廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

カープBOM!2002年12月

2020-06-05 22:22:22 | Weblog



岡山にもJリーグを
at 2002 12/01 23:53 編集


 ついにサンフィレッチェ広島のJ2落ちが決まったな。 一月前の段階で絶望的な状況になっていたけど良く立て直し、最終節まで頑張った粘りにはプロ野球ファンの私も感心してしまった。 こちら(広島)のテレビでは、広島市中心部の『基町クレド前広場』にある大型スクリーンを見て応援するサポーターの姿が映っていたが、やっぱり私はJ2落ちの瀬戸際になって急に騒ぎ出すのを見ると引いてしまう。


 とにかく、来年はJ2でJ1昇格を目指して戦う事になる。 中四国唯一のチームがJ2に落ちる事は残念だが、それなら中四国にもっとチームができれば... 私としては岡山にチームを持って欲しいのだが。 私は何度も関西に行っているので岡山にも立ち寄っているが、岡山の広島に対する対抗心は相当なものだ。 今まで、それは建物などのハード面に行き、その結果3本もの瀬戸大橋だ出来たのだから。 これからはスポーツなどのハード面で地域同士が張り合う時代になる。 きっと広島と岡山の対戦は盛り上がると思う。






どうせなら...
at 2002 12/02 23:31 編集


 『MSNスポーツ』によると、シアトル・マリナーズで活躍中の佐々木投手が故郷の仙台市で行われたトークショーに参加し、その席上で「プロ球界には宮城県出身選手は多い。 東北も仙台育英も東北福祉大も全国的な強豪。 なのに野球場が古くちゃねえ...。 サッカー場ばっかり造って、新しい野球場がいいよなあ。知事には前から言っているんですけどね。」と発言したそうだ。 確かに佐々木投手の言う通りだろう。


 ただ、野球場を造ると言うだけで無く、プロ野球チームの誘致まで踏み込んで発言して欲しかったのだが... 資金面で制約があるのは宮城県も例外では無いし、ワールドカップの開催や地元チーム(ベガルタ仙台)がある事がサッカー場が優先して造られて来た理由のはず。 仙台はマリーンズの旧本拠地(当時はロッテオリオンズ)だが、別にマリーンズ以外のチームを誘致しても良いし、新しい球団を作っても良いのだ。


 東北地方は確かに野球の強豪校が多いが、今のサッカー人気を見ていると将来的には野球人口の減少、レベル低下の可能性もある。 野球強豪校も結構だが、彼ら野球少年の憧れや目標となる地元プロ球団を是非欲しいものだが。


 昨日、岡山にJリーグのチームを作るべきだと書いたが、もちろんプロ野球のチームだって必要だと思っています。 最近、『倉敷マスカットスタジアム』をタイガースのキャンプ誘致の為に施設強化をしたそうだが、ここまで来たらプロ野球の誘致まで考えてみても良いのではないだろうか? あそこはハード面も充実し、テレビ局も多く(テレビ東京系列局がある)、交通の便も良いのだからやってやれない事は無いのだが...






また”背番号3”騒動か...
at 2002 12/03 23:48 編集


 2004年アテネオリンピック野球日本代表の監督に元ジャイアンツの長嶋氏が就任した。 ここ数年の国際大会での低迷を考えれば、次のアテネでは何としても勝たないといけないのだが、今日の新聞を見ていると”背番号3が復活”なんて浮かれている様子がうかがえて頭が痛くなって来る。 まあ、長嶋さんは目立ちたがりで、アマチュア側はスポンサーが集めたいのだろう。 記者会見する長嶋さんの背後にスポンサー企業の名前が並ぶ壁(?)が見えて、思わずそう考えた...


 新聞各紙をチェックしてみると、好意的な見方も否定的な見方も色々あったが、結局のところプロとアマの統一も出来ていない中では長嶋氏くらいしか頼む人がいなかったと言う事か。 ただ、決まった以上はオリンピックでの勝利に向けて挙国一致体制を作っていかないといけないな。 特に読売は2人と言わず5人くらい派遣しても良いのでは? ホームラン世界記録を持つ王監督はアメリカでも有名で台湾では英雄だが、長嶋監督の名前は国際的には全く通用しない。 ドリームチーム率いながら迷采配で負ければ、海外マスコミからボロクソに叩かれるからな...


 昨日の『すぽると』で日本代表歴代監督の紹介と共に、オリンピックが野茂、古田、小久保など多くのプロ野球選手を育てて来た事を今更ながら教えられた。 もうあの頃には戻れないのだろうか... せめてサッカーみたいに”アンダー●●”大会にして若い選手を育成する大会に出来れば良いのだが。 昔は杉浦投手(日本生命)の様にあえてプロに入らずにオリンピックに賭ける選手もいたのだが、今はプロ入りがオリンピックへの早道になってしまったか...


 もっとも、そのオリンピック自体から野球が締め出されそうな状況になっていて、そちらの方が問題かも知れないが... これはまた明日書きます。 ...オフでネタが無いので。






ロベルト・クレメンテ賞を獲る少年
at 2002 12/04 23:53 編集


 昔読んだ衣笠祥雄氏の本に、かつてメジャーリーグのピッツバーグ・パイレーツでプレーして3000本ものヒットを打った大打者で、同時に献身的な社会貢献に励んだプエルトリコの国民的英雄・故ロベルト・クレメンテ選手の事が書かれていて私も感銘を受けた。 現在、メジャーリーグではシーズン中の活躍に加え、チャリティー等の社会貢献にも熱心な選手に『ロベルト・クレメンテ賞』が贈られ、それはメジャーリーグで最も名誉ある賞の一つだ...


 先日、オリンピックの正式競技から野球など3種の競技を外すかどうかを決める会合が行われたが、急な事で反発も多いが”残すべき”と言う意見も少なく、結局結論はアテネオリンピックの後に先送りされた。 アテネの次、2008年のオリンピックは北京に決まっているのだが、中国は野球よりメダルが獲れそうな武術太極拳を正式競技に採用したいのが本音らしいな...


 今のところ世界で野球が盛んなのはアメリカと日本、韓国、台湾、中南米諸国位でとても世界的人気スポーツでは無い。 これらの国以外でオリンピックが行われた場合、大会後に使い道の無い野球場を造る事になるのか... 野球関係者はオリンピック実行委員会を説得する為にメジャーリーガーの参加を求めているそうだが、本当にそれで解決になるのだろうか? 野球をする国が少ない以上、何度でも削減競技リストに載る事になるだろうし...


