するガンベをもじったガンバなど、造語のオンパレードとなった。また日本リーグ時代の親会社を意識した名前も相次いだ。三菱自動車は、会社のマークをイメージするレッドダイヤモンズとしたが、サポーターには受け入れられず、すぐにレッズと呼ばれるようになった。古川電工にJRが資本参加したJEFユナイテッド市原は、JR東日本(JR EAST)と古川(FURUKAWA)の統合(ユナイティッド)という、とんでもない名前だが、なぜかJリーグ機構に承認された。


《海外では地域名重視》
 1998年。私はクラブのあり方についてドイツを取材したことがある。その時、コーディネーターに言われたことは深く頭に刻まれている。その一つは、「なんで日本のクラブなのに日本語のチーム名をつけないのか」ということであった。かつて京都に「紫光(しこう)倶楽部」という実に美しい名前をもつチームがあった。戦前から続く伝統クラブだが、90年代にJ2参加を決めるとその名を捨て、わざわざカタカナの造語にし、パープルサンガとなった。
 もう一つは、「日本のクラブはニックネームにとらわれすぎ」というものだった。ドイツの強豪バイエルンミュンヘンは、単にバイエルン州ミュンヘン市という意味だ。日本でいうなら、『安芸の広島』、『尾張名古屋』というところだろう。世界中のクラブを見渡しても、日本のJリーグのようにニックネームが前面に出ているのは珍しい。ローマやラッツィオ(ラッツィオ州)、パリサンジェルマン、バレンシアなどなど、都市名や地域名をそのまま名乗るクラブが殆どだ。それらのクラブにはニックネームはないのか?いや、非公式ながらある。サポーターが勝手につけたものが伝統として残っている。例えば、リバプールFCはユニフォームが赤いので地元では『レッズ』と呼ばれている。マンチェスターシティは、市民クラブの意味を込めて『シチズンズ』と言われており、市外・国外から有名選手を集めてビッグクラブに成り上がったマンチェスターユナイティッドに対する皮肉ともとれる。かつて稲本が在籍したロンドンの名門アーセナル(アーセナルはロンドンの地区の名)は『グナーズ(銃猟者)』と呼ばれている。しかしながら、いずれもニックネームはマイナーで、決して前面には出ていない。


《日本での都市名重視の動き》
 日本でもそれらの動きが高まった。東京ガスがクラブ化しJ2に参加した際、ニックネームを持たない『FC東京』と名乗った。これは、ある意味衝撃的だった。それまで造語も含めてニックネーム重視のJリーグに、「しまった。その手があったか...」と思わせた。また、フリューゲルス解散後に誕生したソシオ制度の市民クラブは『横浜FC』と名づけられ、企業に頼りきっていたクラブへの反省を表した。さらに日韓ワールドカップでベスト4に入った韓国代表に、韓国中の人達が「Be the Reds」と応援したことを受け、いつしか日本代表は『ブルース』と呼ばれるようになった。いずれにしても『誰が言ったか知らないが』の世界である。
 そして、何より私が言いたいのは、去年から歌われるようになったサンフィレッチェの応援歌だ。そこには「サンフィレッチェ」という言葉が出てこない。~輝け俺たちの誇り。広島。広島。オーオーオーオー~ ホームゲームは勿論、アウェーゲームでも効果的な、実に良い歌だと思う。私も広島県民として、『広島FC』を誇りに思う。


 (河野高嶺さん 広島ホームテレビアナウンサー)


月間アスリートマガジンHP(http://www.sanfield.net.athlete)


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 プロ野球ファンの私はこのコラムの内容を野球に当てはめて考え、一つの疑問を持ってしまった。 それは「ニックネームって他人が勝手に付けてしまうもので、呼ばれる本人が指定するものではないのでは...?」という事です。 プロ野球もJリーグ同様、球団が自分でニックネームを指定している。 いや、その逆でJリーグの方がプロ野球の影響を受けてニックネーム重視になったのだろう。 そのプロ野球自身はメジャーリーグの影響でニックネームを付ける習慣が出来たのだろう。 プロ野球が出来た当初、チームの名前は地域名に“●●野球倶楽部”とか“●●軍”と付けたものが殆どで、その中で最も古い『大東京野球倶楽部』がアメリカ遠征の際に向こうのチーム同様、ニックネームを付ける事を思い付き、メジャーリーグの名門、ニューヨーク・ジャイアンツから“ジャイアンツ”の名をもらって『東京ジャイアンツ』と名乗ったのが日本プロ野球でのニックネームの始まりになるのだろうか... ちなみに、新興球団であるカープの場合は確か『広島職業野球倶楽部』としてスタートしたが、すぐにカープと言うニックネームを付けられている。


