先日、広島市内中心部に出ましたがコロナウイルス感染問題で観光客に加えて盆休みに首都圏などから帰省する人も減って街中や広島駅でキャリーカートを引っ張っている(県外や海外から来た)人をほとんど見ませんでした。 厳しい状況の中で広島市も平和発信の一辺倒だった観光政策の見直しが。
平和記念公園から西に歩いて数分の場所にビール醸造所付きカフェが遂にオープンして私もたまたま通り掛かったので御祝儀にクラフトビールをフードを頂きました。 ビールも美味しかったし賑わってたのは一安心ですが本来ここはカプセルホテルとの共同店舗で、店の人に聞くとカプセルホテルの方は工事も止まっていてオープンの目途は立たないと言う事でした。 何分にも平和記念公園や原爆ドームを訪れる外国人観光客を当て込んでのカプセルホテル開業であって、それがコロナウイルス感染問題による渡航規制と国内観光客も含めた減少の中で今オープンしても...と言う事なのでしょうけど。
今はコロナウイルス感染問題で特殊な状況とは言え、広島市の様な大きな街では”都市観光”こそ重要になると思うのですが、それにおいて重要になるのが”エリア”単位の人気で、その逆が”スポット”ではないかと。 上の写真は私が広島観光を研究する上で”一級資料”として毎年必ず買っている『まっぷる広島・宮島』の今年版です。 まっぷるの方は3月頃の発売で、まだコロナウイルス感染問題が大きくなる前の編集と発行でした。 もう一つの『るるぶ広島・宮島』の方は9月過ぎの発売ですがコロナウイルス感染問題の影響を受けてどうなるのか分かりません。 広島市内中心部の観光はコロナの影響を受けた一方でアンデルセン本店や平和記念公園レストハウスなど新”スポット”が出来ていますから。
エリアとスポットとは何か?を件の『まっぷる広島・宮島』2021年版で説明します。 上の写真は広島市内中心部の名所旧跡を除く観光スポットを紹介してる唯一のページです。 広島の地元民による感覚では紙屋町・八丁堀・本通辺りが賑わってる繁華街のイメージですが、東京の出版社が製作した雑誌では平和記念公園の周辺とか広島市内中心部と言う大雑把な括りで、そこに在る店の名前だけが前面に出ています。 今度オープンしたアンデルセン本店や、大手町のブルワリーカフェもこのページにそのまま追加されるだけで、これを見た観光客は平和記念資料館を見た後は紙屋町・八丁堀・本通などを目指すのでは無く、その店へ行くだけで終わりかと、これが私の言う”スポット”観光の概念です。
それでは逆に”エリア”観光とは何かと言う事で下の写真です。 現在も進行中の広島駅と周辺の再開発から外れ、それにより駅のすぐ側なのに地価や賃料が安いからとチェーン店とかでは無く意欲やアイデアに満ち溢れた個人経営の飲食店とかが集まって、それにより”エキニシ”なる愛称が自然発生的に生まれて人気スポットとして観光業界も注目してる訳ですが、まっぷる広島・宮島においても店では無くエキニシと言う名前がまず前面に出て、その後にバルタン食堂とか三冠王など具体的にどんな店がそこに在るか紹介されています。 こう言う概念を私としては”エリア”観光と呼んでいます。 東京だと新宿・渋谷・原宿・浅草・秋葉原など、大阪だとキタ・ミナミ・新世界など、まずエリア名が前面に出て次に具体的にどんな店が在るかが語られます。 今の広島市にはそう言うのが無く。 同じ様な事は呉市内の観光でも発生していて、それにより一部の人気スポットだけ観光客が集まり他はスルーされ。
広島市内中心部ではありませんが広島市で唯一エリア単位で観光スポット扱いになっていたのが横川駅の周辺です。 ここはチェーン店も在りますけど個性的な個人商店とかも多いので。 個人的には平和記念公園と川を挟んですぐなのに中心部扱いされていない土橋・十日市地区も個性的な店が多いですし中央公園北側広場に造られるサッカー場から平和記念公園へ向かう導線を確立出来れば土橋地区も発展し観光業界から注目される時が来るかも、と期待してますし同じく南の吉島地区や中島地区も。
因みに宮島ですが行政側から特に何か仕掛けとかやった訳では無く、フェリー桟橋から厳島神社への参道と言う観光客の大半が確実に通る明確な導線が元々在った関係で昔から土産物店や食堂とかは在りましたが20年ほど前の世界遺産登録の後に観光客が激増し、それを当て込んでオシャレなカフェ等の新規出店が相次いで結果的にエリア的な人気が生まれ。 それにより本通商店街の画一化・没個性化などによりエリア的な魅力を失った広島市内中心部から修学旅行生の自由行動場所が宮島に移る様な現象も発生し。 もっとも今回のコロナ問題により実質、産業化した宮島観光の行方も分からないのだが。
『るるぶ』および『まっぷる』それぞれの広島・宮島版の両方で実は人気なのが『おりづるタワー』で見開き2ページで平和記念公園や資料館と同等くらいの扱いだったりする事も。 地元側では不人気とか赤字とか料金が高いとかネガティブな言われ方をされてたりしますが外の世界の人達には高い評価をされています。 一方で広島市の提唱する”ピースツーリズム”に関しては旅行ガイド雑誌には無視同然の扱いと言うか。 上の写真みたいに平和記念公園などのページの片隅に市内中心部に在る被爆建物の紹介がされていたりはしますが、基本的に観光は一般の人達が自分の金で楽しむ為にするものだから平和関連の一辺倒では大きな数にはならず、まずは滞在してじっくり楽しむ広島市内観光の延長で。
”レフティ・デー”に思う
今日もカープはホームのマツダスタジアムでジャイアンツと対戦でした。 例によってテレビ中継ですが地上波でやってました。 NHK総合だったのですけど広島以外でもやってたのだろうか? ......
今日のカープは先日の連休絡みの9連戦の後の移動日で試合がありませんでした。 サンフレッチェは昨日、ルヴァンカップの試合が対戦相手の鳥栖でコロナウイルスの集団感染が見付かり試合開催が不可能として中止になりました。 これにより戦わずしてルヴァンカップのグループリーグ敗退が決まりました。 サンフレッチェ側は消化試合となったホーム鳥栖戦をJリーグ側に何処かで代替開催出来ないか求めたそうですが日程的に難しいと延期はせず中止に、悔しいですが仕方が無いですね...
今日の新聞各紙をチェックして見ましたが昨日の鳥栖の件についてはあっさりと伝えた記事にしているところがある一方でスポーツ新聞ではJリーグでクラスター(集団感染)が発生と大見出しで書き立てルヴァンカップの試合についてはあっさりと書いていました。 昨日は横浜FCの(三浦)カズ選手が先発出場したので写真入りでコロナ問題の記事と同等の大きさでしたが仮にカズ選手が出て無かったら果たして... サンフレッチェもそうだしプロ野球も、そして出場各校1試合だけと規模は縮小したものの全国から大勢を集めて開催している甲子園での交流試合だって”明日は我が身”の危機感を。
...以上です。
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