 昔、テレビで元タイガース監督の吉田(義男)さんがフランスで野球を一から教えているのを見た事があるが、野球をオリンピックに残すのに本当に必要なのは吉田さんに続く人が現れて、地道に野球を世界に広めて行く事ではないだろうか...? もちろん、誰が資金を出すのかと言う問題もあるが。 そして、他にも野球を広めてみたい所がある。 それはアフリカだ...


 ドミニカには広島カープやメジャーリーグの野球アカデミーがあるが、日本とアメリカで資金を出し合い、同様の物をアフリカ各国に造るのだ。 まあ、中南米と違って野球が盛んな国では無いので一から教えないといけない等、手間は掛かるが運動能力は高そうだし、やってみる価値はあるのでは。 アフリカの少年達に野球と英語、そして”ロベルト・クレメンテの伝説”を教え、育った選手をアメリカやアジアのプロ野球界に送り出すのだ...


 「●●村のあの子がアメリカでスーパースターになり、村に小学校を建ててくれた。」「●●君が日本で活躍して町の子全員にサッカーボールを買ってくれた。」 ...そうなったら、今もまだ苦しい生活をしている人達に夢と希望をもたらす事が出来る。 軍事費にばかり金を掛けるより、これこそが最強のテロ対策になると私は思います...






”風を切る音”を聞いた...
at 2002 12/05 00:39 編集


 先程の『ニュースステーション』にファイターズの小笠原選手が出演していたが、その中で”全球フルスイング”の話になり、実際にスタジオでバットスイングをしてくれたが、バットを振った時にする”風を切る音”がすごいねと司会の久米さんやコメンテーターの人達が言っていた。 普段から球場で何度も聞こえるはずの音が新鮮に聞こえるのはやはり実際の球場がやかましいからか...
 
 野球場には何千、何万の人がいるから騒がしいのは仕方が無いが、あの楽器の演奏だけは何とかして欲しいものだ。 私は外野席専門だからあのトランペットの音がよく聞こえるのかも知れないが、テレビの野球中継でさえトランペットの演奏と応援歌ばかり聞こえてくるのだから球場のどの席で見ても”本当の野球の音”は聞こえないのだろうな...


 以前の『プロジェクトX』でカープの事を取り上げた時、あのトランペットの演奏の最初は戦時中にラッパ手をしていたカープファンが球場で始めたのがきっかけで全国に広まったと紹介していたが、それなら今度は広島から率先して楽器の演奏を止めるべきだと思っています。 別にみんなが揃って同じ応援しなくても良いではないでしょうか。 合唱しに来たのでは無く、野球観戦に来たのですから...






昨日の続きになりますが...
at 2002 12/06 23:54 編集


 昔、ビデオに録画していた『三国志演義』(中国中央電視台製作)を久しぶりに見ていたら興味深い場面があった。 戦争のシーンで、大将が「かかれ!」と命令すると、ブオーーーーー!と角笛が吹かれて、それに合わせて兵士達が武器を構え、続いてドンドコドンドコと太鼓が鳴り出すと敵に突撃して行き、形勢不利になると銅鑼(どら)がジャンジャンジャンと鳴らされて退却して行った。 なるほど...拡声器(トラメガと言ったかな)の無い時代、広い戦場で命令を伝達するのに楽器を使っていたのだな...


 もうお分かりだと思いますが、昨日書きました野球場の外野スタンドで何故楽器を鳴らすのかと言う疑問として、私はスタンドの何千人と言う人の動きを同調させる為だと思えて来る。 応援団の立場で考えると、自分達が指示した通りに何千人もの人間が動くのって快感じゃないかな...と思えてしまう。


 ただ、楽器の演奏だけは球場中に聞こえてしまい、それが耳障りな客にとっては防ぎ様が無いだけに、新しいファンの開拓を妨げるのではないかと思う。 球団にとっては、楽器の演奏を禁止して毎日の様に球場に来る応援団を切る事には勇気がいると思うのだが、もう今はその決断をして新しいファンを開拓する時ではないかと私は思っています。






特にネタが無い日だったが...
at 2002 12/07 23:58 編集


 カープは金本選手のFA補償を金銭から選手に切り替える可能性があるそうだ。 何でもプロテクトの掛かっていない選手に面白い選手がいたそうで。 坪井選手をはじめ、めぼしい選手はトレードに出てしまったはずなのだが、一体誰の事なのやら...? 移籍金3億6000万円の代わりですから意外な選手の名前が挙がるかも知れないが、多分ショートを守れる選手だろう。 カープの補強ポイントだし。







空想野球小説~ 200X年・春 広島
at 2002 12/08 12:12 編集


 200X年の野球シーズンが開幕した。 広島に新しい野球場が完成し、カープの本拠地がそこに移転して二年目の春だ。 私は球場へ向かう為に最寄りのJR五日市駅にやって来た。 以前の本拠地である広島市民球場は市内中心部にあり、我が家からスクーターで行っていたのだが、新しい球場はJR広島駅の近くで、スクーターを停める適当な場所が無いからJRで行く事になった。 まあ、前の球場は深夜の交通アクセスが悪いのが難だったが、JRは深夜まであるので遠方のファンには良いだろう。


 五日市駅...私は電車の乗る前にキオスクでスポーツ新聞を買う。 やっぱり地元紙の『中国スポーツ』が良いな。 昔は関西系の新聞ばかりだったが、中国・四国にチームが増えた今、待望の地元紙が出来てからはこれ専門になった。 Jリーグのチームが広島に続いて松山、岡山、高松と出来て地元に根付きつつある。 一方で野球の方は未だにカープしか無いが、チームが増えると良いのだが...


 電車は15分程で広島駅に到着。 駅の東口を出て線路沿いの道を歩く。 歩いて10分ちょっとで球場だ... 見ると、線路が並んでいる間に看板が電車内から見える様に立ててあり、「ようこそ!平和とスポーツのまち 広島へ。」と書いてある。 駅から球場は見えないのだが、道沿いの建物にはポールが立ててあり、赤い旗(?)が吊るされている。 これを目印に球場へ行ける仕掛けだ...


 球場に着いた。 レンガ造りのレトロ調建設の建物が見える。 壁に『ダイソースタジアム』と球場の名前が書かれている。 球場の命名権を売って建設費の足しにしたらしい。 球場の近くには駐車場があるらしい。 みんなが公共交通機関を利用するのが理想だが、家族が多いとか、交通アクセスが悪いなど事情がある人もいるだけに、地方の球場には必要な施設だろう。 球場の周辺には桜がまだちょっと残っている。 先週来ればもうちょっと花があったかも知れないが...