 河野アナウンサーはJリーグとヨーロッパのサッカーリーグとの比較でこのコラムを書いているが、ニックネームを重視する”本家本元”はアメリカのプロスポーツでは? メジャーリーグにも、バスケットなどにもチームは地域名とニックネームが併記されていて、どちらかと言えばニックネームの方が重視されている感じがするし。 何年前か、メジャーリーグが球団を増やした時、新球団創設時にニックネームも同時に付けられたのを記憶している。 メジャーリーグの場合はヤンキースやドジャース、レッドソックスなど、古くからあるニックネームは”誰が呼んだか分からない”自然発生的なものが多いし、一方で新しい球団のニックネームにはマーリンズ(カジキ)にロッキーズ、ダイアモンドバックス(ガラガラヘビ)など、地域の名物というか”象徴”的なものが多いのではないかと思います。


 それにしても... 河野アナウンサーが言われる通り、『サンフィレッチェ』で”三本の矢”というのも無理があるし、甲府の『ヴァンフォーレ』も「ヴァン」(風)に「フォレスト」(森林)で”風林火山”だというのもちょっと... 良いとか悪いではなく、この様な横文字の造語では”元ネタ”である戦国時代の荒々しさとかが表現できないのでは。 本当に今の日本って横文字の使い過ぎではないかと思います。 『職業安定所』は『ハローワーク』と呼ばないといけないのだろうか? 『郵便貯金会館』を『メルパルクホール』と呼ばないといけない理由でもあるのだろうか...? わざわざ変な横文字を使わなくても日本語で良いと思うのだが。 もっと日本語を大事にするべきではないでしょうか。


 ニックネームとは本来、他人が勝手に付けるものだと考えると、球団のニックネームはファンが考えるのが理想的、だから球団のニックネームを代える時にはファンから公募するのは正しいと思う。 そして実際に以前、二度のニックネーム変更が行われたが、結果として採用されたのはファンの支持が多かった名前では無かった。 その一つ、マリーンズの場合、最多票の名前は『マリナーズ』だったが、これは”海兵隊”と言う意味なので地元イメージと合わないので仕方が無い。 そしてもう一つのブルーウェーブだが、こちらでの最多票は『サンダース』だった。 地元と合っているかどうかはともかく、当時の打線に付いていたニックネームの『ブルーサンダー打線』から来ているもので私は良いと思ったのだが駄目か。 地元・神戸のイメージとは合っているけど...


 打線のニックネームと言えばベイスターズの『マシンガン打線』も誰が呼んだか知らないが良い名前だと思う。 私個人的にはベイスターズと言う名前と別に非公式ニックネームとして『マシンガン』や『マシンガンズ』と呼んでも面白いかと思ったのだが、今年はあえてそれを否定し『大ちゃんス打線』と名乗ったのだが、私としてはせっかくの”誰が呼んだか知らない”名前を守って行って欲しかったと思っています。


 ”誰が呼んだか知らない”名前と言えば、カープの『赤ヘル軍団』もそうだろう。 今ではカープのイメージカラーは完全に赤になっているが、元々は紺色だったのだ。 初優勝した年に当時のルーツ監督が”闘争心を表す”として赤に変えようとしたが時期的に間に合わず、仕方なく帽子だけ赤にしたのを見て、”誰が呼んだか知らないが”『赤ヘル軍団』と呼ばれる事になった。 そして何年か前にカープが”メジャーかぶれ”したか、シンシナティー・レッズのイメージを重ねようとしたが、それでもファンは『ビッグ・レッド・マシン』ではなく『赤ヘル軍団』と呼んでいる...


 ところで、ファイターズは来季から札幌に移転するが、ニックネームも変更するのだろうか? 私としては当分今のままで良いと思っています。 そしてチームが現地に定着したら、自然と”誰が呼んだか知らない”名前が出て来るのではないだろうか。 それが良ければその時にニックネームを変えれば良いのでは? やはりそれがニックネームの本質ではないだろうと思います...


 今回はかなり取り留めの無い文章になってしまいました。 反省しなくては。 最後にクイズを一つ。 「ヤクルトスワローズと松山フェニックス、この中でプロ野球チームはどちらでしょう?」

 ...以上です。

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