廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

カープBOM2004年2月(中)

2021-06-24 22:22:22 | Weblog
祖国の期待(前編)
at 2004 02/14 23:59 編集


 5年ほど前...当時、専門学校生だった私は大阪の上本町に住んでいた。 学校に行く為に最初は歩いて5分の所にある地下鉄を利用していたのだが、生活費が苦しくなって来た私は安いJRでの通学に切り替えた。 毎朝、私は家を出て“上本町のランドマークタワー”・都ホテルを横目に上町台地の丘を駆け下りる... 10分ちょっと走るとそこは大阪環状線の駅がある鶴橋の町だ。 旅行ガイドなどにも載っている通り、ここは“日本有数の焼肉の町”で、そして東京の新大久保と並び称される“日本最大級のコリアタウン”でもあります。 私がそれまで縁の無かった韓国に興味を持ったのは、この鶴橋の町と接して来た2年間があったからだと思います。 そして去年、初めて韓国の地を訪れる経験も出来ました。


 先日、デイリースポーツ(関西版)にマリーンズのイ・スンヨプ選手(以下李選手)のインタビュー記事が載っていました。 ご存知の通り、李選手は本当はメジャーリーグへの移籍を希望していました。 ところがFA権を取得して実際にメジャーリーグ球団との交渉をしてみると、自分の実績が(アメリカや日本より)レベルの落ちる韓国リーグでのものだからと正当に評価してもらえなかったと言ってメジャーリーグ移籍を諦め、日本への移籍を表明しました。 その時に私は「一年目の評価が低いのは仕方が無い、実績を挙げて二年目以降の評価を上げれば良い、メジャーに行きたいのなら変なこだわりは捨てるべきです。」みたいな事を書きました。 でも今、李選手のインタビュー記事を読んでみると、どうやら間違っていたのは私のようです...


 既に何人もの日本人選手がアメリカに渡り、メジャーリーグでプレーした。 そのほとんどは旧所属チームからの好待遇を振り切って、以前より低い待遇でもメジャーリーグでプレーする道を選んだ。 “お金より夢を選んだ”訳だが、じゃあなぜ李選手はそうしなかったのか? 私は思うに李選手も“お金より夢を選び”たかったのだが、李選手の頭の中には同じホームラン打者である松井選手(当時読売ジャイアンツ)が大変な好待遇でヤンキースに移籍した事が引っ掛かっており、低い金額でメジャー入りする事は韓国プロ野球のレベルは日本より落ちると言うアメリカ側の評価を認める格好になってしまう、自分のアジア(年間)本塁打記録更新に誇りを持ってくれている自国の野球ファンに申し訳ないと思ったのではないだろうか...


李選手が日本のプロ野球に来てくれた事は私個人的にはとても嬉しいのだが、メジャーリーガーとしての李選手も見てみたかったのも事実だ。 各国のプロ野球リーグで使っているボールやピッチャーの実力など違う為に評価が難しいのは仕方が無いが、とりあえず契約の2年間は日本で活躍して欲しいものだ。 時代は大きく変わりつつある。 選手の実力を同じ土俵で比較できる機会はこれからどんどんやって来ると思います。 その時は晴れてメジャーリーグへの道が開けるのではないでしょうか...


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祖国の期待(後編)
at 2004 02/17 22:59 編集


 先日、携帯電話を新しく換えました。 今回の機種には画質は粗いですけどカメラが付いているのが嬉しいです。 このホームページでもちょこっとだけですが写真を入れてみようかと考えています。

 以前、この日記でメジャーリーグのコミッショナーであるバド・セリグ氏の“野球ワールドカップ構想”を紹介した事があったのですが、それは2005年の3月にアメリカや日本など8カ国にて行うと言うものでしたが、今回はメジャーリーグ機構の副会長さんが“メジャーリーグ機構案”として構想中のプランを明かしたもので、参加予定国も最大16カ国と一気に増えているのが興味深い。 コメントによれば来月末辺りに“野球ワールドカップ構想”が正式発表される事になるのか... メジャーリーグはプロ野球シーズン真っ盛りの8月に行われるオリンピックには選手を派遣出来ないと言う方針を貫いており、オフシーズンにプロの一流選手が参加して行われる世界大会の開催が求められている。 野球が国際的スポーツになれるかどうか、注目されるところだが...