 建物の中に入った。 中には色々な店がテナントとして入っているが、ブランドとかに全く興味が無い私にとってはカープ公式グッズショップ以外に用が無い。 もちろん食べ物も売っているが、ここで買うと高くつくので私は近所のスーパーであらかじめ買って用意して来るのだ。 さて、チケットは買った。 試合までちょっと時間はあるが、もうスタンドに入って練習でも見るか...


 さて、席に着いた私は荷物から双眼鏡を取り出す。 この球場が出来てから私は球場に双眼鏡を持ち込む習慣が出来た。 別に選手をズームインして見たいのでは無い。 まずはダグアウトの隣(ファールグラウンド内?)にあるブルペンを見た。 グリーンスタジアム神戸と同じ形式かな。 その一塁側ブルペンの一部に今は亡き元カープ・津田投手のプレートと顕彰碑が広島市民球場から移築されて来ている。 私は双眼鏡で確認すると心の中で手を合わせた。


 続いて私は双眼鏡で球場の外野フェンスを見た。 ここにはメジャーリーグによくあるエアクッションが採用されている。 本来なら予算オーバーで無理だったが、多くのファンからの寄付で実現した。 その外野フェンスに寄付をした人達の名前が表示されているのだが、プレーの障害にならない様、目立つ色が使えないので少々見づらく、私も無け無しの金を寄付したのだが、一年経っても未だに自分の名前を見付けられない。


 そうこうしている内に試合開始の時間が近付いて来た。 やっぱりデーゲームは良いな。 内野にも敷き詰められた総天然芝のグラウンドが日に映えて目に心地良い。 ガラガラだったスタンドも人が多くなって騒がしくなり、私も気分が高揚して来た。 選手がグラウンドに出て来た。 いよいよ試合開始だ...






こんな代理人はいりませんか?
at 2002 12/09 23:58 編集


 ジャイアンツからフリーエージェント宣言してメジャーリーグ挑戦を表明している松井選手が代理人を頼む事になった。 代理人に選ばれたアーン・テレム氏の事については全然知らなかったが、マーティー・キーナート氏のコラムによると、黒いものを白と言いくるめて売り込む程の実力者で、顧客には多くの”曲者”がいるそうだ。 松井選手がテレム氏の事をどの程度知っていたのか分からないが... とにかく、私個人的にはオプション契約として「アテネオリンピック日本代表の召集に応じる。」をぜひ勝ち取って欲しいのだが...


 代理人制度には賛否両論あるが、私は基本的に賛成している。 一般の企業でも工場で商品を作る人と、その商品を売り込む人は違うのと同じで、プロ野球選手を”個人事業主”と考えるなら”営業担当者”がいても良いと思うのだが... 人件費の高騰に繋がるかも知れないが、代理人がいなくても一部スター選手の給料は跳ね上がっていると思うのだが... もっと根幹の部分を改革しなくては。


 ところで、現在の厳しい雇用状況に対し、以前の『ニュースステーション』で「雇用のミスマッチ解消の為、ハローワークに代わり民間の就職斡旋業者を作り、個別のカウンセリングなどで求職者の能力を引き出して企業との間を取り持つべき。 その為には規制緩和が必要だ。」みたいな事を言っていて、私も我が意を得た思いだったが、このシステムに”代理人”を組み込めないだろうか...?


 以前、妹が外資系企業で働いていた時に聞いたのだが、その会社では年に一度人事の担当者と直接交渉をして来年の給料を決めるそうだ。 そこでは「私は...な能力があり、会社に対して...な利益をもたらす事ができます。 その為に...の資格も取ります。 だから給料を...円位欲しい。」みたいな話をしたらしい。 私や多くの日本人にとって、自分の能力を客観的に分析し、高く売り込むのは苦手なのではないだろうか...?


 今、”年功序列”、”終身雇用”と言った日本的な雇用体系が崩れて”実力主義”とか”即戦力”、年棒制”なんて言葉が飛び交っているが、その中で能力があるのにそれを表現する事が出来ずに埋もれている有為な人材が日本には多数いるのではないだろうか? 広い人脈と交渉能力がある人が代理人となって労働者個人と契約し、労働者の能力と企業のニーズとを分析して間を取り持つ。 そのまま契約を継続して毎年の給料交渉をして働く環境を良くし、不当解雇の様な事態にも対処して安心して働ける。 そうすれば景気の回復に少しは繋がるのではないだろうか...


 今日は野球の話と脱線してしまったな...






ゴールドカード
at 2002 12/10 23:52 編集


 バファローズからフリーエージェント宣言して去就が注目されている中村(紀)選手は現在妻子を伴ってアメリカ旅行中だ。 骨休めのプライベート旅行と称しているが、代理人と言われる人物も伴っているだけにメジャー球団との交渉もあるのかと言われているが... 聞いた話では今日、ニューヨーク・メッツからオファーが来たそうだが、これからメジャー球団の補強が本格的に始まれば色々と動きがありそうだ。


 話は変わるが、メッツと言えば以前チケットの料金を対戦カード別に分けたと言うニュースが話題になった。 ヤンキースやジャイアンツなどの人気カードを最上級の『ゴールド』とし、それ以外は『シルバー』など、ランクが下がる度にチケット料金が下がるみたいだが。 これには賛否両論あるだろうが、私はカープもこのシステムを採用してみてはどうだろうか? ジャイアンツ戦やタイガース戦は今のままにして、それ以外のカードの料金を下げるのだ...


 こう書くと、ベイスターズ、スワローズ、ドラゴンズファンの方に失礼なのだが、もう少し聞いて下さい。 広島市はマツダの企業城下町のイメージがあるが、以前は”支店経済の街”でもあった。 全国展開している大手・中堅企業の広島支店、中国支社と言った地方拠点だ多数存在し、それらに勤務するサラリーマン達が広島市民球場の三塁側スタンドの客だったのだが、不況&IT化でそれらの地方拠点が無くなり、同時に”地方から転勤して来たサラリーマン”も広島の街から減ってしまったのだ...


 何も全席を値下げするのでは無く、客の入りが非常に悪い三塁側の内野&内野二階席を外野席並に下げるのだ。 これで「野球を見たいけど特にどのチームのファンでは無い。」人を新しい客として開拓するのだ。 毎日新聞でも叩かれたが、(地域的・構造的にも)本当に客が少ないだけになりふり構わない改革が必要なのではないだろうか...






ついに決まった新球場
at 2002 12/11 23:28 編集


 広島市の秋葉市長はJR広島駅東の貨物ヤード跡地に建設予定のカープの新本拠地となる野球場について、屋根を付ける事は難しいと言う見解を出したと新聞で報道された。 建設構想を提案していたカープ球団と複数民間企業からなる『チーム・エンティアム』は年内に市が態度をはっきりさせないと事業から撤退すると言っていた為、今が決断のタイムリミットであった...と言うより、このギリギリのタイミングでないと屋根架けを唱える地元財界や政治家に一部市民を納得させられなかったのだろう。


 正直言うと私はカープの本拠地は今の球場を建て替えて造って欲しかった。 広島市の中心部で原爆ドームや平和公園に近い今の場所こそ広島の市民球団の”顔”にふさわしかったのだが、立て替え&拡張には現球場を始め周囲の建物も取り壊さないとならず、費用面と公園法の関係で困難だったらしい。 ...まあ、こうなっては仕方が無い。 JR駅に近く、駐車場も造れて交通アクセスが向上する事に希望を持つ事にするか。 できれば、今の市民球場跡地にはJリーグ・サンフィレッチェ広島の本拠地となる中型サッカー専用競技場を建てて欲しいと思っています。


 お見せ出来ないのが残念だが、現在公開されている新球場の完成予想イラストから見る限りメジャーリーグの球場デザインを参考にした、大きく膨らんだ感じの内野スタンドと小ぶりな外野スタンドを持つ形式で、内野スタンドの下がショッピングゾーンになるみたいだ...と言う事はこの球場、いや”ボールパーク”はカープの試合が無い日も常時開放している訳だ。 それなら、現在広島市内のビジネス街でひっそりとやっているカープの歴史を展示する『ギャラリー・カルピオ』もここに移し、運営も他企業に委託して営業時間を延ばして欲しい。


 それと、個人的な要望としてブルペンを『グリーンスタジアム神戸』みたいにファールグラウンド脇に設置してスタンドから見える様にしてくれると嬉しい。 理由は...先日”空想野球小説”に書いた通りです。 もう一つ、あれだけ外野席が小さいのでは、内野スタンドに客が入らないと商売にならない。 思いきって内野二階席は外野席と同じ料金にする等の”料金革命”が必要でしょう。 とにかく、色々と書きましたが”日本初のボールパーク”、是非とも成功させて欲しい。 球場の完成は2007年の予定です。






今日は何も無い日だが...
at 2002 12/12 23:47 編集


 今日は特にネタが無かった...のだが、昨日はプロ野球実行委員会とプロ・アマ合同委員会が行われたらしい。 今後国際試合で勝ち抜く為、サッカーを見本にプロから少年野球までのピラミッド型の組織を作り、年代別の日本代表を作ると言う発想が出て来たのは良いが、その場合高校野球全国大会より、同時期に行われているアンダー18世界大会を優先する事になるはずだが... まあ、とにかく野球界の改革を本気で取り組んで欲しいものだ。 明日はFAについて一言書きます。






二つの疑問
at 2002 12/13 23:56 編集


 一昨日、プロ野球12球団による実行委員会が行われ、主な議題となったのは”フリーエージェント(FA)制度の改正”だそうだ。 資金とブランド力のある球団に有力選手が集中して球団間の戦力格差が出来た事と、FAによる有力選手のメジャーリーグ移籍に危機感を持ったのが原因か。 それで出された提案は、国内移籍限定でFA権取得を早めると言うもので、これでメジャー流出に歯止めをかけたいそうだが...


 私は二つの疑問を持った。 一つは「有力選手のメジャーリーグ移籍に歯止めをかける」という言葉に対する違和感だ。 ちょうど今、スポーツニュースではJリーグ・ジュビロ磐田のエースストライカーである高原選手のドイツ・ハンブルガーSVへの移籍が話題になっているが、サッカーでは多くの有力選手がヨーロッパのリーグに移籍しているのに”Jリーグの存続危機”などとあまり言われない。 有力選手の移籍に歯止めをかけるやり方が本当にプロ野球の為になるのだろうか...?


 もう一つ、FAでのメジャー流出をさせたくないのは今回の松井選手や以前のイチロー選手みたいな選手を言うのだろうけど、仮に国内限定のFA権が2年早く取得できたとして、彼らは国内に留まったのだろうか...? 私にはそうは思えない。 松井選手にしても長期契約を希望する球団に対し、「一年でも長くプレーする為に天然芝の球場を建てて欲しい。」と要望したが、それに対して球団は東京ドームのの人工芝を『ハイテク人工芝』に換えただけ。 メジャーに移籍した選手の多くが”環境”という言葉を口にしているのは偶然だろうか。 まだ始まったばかりだが、私は本当にやるべき事はもっとあると思っています。






ネタは無いけど...
at 2002 12/14 21:56 編集


 オフシーズンに入って一ヶ月半。 流石にネタが無くなって来たか。 スポーツ新聞も広島は関西版だから毎日中村(紀)選手の話題ばかりだし。 本当なら先日のプロ野球実行委員会みたいな話題に紙面を割くべきなのだが... そう言えば『ニュースステーション』がプロ野球に対する緊急アンケートをやっていると金曜日の同番組で言っていた。 私も普段このホームページに書いている事を書いてみようと考えている。


エース好投に打線も爆発

 今日もカープはメットライフドームでライオンズとの対戦です。 例によってテレビ中継ですが地上波(広島ローカル)でやってた上にBSテレ東でも何故か中継していて、こちらは全国何処でも見......


悲劇から時間は経って...
at 2002 12/16 23:47 編集


 広島カープの四番打者・金本選手の一月ちょっと経ったか... ショックを受けたカープファンの私も流石に落ち着いて来たかも知れない。 それにしても今オフのタイガースはドラフトにFA、トレードと積極的な戦力補強をしている。 FA選手をかき集めるやり方にはジャイアンツと変わらないのではと批判され、実際私も最初そう思っていたが、星野監督がドラフトの時、「高校生を上位で指名するのが理想なのだが...」と言っていましたと聞いて私の考えも変わって来た...


 今年のドラフトでファイターズに一位指名された尾崎選手はカープも指名を検討したが、指名順位の関係や、金本選手移籍による外野手補強の必要性もあって断念した。 でも、尾崎選手をカープ以上に欲しかったのは地元のタイガースだったかも知れないのでは? 尾崎選手だけでなく、西岡選手(マリーンズ)、今江選手(同)、中村選手(剛・ライオンズ)らの関西出身で、将来チームの骨格となる選手を本来なら獲りたいのだが、現状では彼らの成長を待つ余裕は無い...


 相手の立場になって考えるのが物事の基本だから、私が星野監督になって考えると、タイガースを名門の看板にふさわしい強豪チームに変えたいのだが、その為には長期的な戦略がいる。 ホークスみたいに地元関西の高校生を集めたとして、彼らが一人前になるまで5年は掛かる。 それを考えると3年程で監督をクビになっていては話にならない。 それを防ぐには”名将”の称号が必要だ。 それには当面の勝利しか無い...