 メジャーリーグも含むプロの主力級選手が各国の代表チームに入り、世界一を競い合う“野球ワールドカップ”は実現すれば今回が初めての経験になるし、やってみなければどんな感じになるかは分からないが、メジャーリーグの国際化は進んでおり、どこの代表チームにもそれなりの選手が加わる事によって思っている以上にレベルの高い大会になるのではないかと私は期待しています。 最初からサッカーのワールドカップみたいな盛り上がりは無理だと思いますが、それでも歴史的な第一歩を踏み出した事は大いに評価したいものです。 それにしても...今回の“野球ワールドカップ構想”の話題の中に日本の名前が全く出てこないのは残念だ。 “野球ワールドカップ構想”はむしろ日本こそが唱えるべきだったと思うのですが... 日本国内リーグのゴタゴタすらまともに処理出来ない日本のプロ野球機構には無理だと分かっていても残念でならない...


 何はともかく野球のワールドカップが開催される可能性は高まって来ている。 予定通りに開催出来たとすれば、あと一年と言う事になる。 以前にも書きましたが、今年行われるアテネオリンピックに勝ち、そして翌年の第一回野球ワールドカップも制して史上初の“国際大会二冠”の称号を得られれば、手探りで野球の国際化に取り組み始めたばかりの“母国”アメリカを抑え、日本が“世界最強の野球王国”の座を手に入れる事は十分にありえるのではないでしょうか? 日本は昔から野球が盛んで優れた技術を持つ選手が多く、それに4年前から国際試合にプロ選手を派遣していて国際試合での経験を積んだ選手も何人かいて、更にメジャーリーグで活躍している選手も何人かいる。 彼らの力を一つにまとめれば現状では文句無しに国際試合世界一の実力を持っていると思います。 そう思っている人は多いのではないかと思うのですが、今のところそれは証明されていない。 今度のアテネオリンピックにはアメリカと韓国は出場できず、本当の世界一を決定する事は出来ない。 その次のワールドカップこそが真の世界一を決定するチャンスではないでしょうか。 この“二冠”は国際的な野球界再編の中で発言力を発揮出来ると思います。 これからの一年は日本球界の命運が掛かった“天下分け目の決戦”になるかも知れません...


 ところで、前編で取り上げたマリーンズのイ・スンヨプ選手(以下李選手)ですが、もし来年の『野球ワールドカップ第一回大会』でペドロ・マルティネス投手(レッドソックス・ドミニカ代表)など、メジャーリーグの第一線で活躍するエース達からホームランを打ちまくったとしたら、後にメジャーリーグに挑戦するとして、メジャーリーグ側の評価はそれまでと一変するのではないでしょうか。 今年、縁あって日本でプレーする事になりましたが、これからの努力と向上心があれば自力で未来を切り拓く事が出来ると思います。 私も今年はぜひ千葉まで行って”李選手の挑戦”を応援したいと思っています。


昭和時代のテレビ番組は

 先週から夕方、BS朝日で時代劇『必殺仕置人』の再放送が始まっていました。 告知らしい事は公式サイトや公式SNSでもほとんどされていなくて気が付きませんでしたが3話から見ています、......

移籍の話題
at 2004 02/18 23:05 編集


 今日のスポーツ新聞によると、ライオンズやドラゴンズでプレーした前田投手が中国プロ野球リーグの『上海イーグルス』へ入団するらしい。 アメリカのメジャーリーグへ行く選手ばかりスポットライトは当たるのだが、韓国や台湾、中国のプロ野球へ行った日本人選手達も本当に頑張って欲しいし、もっとアジア各国での選手の行き来が活発になると良いのですが。 FTA(自由貿易協定)ではないですが、各国リーグ同士で協定を結んで両国の選手同士は外国人選手枠の対象外にする...なんてのはどうだろうか? もっとも、本当はメジャーリーグみたいに外国人選手枠そのものを廃止するのが一番なのですけど... ちなみに、中国ではプロ野球の球団名は地域名を名乗るみたいだな。 経済開放したとは言え、一応社会主義国の看板を掲げているからだとは思うが、“良い伝統”として続けて行って欲しいものだ。


 メジャーリーグと言えば、前から噂になっていたリーグを代表する超大型遊撃手であるアレックス・ロドリゲス選手(以下A・ロドリゲス選手)のニューヨーク・ヤンキース入りが決まってしまった。 私個人としては正直、残念でならない。 ヤンキースの巨大補強は見慣れてしまって今更驚かないのだが、今回はメジャーリーグを代表する遊撃手がポジションを失った結果となっただけに残念だ。 本人はポジションに対するこだわりより勝てるチームでプレーしたいとか何とか言っていたみたいだが... 私が思うにA・ロドリゲス選手にはショートのポジションへのこだわりは相当にあっただろうし、旧所属チームであるレンジャースとの契約にはトレード拒否権もあったと思うが、それでも彼に選択の余地は無かったのかも知れない... やはり選手の給料が高くなり過ぎなのではないだろうか。 今回、A・ロドリゲス選手は何ら衰えた訳でもないのにその高給ゆえに... まだ5年は“A・ロドリゲス三塁手”は見たくなかったな。 だから今後5年間はヤンキースの試合を見るまい... 松井選手には悪いけど。