 私の悪いクセで、勝手な想像で書いているのだが、星野監督はホークスをモデルとした”名門復活劇”を頭に描いているのだと私は考えてます。 手順としては①負けグセを払拭する為の大幅な選手の入れ替え②チームの精神的支柱になる大物選手の獲得③チームの骨格となる生え抜きスター選手の育成...か? ”ホークス再建の歴史”から見るとそうなるが、”本物”の星野監督の心中は...?






東京から来た男
at 2002 12/17 23:13 編集


 元カープ監督の古葉竹識氏が広島市長選挙に正式に立候補を表明した。 カープは市民球団として特定の候補を支持する事はせず、中立を保つそうだが... 新聞に載っていた古葉氏のコメントを見ると、広島のスポーツ振興を重要政策の一つに据えているみたいなので、私も彼に投票する可能性が出て来た。 前にも書いたが、広島市が中国・四国地方の中心都市を目指すなら、中・四国唯一の(愛媛FCがJ2入りを準備中だが)プロスポーツチームであり、歴史もあるカープやサンフィレッチェは強力な力を発揮するだろう。 もう”ハコ物”を競い合う時代では無いのだから... 政治が地域スポーツを支援しても何ら悪い事は無いのだ。 それと古葉氏が東京在住で、関東と(広島も含む)他の地方との”彼我の差!を知っている事も重視している。 私もこの夏、実際に関東を見て衝撃を受けたからな...






予定は未定
at 2002 12/18 23:54 編集


 今度の週末は連休になるので、私はまた『青春18切符』を片手に関西へ旅行する事になった。 目的地はいつもの大阪・日本橋電気街に加えて神戸の『ルミナリエ』見学、それと京都南部の伏見桃山城が取り壊されると言う噂を聞いたので、今のうちに見に行こうと言う訳だ。 『三都物語』...古いな...『そうだ、京都行こう』も今はやってない。 今はUSJの広告ばかりだからな...広島のJRは。 そう言う訳で、旅行中はホームページの更新をお休みします。 すいません...


 話は変わりますが、フリーエージェント宣言した中村(紀)選手の移籍(残留)交渉が難航しているな。 本人のメジャー志向がどの程度のものなのか私には分かりませんが、ニューヨーク・メッツが提示した条件が良かったので本気でアメリカへ行ってみる気になったのかも知れない。 ちなみに私個人的にはメジャーリーグに挑戦してもらいたいと考えている。 彼はまだ若いし、数年後にバファローズに帰ってアメリカでの経験をフィードバックしてくれれば日本球界の為にもなるのでは...


 バファローズにとって中村(紀)選手の移籍は痛いが、もう一人の主砲・ローズ選手は健在で、去年の優勝に貢献した磯辺、吉岡、大村選手らの復活があれば打線の破壊力は悪くないし、川口選手にはまだ伸びる余地があるのではないだろうか? そして私が知らない若い選手の中にも... 若返りが進む投手陣次第では有力な優勝候補だと私は考えています。


 ところで、中村(紀)選手の代理人を称している茂田さんと言う人物が注目を集めている。 週刊誌に載っていた話なので話半分だとしても、中村(紀)選手以外の複数の選手と繋がりがある上、弁護士では無いみたいなのでプロ野球機構が定める代理人の条件に合わない。 プロ野球機構側は『日本版代理人制度』を自分達の都合に良い様に骨抜きにしたつもりだろうけど、現実には影でプロ球界側が認めない代理人が活動している。 代理人にアドバイスされた選手が球団と交渉し、場合によっては選手に悪いイメージが付く最悪のケースではないだろうか? 代理人制度をちゃんと整備するべき時が来ているのではないだろうか...






キンゴジ...
at 2002 12/19 23:52 編集


 今日は旅行の準備...と言うか電車の車中で食べる物でも買いにスーパーへ出掛ける。 ペットボトルのお茶(特売コーナーで88円だった)を買った後、お菓子売り場を散策していると『ゴジラ名鑑』(バンダイ)なるオマケ付き菓子があったので思わず買ってしまった。 最近のお菓子のオマケって良く出来ているのだな... そう言えば、元ジャイアンツの松井選手のヤンキース入りが報じられていた。 今年の初夏、広島市民球場で松井選手のホームランを見たのが最後になったな。 寂しくなるけど、本当に頑張って大成功を収めて欲しいなと思っている。 帰り道、家に帰るまで待ち切れずにお菓子の封を開けて中身をチェック。 『キングコング対ゴジラ』バージョンか... 私は『初代ゴジラ』が欲しかったのだが。 また買うしか無いかな。






アメリカではすごい事になっているみたいで
at 2002 12/20 23:55 編集


 松井選手のヤンキース入りが正式に決まったみたいだな。 中村(紀)選手のメッツ入りも決まったとか決まってないとか情報が流れて来たが... 一方でポスティングシステムの入札にかけられた大塚投手への入札が無かったと言うニュースにはもっと驚かされてしまった。 同じくフリーエージェント宣言している斎藤(隆)投手もまだ正式なオファーが無く、既にアメリカでプレーしている新庄選手らの選手も未だに行き先が決まらない...


 メジャーリーグでは日本人選手も含む100人以上の選手が来年の契約を結べずに身分が宙に浮いているらしいな。 例の『追徴金制度』の影響が言われるが、その制度が出来た理由自体が跳ね上り過ぎた選手の給料により球団経営が厳しくなって来たのが原因だ。 この”バブル崩壊”によって、これから先は選手の給料が適性な所まで下がれば落ち着いて来ると思うのだが。 その時は逆に球団を今の30からキリの良い32に増やすのも良いのではないかと個人的に考えている。






屈強な日本人
at 2002 12/21 08:31 編集


 戦国時代、最強と言われた甲斐の国(現在の山梨県)武田氏の軍団の力の根源は地域の特産でもある良質の馬、そして山国の生活の中で鍛え上げられた屈強な兵士達であった。 一方、織田信長の地元・尾張の国(現在の愛知県西部)は東西日本の物流が集まり、平地にも恵まれた商業の国。 しかし土地柄か屈強な兵士も少なくなってしまう。 


 信長はそれを補う為に新兵器や新戦術を積極的に取り入れた。 その一つが3メートルにもなる長い槍で、それをみんなで持って戦う。 そしてもう一つは鉄砲だ。 刀や弓矢と違い、いずれもある程度の訓練をすれば使いこなせ、体格の差も特に関係無い。 そして集団で戦えば大きな力を発揮する。 そうやって兵士個人の能力差を克服した信長は天下統一に向けて動き出す...


 ヤンキース入りが決まった松井選手が記者会見の席で「メジャーでもホームランが打てますか?」と聞かれて、「向こうの選手とはパワーが違いますから...」と答えていたが、私は松井選手のパワーはアメリカの選手に全く劣らないと見ている。 まあ、ボンズ選手やソーサ選手らは”別格”だけど... 既にピッチャーが成功する事は証明され、俊足&巧打の選手が成功する事も証明された。 来年はホームラン打者が通用するのか試される訳か...


 それにしても、日本人ってそんなにパワーが無いのだろうか? 日本のチームが外国人の選手を採用する時は大抵ホームランを打てるパワーが要求されるし、オリンピックとかで外国と対戦すれば、チーム全員がバント等で繋いで取った点数を守り切る野球に勝機を求める。 確かに、平均では外国の選手よりパワーが落ちるとは思うが、私は日本人の身体能力は決して低くないと考えています...


 私もホームページ更新の資料にしようと色々な本を読んだが、その中に出て来る伝説の名選手達はいずれ劣らぬ”スーパーマン”揃いである。 全盛期の江夏投手や金田投手の投げるボールは打者の目に見えないほど早く、沢村投手(沢村賞の元となった)のボールをバントしたら外野スタンドまで飛んで行ったとか。 もし当時スピードガンがあれば... また中西(太)選手はセンター場外への大ホームランを打っている。 もちろん伝説だから誇張も入っているが、外国の選手に負けないパワーの持ち主だ。 時代は違うけど同じ日本人、そして体格は当時よりも向上しているのに...


 そう言えば、スポーツ評論家の玉木正之氏が「2002年の日本スポーツ界最大のニュースはもちろんサッカーW杯だが、その次に重大なニュースとは神戸や京都、横浜などの小学校に”芝生の校庭”が出来た事だ。」と言い、実際に”芝生の校庭”が登場した小学校では不登校の子供が減り、グラウンドで遊ぶ子供が増えたなどの”効果”が出ているそうだ。 私も”芝生の校庭”には大賛成です。 土のグラウンドは天然のクッションになり、見る者の心も和ませるだろう...


 以前、岩国(山口県)のアメリカ軍基地へ行った時、どんな所にも芝生が敷き詰められていて土が剥き出しの場所がほとんど無かった事に衝撃を受けたが、これは今までの日本には無かった文化だろう。 事実、神社仏閣の境内には芝生が敷かれている事はまず無いし... でも、日本人は本来自然を愛する民族だし、きっと芝生の良さを分かってくれると私は信じたい。


 新年早々にも行われる広島の市長選挙で、古葉候補は広島のスポーツ振興を、秋葉候補(現職)はサッカー専用スタジアム建設を公約に掲げているが、もし広島市の小学校グラウンドの芝生化に取り組むと候補が現れれば、私は喜んで投票するでしょう。 それが長い目で見れば”スポーツ王国広島”の復活にも繋がると思うから... 最後に、管理人の私ですが屈強とは程遠い優男です。 これは関係無いか。






大阪にて
at 2002 12/22 23:07 編集


 現在、大阪に旅行中です。 カプセルホテルの近くのネットカフェでこれを書いている訳ですが... 昨日の中村(紀)選手のバファローズ残留表明には正直言って驚いてしまった。 ただ、前日のテレビ番組で意味深な事を言っていただけに国内球団かも知れないとは思ったが。 ただ、中村選手自身がバファローズとの次回交渉後にチームを選ぶと言っていたのに突然メッツ側から中村選手と合意したと発表があって「何で??」とは思ったが、まさかこのような展開になるとは... 私は以前金本選手タイガース移籍の裏側を読み解いた事はあったが、今回は裏側で何が起こったのか...全く分からない。 ”感情の動物”である人間同士がぶつかり合う交渉では何が起こるか分からないのかな。


 とにかく、様々な偶然や行き違いの末に中村選手はバファローズ残留を選んだ。 この事は日本野球の歴史に少なからず影響を与えるかも知れない。 皮肉なもので、今回のケースはチームに残留する事が最も荒波になるかも知れないが、これからも自分らしいプレーで活躍して欲しいです。 もし、今入団発表をやっていれば和田、新垣、長田、加藤らの新人投手は口を揃えて「中村ノリさんと勝負してみたいです。」と言ったでしょうから。 それ程の選手です。 それにしても、今回のニュースは大阪でも意外と騒いでいない気もする...長引き過ぎてみんな疲れたのか。






今日は何の日?
at 2002 12/24 21:03 編集


 昨日の深夜、大阪から帰って来たばかりの私だが、今日は用事で広島市内へ行く。 広島市民球場の前を通ると、正面入口が開いている。 契約更改は全員終わったはずだが...? そう言えば、新人選手の入団発表が今日だったか。 それにしても、毎年クリスマス・イブに新人選手を遠い(例外もいるけど)広島まで呼びつけて入団発表するとは...私はあまり良い趣味とは思えないのだが。


 用事が済んだ後、久々に市内の『ギャラリー・カルピオ』へ行く。 取りたてて新しいカープも無いが、ふと『2002年版カープカレンダー』の見本が目に留まった。 相変わらず写真ばかり大きくてカレンダー部分は高さ5センチ程のスペースしか無く、カレンダーとしては使い物にならんと思いながら見ていると、4月以降には試合がある日に”対●●戦、XX球場”みたいに日程表が付いている。 そう言えば、ベイスターズのカレンダーが日程表付きになって便利だと聞いていたな。


 店員に聞くと、今年のカレンダーからこの方式になっていたらしい。 私は長い事カープカレンダーを使っていないので知らなかった。 ついでに「選手の誕生日とか載ってないの?」と聞いてみると、春先に限定販売される卓上カレンダーの方には、選手の誕生日が記載されているので、それと併用すれば良いとの事。 私は写真のスペースを若干減らしてでも、チームの情報を盛り込んだ方が便利で良いと思うのだが。 何せ”決して安くは無い”のだから...


 夕方、帰り道に市内最大の繁華街である本通り商店街を歩くが、クリスマス・イブだと言うのに何か盛り上がりに欠ける様な...? 無理も無いな、連休の後の平日で週始め独特の気だるさがあり、気分が高揚しないもんなぁ。 今日はクリスマス商品の売れ行きも悪かったのではないだろうか? 私は思うのだが、12月24日の『クリスマス・イブ』を祝日にできないものだろうか...