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正直な気持ち
at 2004 02/19 23:08 編集


 先週号の『週刊ベースボール』は恒例のプロ野球選手名鑑特集だったのだ。 そんな中、私の目に付いたのは『マイ・オピニオン』と称して現役プロ野球選手やプロ野球OB達によるプロ野球界への提言だった。 戦力の不均衡是正にプロ・アマの関係改善に韓国や台湾・中国と組んでのアジアリーグ創設など、とても有意義な意見が多かった。 こう言う意見は今まで”ファンの声”として語られる事はあったのだが、こうしてプロ野球関係者が正式に名前を出して語られる日が来るとは...変わったものだな。


 『週刊ベースボール』と言えば、以前ジャイアンツの上原投手がインタビューに答えていて色々な話をしていたが、その中で「引退後の夢として、野球学校の設立を考えている。」みたいな話をしていたのが印象に残った。 そう言えば同じジャイアンツの桑田投手も「Jリーグに倣って野球界も指導者のライセンス制度を導入すべき。」みたいな発言をされていました。 私は正直ジャイアンツを好きでは無いが、上原投手や桑田投手みたいな方には本当に敬意を表したいものだ。 それに比べればテレビの視聴率ばかり気にしている連中なんて...


 昨日は2006年サッカーワールドカップアジア予選の第一戦だったのだな。 私も途中からテレビを見ました。 前回のワールドカップ大会は2002年、もう次の大会が近付いて来たのか... なんか、前回大会からずっとワールドカップが続いているみたいな”錯覚”を覚えてしまう。 多分、色々なところでワールドカップの話題が出て来る為に起こった事によるものなのだろうけど。 サッカーに遅れながらも国際化を目指す野球だが、今度のオリンピックにせよ、来年に予定される『野球ワールドカップ』にせよ、現状ではタダの”一過性のイベント”で終わってしまいそうだと思います。 国際化に向け、まだまだ先は長そうだ...


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沖縄のシンボル
at 2004 02/20 22:55 編集


 我が家から駅(JR&広電)まで続く駅前通りにファミ●ーマートが開店した。 それは良いのだが、この道には既にセブン●レブンもあるしロー●ンもある。 コンビニ三大チェーン勢揃いと言いたいところだが、いくらなんでも多過ぎて共倒れにならないか心配になるな。 私はここで今週の『週刊ベースボール』を立ち読みする。 さっき図書館で読むの忘れていたし...


 今週号では先日のバファローズ命名権売却騒動に関する話題が多かった。 連載している豊田泰光さんのコラムもこのバファローズ命名権売却問題だったのだが、(最新号なのでくわしくは書けませんが)プロ野球を一度解体してプロから少年野球まで統一した組織に作り直す事も仕方が無いみたいな厳しい内容で私も驚きました。 私みたいに何のしがらみも無く自由な発言をできる立場ならともかく、豊田さんみたいにプロ野球に愛着を持っておられる方がそこまで考えてられたとは...


 『プロ野球人国記』のコーナー、今週は沖縄県だ。 記事の背景に首里城の正殿(沖縄式のお城には天守閣はありません)が映っている。 覚えている方も多いと思いますが、ほんの10年前まで沖縄のシンボルは守礼門(首里城の正門)で、旅行ガイドやパンフレットの表紙には首里城では無く守礼門だったのだ。 太平洋戦争末期の沖縄戦で首里城は灰となり、守礼門だけが奇跡的に焼け残った。 以前、『プロジェクトX』でも取り上げられましたが、本当に多くの人の努力と情熱によって首里城は再建されたのだ。 この歴史も語り継いでいかないといけない...


 広島市内に行った際に原爆ドームの側を通る度に思わされるが、いつまでこんな戦争に明け暮れる時代が続くのか... 本当に戦いはスタジアムの中だけにしてもらいたいものだ。 このサイトでは野球の国際化を訴えているが、野球に限らずワールドスポーツをもっともっと盛んにして行って世界の相互理解を深めて行ければいいなと思います...




 ...以上です。


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