 え、キリスト教の国でも無いのに...ですか? それなら何故”仏教の国でも無い”のにお盆に一週間も休めるのだろうか? クリスマスはキリスト教国以外でも祝っているみたいだが、正月に神社へ初詣し、聖バレンタインデーを祝い、お盆には寺へ墓参りして、教会で結婚式を挙げ、お寺で葬式をする”仏教国”なんて世界中の何処にも無いはずだ。 それなら、クリスマス・イブが祝日でもおかしくは無いし、それこそ莫大な”経済効果”が期待できる事でしょう...


 突然ですが、『体育の日』が何月何日かご存知でしょうか? この日は東京オリンピックの開会式で、日本はこの時を境に高度経済成長へ突入した。 このスポーツ界にとっても日本にとっても大事な歴史を後世に伝える為、祝日にしたはずなのに、(連休が増えれば旅行&レジャー産業が儲かるだろうと言う)”経済効果”の為に関係無い日に移動しても良いのだろうか? 日付を変える位なら祝日で無くする方がマシだと私は思う...


 その10月10日に誰かが書いていたが、休日を増やして”経済効果”を上げるなら、全ての祝日を廃止して、代わりに土曜日を全て休みにして『完全週休二日制』にするとか、長期休暇を可能にする『バカンス法』を作るとか、有給休暇を強制的に消化させる法律を作るなど、もっと効果的な方法はあるはず。 そう、日本人は歴史と伝統はもっと大事にしないと。 祝日以外の面でも...


 今日は野球の話から大きく脱線してしまいました。 すいません...






過渡期だから
at 2002 12/25 23:46 編集


 紆余曲折の果てにバファローズに残留する事になった中村(紀)選手だが、メッツ側も中村選手側との交渉で合意し、実質上入団が決まっていたのに、メッツ側が流した訳では無いのに情報を漏らしたと言われてキャンセルされたのはおかしいとコメントしているみたいだ。 私は中村選手がパ・リーグに残った事自体は個人的に歓迎しているが、何か後味の悪い結末になってしまった。 今回の事態はかつての野茂投手や伊良部投手の時と同じで過渡期特有のトラブルだと思うし、日本側は今回の事を機に代理人制度をちゃんとした物に整備した方が良いのではないかと考えています。


 実際、今回のケースでは


メッツ⇒中村選手の代理人⇒中村選手の”アドバイザー”茂田氏⇒中村選手本人


...みたいな格好になって誤解と混乱の原因になったのではないかと思いますし。






こんな時だからこそ
at 2002 12/26 23:39 編集


 クリスマスも終わり、今年ももうすぐ終わりか... 野球界では選手の契約更改もほとんど終了して、新聞とか見ても面白いネタが少なくなって来ている。 広島ではJリーグの2部落ちが決まったサンフィレッチェが天皇杯で頑張っているらしい。 ”Jリーグブーム”が去った後、広島ではあまり注目されていなかった感じのサンフィレッチェだが、このJ2落ちを契機に地元との繋がりを深めて行って欲しいところなのだけど...


 もう一つ気になったニュースは、積水化学陸上部の小出監督が退社し、自ら設立した『佐倉アスリートクラブ』の監督となり、彼を師と慕うシドニー五輪金メダリストの高橋選手の動向が注目されているらしい。 小出監督は野球ファンで陸上競技には詳しく無い私でも名前を知っている程の有名な人だが、あえて厳しい道を行くのですか... 企業の宣伝の為では無く、世界に通用する選手を育て、陸上競技の普及も目指すという佐倉アスリートクラブ、是非とも成功して新しい流れを切り開いて欲しいと願っています。






抵抗勢力
at 2002 12/27 23:56 編集


 昨日、プロ野球の実行委員会のFA問題集中審議が行われ、FA選手を獲得した球団がその選手の旧所属球団に支払う移籍金を減額する事に決まったそうだ。 選手会側は移籍金の”完全撤廃”を要求したそうだが、カープも含む4球団が「移籍金は新しい選手を獲得、育成する為の資金になっている。」として反対を表明し、結局”足して2で割った”みたいなな結論になってしまった様だ...


 選手会が強く要望したFA取得期間の短縮も球団側の「一人前に育ててからの実働期間から考えて9年で妥当。」との意見が強く、実現できなかった様だ。 カープ球団はいずれも選手会の要望を撥ね付ける格好になってしまったが、私としてはカープ球団の考えも分かる。 今の人気と金が一部球団に集中するシステムの上では、カープを含むいくつかの球団は選手を取られる一方になってしまう。 何らかの補償は必要になって来る。


 今回は議論に登らなかったみたいだが、FAとドラフトをリンクさせる構想とか、FA取得条件から一軍在籍日数を外す案とかはどうなったのだろうか? この2つが実現すればFA取得期間の短縮しようと、移籍金を撤廃しようと問題無いと思うのだが。 FAで選手を引き抜かれても、いくらでも補強する手がある訳だから。 まあ、これをやれと言うとまた反対する球団が現れそうだが...


 カープはFAに対して”FA選手を取らない、選手のFA残留はさせない”と言う方針を貫いていて、今回の金本選手FA移籍にもその影響があったと言うが、ここへ来てホークスもその方針に追随するらしく、今後FAを取得する小久保、松中、城島らの生え抜き主力選手と球団との関係が怪しくなって来ている。 カープやホークスの様なチームと、そして対極にあるFA選手を獲りまくるチーム...どちらが悪いと言うのでは無く、どちらも何かがおかしいのではないかと思ってしまう...


 先程、NHKのニュースにジャイアンツの桑田投手が出ていたが、彼も下手をしたら干されて出番を与えられないままで引退に追い込まれていたのかも知れない。 彼に限らず、チーム状況の関係で不遇をかこっている選手に”本当の働き場所”を与えられるのは”本当の代理人”だと考えています。 「年に一度は球団の人と話をするべき。」なんて馬鹿な事を言っていては話にならない。 FAシステムの整備と共に、代理人システムの確立もセットにして、もっと人の流れを活発にすればもっと面白い野球界になれるのでは...






仕事納め
at 2002 12/28 23:47 編集


 官公庁が仕事納めになる昨日、ついに広島市は旧貨物ヤード跡地に建設予定の新しい野球場に屋根を架けない事で『チーム・エンティアム』(カープを含む民間の合同事業体)と合意した。 遠方から来られるファンの為には屋根があるに越した事は無いが、屋根に掛かる莫大な費用が入場料等に反映されれば球場に閑古鳥が鳴くだけの話だ。 そんな金があるのなら駐車場でも確保した方が入場者増になるだろう。


 最後まで屋根架けに執着した広島商工会議所のコメントは「365日稼動できる屋根架けを望んでいたのだが...」だったところを見ると、やはり野球ではなくコンサート等のイベント誘致が目的だったのか。 全国に多目的ドームはあるが、年中稼動できているのはいくつあるのやら... とにかく、決まったのだからみんなで協力して日本のどこにも無い素晴らしい”ボールパーク”を造って欲しいものだ。






自分達の”祭り”
at 2002 12/29 23:56 編集


 以前の日記にも書きましたが先週末、私は関西を訪れた。 まず初日に行ったのが神戸での『ルミナリエ』だった。 開場への到着が遅れた私はJR元町駅から大混雑に押し捲られた末に『ルミナリエ通り』の光の回廊を通りぬけ、電飾で彩られた広場へと到着した。 その広場を散策していると、いくつもの募金箱がある。 ボランティアらしきイベントスタッフが「来年もこの輝きを守る為に皆さんのお力を貸して下さい!」と訴えている。 私も楽しませてもらったしと財布から100円を取り出した。 いや、思い切って(?)200円出そう!と、200円投げ込むと、周りの人は何とお札を投げ込んでいる...すごい。


 確かにこれだけ大量の電飾や、大勢の警備員などに多額の資金が掛かっているのは分かる。 だが、パンフレットを見ると協賛企業の欄には錚々足る名前が並んでいる。 それなのにこの大不況の中、みんな「運営資金なんて協賛企業に出させればいいじゃん!」なんて思う事も無く、気前良く募金している。 これは一体何故なのか...? 考えてみればこの『ルミナリエ』は阪神大震災からの復興を願う目的で行われているし、そして私も周りの人達も募金する事によってタダの”お客様”から”参加者”になれるのだ...


 二日目、私は大阪天満宮に来た。 天満宮なら北野天満宮や大宰府天満宮が有名だが、私にとってこの大阪天満宮は通っていた専門学校から近く、毎日弁当を食べたりして昼休みを過ごしていた場所で、卒業後も参拝客としてよく来ている。 私が多少なりとも人の役に立つ文章が書けるのも天神様のご加護なのだろう。 その境内に巨大な掲示板みたいな物があり、多くの人名や企業名が書かれている...


 どうやらこの名前はこの神社に寄付をしてくれた人の名前らしい。 でもこの大阪天満宮は参拝客も多く、お賽銭やお守りなどの販売でそれなりに収入はあるはずだが、それでも数百年前から残る建物を守り、また大阪屈指の『天神祭』を行う費用は相当なものだろう。 そしてここでも不況などお構い無しに多くの人が神社やお祭りを守ろうと無け無しのお金を寄付しているのか... そう言えば町の小さな神社にだってよく寄進者の名前は書かれていたな。


 以前、広島カープ設立から現在までの歴史を記した本を読んだ。 昔、NHKの『プロジェクトX』で紹介されたので知っている人もいるかも知れませんが、創設当時のカープ球団には有力なスポンサーが付かず、運営資金が足りなくて解散の危機に立たされたが、地元住民が集めた募金で持ちこたえた。 今は伝説となっている『タル募金』である。 その後もカープは20年位低迷を続けたが、ファンはとても熱狂的にカープを支えた。 そして初優勝から黄金期へと入るがファンの熱気は冷めた印象を私は感じていた...


 先日読んだ本を読み、私はその謎が解けた気がする。 元々はファンや地元企業連合で支えていたカープだが、マツダ(当時は東洋工業)が単独スポンサーになり、チーム名に”東洋”が入った。 そしてチーム運営&強化資金の面で安定した為に優勝が出来るチームへと替わって行った。 一方、資金面で安定した為にそれまでやっていた「募金して下さい。」とか「カープ後援会に入って下さい。」なんてする必要が無くなり、少しずつファンと球団との距離が開いていったのでは。 「ワシらがいるからカープはやっていけるんじゃ。」から「どうせマツダが金を出すのだからええんじゃ」と。


 今年、広島市民球場の入りが悪いと某毎日新聞に散々叩かれたが、私はその原因は不況やプロ野球人気の低下、それにレジャーの多様化では無く、”ファンと球団との距離”だと思っています。 私は広島市に住んでいるが、カープから「募金して下さい。」とも「株主になって下さい。」とも「カープ後援会に入って下さい。」とも言われた記憶が無い。 ただ「球場に来て下さい。」としか...


 参加する余地が無く、ただ金を払って見るだけでは企業による興行に過ぎない。 今こそカープは”東洋”の名を捨て、「広島のスポーツ振興と平和の尊さを訴える。」を掲げ、そしてファンの参加できる方法を考えるべきなのではないかと私は考えています。






プレイバック2001
at 2002 12/31 07:55 編集


 2000年の秋、その年の日本シリーズは圧倒的戦力でペナントを制したジャイアンツと、10勝投手がいないながらもチームワークで勝ち抜いて来たホークスとの組み合わせとなり、マスコミは「待望のONシリーズ実現!」と煽りまくったが、試合はジャイアンツが圧勝し、テレビ視聴率は30%台と悪くは無かったが、”国民的関心事”と言うには程遠い数字で、ファンは世の中の微妙な変化を感じ始めていた...


 そして2001年の春、前年にポスティングシステムでマリナーズに移籍していたイチロー選手がメジャーリーグデビューを果たし、日本時代と変わらない活躍で話題をさらった。 一方の日本球界ではジャイアンツが相変わらずの圧倒的戦力で独走の気配が見え出した頃、「巨人戦TV視聴率が平均10%台前半に低迷。」と言う報道がなされてプロ野球界に激震が走り、混乱の中で気が付くとスワローズが優勝していた。 そして三つ巴の大激戦を制したバファローズとの日本シリーズに勝利して日本一になった...


 唐突にこんな昔話をしてすいません。 でも、”歴史に学ぶ”のは必要な事ですし私の基本的考えでもあります。 もうお分かりだと思いますが、来年2003年の野球界が置かれている状況は2001年によく似ている。 来季ジャイアンツ戦のTV視聴率が低迷した場合、今の野球中継スタイルの終わりに繋がる可能性もあるかも... 正直言うとそれはそれで悪い話では無い。 野球界における読売の発言力は急速に低下するし、”巨人戦収入”に依存するセ・リーグ5球団の体質改善に繋がるかも知れないから。 カープには悪いけど...


 2003年は日本にとっても、世界にとっても、野球界にとっても、私個人にとっても、歴史のターニングポイントになる一年かも知れません。 でも私、そしてこのホームページは今後も今のスタイルを貫いて行きます。 ...と言う訳で、4月から新規スタートしたこのホームページに来て頂いた多くの皆さん、本当にありがとうございます。 言いたい放題書かれて不快な思いをした方も一人や二人では無いと思いますが、よろしければまたいらして下さいね。


 皆様、良いお年を。

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